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10年前に1000万円投資していたら?23の投資先で検証

読む目安:「先に結論」だけなら1分/全部で約45分(27千字)

データの時点2026年9月まで財務省・米国財務省・FRB・OECD・世界銀行・総務省の公表データと、FRED(Coinbase・Moody's)・毎週月曜に自動で更新

31.48億円いちばん増えたイーサリアム

2016年9月に1,000万円を入れていたら、2026年9月には、いちばん増えたイーサリアムで31.48億円、いちばん増えなかった現金・普通預金で1,000万円でした。同じ10年でも、置き場所でこれだけ差がつきます。ただし、増えた投資先ほど途中で大きく減っています。

現金・預金

国債・債券

外貨

株(指数)

金・商品

暗号資産

不動産

01先に結論

「10年前に1,000万円を投資していたら、いまいくらになっていたか」を、23の置き場所で計算しました。カードを押すと、表のその行に移ります。始めたのは2016年9月、終わりは2026年9月です。数字はすべて、国や国際機関が公表している月ごとのデータから当サイトが計算したもので、税・手数料を引く前の額です。

この記事は「どれを買えばよかったか」を探すものではありません。過去の結果は、これからの結果を約束しません。それぞれの投資先が、どんな10年を通って今の金額になったのか、途中でどれだけ減ったのかまで、順番に見ていきます。

0223の投資先の結果を、分類ごとに

2016年9月に1,000万円を入れ、2026年9月まで持っていた場合です。「1年あたり」は、10年で同じ割合ずつ増えたとした場合の年率です(たとえば10年で2倍なら、1年あたり7.2%)。「いちばん少なかったとき」は、10年のうち金額がいちばん少なかった月、「高値からの最大の下げ」は、それまでの高値からいちばん大きく下がった割合、「1か月あたり増えた額」は10年で増えた額を120か月でならした額です。マンションは国土交通省の公表が2025年12月までなので、そこまでの値です。

投資先2026/9の額何倍1年あたりいちばん少なかったとき高値からの最大の下げ1か月あたり増えた額
現金・預金
現金・普通預金1,000万円1.00倍+0.0%元本を割らず—0.0万円
国債・債券
米国の社債(Baa格)2,199万円2.20倍+8.2%元本を割らず−11%2023/110.0万円
米国の社債(Aaa格)2,061万円2.06倍+7.5%元本を割らず−11%2023/18.8万円
米国債(10年)1,787万円1.79倍+6.0%元本を割らず−11%2023/16.6万円
個人向け国債(変動10年)1,030万円1.03倍+0.3%元本を割らず—0.2万円
個人向け国債(固定3年)1,006万円1.01倍+0.1%元本を割らず—0.1万円
個人向け国債(固定5年)1,005万円1.00倍+0.0%元本を割らず—0.0万円
外貨
米ドル(短期の米国債で回す)1,969万円1.97倍+7.0%元本を割らず−10%2023/18.1万円
ユーロ(為替だけ)1,576万円1.58倍+4.7%元本を割らず−14%2020/54.8万円
豪ドル(為替だけ)1,440万円1.44倍+3.7%866万円2020/3−24%2020/33.7万円
株(指数)
米国の株(指数)3,467万円3.47倍+13.2%元本を割らず−24%2020/320.6万円
日本の株(指数)3,061万円3.06倍+11.8%元本を割らず−26%2020/317.2万円
インドの株(指数)2,814万円2.81倍+10.9%985万円2016/11−32%2020/415.1万円
ドイツの株(指数)2,669万円2.67倍+10.3%927万円2020/3−37%2020/313.9万円
イギリスの株(指数)2,466万円2.47倍+9.4%839万円2020/3−35%2020/312.2万円
中国の株(指数)1,969万円1.97倍+7.0%886万円2019/1−31%2019/18.1万円
金・商品
銀5,117万円5.12倍+17.7%812万円2018/9−34%2026/734.3万円
金5,002万円5.00倍+17.5%975万円2016/10−15%2026/733.3万円
原油(ブレント)3,885万円3.89倍+14.5%534万円2020/4−72%2020/424.0万円
プラチナ2,618万円2.62倍+10.1%762万円2020/4−31%2026/713.5万円
暗号資産
イーサリアム31.48億円315倍+77.7%714万円2016/12−90%2018/122,614.9万円
ビットコイン20.41億円204倍+70.2%元本を割らず−77%2019/11,692.2万円
不動産
マンション(全国の価格指数)2025/12まで1,689万円1.69倍+5.8%983万円2016/12−3%2020/75.7万円

表の上と下では、31.48億円と1,000万円の差があります。一方で「高値からの最大の下げ」を見ると、国債はほぼ0なのに対して、株・商品・暗号資産は2けたの%で下がった時期があります。増え方と減り方は、セットになっています。

現金・普通預金は、利息を計算に入れず1,000万円のままとしています(日本銀行の預金金利のデータは、当サイトでは使っていません)。実際の普通預金には少しの利息が付きますが、10年でも金額はほとんど変わりません。

0310年の値動きを、グラフで見る

2016年9月を1,000万円として、月ごとの金額を線にしました。動きの大きさがけた違いのものは、別のグラフに分けています。

米国の株日本の株金米国債国債 変動10年現金
0万円2,000万円4,000万円6,000万円2017201820192020202120222023202420252026金 5,002万円米国の株 3,467万円日本の株 3,061万円米国債 1,787万円国債 変動10年 1,030万円現金 1,000万円

米国の株は2020年3月、日本の株は2020年3月に、それまでの高値からいちばん大きく下がり、その後に戻っています。国債と現金は、ほぼ横ばいの線です。国債は増え方が小さい一方、10年のどの月でも1,000万円を下回っていません。

米国の株インドの株ドイツの株イギリスの株中国の株日本の株
0万円1,000万円2,000万円3,000万円2017201820192020202120222023202420252026米国の株 3,467万円日本の株 3,061万円インドの株 2,814万円ドイツの株 2,669万円イギリスの株 2,466万円中国の株 1,969万円

各国の株は、同じ10年でも3,467万円から1,969万円まで開きました。

銀金原油プラチナ
0万円2,000万円4,000万円6,000万円2017201820192020202120222023202420252026銀 5,117万円金 5,002万円原油 3,885万円プラチナ 2,618万円
ビットコインイーサリアム
0万円100,000万円200,000万円300,000万円400,000万円500,000万円2017201820192020202120222023202420252026イーサリアム 314,790万円ビットコイン 204,064万円

ビットコインは、2016年9月の1,000万円が、いちばん多いときで27.92億円、いちばん少ないときで1,000万円でした。途中で高値から半分以下になったことが2回あります。

04物価に勝ったのは、どれか

総務省の消費者物価指数(総合)は、2016年9月から2026年8月までに+16.7%上がりました。10年前の1,000万円と同じだけの物を買うには、いま1,167万円が必要です。

投資先2026/9の額(万円)物価に追いつく額との差(万円)結果
イーサリアム314,790+313,624追いついた
ビットコイン204,064+202,897追いついた
銀5,117+3,951追いついた
金5,002+3,835追いついた
原油(ブレント)3,885+2,718追いついた
米国の株(指数)3,467+2,300追いついた
日本の株(指数)3,061+1,895追いついた
インドの株(指数)2,814+1,647追いついた
ドイツの株(指数)2,669+1,503追いついた
プラチナ2,618+1,452追いついた
イギリスの株(指数)2,466+1,299追いついた
米国の社債(Baa格)2,199+1,032追いついた
米国の社債(Aaa格)2,061+894追いついた
米ドル(短期の米国債で回す)1,969+802追いついた
中国の株(指数)1,969+802追いついた
米国債(10年)1,787+621追いついた
マンション(全国の価格指数)1,689+523追いついた
ユーロ(為替だけ)1,576+409追いついた
豪ドル(為替だけ)1,440+274追いついた
個人向け国債(変動10年)1,030−137追いつかなかった
個人向け国債(固定3年)1,006−161追いつかなかった
個人向け国債(固定5年)1,005−162追いつかなかった
現金・普通預金1,000−167追いつかなかった
横にスクロールすると残りの列が見えます

追いつかなかったのは個人向け国債(変動10年)・個人向け国債(固定3年)・個人向け国債(固定5年)・現金・普通預金です。現金のまま置いておくと、金額は減らなくても、買える物は減っていきます。10年前の物価で数えると、手元の1,000万円で買える量は857万円分になった計算です。これが「物価が上がると現金は目減りする」ということです。

個人向け国債は、元本が割れない代わりに、この10年は物価の上がり方に届いていません。変動10年の利率は、2016年9月には年0.05%でしたが、2026年9月には年1.87%まで上がっています。利率は半年ごとに見直されるので、金利が上がると受け取る利子も増えます。

物価の計算は、昔のお金は、いまいくら?で、自分の年と金額でもできます。

05個人向け国債:10年、一度も減らなかった

個人向け国債は、国が元本と利子の支払いを約束している債券です。1万円から買え、発行から1年たてば国が額面で買い取ります。変動10年は半年ごとに利率が見直され、固定5年・固定3年は満期まで利率が変わりません。

種類始めた回2026/9の額1年あたり元本を割った月
個人向け国債(変動10年)77回(年0.05%)から1,030万円+0.29%なし
個人向け国債(固定5年)65回(年0.05%)から1,005万円+0.05%なし
個人向け国債(固定3年)75回(年0.05%)から1,006万円+0.06%なし
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計算は、半年ごとに税引前の利子を受け取り、満期になったら同じ種類の新しい回に入れ直したとしています。期間の途中で終わる場合は、財務省が決めている中途換金の調整額(直前2回分の各利子×0.79685)を差し引いています。

この10年のうち56か月は、変動10年の利率が下限の年0.05%で、その間はほとんど増えていません。金利が上がってから、受け取る利子が増えています。増え方は小さいものの、どの月で見ても1,000万円を下回っていないのが、ほかの投資先との大きな違いです。

利率は、どう変わったか

月変動10年固定5年固定3年
2016/9年0.05%(77回)年0.05%年0.05%
2017/9年0.05%(89回)年0.05%年0.05%
2018/9年0.09%(101回)年0.05%年0.05%
2019/9年0.05%(113回)年0.05%年0.05%
2020/9年0.05%(125回)年0.05%年0.05%
2021/9年0.05%(137回)年0.05%年0.05%
2022/9年0.11%(149回)年0.05%年0.05%
2023/9年0.39%(161回)年0.14%年0.05%
2024/9年0.61%(173回)年0.39%年0.28%
2025/9年0.97%(185回)年0.97%年0.79%
2026/9年1.87%(197回)年2.06%年1.71%
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変動10年の利率は、10年のうち56か月が下限の年0.05%でした。利率は「基準金利×0.66」で決まり、下限が年0.05%なので、金利がとても低い時期でも0%にはなりません。その後、国債の金利が上がるにつれて、変動10年の利率も半年ごとに上がっています。固定5年・固定3年は、買った回の利率が満期まで続くので、金利が上がった後に買い直した分から利率が上がりました。

今月の利率と、途中で換金したときに差し引かれる額は、個人向け国債のページと中途換金の記事で見られます。

06米国債と外貨:利子より、為替で決まった

米国債は、米国の政府が発行する債券です。10年物を2016年9月に買うと、利回りは年1.63%でした(米国財務省)。満期まで持てば、額面がドルで戻ります。円で見た金額は、ドルを円に直すときの為替で変わります。

FRBの円ドル(月平均)は、2016年9月の1ドル=101.8円から、2026年9月には156.4円になりました(+54%)。米国債の1,787万円のうち、為替だけで1,537万円、残りが利子の分です。

投資先2026/9の額いちばん少なかったとき高値からの最大の下げ
米国債(10年)1,787万円元本を割らず−11%
米ドル(短期の米国債で回す)1,969万円元本を割らず−10%
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ユーロ(為替だけ)1,576万円1ユーロ 114.2円→180.0円
豪ドル(為替だけ)1,440万円1豪ドル 77.3円→111.3円
米ドル(短期の国債で回す)1,969万円利息を含む

ユーロと豪ドルは、当サイトで使える金利のデータがないため、為替の動きだけで計算しています。外貨預金なら、この上に預金の利息が付き、為替の手数料が引かれます。豪ドルは途中で高値から−24%下がった時期があり、同じ外貨でも動き方は通貨によって違います。

米ドルの行は、米国の3か月物の国債の利回りで回し続けた場合です。銀行の外貨預金は、これより利率が低いことが多く、円とドルを替えるときに手数料もかかるので、実際の手取りはこの表より少なくなります。

ドルで持つ投資先は、円高になると円での金額が減ります。この10年でいちばん円高だった月は1ドル=101.8円で、米国債もそのときは円で見た金額が下がっていました。米国債のページで、円高でいくらまで耐えられるかを計算できます。

07米国の社債:格付けの差は、利回りの差

社債は、会社が発行する債券です。国より会社のほうが払えなくなる心配があるぶん、利回りは国債より高くなります。日本の個人向け社債は、当サイトに10年前の記録がないため、米国の社債の利回り(Moody'sの格付けAaaとBaa)で計算しました。

投資先2016/9の利回り2026/9の額1年あたり
米国の社債(Aaa格)年3.41%2,061万円+7.5%
米国の社債(Baa格)年4.31%2,199万円+8.2%
米国債(10年)年1.63%1,787万円+6.0%
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Baaは、Aaaより格付けが低い社債です。2016年9月の利回りの差は0.90%で、10年でその差が金額の差になりました。格付けが低いほど利回りが高いのは、払えなくなる会社が出る分を、利回りで受け取っているからです。

国債との利回りの差は、どう動いたか

月米国債10年(%)社債Aaa(%)社債Baa(%)Aaaの上乗せBaaの上乗せ
2016/91.633.414.31+1.78+2.68
2017/92.203.634.30+1.43+2.10
2018/93.003.984.88+0.98+1.88
2019/91.703.033.91+1.33+2.21
2020/90.682.313.36+1.63+2.68
2021/91.372.533.23+1.16+1.86
2022/93.524.595.69+1.07+2.17
2023/94.385.136.16+0.75+1.78
2024/93.724.685.42+0.96+1.70
2025/94.125.215.83+1.09+1.71
2026/94.976.036.47+1.06+1.50
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社債の利回りから、同じ月の米国債(10年)の利回りを引いた「上乗せ」を並べました。Baaの上乗せは、この10年で+1.50%から+2.68%の間を動いています。景気が悪くなりそうなときは、払えなくなる会社が増えることを心配して、上乗せが大きくなる傾向があります。上乗せが大きい時期に買えば利回りは高くなりますが、それだけ心配が大きい時期でもあります。

この計算は、10年で満期になる社債を、その月の利回りで買え、会社が最後まで払った場合です。FREDの説明では、この利回りは満期20年以上の社債をもとにしています。実際には、途中で払えなくなる会社が出れば、その分だけ元本が減ります。日本の個人向け社債のいまの利率は、個人向け社債のページで見られます。

08株:6つの国で、こんなに違った

株は、会社の利益が伸びれば値上がりし、景気が悪くなると大きく下がります。ここではOECDが公表している国ごとの株価指数で計算しました。指数には配当が入っていないので、実際に配当を受け取る投資信託より、控えめな結果になります。外国の株は、その国の通貨を円に直しています。

米国の株3,467万円最大の下げ −24%
日本の株3,061万円最大の下げ −26%
インドの株2,814万円最大の下げ −32%
ドイツの株2,669万円最大の下げ −37%
イギリスの株2,466万円最大の下げ −35%
中国の株1,969万円最大の下げ −31%
投資先2026/9の額1年あたりいちばん少なかったとき高値からの最大の下げ1年でいちばん下げた
米国の株(指数)3,467万円+13.2%元本を割らず−24%
2020年3月
−19%
2020年4月までの1年
日本の株(指数)3,061万円+11.8%元本を割らず−26%
2020年3月
−18%
2019年1月までの1年
インドの株(指数)2,814万円+10.9%985万円−32%
2020年4月
−31%
2020年4月までの1年
ドイツの株(指数)2,669万円+10.3%927万円−37%
2020年3月
−25%
2019年1月までの1年
イギリスの株(指数)2,466万円+9.4%839万円−35%
2020年3月
−29%
2020年4月までの1年
中国の株(指数)1,969万円+7.0%886万円−31%
2019年1月
−31%
2019年1月までの1年
横にスクロールすると残りの列が見えます

同じ10年でも、いちばん増えた米国の株といちばん増えなかった中国の株では、1,498万円の差がつきました。1つの国だけに入れると、その国の景気や通貨に結果が左右されます。世界の株にまとめて投資する投資信託があるのは、この差をならすためです。

米国の株の3,467万円は、ドルで見た指数の伸び(2.26倍)と、円安(1.54倍)を掛け合わせたものです。ドルで見るだけでも2.26倍になっていて、そこに円安が上乗せされました。

株で大事なのは、途中で下がった時期に売らずにいられたかです。表の「高値からの最大の下げ」の時期に怖くなって売っていたら、その後に戻った分は受け取れていません。株の投資信託は、1000万円、どう分ける?で、国債などと分けて持った場合の減り方も見られます。

09金・銀・プラチナ・原油:利子のない「もの」

金・銀・プラチナ・原油は、持っていても利子や配当がありません。円で見た値段は、ドルで見たものの値段と、為替の2つで決まります。世界銀行の価格(ドル)で計算しました。

銀5,117万円最大の下げ −34%
金5,002万円最大の下げ −15%
原油3,885万円最大の下げ −72%
プラチナ2,618万円最大の下げ −31%
投資先2026/9の額ドルで見た値段高値からの最大の下げいちばん少なかったとき
銀5,117万円3.33倍−34%2026/7812万円2018/9
金5,002万円3.25倍−15%2026/7975万円2016/10
原油(ブレント)3,885万円2.53倍−72%2020/4534万円2020/4
プラチナ2,618万円1.70倍−31%2026/7762万円2020/4
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銀は、金と同じ「貴金属」ですが、工業用の使い道も多く、値動きは金より大きくなりがちです。この10年の最大の下げは、金の−15%に対して銀は−34%でした。原油は、10年後には3,885万円ですが、途中で高値から−72%下がった時期があり、商品の中でいちばん振れ幅が大きくなっています。原油そのものを個人が持つことはできないので、実際には原油の値段に連動する投資信託などを通じて買うことになり、計算とはずれが出ます。

金をくわしく

値
2026年9月の額5,002万円(5.00倍)
ドルで見た金の値段3.25倍
円ドル1.54倍
高値からの最大の下げ−15%(2026年7月)
いちばん少なかったとき975万円(2016年10月)

ドル建てと円建てで、1年ごとに比べると

1年ドル建ての金円ドル円建ての金
2016/9→2017/9−1%+9%+8%
2017/9→2018/9−9%+1%−8%
2018/9→2019/9+26%−4%+21%
2019/9→2020/9+27%−2%+25%
2020/9→2021/9−8%+4%−4%
2021/9→2022/9−5%+30%+23%
2022/9→2023/9+14%+3%+18%
2023/9→2024/9+34%−3%+30%
2024/9→2025/9+43%+3%+48%
2025/9→2026/9+18%+6%+25%
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ドルで見た金が下がった年でも、円安で円建ての金は上がった年が2回あります。日本で金を買う人にとっては、金そのものの値段と為替の2つが、別々に効いてきます。

この10年の金は、ドルで見ても3.25倍になり、円安がそれを押し上げました。利子がない金がこれだけ増えたのは、値段そのものが上がったからです。逆に、値段が下がる時期には、利子で埋め合わせることもできません。

金の値段の長い推移と、大きく下がった時期は金のページ、物価との比べ方は金はインフレに強いかにまとめています。

10暗号資産:いちばん増えて、いちばん減った

ビットコインは、国や会社が価値を保証していない暗号資産です。値段は、買いたい人と売りたい人の取引だけで決まります。Coinbase(米国の交換業者)の取引価格をFREDから取り、月平均をFRBの円ドルで円に直しました。

値
2026年9月の額20.41億円(204倍)
ドルで見た値段133倍(606ドル→80,482ドル、月平均)
いちばん多かったとき27.92億円(2025年10月)
高値からの最大の下げ−77%(2017年12月の高値から2019年1月まで)
1年でいちばん下げた−76%(2018年12月までの1年)
高値から半分以下になった回数2回

イーサリアム

10年後31.48億円315倍
高値からの最大の下げ−90%2018年12月
いちばん多かったとき50.45億円2025年9月
ドルで見た値段205倍13→2,562ドル

イーサリアムは、ビットコインに次いで取引の多い暗号資産です。10年後の金額は31.48億円で、ビットコインを上回りました。その代わり、途中の最大の下げは−90%で、1,000万円が一時9,463万円まで減った計算です。始めた月がこの10年の最初の安い時期だったことが、10年後の倍率を大きくしています。

ビットコインの年ごとの値動き

年(その年の初めの月から終わりの月まで)円で見た値動き
2016年+55%
2017年+1542%
2018年−71%
2019年+98%
2020年+150%
2021年+56%
2022年−52%
2023年+132%
2024年+140%
2025年−12%
2026年−11%

高値から半分以下になった2回

高値の月底の月高値からの下げ高値を超え直した月
2017/122019/1−77%2020/11
2021/112022/12−67%2024/2
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高値から半分以下になるたびに、元の高値を超え直すまで長い時間がかかっています。高値の近くで買った人は、その間ずっと元本を割ったまま持ち続けることになりました。「10年で何倍」という数字だけでは、この途中の長い我慢は見えてきません。

ビットコインは、10年で見れば23の投資先の中でも大きく増えていますが、途中で高値から−77%下がった時期があります。1,000万円が2.80億円まで増えたあと、6,463万円まで減った計算です。この下げの途中で売っていれば、結果はまったく違います。

また、10年前にビットコインへ1,000万円を入れた人は、ほとんどいなかったはずです。いま振り返って「入れておけば」と言えるのは、結果を知っているからです。値段の決まり方と、交換業者の登録・詐欺の手口は暗号資産のページにまとめています。

11マンション:家賃を入れなくても、値上がりした

2025/12の額1,689万円1.69倍
高値からの最大の下げ−3%
1年あたり+5.8%2016/9〜2025/12

国土交通省の「不動産価格指数」から、全国のマンション(区分所有)の値段の動きを取りました。公表は2025年12月までなので、そこまでの9.2年分の計算です。2016年9月に1,000万円分のマンションを買い、値段が指数と同じだけ動いたとすると、1,689万円になりました。

この数字には、家賃が入っていません。貸していれば、この上に家賃の収入があります。その一方で、ローンの利息、管理費・修繕積立金、固定資産税、空室、買うときと売るときの手数料と税は引かれていません。また、指数は全国のマンション全体の平均的な動きで、1つの部屋の値段がこのとおりに動くわけではありません。場所や築年数で、上がり方は大きく違います。

マンションは、売りたいときにすぐ売れるとは限らず、1,000万円より小さく分けて買うこともできません。区分マンション投資の利回りの計算と注意点は区分マンション投資のページ、1万円から不動産に出資できる仕組みは不動産クラウドファンディングにまとめています。

12外国のもので持つと、為替で何が起きたか

米国債・米国の社債・米国の株・金などの商品・暗号資産はドルで、ドイツ・イギリス・インド・中国の株はそれぞれの国の通貨で値段が決まります。円で見た金額は、現地の通貨での増え方に、為替の変化を掛けたものです。この10年の円ドル(FRBの月平均)は次のとおりです。

月1ドル(円・月平均)1,000万円分のドルを円に直すと(万円)
2016/9101.81,000
2017/9110.81,088
2018/9112.11,101
2019/9107.51,057
2020/9105.61,037
2021/9110.21,082
2022/9143.31,408
2023/9147.81,453
2024/9143.01,404
2025/9147.91,453
2026/9156.41,537

いちばん円高だったのは2016年9月の1ドル=101.8円、いちばん円安だったのは2026年7月の162.3円です。2016年9月から2026年9月までの10年で、為替だけで1.54倍になっています。

投資先円で見た倍率うち為替の分現地の通貨で見た倍率通貨
米国債1.79倍1.54倍1.16倍ドル
米ドル1.97倍1.54倍1.28倍ドル
社債 Aaa2.06倍1.54倍1.34倍ドル
社債 Baa2.20倍1.54倍1.43倍ドル
米国の株3.47倍1.54倍2.26倍ドル
金5.00倍1.54倍3.25倍ドル
銀5.12倍1.54倍3.33倍ドル
プラチナ2.62倍1.54倍1.70倍ドル
原油3.89倍1.54倍2.53倍ドル
ビットコイン204.06倍1.54倍132.79倍ドル
イーサリアム314.79倍1.54倍204.84倍ドル
ドイツの株2.67倍1.58倍1.69倍ユーロ
イギリスの株2.47倍1.57倍1.57倍英ポンド
インドの株2.81倍1.07倍2.62倍インドルピー
中国の株1.97倍1.53倍1.29倍人民元
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「現地の通貨で見た倍率」が、為替を除いた、その投資先そのものの増え方です。米国債や米ドルは、ドルで見るとそれほど増えておらず、円で見た増え方の多くは円安によるものでした。反対に、円高が進む10年だったら、同じ投資先でも円で見た金額はずっと小さくなっていました。

131年ごとに、何が起きたか

2016年9月から1年ずつ区切って、23の投資先の金額を並べました。最後の列が2026年9月の額です(マンションは2025年12月まで)。

投資先(万円)1年後2年後3年後4年後5年後6年後7年後8年後9年後10年後
イーサリアム25,93119,96815,69730,470288,739166,995188,278277,606504,508314,790
ビットコイン7,37811,96717,07518,23582,02845,97563,043140,330272,013204,064
銀9768129911,3741,2941,3711,7302,1793,2055,117
金1,0789941,2031,5031,4481,7832,0972,7214,0155,002
原油1,3001,8811,4259231,7482,7482,9552,2592,1383,885
米国の株1,2261,3431,2831,2391,6751,8982,1452,5182,8983,467
日本の株1,2281,3101,1861,2251,5471,4411,7851,9692,3513,061
インドの株1,2601,3341,3011,2682,0222,4162,7223,2683,1332,814
ドイツの株1,3471,3041,1281,2251,5161,2321,6111,8522,4422,669
プラチナ1,0028479549001,0061,1851,2781,2971,9912,618
イギリスの株1,1891,1871,0688901,1731,2801,5221,7142,0242,466
社債 Baa1,1351,1961,1931,2161,3161,7721,8911,8892,0162,199
社債 Aaa1,1251,1761,1651,1791,2671,6961,7991,7881,8992,061
米ドル1,0961,1271,1061,0961,1441,5001,6231,6571,7921,969
中国の株1,2259639741,1021,3371,3921,3681,2281,7221,969
米国債1,1061,1371,1081,1051,1711,5451,6181,5881,6661,787
マンション1,0421,0621,1211,1801,2911,4071,4761,5751,6861,689
ユーロ1,1561,1451,0371,0901,1351,2421,3821,3901,5201,576
豪ドル1,1431,0459499871,0431,2371,2291,2531,2631,440
国債 変動10年1,0011,0011,0021,0021,0031,0041,0061,0101,0171,030
国債 固定3年1,0001,0011,0021,0021,0021,0031,0041,0041,0041,012
国債 固定5年1,0001,0011,0021,0021,0021,0031,0041,0041,0041,005
現金1,0001,0001,0001,0001,0001,0001,0001,0001,0001,000
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同じ10年でも、1年ごとに区切ると、1位と最下位は毎年のように入れ替わります。

1年その年の1位その年の最下位減った投資先
2016/9→2017/9イーサリアム(+2493%)銀(−2%)銀
2017/9→2018/9ビットコイン(+62%)イーサリアム(−23%)イーサリアム・銀・金・ドイツの株・プラチナ・イギリスの株・中国の株・ユーロ・豪ドル
2018/9→2019/9ビットコイン(+43%)原油(−24%)イーサリアム・原油・米国の株・日本の株・インドの株・ドイツの株・イギリスの株・社債 Baa・社債 Aaa・米ドル・米国債・ユーロ・豪ドル
2019/9→2020/9イーサリアム(+94%)原油(−35%)原油・米国の株・インドの株・プラチナ・イギリスの株・米ドル・米国債
2020/9→2021/9イーサリアム(+848%)銀(−6%)銀・金
2021/9→2022/9原油(+57%)ビットコイン(−44%)イーサリアム・ビットコイン・日本の株・ドイツの株
2022/9→2023/9ビットコイン(+37%)中国の株(−2%)中国の株・豪ドル
2023/9→2024/9ビットコイン(+123%)原油(−24%)原油・社債 Baa・社債 Aaa・中国の株・米国債
2024/9→2025/9ビットコイン(+94%)原油(−5%)原油・インドの株
2025/9→2026/9原油(+82%)イーサリアム(−38%)イーサリアム・ビットコイン・インドの株
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どの1年をとっても、すべての投資先が増えた年はほとんどありません。毎年いちばん増えた投資先に乗り換えられれば大きく増えますが、それは1年が終わってからしか分かりません。

毎年の順位

19の投資先(国債は変動10年、社債はBaa)の、1年ごとの順位です。1がその1年でいちばん増えた投資先です。

投資先1年目2年目3年目4年目5年目6年目7年目8年目9年目10年目1位最下位
イーサリアム119181118822193回2回
ビットコイン2116219111185回1回
銀191722191234520回2回
金15143318563450回0回
原油4219193113191912回4回
米国の株73121659761070回0回
日本の株6415971649840回0回
インドの株551015469518170回0回
ドイツの株313175817277110回0回
プラチナ16164171081212330回0回
イギリスの株911161861158960回0回
社債 Baa126810112141613120回0回
米ドル147914144111012100回0回
中国の株818549131918680回1回
米国債1381113123151714130回0回
ユーロ10121471510101311140回0回
豪ドル111513813718111590回0回
国債 変動10年1796111614161416150回0回
現金18107121715171517160回0回
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1位になった回数がいちばん多いのはビットコイン(5回)、最下位になった回数がいちばん多いのは原油(4回)です。国債と現金は、増え方が小さいので上位には来ませんが、値動きのある投資先が大きく減った年には、相対的に順位が上がっています。

141年で見ると、何回減ったか

10年の中から「ある月から1年後まで」を、始める月を1か月ずつずらして全部取り出し、そのうち何回、1年で金額が減ったかを数えました。「1年の真ん中」は、全部の1年の増え方を小さい順に並べたときの真ん中です。

投資先1年で減った回数1年でいちばん増えた1年でいちばん減った1年の真ん中
イーサリアム44回/109回+10206%−89%+24.4%
ビットコイン34回/109回+1701%−76%+48.0%
銀32回/109回+203%−17%+14.7%
金11回/109回+77%−8%+19.1%
原油47回/109回+181%−68%+7.5%
米国の株17回/109回+49%−19%+11.1%
日本の株29回/109回+47%−18%+10.6%
インドの株29回/109回+67%−31%+10.9%
ドイツの株30回/109回+59%−25%+12.9%
プラチナ37回/109回+157%−20%+5.0%
イギリスの株25回/109回+44%−29%+12.0%
社債 Baa15回/109回+35%−5%+5.6%
社債 Aaa18回/109回+34%−6%+5.1%
米ドル26回/109回+31%−5%+5.5%
中国の株36回/109回+45%−31%+6.6%
米国債28回/109回+32%−7%+3.8%
マンション0回/100回+12%+2%+5.5%
ユーロ28回/109回+16%−9%+6.0%
豪ドル41回/109回+25%−15%+2.1%
国債 変動10年0回/109回+1%+0%+0.1%
国債 固定3年0回/109回+1%+0%+0.0%
国債 固定5年0回/109回+0%+0%+0.0%
現金0回/109回+0%+0%+0.0%
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1年で減ったことがないのはマンション・国債 変動10年・国債 固定3年・国債 固定5年・現金です。日本の株は109回のうち29回、米国の株は109回のうち17回、金は109回のうち11回、原油は109回のうち47回、1年で区切ると減った期間がありました。暗号資産は、1年でいちばん増えた期間がビットコインで+1701%、イーサリアムで+10206%、いちばん減った期間がそれぞれ−76%・−89%で、ほかの投資先とは振れ幅がけた違いです。

「1年後に使うかもしれないお金」を値動きのある投資先に置くと、使う時期にちょうど減っていることがある、ということです。使う時期が決まっているお金の置き場所は3年以内に使うかもしれないお金で比べられます。

15元本を下回っていた期間

2016年9月から始めた10年で、途中で1,000万円を下回ったことがあるのはイーサリアム・銀・金・原油・インドの株・ドイツの株・プラチナ・イギリスの株・中国の株・マンション・豪ドルでした。ほかの投資先は、途中で下がった時期も、1,000万円より上にとどまっています。始めた月が違えば、結果は変わります(下の「始めた年を1年ずらすと」)。

投資先1,000万円を下回った月いちばん長く続いた期間
イーサリアム4か月/120か月4か月(2016年10月〜2017年1月)
ビットコイン0か月/120か月なし
銀42か月/120か月38か月(2017年5月〜2020年6月)
金5か月/120か月3か月(2016年10月〜2016年12月)
原油9か月/120か月9か月(2020年3月〜2020年11月)
米国の株0か月/120か月なし
日本の株0か月/120か月なし
インドの株2か月/120か月1か月(2016年11月〜2016年11月)
ドイツの株2か月/120か月2か月(2020年3月〜2020年4月)
プラチナ43か月/120か月22か月(2018年3月〜2019年12月)
イギリスの株11か月/120か月10か月(2020年3月〜2020年12月)
社債 Baa0か月/120か月なし
社債 Aaa0か月/120か月なし
米ドル0か月/120か月なし
中国の株18か月/120か月7か月(2018年8月〜2019年2月)
米国債0か月/120か月なし
マンション3か月/111か月3か月(2016年10月〜2016年12月)
ユーロ0か月/120か月なし
豪ドル19か月/120か月19か月(2019年5月〜2020年11月)
国債 変動10年0か月/120か月なし
国債 固定3年0か月/120か月なし
国債 固定5年0か月/120か月なし
現金0か月/120か月なし

元本を下回る期間が長いほど、「もう戻らないのでは」と不安になって売ってしまう人が増えます。10年後の金額だけでなく、途中の期間に耐えられるかどうかも、投資先を選ぶときの大事な物差しです。続いた長さは、表の右の列で比べられます。

16いちばん下がったところで売っていたら

値動きのある投資先で、いちばん大きく下がった月に怖くなって売っていた場合と、そのまま持ち続けた場合を比べました。「高値に戻るまで」は、下がり始める前の高値に、もう一度届くまでにかかった月数です。

投資先底で売った場合(万円)持ち続けた場合(万円)底の月高値に戻るまで
イーサリアム9,463314,7902018年12月36か月
ビットコイン6,463204,0642019年1月35か月
銀4,8345,1172026年7月まだ戻っていない
金4,8955,0022026年7月まだ戻っていない
原油5343,8852020年4月36か月
米国の株1,0603,4672020年3月12か月
日本の株1,0353,0612020年3月37か月
インドの株9982,8142020年4月11か月
ドイツの株9272,6692020年3月39か月
プラチナ2,4712,6182026年7月まだ戻っていない
イギリスの株8392,4662020年3月51か月
社債 Baa1,6132,1992023年1月10か月
社債 Aaa1,5442,0612023年1月11か月
米ドル1,3831,9692023年1月10か月
中国の株8861,9692019年1月41か月
米国債1,4071,7872023年1月11か月
ユーロ1,0241,5762020年5月51か月
豪ドル8661,4402020年3月55か月
横にスクロールすると残りの列が見えます

底で売ると、その後に戻った分は受け取れません。持ち続けた場合との差は、どの投資先でも大きくなっています。とはいえ、底の月はその時点では分からず、さらに下がる可能性もありました。減っても困らない額だけを値動きのある投資先に置く、というのが、売らずにいられるための現実的な工夫です。

17始めた年を1年ずらすと、順位は入れ替わる

「10年前」は、たまたま2016年9月を選んだだけです。始めた時期を1年前から10年前まで1年ずつずらし、2026年9月にいくらになっているかを並べました。太字が、その始め方でいちばん増えた投資先です。最後の列は、その間の物価の上がり方に追いつくのに必要だった額です。

始めた時期(万円)国債 変動10年米ドル日本の株米国の株金ビットコイン物価に追いつく額
1年前(2025/9)1,0021,0991,3021,1961,2467501,021
2年前(2024/9)1,0101,1881,5551,3771,8381,4541,050
3年前(2023/9)1,0141,2131,7151,6162,3853,2371,077
4年前(2022/9)1,0161,3132,1241,8272,8054,4391,110
5年前(2021/9)1,0171,7211,9792,0703,4552,4881,143
6年前(2020/9)1,0181,7962,5002,7973,32911,1911,146
7年前(2019/9)1,0181,7802,5812,7014,15811,9511,143
8年前(2018/9)1,0191,7472,3362,5805,03117,0521,146
9年前(2017/9)1,0191,7972,4922,8294,64127,6581,159
10年前(2016/9)1,0301,9693,0613,4675,002204,0641,167
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始めた時期によって、いちばん増えた投資先は変わります。表の中で2026年9月に1,000万円を下回っているのは1年前のビットコイン。国債は、どの年に始めても大きくは増えませんが、元本を割ってもいません。

1〜20年前の期間を、自分の金額で切り替えて見られるページもあります。もし◯年前に入れていたらを使ってください。

185年前・20年前だったら

10年という長さも、たまたま選んだものです。同じ計算を、5年前と20年前から始めた場合でも並べました。ビットコインは、FREDで取れる記録が2014年12月からなので、20年前の列はありません。米国債は、期間と同じ年限の国債を満期まで持った場合です。

投資先(万円)5年前(2021/9)から10年前(2016/9)から20年前(2006/9)から
国債 変動10年1,0171,0301,088
米国債1,4811,7872,650
米ドル1,7211,9691,857
日本の株1,9793,0612,554
米国の株2,0703,4673,842
金3,4555,0029,638
ビットコイン2,488204,064—(記録なし)
物価に追いつく額1,1431,1671,192
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20年前から始めると、10年前から始めた場合と順位が入れ替わる投資先があります。20年前から株に入れた場合、途中でいちばん少なかったときは、日本の株で456万円(2011年11月)、米国の株で472万円(2009年3月)でした。長く持つほど増えやすい、とは言い切れず、「どの時期を通ったか」で結果が大きく変わります。

19一度に入れずに、毎月積み立てていたら

1,000万円を最初に入れるのではなく、2016年9月から毎月約8.3万円ずつ、120回に分けて入れた場合です。値段が高い月は少なく、安い月は多く買うことになります(ドル・コスト平均法と呼ばれる買い方です)。

投資先最初に1,000万円(万円)毎月8.3万円を120回(万円)どちらが多いか
イーサリアム314,79025,154一度に入れたほうが多い
ビットコイン204,06417,113一度に入れたほうが多い
銀5,1173,852一度に入れたほうが多い
金5,0023,199一度に入れたほうが多い
プラチナ2,6182,307一度に入れたほうが多い
原油(ブレント)3,8852,304一度に入れたほうが多い
米国の株(指数)3,4672,116一度に入れたほうが多い
日本の株(指数)3,0612,074一度に入れたほうが多い
イギリスの株(指数)2,4661,894一度に入れたほうが多い
ドイツの株(指数)2,6691,833一度に入れたほうが多い
インドの株(指数)2,8141,606一度に入れたほうが多い
中国の株(指数)1,9691,579一度に入れたほうが多い
米ドル(短期の米国債で回す)1,9691,509一度に入れたほうが多い
ユーロ(為替だけ)1,5761,297一度に入れたほうが多い
豪ドル(為替だけ)1,4401,279一度に入れたほうが多い
現金・普通預金1,0001,000同じ
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この10年で「最初に一度に入れた」ほうが多かったのは米ドル・ユーロ・豪ドル・日本の株・米国の株・ドイツの株・イギリスの株・インドの株・中国の株・金・銀・プラチナ・原油・ビットコイン・イーサリアム、積み立てのほうが多かった投資先はありませんでした。値上がりが続いた投資先では、早く入れたお金ほど長く増える時間がありました。一方、積み立ては高値の近くでまとめて買ってしまうことがなく、途中の減り方も小さくなります。どちらが多くなるかは、その期間の値動きで決まり、前もっては分かりません。

個人向け国債(変動10年)に毎月積み立てた場合は、およそ1,024万円です(中途換金の調整は入れていない概算)。

毎月の積立額と年数を自分で入れる計算は、積立でいくらになる?でできます。

201つに絞らず、分けて持っていたら

国債・日本の株・米国の株・金・米ドルに分けて持ち、1年ごとに最初の割合に戻した場合です。分け方は1000万円、どう分ける?の見本と同じです。最後の行は、バランスの分け方の5%だけをビットコインにした場合です。

分け方2026/9の額(万円)1年あたり途中の最大の下げ
守り重視1,502+4.2%−5%
バランス2,214+8.3%−11%
増やす重視3,267+12.6%−17%
バランス+ビットコイン5%3,624+13.7%−16%
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分けて持つと、いちばん増えた投資先には届きません。その代わり、途中の最大の下げは小さくなります。「何に入れればいちばん増えたか」は後からしか分からないので、分けておくのは、外れたときの減り方を小さくするためです。

2つ、3つに分けた単純な組み合わせ

見本の分け方とは別に、2〜4つに分けた単純な組み合わせも計算しました。1年ごとに最初の割合に戻しています。国債の部分は、個人向け国債の変動10年の計算式を、財務省の10年の国債金利に当てはめた値です。

組み合わせ2026/9の額(万円)1年あたり途中の最大の下げ1,000万円を下回った月
国債50%・米国の株50%1,953+6.9%−13%0か月
国債70%・金30%1,739+5.7%−5%4か月
国債・日本の株・米国の株・金を4等分2,876+11.1%−11%0か月
米国の株50%・金50%4,358+15.9%−13%1か月
国債90%・ビットコイン10%3,017+11.7%−21%0か月
国債99%・ビットコイン1%1,174+1.6%−2%0か月
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ビットコインを少しだけ混ぜた組み合わせは、ビットコインが大きく増えたこの10年では、全体の増え方を押し上げています。一方で、割合を増やすほど、途中の最大の下げも大きくなります。1%と10%で、増え方と減り方がどれだけ変わるかを見比べてください。

21投資先の特徴と、始める前に確かめること

23の投資先は、お金が増える理由で大きく3つに分けられます。

この10年は、値段の上下で増える投資先のほうが大きく増えました。ただ、それは「値段が上がった10年だった」ということで、そうならない10年もあります。利子が約束されている投資先は、増え方は小さくても、10年後にいくらになるかの見当がつきやすいのが特徴です。

投資先増える理由元本為替途中で換金主な買い場所
現金・普通預金利息(ごくわずか)減らない(預金保険の範囲)なしいつでも銀行
個人向け国債利子(変動・固定)国が約束なし発行1年後から(調整額あり)証券会社・銀行・郵便局
米国債利子(ドル)米国政府が約束(ドルで)あり売却はその時の値段証券会社
米国の社債利子(ドル)会社が払えないと減るあり売却はその時の値段証券会社
米ドル(外貨預金)利息(ドル)預金保険の対象外あり銀行の定めによる銀行・証券会社
日本の株・米国の株値上がり・配当保証なし米国株はあり取引所で売れる証券会社(投資信託・ETF)
金値上がりのみ保証なしドル建ての値段を円に業者・取引所で売れる地金商・証券会社
銀・プラチナ・原油値上がりのみ保証なしドル建ての値段を円に業者・取引所で売れる地金商・証券会社(投資信託・ETF)
ビットコイン・イーサリアム値上がりのみ保証なし・発行者なしドル建ての値段を円に交換業者で売れる登録を受けた交換業者
マンション値上がり・家賃保証なしなし売るには買い手を探す不動産会社
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表の言葉は一般的な扱いで、商品ごとの条件は買う前に必ず確かめてください。投資先ごとに、元本が減ることがあるか・途中で換金できるか・税金を今月の国債と並べた表は、投資先の一覧にあります。

始める前に確かめること

どの投資先にも、増え方とは別に、始める前に確かめておきたい点があります。

投資先確かめることくわしいページ
個人向け国債発行から1年は換金不可。換金時は直前2回分の利子(税引後)相当が差し引かれる個人向け国債
米国債円で受け取る額は為替しだい。満期前の売却は、その時の債券の値段米国債
社債発行会社が払えなくなると元本が減る。格付け・決算・満期までの年数個人向け社債
米ドル(外貨預金)銀行ごとの金利と為替手数料。預金保険の対象外外貨預金
株・投資信託信託報酬などの手数料、NISAの枠で持つか。値下がり時に売らずにいられる額か投資信託・ETF
金純金積立・ETF・地金で手数料と税の扱いが違う。利子なし金
銀・プラチナ・原油買い方(地金・投資信託・ETF)で手数料と値動きが違う。原油は個人が現物を持てず、連動する商品を通じて買う金
海外の株その国の通貨の為替で円の額が動く。国ごとの差が大きいので、1つの国に寄せすぎない投資信託・ETF
ビットコイン・イーサリアム金融庁の登録を受けた交換業者か。SNSの投資話は無登録業者や詐欺が多い暗号資産
マンション家賃・空室・修繕・ローンの利息・売るときの税まで含めて計算する。売りたいときにすぐ売れるとは限らない区分マンション投資

勧められた会社が登録を受けているかは、会社を調べるで確かめられます。

2210年分の記録がない投資先

次の投資先は、当サイトで使える10年分の公表データがないため、計算に入れていません。代わりに見られるページを並べます。

投資先入れていない理由代わりに見られるページ
不動産・融資型のクラウドファンディング案件の記録を取り始めたのが最近で、10年前から続く記録がない。想定利回りは見込みで、途中でサービスを終えた会社もあるリスクと過去の事故
J-REIT上場リート全体の指数は東京証券取引所のもので、当サイトでは使っていないJ-REIT(決算から見る)
日本の個人向け社債当サイトの記録は直近1年分個人向け社債
投資信託そのものファンドごとに中身と手数料が違うため、国ごとの株価指数で代わりに計算した投資信託・ETF

23税金を引くと、どうなるか

この記事の金額は、すべて税を引く前です。実際に手元に残る額は、投資先と口座によって変わります。

たとえば米国の株を、NISAではない口座(課税口座)で2026年9月に売ったとします。増えた2,467万円に20.315%の税がかかると、手元に残るのは2,966万円です。NISAの枠の中なら、3,467万円がそのまま残ります。ただしNISAの枠は年360万円・生涯1,800万円までなので(金融庁)、1,000万円を一度に入れることはできません。

同じ利回りでも、税と物価を引いた後にどれだけ残るかは、実質の利回りで計算できます。

24この記事で出てくる言葉

何倍
10年後の金額を、最初の1,000万円で割った数。2倍なら2,000万円です。
1年あたり(年率)
10年で同じ割合ずつ増えたとした場合の、1年の増え方。実際には、増えた年も減った年もあります。
高値からの最大の下げ
それまでのいちばん高い金額から、いちばん大きく下がった割合。最後に増えていても、途中でこれだけ減った時期があった、ということです。
元本割れ
金額が、最初に入れた1,000万円を下回っていること。
為替(円ドル)
1ドルが何円かということ。円安になると、ドルで持っているものを円に直したときの金額が増えます。
格付け
会社や国が、借りたお金を約束どおり返せるかを、格付け会社が記号で表したもの。Aaaがいちばん上で、Baaはその下です。
株価指数
たくさんの会社の株価をまとめて1つの数字にしたもの。株の投資信託の多くは、指数と同じように動くことを目指しています。
中途換金
満期の前に、個人向け国債をお金に戻すこと。直前2回分の利子(税引後)にあたる額が差し引かれます。

ほかの言葉は、よく聞く言葉と用語集で、絵と一緒に説明しています。

25よくある質問

10年前に戻れたら、どれを買えばよかったのですか。

この10年ではイーサリアムがいちばん増えましたが、始めた年を1年ずらすと順位は変わります。結果を知っている今だから言えることで、10年前の時点でそれを選ぶ手がかりはありませんでした。

いちばん安全だったのはどれですか。

10年のどの月でも1,000万円を下回らなかったのは、個人向け国債と現金でした。ただし、どちらも物価の上がり方には届いていません。

これからも同じように増えますか。

分かりません。この記事は過去の10年を計算したもので、これからの値動きを予想するものではありません。

株の数字が、実際の投資信託より低いのはなぜですか。

OECDの株価指数は配当を含まないためです。配当を受け取って入れ直す投資信託は、この表より多くなるのが一般的です。逆に、信託報酬などの手数料は引かれます。

ドルで持つ投資先は、なぜ円で見ると大きく増えたのですか。

この10年で、1ドル=101.8円から156.4円まで円安が進んだためです。円高の時期には、同じ理由で円で見た金額が減ります。

なぜ「10年前」が、この月なのですか。

データがそろう最後の月(2026年9月)から、ちょうど120か月さかのぼった2016年9月を始まりにしています。データは毎週取り直しているので、月が進むと始まりの月も1か月ずつ進み、表の数字も変わります。

為替が10年前のままだったら、ドルで持つ投資先はいくらでしたか。

円ドルが2016年9月の101.8円のままだった場合、米国債は1,163万円、米国の株は2,256万円、金は3,255万円、ビットコインは13.28億円でした。円安の分だけ、円で見た金額が大きくなっています。

1,000万円ではなく100万円なら、どうなりますか。

この記事の金額は、すべて1,000万円に比例します。100万円なら、表の金額を10分の1にしてください。税・手数料を引く前の額である点は同じです。

ビットコインは、いまから買っても同じように増えますか。

分かりません。この10年で204倍になった一方、途中で高値から−77%下がった時期もあります。過去の上がり方は、これからの上がり方を示すものではありません。

国債だけにしておけば、損はしなかったのですか。

個人向け国債は、この10年のどの月でも1,000万円を下回っていません。ただし物価の上がり方には届かず、買える物の量で見ると減っています。

一度に入れるのと、毎月積み立てるのは、どちらがよいですか。

この10年は値上がりした投資先が多く、一度に入れたほうが多くなりました。値下がりが続く期間なら、積み立てのほうが減り方は小さくなります。どちらが多くなるかは、前もっては分かりません。

自分の金額や年数で計算できますか。

できます。もし◯年前に入れていたらで1〜20年前を、1000万円、どう分ける?で分け方を試せます。

26この記事の数字は、どこから取ったか

使ったのは次のデータです。すべて月ごとの値で計算し、月の中の上下は入っていません。

日本銀行の預金金利、東京証券取引所の価格、民間の金の小売価格は使っていません。データは毎週取り直し、記事の数字もそのたびに計算し直しています。当サイトがデータをどう集め、どう確かめているかは調べ方とデータの見方にまとめています。

投資先を、同じ項目で比べる。

いくらから・元本は誰が守るか・途中で換金できるか・税金を、今月の国債と並べて見られます。

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