結論から書くと、投資信託には国債のような「満期に元本を返す約束」がありません。値段(基準価額)は組み入れた株などの値動きで毎日変わり、元本の保証はありません。比べるときは「利回り」ではなく「どれだけ値動きの幅があるか」と、かかる費用を見ます。
誰も元本を返す約束をしておらず、損得は基準価額(値段)の上下で決まる
官公庁・業界団体など
投資信託を、はじめての人向けに、まず押さえておきたいことだけにまとめました。くわしい数字やデータは、この下の節と関連する記事にあります。
個人向け国債は、満期に元本が戻り、半年ごとの利子も国が払います。
財務省「個人向け国債」 ↗ 資産運用業協会「投資信託が持つリスク」 ↗資産運用業協会は、リスクを「リターン(収益)の振れ幅」と説明しています。
資産運用業協会「リスクとリターン」 ↗ 資産運用業協会「投資信託Q&A100選(分配金・償還)」 ↗販売会社・運用会社・信託銀行のどれが破綻しても、信託財産は信託銀行が自分の財産と分けて管理しているため、制度上は守られます。
資産運用業協会「投資信託の安全性」 ↗公募株式投資信託の分配金と売った利益には、所得税15%・住民税5%と復興特別所得税で20.315%かかります。
資産運用業協会「投資信託の税金」 ↗ 国税庁 No.1463 株式等を譲渡したときの課税(申告分離課税) ↗ 金融庁「NISAを知る(2024年からのNISA)」 ↗●あてはまる △条件つき ○あてはまらない(トップの「リスクとリターンの3段」と同じ物差し)
口座はどの証券会社でもかまいません。広告の有無で評価は変えていません。
口座はどの証券会社でもかまいません。広告の有無で評価は変えていません。
ほかの投資先と同じ項目で並べた表は投資先の一覧にあります。段は「返す約束があるか」で分けています(攻め(ハイリスク・ハイリターン))。
投資信託の値段を「基準価額」といいます。投資信託の資産のうち投資家のもの(純資産総額)を、総口数で割って出します。
一般的な投資信託の基準価額は1日に1つ公表され、購入や換金はその価額で行われます。申込みを締め切った後に公表されるため、投資家はその日の価額が分からないまま申し込みます(ブラインド方式)。
ETFは、証券取引所に上場し、株価指数などへの連動を目指す投資信託です。一般の投資家は、上場されたETFを市場で売り買いします。
換金は原則いつでも申し込めます。ただし、MRF・MMFなど以外は、代金の支払いが申込日から4営業日目以降です。一定期間解約できない「クローズド期間」がある商品もあります。
費用は目論見書で確かめられます。資産運用業協会は、いくらコストがかかるかを知ることはとても重要だとしています。
| 費用 | いつ | 払い方 | 内容 |
|---|---|---|---|
| 購入時手数料 | 買うとき | 直接払う | 販売会社に払う。申込価額の数%。かからない商品もある(ノーロード) |
| 運用管理費用(信託報酬) | 持っている間 | 信託財産から間接的に | 保有額に応じて日々かかる。年率は目論見書に記載。運用会社・販売会社・信託銀行で分ける |
| 監査報酬・売買委託手数料 | 持っている間 | 信託財産から間接的に | 売買委託手数料は運用の結果で決まり、事前に額は示せない |
| 信託財産留保額 | 換金するとき | 直接払う | 販売会社ではなく信託財産に残る。かからない商品もある |
ファンド・オブ・ファンズは、投資先の投資信託の信託報酬も間接的に払っています。多くは、それを含めた「実質的な信託報酬率」を目論見書に書いています。
分配金は信託財産から払われます。そのため、分配金が払われると純資産総額と基準価額は下がります。支払いの方針・回数・金額は商品ごとに違い、払われないこともあります。
分配金には、運用の収益から払われる「普通分配金」と、元本の一部を払い戻す「元本払戻金(特別分配金)」があります。分配のときに基準価額が自分の個別元本(買ったときの基準価額)を下回っていると、その差の部分は元本払戻金になります。
元本払戻金は実質的に元本の払い戻しなので非課税です。受け取ると、その分だけ個別元本が下がります。普通分配金には税金がかかります。
資産運用業協会は、分配金が多い投資信託が良い投資信託とは限らず、基準価額の動きも含めたトータルリターンで比べる必要があるとしています。
お金は販売会社を通って信託銀行に渡り、信託財産として管理されます。運用会社は運用の指図をするだけで、信託財産を保管していません。
| 破綻した機関 | 信託財産への影響 | その後 |
|---|---|---|
| 販売会社 | 影響なし(信託銀行が管理) | 別の販売会社に移して取引を続けられる |
| 運用会社 | 直接の影響なし | 他の運用会社に引き継がれるか、繰上償還 |
| 信託銀行(受託銀行) | 影響なし(分別管理) | 破綻時の基準価額で解約されるか、他の信託銀行に移る |
信託銀行は、信託財産を自分の財産と分けて管理(分別管理)することが法律で義務づけられています。資産運用業協会は、どの機関が破綻しても、制度上、投資家の信託財産は保全される仕組みだとしています。
同時に協会は、このように保全されていることと、運用の結果で損失が出る可能性がある元本保証のない商品であることは別のことだと注意しています。
2026年8月末の公募投資信託の純資産総額は364兆2,855億円(5,840本)で、うち株式投信が348兆125億円(5,753本)です。ETFは135兆3,290億円(419本)、インデックス型ファンドは226兆4,146億円で株式投信の65.1%です。
NISAは、つみたて投資枠(年間120万円)と成長投資枠(年間240万円)を併用でき、年間360万円まで投資できます。生涯の非課税保有限度額は1,800万円で、うち成長投資枠は1,200万円までです。売ると、翌年以降にその簿価の分だけ枠が戻ります。日本に住む18歳以上が対象で、1人1口座です。
成長投資枠では、信託期間20年未満や毎月分配型の投資信託などは対象から外れています。
金融庁の資料によると、令和8年度税制改正の大綱で、つみたて投資枠の年齢要件をなくし、0〜17歳は年間60万円・非課税保有限度額600万円とする方針が示されました(令和9年〜)。
NISA口座以外では、公募株式投資信託の分配金は配当所得、売った利益と償還の利益は譲渡所得として、どちらも20.315%です。特定口座(源泉徴収あり)なら、販売会社が計算して源泉徴収し、原則として確定申告は要りません。
「ファンド」と名乗っていても投資信託ではない商品があります。資産運用業協会は、運用会社が金融商品取引法の登録を受けた金融商品取引業者かを金融庁の一覧で確かめるよう呼びかけています。
資産運用業協会「ファンド(投資信託)に関するご注意」 ↗ 金融庁「免許・許可・登録等を受けている業者一覧」 ↗金融庁は、著名人を騙るSNS広告からLINEのグループに誘い、個人名義の口座に入金させる手口に注意を呼びかけています。取引相手が登録業者かを確かめ、困ったら金融サービス利用者相談室や警察に相談します。
金融庁「SNS・マッチングアプリ等で知り合った者や著名人を騙る者からの投資勧誘等にご注意ください!」 ↗購入時手数料・信託報酬(ファンド・オブ・ファンズは実質的な信託報酬)・信託財産留保額は商品で違います。投資信託説明書(目論見書)は購入前か購入と同時に渡されます。
資産運用業協会「投資信託のコスト」 ↗ 資産運用業協会「ファンド(投資信託)に関するご注意」 ↗分配金は信託財産から払われ、その分だけ基準価額が下がります。基準価額が個別元本を下回ると、受け取る分配金は元本払戻金(自分のお金が戻っているだけ)になります。
資産運用業協会「投資信託Q&A100選(分配金・償還)」 ↗ 資産運用業協会「基準価額と分配金」 ↗一般的な投資信託は、換金代金の支払いが申込日から4営業日目以降です。一定期間解約できないクローズド期間がある商品もあります。
資産運用業協会「換金の種類と手続き」 ↗いいえ。個人向け国債は満期に元本が戻ることを国が約束していますが、投資信託には元本の保証がありません。換金するときの基準価額によって、買った額より多くも少なくもなります。
資産運用業協会の説明では、信託財産は信託銀行が分けて管理しているため、販売会社が破綻しても影響はなく、別の販売会社に移して取引を続けられます。ただし、値下がりによる損失は別の話です。
分配金は信託財産から払われ、払った分だけ基準価額が下がります。元本払戻金(特別分配金)は元本の一部が戻っているだけです。成績は基準価額の動きも含めたトータルリターンで比べます。
NISA口座の中の分配金と売った利益は非課税です。年間はつみたて投資枠120万円・成長投資枠240万円、生涯の非課税保有限度額は1,800万円(うち成長投資枠1,200万円)です。NISA口座以外では20.315%かかります。
ETFは証券取引所に上場している投資信託で、株と同じように市場で売り買いします。普通の投資信託は、1日に1つ決まる基準価額で販売会社を通じて買い、換金します。
このページの事実は2026-10-05に一次資料で確かめたものです。制度や金利は変わることがあります。
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