投資総研
預金

預金は、
国債と比べてどこまで守られるのか

結論から言うと、円の普通預金・定期預金は、銀行が破綻しても1金融機関ごとに1人あたり元本1,000万円と破綻日までの利息が預金保険で守られます。利息のつかない決済用預金は全額です。ネット銀行も、日本に本店のある銀行なら同じ制度の対象です。外貨預金は対象外です。

3段のどこ
守り重視

円の預金は銀行が元本を返す約束をしており、銀行が破綻しても1金融機関1人あたり元本1,000万円とその利息までは預金保険で守られる

確かめた出典
9件

官公庁・業界団体など

はじめて

初めての預金、正しく理解しよう

預金を、はじめての人向けに、まず押さえておきたいことだけにまとめました。くわしい数字やデータは、この下の節と関連する記事にあります。

  1. いつでも使える普通預金はいつでも引き出せます。定期預金も、多くは途中で解約できます(利息は下がります)。
  2. 1,000万円まで守られる銀行が破綻しても、1つの銀行ごとに元本1,000万円とその利息までは預金保険で守られます。
  3. 物価に負けやすい利息がごくわずかなので、物価が上がると、買える物は少しずつ減っていきます。

向いている人

  • すぐ使うかもしれないお金
  • 生活費の数か月分

向かない人

  • 長く使わないお金を増やしたい

よくある勘違い

  • 預金なら損をしない金額は減らないが、物価が上がると買える物は減る物価の上がり方より利息が低いと、実質では目減りします。
  • 全部を1つの銀行に預けても同じ守られるのは1つの銀行ごとに1,000万円まで多く預けるときは、銀行を分けます。
  • 定期預金は解約できない多くは途中で解約できるそのときは、決められた低い利息になります。

始める前に、確かめる3つ

  • すぐ使うお金と、長く使わないお金を分けているか
  • 1つの銀行に1,000万円を超えて預けていないか
  • 物価と比べて、利息がどれだけか

個人向け国債と比べる →昔のお金はいまいくら →3年以内に使うお金 →

結論

先に結論

しくみ

お金の流れと、4つのリスク

  1. 銀行に預ける普通預金・定期預金
  2. 銀行がお金を運用する
  3. 利息を受け取る利息に20.315%
  4. 銀行が破綻しても守られる1金融機関1人あたり元本1,000万円と利息まで
⚠ 外貨預金は預金保険の対象外です。
○元本割れ元本が減ることがある:あてはまらない
△途中換金途中で換金しにくい:条件つき
○値動き売るときの値段が動く:あてはまらない
○為替為替で円の額が動く:あてはまらない

●あてはまる △条件つき ○あてはまらない(トップの「リスクとリターンの3段」と同じ物差し)

買い方

どうやって預ける? 使い道で選ぶ2つの方法

  • いつでも使うお金普通預金銀行・ネット銀行の口座で
    1. 銀行・信用金庫・ネット銀行で口座を開く
    2. 入金する(1円から)
    3. いつでも引き出せる
    • 1金融機関1人あたり元本1,000万円と利息まで預金保険
    • 利息に20.315%(受け取るときに差し引き)
  • しばらく使わないお金定期預金期間を決めて預ける
    1. 期間と金額を決める
    2. 預け入れる
    3. 満期に元本と利息を受け取る
    • 途中で解約すると中途解約利率になるのが一般的
    • 高い金利の期間・条件を確かめる
    • 「仕組預金」ではないか確かめる
比べる

ほかの投資先と同じ6つの項目で

利回りの目安
日本銀行の店頭表示金利の平均普通預金・定期預金(預入金額別・期間別)の毎月の平均。税引き前。各銀行の金利はこれと異なる
いくらから
1円から(定期預金も1円からが一般的)最低額は銀行や商品ごとの規定による
元本は誰が守るか
銀行。破綻時は預金保険が元本1,000万円+利息まで決済用預金は全額。外貨預金は対象外
途中で換金できるか
普通預金はいつでも。定期預金は満期まで定期の中途解約は、中途解約利率になるのが一般的
税金
利息に20.315%(源泉分離課税)受け取る時点で差し引かれ、原則申告不要
どこで買うか
銀行・信用金庫・信用組合など(ネット銀行を含む)日本に本店がある金融機関が預金保険の対象

ほかの投資先と同じ項目で並べた表は投資先の一覧にあります。段は「返す約束があるか」で分けています(守り重視(ローリスク・ローリターン))。

くわしく

預金保険で守られるもの・守られないもの

預金保険制度は、金融機関が保険料を預金保険機構に払い、金融機関が破綻したときに一定額の預金を守る仕組みです。対象の金融機関に預けると自動的に保険関係ができるので、預金者の手続きはいりません。

預金の種類預金保険の扱い
決済用預金(当座預金・利息のつかない普通預金など)全額保護
利息のつく普通預金・定期預金・定期積金など1金融機関ごとに合算して1人あたり元本1,000万円+破綻日までの利息等
1,000万円を超える部分破綻金融機関の財産の状況に応じて支払い(一部カットの可能性)
外貨預金・譲渡性預金など対象外(財産の状況に応じて支払い)
詳しく読む

同じ金融機関に複数の口座がある場合は、すべて合算して1,000万円までかどうかを判定します(名寄せ)。同じ銀行の別の支店でも合算されます。

保護の方式には、預金保険機構が預金者に直接保険金を払う方式と、別の金融機関が業務を引き継ぐのを資金援助する方式があり、どちらでも保護される範囲は同じです。

出典と計算の方法

出典:預金保険機構「預金保険制度の概要」 ↗

くわしく

定期預金を途中で解約するとき

定期預金は満期までの期間を決めて預ける預金で、預け入れたときの金利が満期まで続く固定金利です。

詳しく読む

やむを得ない事情で解約するときは、表示されている金利ではなく「中途解約利率」で計算した利息になるのが一般的です。中間で利息を受け取っていた場合は、差額を精算し、差額を支払う場合もあります。

具体的な中途解約利率や手続きは、各金融機関の預金規定によります。預ける前に規定を確かめてください。

出典と計算の方法

出典:金融広報中央委員会 知るぽると(アーカイブ)「スーパー定期預金」 ↗ 全国銀行協会「知っておきたい、金利表示の見方と注意点」 ↗

くわしく

表示金利と、実際に受け取る利息

広告の金利は1年あたりの税引き前の利率です。100万円を金利0.3%で1年預けると利息は3,000円ですが、20.315%が差し引かれ、受け取るのは2,391円です。

詳しく読む

1年未満の定期預金も年利で表示されます。「3か月もの・年1.2%」なら、3か月分の利息は0.3%分です。

金利を優遇するキャンペーンは、優遇の期間が限られていることが一般的です。実際に受け取る利息を先に計算しておくことが大切です。

出典と計算の方法

出典:全国銀行協会「知っておきたい、金利表示の見方と注意点」 ↗ 国税庁 タックスアンサー No.1310 預貯金の利子の課税 ↗ 金融庁「金融サービス利用者相談室」における相談等の受付状況等(2007年1月31日) ↗

くわしく

サイトに載せている金利の数字について

このページの金利は、日本銀行「預金種類別店頭表示金利の平均年利率等」です。毎月15日(休日なら翌営業日)時点で、調査対象の金融機関が店頭に表示している金利を単純平均したものです。

詳しく読む

2022年4月分から、調査は週次から月次になり、インターネット専業銀行なども調査対象に加わりました。原則として、日本銀行と取引のある国内銀行と信用金庫が対象です。

平均値なので、個々の銀行の金利とは異なります。実際に預ける金利は各金融機関の店頭やウェブサイトで確かめてください。

出典と計算の方法

出典:日本銀行 時系列統計の注釈(預金種類別店頭表示金利の平均年利率等) ↗ 日本銀行「『預金種類別店頭表示金利の平均年利率等』の見直しについて」(2022年2月2日) ↗ 日本銀行「預金種類別店頭表示金利の平均年利率等」 ↗

確かめる

勧誘されたとき・契約する前に確かめること

  1. 「預金」という名前でも、仕組預金ではないか

    デリバティブ取引を組み込んだ仕組預金は、満期まで原則として中途解約ができず、例外的に解約できても受取額が元本を大きく下回る可能性があります。銀行が満期日を選ぶ商品や、外貨で払い戻される商品もあり、外貨建ての場合などは預金保険の対象外になることがあります。

    全国銀行協会「仕組預金」 ↗ 金融庁「金融サービス利用者相談室」における相談等の受付状況等(2007年1月31日) ↗
  2. 高い金利は、いつまでか

    金融庁の相談室は、金利優遇キャンペーンの優遇期間は通常限られ、数か月程度が多いとして、実際に受け取る利息を把握するよう注意を呼びかけています。

    金融庁「金融サービス利用者相談室」における相談等の受付状況等(2007年1月31日) ↗
  3. 投資信託などとのセットが条件になっていないか

    金利優遇の条件として投資信託の購入を求められることがあります。投資信託は預金と違い元本が保証されず、販売手数料・信託報酬などの費用もかかります。

    金融庁「金融サービス利用者相談室」における相談等の受付状況等(2007年1月31日) ↗
  4. 中途解約したときの金利

    定期預金は中途解約すると表示金利と異なる金利が適用されるのが一般的です。中途解約利率を預ける前に確かめてください。

    全国銀行協会「知っておきたい、金利表示の見方と注意点」 ↗ 金融広報中央委員会 知るぽると(アーカイブ)「スーパー定期預金」 ↗
  5. 同じ金融機関に1,000万円を超えて預けていないか

    預金保険は1金融機関ごとに合算して1人あたり元本1,000万円+利息までです。支店が違っても合算されます。外貨預金は対象外です。

    預金保険機構「預金保険制度の概要」 ↗
よくある質問

よくある質問

ネット銀行の預金も預金保険で守られますか。

日本国内に本店のある銀行であれば対象です。預金保険機構の対象金融機関の説明に、インターネット専業かどうかで区別する記載はありません。外国銀行の在日支店は対象外です。

同じ銀行の別の支店に分けて預ければ、それぞれ1,000万円まで守られますか。

いいえ。保護の上限は1金融機関ごとに合算して1人あたり元本1,000万円と利息等です。同じ金融機関の複数の口座は名寄せして合算されます。

預金の利息は確定申告が必要ですか。

国内の預貯金の利息は源泉分離課税で、受け取るときに20.315%(所得税・復興特別所得税15.315%、地方税5%)が差し引かれて課税が終わります。

定期預金は途中で引き出せますか。

やむを得ない事情があれば解約できるのが一般的ですが、表示金利ではなく中途解約利率で利息が計算されます。条件は金融機関ごとの規定によります。

このページの金利は、どこの銀行の金利ですか。

特定の銀行の金利ではありません。日本銀行が毎月公表している、店頭表示金利の平均です。

このページの事実は2026-10-05に一次資料で確かめたものです。制度や金利は変わることがあります。

1,000万円現金に入れていたら
10年前に1,000万円を投資していたら、いまいくら?23の投資先の中で23位。途中で元本を割っていません。ほかの投資先と並べて、増え方と減り方を比べられます。
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利回りの目安・いくらから・元本は誰が守るかなど6つの項目で並べています。

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