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投資信託の複利効果|米国債利回り441か月で再投資4.76倍

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データの時点2026年9月まで米国財務省の米国債10年の利回り(月平均)、財務省の国債金利・毎週月曜に自動で更新

4.76倍受け取りなら2.56倍

1990年1月から2026年9月までの441か月、毎月その月の米国債10年の利回りの12分の1ずつ増やし、増えた分を元本に足し続けると4.76倍、増えた分を毎月受け取って元本を据え置くと2.56倍でした。差の2.20倍分が、複利(再投資)で上乗せされた分です。ドル建て・税と費用の前の計算例です。

5年 7.3%7.3%5年10年 27.7%27.7%10年20年 92.1%92.1%20年30年 150.4%150.4%30年36年9か月 219.7%219.7%36年9か月
再投資(複利)と受け取り(単利)の差(元本に対する%・1990年1月から)

始めた月と金額で計算する →

この記事の内容37の見出し

01先に結論

「投資信託の複利効果」は、一定の利回り(たとえば年5%)が何十年も続く仮定の計算で説明されることがほとんどです。この記事は、仮定の代わりに、実際に動いてきた米国債10年の利回りで、再投資した場合と受け取った場合の差を計算しました。

実際の投資信託の値動きは、利回りの複利だけでは決まらず、値上がり・値下がりが加わります。ここで計算したのは、増えた分を元本に足すかどうかで、どれだけ差が開くかの物差しです。

02始めた月と金額で計算する

始めた月(1990年1月以降)を選び、金額を切り替えると、2026年9月までの期間を米国債10年の利回りで増やした場合の額を、再投資・受け取り・税・費用ごとに出します。期間は、始めた月が古いほど長くなります。

2006年10月 240か月(20.0年)・米国債10年の利回りの平均2.89%

再投資(複利)178,208円
受け取り(元本+受け取った利息の合計)157,858円
複利で上乗せされた額20,350円
年1%の費用を引いて再投資145,962円
分配ごとに20.315%課税して再投資158,492円
分配せず、最後にまとめて課税162,320円

毎月その月の米国債10年の利回り(米国財務省・月平均)の12分の1ずつ増えるとした、ドル建ての計算例です。為替・値動き・手数料は入れていません。投資信託の実際の運用成績ではなく、将来の結果でもありません。

03複利とは何か:増えた分にも利息がつく

  1. 元本最初に入れたお金
  2. 利息がつくその月の利回りで、元本に利息がつく
  3. 元本に足す利息を受け取らず、次の月の元本に足す
  4. 利息に利息足した利息にも次の利息がつき、雪だるまのように増える

複利は、増えた分を元本に足して、その分にもまた利息がつく増え方です。増えた分を毎回受け取ってしまうと元本は増えず、利息は毎回同じ元本にだけつきます(単利)。投資信託では、分配金を受け取らずに再投資するか、分配金を出さずに中で運用を続けることで、複利の形になります。

同じ年4%でも、年数によって差の開き方が変わります。仮の利回りで、単利と複利を比べた表です(この表だけは一定の利回りの仮定です)。

年数単利(年4%)複利(年4%)差差÷受け取った利息
1年1.04倍1.04倍0.0%0.0%
3年1.12倍1.12倍0.5%4.1%
5年1.20倍1.22倍1.7%8.3%
10年1.40倍1.48倍8.0%20.1%
20年1.80倍2.19倍39.1%48.9%
30年2.20倍3.24倍104.3%86.9%
40年2.60倍4.80倍220.1%137.6%
横にスクロールすると残りの列が見えます

差は年数の2乗に近い速さで広がるので、最初の数年は差がほとんど見えません。「複利効果がない」と感じるのは、多くの場合この時期です。

041990年からの実際の利回りで、差はどう開いたか

1990年1月から、毎月その月の米国債10年の利回りで増やした場合の、年末ごとの倍率です。右端は、再投資の増え分が受け取りの増え分を何%上回ったかです。

再投資(複利)受け取り(単利)
0倍1倍2倍3倍4倍5倍19901995200020052010201520202025再投資(複利) 4.8倍受け取り(単利) 2.6倍
時点再投資(元本=100)受け取り(元本=100)差(元本に対する%)増え分の上乗せ
1990年末108.9108.50.3%4.0%
1991年末117.8116.41.4%8.3%
1992年末126.3123.42.9%12.3%
1993年末133.9129.34.6%15.8%
1994年末143.7136.47.3%20.2%
1995年末153.5143.010.5%24.4%
1996年末163.6149.414.2%28.8%
1997年末174.3155.718.6%33.3%
1998年末183.7161.022.7%37.3%
1999年末194.4166.627.7%41.6%
2000年末206.4172.733.7%46.4%
2001年末217.0177.739.3%50.6%
2002年末227.2182.344.9%54.6%
2003年末236.5186.350.2%58.2%
2004年末246.8190.656.2%62.1%
2005年末257.6194.962.7%66.1%
2006年末270.2199.770.6%70.8%
2007年末283.0204.378.7%75.5%
2008年末293.6208.085.6%79.3%
2009年末303.3211.292.1%82.8%
2010年末313.2214.498.7%86.3%
2011年末322.0217.2104.8%89.4%
2012年末327.9219.0108.8%91.4%
2013年末335.7221.4114.3%94.1%
2014年末344.3223.9120.4%97.1%
2015年末351.7226.1125.7%99.7%
2016年末358.2227.9130.3%101.9%
2017年末366.7230.2136.5%104.8%
2018年末377.5233.1144.4%108.4%
2019年末385.7235.3150.4%111.2%
2020年末389.1236.2153.0%112.3%
2021年末394.8237.6157.2%114.2%
2022年末406.6240.6166.0%118.1%
2023年末423.0244.5178.5%123.5%
2024年末441.1248.7192.4%129.3%
2025年末460.4253.0207.4%135.5%
2026年9月末476.1256.4219.7%140.5%
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この期間の米国債10年の利回りの平均は4.25%でした。1990年代は利回りが高く、差は早く開きました。2010年代は利回りが低く、受け取りの増え方がゆるやかになった一方、それまでに大きくなった元本に利息がつくので、複利の差は広がり続けています。

05差は、どの年に大きく広がったか

1990年1月から始めた場合に、再投資と受け取りの差(元本に対する%)が、その1年でどれだけ広がったかを並べました。差の広がり方は、その年の利回りと、それまでに積み上がった元本の大きさで決まります。

年その年の利回り(平均)その1年で広がった差(ポイント)年末の差(%)
1990年8.55%0.340.3
1991年7.86%1.011.4
1992年7.01%1.522.9
1993年5.87%1.754.6
1994年7.08%2.717.3
1995年6.58%3.1710.5
1996年6.44%3.7414.2
1997年6.35%4.3518.6
1998年5.26%4.1422.7
1999年5.64%4.9927.7
2000年6.03%6.0233.7
2001年5.02%5.5839.3
2002年4.61%5.6144.9
2003年4.01%5.2850.2
2004年4.27%6.0356.2
2005年4.29%6.5162.7
2006年4.79%7.8370.6
2007年4.63%8.1578.7
2008年3.67%6.8885.6
2009年3.26%6.4592.1
2010年3.21%6.6898.7
2011年2.79%6.05104.8
2012年1.80%4.05108.8
2013年2.35%5.44114.3
2014年2.54%6.09120.4
2015年2.14%5.29125.7
2016年1.84%4.69130.3
2017年2.33%6.11136.5
2018年2.91%7.91144.4
2019年2.14%6.03150.4
2020年0.89%2.57153.0
2021年1.44%4.21157.2
2022年2.95%8.86166.0
2023年3.96%12.43178.5
2024年4.21%13.94192.4
2025年4.29%15.02207.4
2026年4.46%12.28219.7
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差が最も大きく広がったのは2025年で、15.02ポイントでした。利回りが低かった年でも、元本が大きくなっていれば差は広がり続けます。最初の数年は、利回りが高くても差の広がりは小さなものでした。

06投資信託の複利は、いつつくか

1990年1月から始めた場合に、再投資と受け取りの差が元本の何%に届いたかを数えました。

差の大きさ届くまで届いた月
元本の1%21か月(1.8年)1991年9月
元本の5%51か月(4.2年)1994年3月
元本の10%71か月(5.9年)1995年11月
元本の25%115か月(9.6年)1999年7月
元本の50%168か月(14.0年)2003年12月
元本の100%255か月(21.2年)2011年3月
元本の200%427か月(35.6年)2025年7月

1990年1月以降のすべての月を始めた月として、差が元本の1%・5%・10%に届くまでの年数も数えました(2026年9月までに届いた始め方だけで)。

差の大きさ届いた始め方/全体早い1割中央値最も遅い
元本の1%402/4412.2年3.4年7.2年
元本の5%313/4414.7年7.4年13.3年
元本の10%253/4416.5年9.7年16.4年
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複利の差は、利回りがいくらでも、最初の1年ではほとんど出ません。中央値で見ると、差が元本の1%に届くまでに3.4年、10%に届くまでに9.7年かかりました。利回りが低い時期に始めると、さらに遅くなり、まだ届いていない始め方もあります。「複利はいつからつくのか」の答えは「最初からついているが、目に見える大きさになるのに何年もかかる」です。

07持った年数ごとに、差はどれだけだったか

1990年1月以降のすべての月を始めた月として、5・10・20・30年の再投資と受け取りの倍率と、その差を数えました。

持った年数始め方の数再投資(元本=100・中央値)受け取り(元本=100・中央値)差(中央値)差が最も小さい差が最も大きい
5年382通り121.8119.72.0%0.5%7.3%
10年322通り143.2136.07.2%2.2%27.7%
20年202通り208.1173.434.7%20.3%92.1%
30年82通り318.9216.2102.7%87.0%150.4%
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同じ年数でも、いつ始めたかで差は大きく違います。利回りの高い1990年代に始めた期間ほど差は大きく、2010年代に始めた期間は小さくなりました。

08「複利効果がない」と言われるのはなぜか

10年の平均の利回りの高さで分けて、10年の差を比べました。右端は、再投資の増え分が受け取りの増え分を何%上回ったか(増え分の上乗せ)です。

10年の平均利回り期間の数再投資(元本=100)受け取り(元本=100)差(中央値)増え分の上乗せ
2〜3%125通り127.9124.63.3%13.2%
3〜4%54通り141.7134.96.8%19.4%
4〜5%57通り158.0145.812.2%26.6%
5%以上86通り177.7157.620.1%34.8%
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10年の差が最も小さかったのは2012年4月から始めた10年で2.20%、最も大きかったのは1990年1月から始めた10年で27.7%でした。利回りが低いと、増え分そのものが小さく、その上に乗る複利の分はさらに小さくなります。「複利効果がない」と感じる理由の多くは、利回りが低いか、期間が短いかのどちらかです。

もう1つの理由は値動きです。株式や債券の投資信託は、利息のように毎月決まった分だけ増えるわけではなく、値下がりする年もあります。値下がりした年は、複利で大きくなった元本ごと下がります。複利は「増えた分を出し入れしない」ことの効果で、増えることを約束するものではありません。

09値動きのある運用では、どう見えるか

実際の債券の投資信託は、利回りの分だけでなく、金利の変化による値動きも受けます。米国債10年の年限を保つ運用(毎月新しい10年債に乗り換え、利子は再投資、費用なし)の値動きと、利回りだけで複利にした場合を、年ごとに並べました。

年年限を保つ運用(値動き込み)利回りだけの複利
1990年+8.6%+8.9%
1991年+17.9%+8.1%
1992年+9.4%+7.2%
1993年+12.3%+6.0%
1994年−6.4%+7.3%
1995年+25.8%+6.8%
1996年−0.4%+6.6%
1997年+13.6%+6.5%
1998年+13.5%+5.4%
1999年−8.6%+5.8%
2000年+19.6%+6.2%
2001年+3.1%+5.1%
2002年+15.3%+4.7%
2003年+2.6%+4.1%
2004年+6.7%+4.4%
2005年+3.5%+4.4%
2006年+2.4%+4.9%
2007年+11.7%+4.7%
2008年+18.5%+3.7%
2009年−7.2%+3.3%
2010年+9.2%+3.3%
2011年+17.9%+2.8%
2012年+4.5%+1.8%
2013年−5.8%+2.4%
2014年+11.9%+2.6%
2015年+1.7%+2.2%
2016年+0.5%+1.9%
2017年+2.8%+2.4%
2018年+1.3%+2.9%
2019年+9.7%+2.2%
2020年+10.6%+0.9%
2021年−4.3%+1.5%
2022年−15.1%+3.0%
2023年+2.3%+4.0%
2024年−0.8%+4.3%
2025年+8.1%+4.4%

36年のうち8年は、値動き込みの運用がマイナスでした。それでも、1990年1月から2026年9月までの通算では、値動き込みが7.07倍、利回りだけの複利が4.74倍です。この期間は米国の長期金利が下がる流れが長く、値上がりの分が加わって、通算では利回りだけの複利を上回りました。金利が上がる局面では、反対に下回ります。値下がりした年も利子を運用に戻し続けたことで、元本が大きくなり、その後の利子も大きくなっています。年限を保つ運用については米国債のETFの記事でも扱っています。

10100万円で見ると、利息はどう増えていったか

1990年1月に100万円で始めた場合の、年数ごとの額と、その1年に増えた額(利息)です。再投資では、利息そのものが年々大きくなっていきます。

時点再投資の額受け取りの額(元本+受け取った合計)その1年の利息(再投資)その1年の利息(受け取り)
1年目1,088,927円1,085,497円88,927円85,497円
5年目1,437,068円1,363,723円97,953円70,806円
10年目1,943,619円1,666,441円106,288円56,371円
15年目2,468,261円1,905,892円103,085円42,738円
20年目3,032,764円2,112,216円97,046円32,567円
25年目3,442,785円2,239,164円86,275円25,406円
30年目3,856,661円2,352,796円81,736円21,441円
35年目4,411,190円2,487,330円181,426円42,072円
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受け取りの場合、1年の利息はその年の利回りだけで決まり、元本は100万円のままです。再投資では、元本が増えた分だけ同じ利回りでも利息が多くなり、30年目には受け取りの数倍になっています。「雪だるま式」とは、この利息の増え方のことです。

11始めた年ごとに、今まで持った場合

各年の1月に始めて2026年9月まで持った場合の、元本を100としたときの額です。右の2列は、課税口座で分配ごとに課税して再投資した場合と、分配せず最後にまとめて課税した場合です。

始めた年(1月から)持った年数再投資受け取り差分配ごとに課税最後にまとめて課税
1990年36.8年476.1256.4219.7346.9399.7
1991年35.8年437.2247.8189.4324.1368.7
1992年34.8年404.2240.0164.3304.5342.4
1993年33.8年377.0233.0144.0288.0320.7
1994年32.8年355.5227.1128.4274.9303.6
1995年31.8年331.3220.0111.3259.8284.3
1996年30.8年310.2213.496.8246.6267.5
1997年29.8年290.9207.084.0234.3252.1
1998年28.8年273.1200.672.4222.7237.9
1999年27.8年259.1195.463.7213.6226.8
2000年26.8年244.9189.755.2204.2215.5
2001年25.8年230.6183.746.9194.7204.1
2002年24.8年219.4178.740.7187.1195.1
2003年23.8年209.5174.135.4180.3187.3
2004年22.8年201.3170.131.2174.6180.7
2005年21.8年192.9165.827.1168.8174.0
2006年20.8年184.8161.523.3163.1167.6
2007年19.8年176.2156.719.5157.0160.7
2008年18.8年168.2152.116.1151.4154.3
2009年17.8年162.2148.413.8147.0149.5
2010年16.8年157.0145.111.8143.2145.4
2011年15.8年152.0141.910.1139.6141.4
2012年14.8年147.8139.18.7136.6138.1
2013年13.8年145.2137.37.9134.6136.0
2014年12.8年141.8135.06.8132.1133.3
2015年11.8年138.3132.55.8129.5130.5
2016年10.8年135.4130.35.0127.3128.2
2017年9.8年132.9128.54.4125.4126.2
2018年8.8年129.8126.13.7123.1123.8
2019年7.8年126.1123.22.9120.3120.8
2020年6.8年123.4121.12.3118.3118.7
2021年5.8年122.3120.22.1117.4117.8
2022年4.8年120.6118.81.8116.1116.4
2023年3.8年117.1115.81.3113.4113.6
2024年2.8年112.5111.80.7109.9110.0
2025年1.8年107.9107.60.3106.3106.3
2026年0.8年103.4103.30.1102.7102.7
横にスクロールすると残りの列が見えます

古い年に始めたほど、持った年数が長く、差は大きくなっています。同じ年数でも、税のかかり方で残る額が変わることが、右の2列から分かります。

12利回りが1%違うと、複利の差はどれだけ変わるか

実際の米国債10年の利回りに、毎月同じ幅を足したり引いたりして、同じ計算をしました(元本=100)。

利回り再投資(441か月)受け取り差20年の再投資(中央値)
実際の利回り-1%330.0219.6110.4170.5
実際の利回り-0.5%396.4238.0158.4188.4
実際の利回り476.1256.4219.7208.1
実際の利回り+0.5%571.7274.7297.0230.0
実際の利回り+1%686.5293.1393.4254.1
横にスクロールすると残りの列が見えます

利回りが1%高いと、再投資の額は受け取りよりずっと大きく増えます。複利では、利回りの差が年数の分だけ掛け合わされるためです。投資信託の費用(信託報酬)が利回りを下げるのと、同じ形で効きます。

13投資信託で複利が働く3つの経路

  1. 分配金の再投資:分配金を受け取らずに、同じ投資信託を買い増す形です。課税口座では、税を引いた残りが再投資されます。
  2. 分配しないで中で運用を続ける:投資信託が受け取った利子や配当を、分配せずに組み入れている資産の買付に回す形です。課税は売却するまで繰り延べられます。
  3. 組み入れている資産そのものの成長:株式の会社が利益を事業に回して大きくなれば、株価の上昇という形で、増えた分にさらに増え分がつきます。

この記事で計算したのは、1と2の経路を、米国債の利回りで当てはめた場合です。3は利回りのデータでは計算できません。株式の投資信託の基準価額の伸びには、3の経路と値動きが加わります。

NISA口座と課税口座の違いを100万円・20年(すべての始めた月の中央値)で見ると、NISA口座で再投資した場合は2,081,449円、課税口座で分配ごとに課税して再投資した場合は1,793,818円、課税口座で分配せず最後にまとめて課税した場合は1,861,753円でした。

14始めた年ごとの、10年の差

始めた年ごとに、その年の各月から10年間の再投資と受け取りの倍率(中央値)を並べました。左から3列目は、始めた年の米国債10年の利回りの平均です。

始めた年始め方の数始めた年の利回り再投資(元本=100)受け取り(元本=100)差
1990年12通り8.55%192.4165.626.8%
1991年12通り7.86%187.1162.824.3%
1992年12通り7.01%182.4160.322.1%
1993年12通り5.87%178.0157.820.2%
1994年12通り7.08%174.8156.018.8%
1995年12通り6.58%169.5152.916.6%
1996年12通り6.44%166.8151.315.5%
1997年12通り6.35%163.7149.414.3%
1998年12通り5.26%161.0147.713.3%
1999年12通り5.64%158.2145.912.2%
2000年12通り6.03%154.1143.310.8%
2001年12通り5.02%150.5140.99.5%
2002年12通り4.61%146.3138.18.2%
2003年12通り4.01%143.1135.97.2%
2004年12通り4.27%140.9134.36.6%
2005年12通り4.29%138.1132.35.8%
2006年12通り4.79%134.7129.84.9%
2007年12通り4.63%131.1127.14.0%
2008年12通り3.67%129.0125.53.5%
2009年12通り3.26%128.3125.03.4%
2010年12通り3.21%125.7122.92.8%
2011年12通り2.79%123.2120.92.3%
2012年12通り1.80%122.8120.62.2%
2013年12通り2.35%125.0122.32.7%
2014年12通り2.54%126.9123.93.1%
2015年12通り2.14%129.5125.93.6%
2016年10通り1.75%132.1127.94.2%
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始めた年の利回りが高いほど、10年の差は大きくなっています。2010年代に始めた10年は、利回りが2%前後と低く、差は元本の数%にとどまりました。

15始めた年ごとの、20年の差

同じ並べ方で、20年間の倍率です。20年たった始め方だけを数えています。

始めた年始め方の数始めた年の利回り再投資(元本=100)受け取り(元本=100)差
1990年12通り8.55%296.6209.087.6%
1991年12通り7.86%281.5203.777.8%
1992年12通り7.01%266.8198.368.4%
1993年12通り5.87%254.7193.761.0%
1994年12通り7.08%246.3190.356.0%
1995年12通り6.58%234.1185.248.9%
1996年12通り6.44%224.6181.143.5%
1997年12通り6.35%214.7176.538.2%
1998年12通り5.26%207.7173.234.5%
1999年12通り5.64%203.0170.932.1%
2000年12通り6.03%193.7166.227.5%
2001年12通り5.02%185.4161.823.6%
2002年12通り4.61%179.7158.721.0%
2003年12通り4.01%178.8158.220.6%
2004年12通り4.27%178.8158.220.6%
2005年12通り4.29%178.8158.220.6%
2006年10通り4.83%178.4158.020.4%
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20年になると、差は10年の数倍に広がります。複利の差は年数に比例するのではなく、年数とともに加速して大きくなるためです。

16分配の回数が多いと、複利は大きくなるか

増えた分を元本に足す間隔を、毎月・3か月ごと・半年ごと・1年ごとに変えて計算しました(間隔のあいだは単利)。

元本に足す間隔441か月(元本=100)毎月との差(元本に対する%)20年(元本=100・中央値)
毎月476.10.0%208.1
3か月ごと472.93.1%207.6
半年ごと468.47.6%206.9
1年ごと459.816.3%205.4
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足す間隔が短いほど複利はわずかに大きくなりますが、毎月と1年ごとの差は、年数や利回りの差に比べればずっと小さなものです。毎月分配型の投資信託かどうかより、分配金を再投資するか受け取るか、税がいつかかるかのほうが、結果を大きく左右します。毎月分配型については毎月分配の記事で扱っています。

17一部だけ再投資すると

増えた分のうち一部だけを元本に足し、残りを受け取った場合です(1990年1月から441か月)。右端は、元本と受け取った額の合計です。

再投資する割合運用している額(最初の元本=100)受け取った額の合計合計
0%100.0156.4256.4
25%147.8143.4291.2
50%218.4118.4336.7
75%322.574.2396.7
100%476.10.0476.1
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受け取る割合を増やすと、手元に入るお金は増えますが、元本の増え方と合計は小さくなります。生活費として一部を使いながら、残りを複利で増やすという持ち方もできます。

18途中で受け取りに切り替えると

最初の何年かは再投資し、その後は増えた分を受け取る形に切り替えた場合です(1990年1月から441か月)。

持ち方切り替えた時点の元本(最初=100)その後に受け取った額合計
最初から受け取り100.0156.4256.4
最初の10年は再投資194.4174.4368.8
最初の20年は再投資303.3136.9440.2
最初の30年は再投資385.781.3467.0
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再投資の期間が長いほど、切り替えた時点の元本が大きくなり、その後に受け取れる額も増えます。若いうちは再投資し、使う時期になったら受け取りに切り替える、という順番で複利の効果を使えます。

19ドル建ての複利を、円で見ると

ここまでの倍率はドル建てです。米国債や外国の債券の投資信託を円で持つと、これにドル円の変化(FRBの月中平均)が掛け合わされます。各年の1月から今までです。

始めた月ドル建ての再投資(元本=100)ドル円の変化円での再投資(元本=100)円での受け取り(利息もドルのまま)
1990年1月から476.1+7.9%513.6276.6
2000年1月から244.9+48.5%363.8281.8
2010年1月から157.0+71.7%269.5249.2
2016年1月から135.4+32.3%179.1172.4
2021年1月から122.3+50.7%184.4181.1
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為替の変化は、複利の倍率に掛け算で効きます。期間の初めより円高になっていれば、ドル建てで増えた分の一部が円では消えます。為替の影響は新NISAの円安の影響の記事でくわしく計算しています。

20投資信託の分配金の再投資と累投コース

投資信託の分配金の受け取り方には、多くの場合、分配金をそのまま同じ投資信託の買付に回す「再投資(累積投資、累投)コース」と、現金で受け取る「受取コース」があります。どちらを選べるかは、販売会社と投資信託によります。

再投資コースでも、課税口座(特定口座・一般口座)では、分配金のうち普通分配金に20.315%の税が引かれ、残りが再投資されます。元本払戻金(特別分配金)は、元本の払い戻しにあたるので課税されません(国税庁)。NISA口座では、分配金も非課税です。

分配金の受け取り方と口座の違いで、米国債10年の利回りを当てはめた場合の倍率がどう変わるかを、持った年数ごとに比べました(すべての始めた月の中央値)。

持った年数非課税で再投資(NISAの形)分配せず最後に課税分配ごとに課税して再投資分配ごとに課税して受け取り繰り延べの差
5年121.8117.3117.0115.70.3%
10年143.2134.4133.2128.71.3%
20年208.1186.2179.4158.56.8%
30年318.9274.4252.0192.622.4%
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表の値は、元本を100としたときの額(中央値)です。

同じ再投資でも、分配のたびに税が引かれると、税の分だけ元本に足せる額が減り、その分の複利も失われます。右端は「分配せず最後に課税」と「分配ごとに課税して再投資」の差で、課税の繰り延べの効果です。

21無分配型の投資信託は、課税が売却時まで繰り延べられる

分配金を出さない(無分配の方針の)投資信託は、運用で増えた分が投資信託の中に残り、売却するまで税がかかりません。課税口座で持つ場合、税は売却したときに、売却益に対して20.315%がかかります(国税庁)。分配ごとに課税される場合と比べ、税として外に出ていくはずだった分も中で運用され続けるので、その分の複利が加わります。

1990年1月から441か月の例では、分配ごとに課税して再投資すると3.469倍、分配せず最後にまとめて課税すると3.997倍で、差は元本の52.7%でした。この差は、期間が長いほど、利回りが高いほど大きくなります。上の表の「繰り延べの差」の列が、その大きさを年数ごとに示しています。

NISA口座では、分配金も売却益も非課税なので、繰り延べの差はありません。NISA口座の中で、分配金を出す投資信託を受取コースで持つと、受け取った分は再投資されず、複利の形になりません。

22信託報酬などの費用は、複利をどれだけ削るか

年あたりの費用を利回りから引いて、同じ計算をしました。1990年1月からの441か月と、20年の期間(すべての始めた月の中央値)です。

年あたりの費用441か月(元本=100)費用なしとの差(元本に対する%)20年(元本=100・中央値)
費用なし476.10%208.1
年0.1%458.917%204.0
年0.5%396.480%188.4
年1%330.0146%170.5
年1.5%274.8201%154.3
年2%228.7247%139.6
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費用も複利で効くので、年1%の差は期間が長いほど大きな差になります。信託報酬は毎日、投資信託の資産から差し引かれ、基準価額にはすでに反映されています。目論見書の「ファンドの費用」で、信託報酬とそのほかの費用を確かめられます。

23持った年数ごとの散らばり

1990年1月以降のすべての始めた月について、持った年数ごとの散らばりを元本=100で並べました。「下1割」「上1割」は、悪いほう・良いほうから1割の位置の値です。

年数始め方の数再投資・下1割再投資・中央値再投資・上1割受け取り・下1割受け取り・中央値受け取り・上1割差・下1割差・上1割
5年382111.3121.8137.8110.7119.7132.20.65.7
10年322124.9143.2181.5122.3136.0159.82.621.7
15年262145.0171.1228.5137.2153.8182.87.845.7
20年202178.8208.1278.2158.2173.4202.620.675.7
25年142224.5255.1319.6181.0193.8216.443.5103.2
30年82299.7318.9366.4210.0216.2230.189.8136.2
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年数が長いほど、再投資と受け取りの散らばりの差も大きくなります。利回りが高い時期を多く含む始め方ほど、どちらも大きくなり、その差もいっそう大きくなりました。

24費用と年数を掛け合わせると

年あたりの費用と持った年数ごとの再投資の額(元本=100・すべての始めた月の中央値)です。

年あたりの費用10年20年30年
費用なし143.2208.1318.9
年0.1%141.8204.0309.5
年0.5%136.3188.4274.6
年1%129.6170.5236.4
年1.5%123.3154.3203.5
年2%117.3139.6175.2
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費用の差は、10年ではそれほど大きく見えなくても、30年では大きく開きます。費用を比べるときは、持つ予定の年数で比べると、差の大きさがつかみやすくなります。

25課税の繰り延べは、年数と利回りでどれだけ効くか

一定の利回り(仮)で、分配せず最後にまとめて課税する場合と、分配ごとに課税して再投資する場合の差を、元本=100で計算しました。この表だけは仮の利回りです。

利回り5年10年20年30年40年
年2%(仮)0.10.41.64.28.4
年4%(仮)0.41.68.424.556.7
年6%(仮)0.94.124.481.7219.1
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繰り延べの効果は、利回りが高く、期間が長いほど大きくなります。短い期間や低い利回りでは、ほとんど差がありません。NISA口座では、どちらも非課税なので、この差は生じません。

2672の法則と、実際に2倍になるまでの年数

「72÷利回り(%)=2倍になるまでの年数」という目安(72の法則)があります。実際の利回りで、始めた月ごとに2倍になるまでの年数を数え、その間の平均の利回りで72の法則を当てはめた値と比べました。

始めた時期2倍になるまで(中央値)その間の平均利回り72の法則の目安まだ2倍になっていない始め方
1990〜1994年に開始12.3年5.68%12.7年0通り
1995〜1999年に開始16.8年4.15%17.3年0通り
2000〜2004年に開始22.7年3.07%23.4年10通り
2005〜2009年に開始———60通り
2010〜2014年に開始———60通り
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72の法則は、利回りが一定で毎年1回複利にする場合の近似です。毎月複利にすると、少しだけ早く2倍になります。実際の利回りは期間中に動くので、始めた時点の利回りで計算した目安とは、ずれが大きくなります。

27円の国債10年で同じ計算をすると

財務省の日本国債10年の利回りで、同じ計算をしました。1990年1月からの441か月では、再投資1.896倍、受け取り1.640倍です。利回りがマイナスだった月が24か月あり、その間は再投資でも受け取りでも元本が減る計算になります。

持った年数始め方の数再投資(元本=100)受け取り(元本=100)差(円の国債)差(米国債・同じ年数)
10年322通り114.2113.30.92%7.2%
20年202通り124.5121.92.56%34.7%
30年82通り147.6139.08.63%102.7%
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円の国債の利回りは、1990年代後半から低い時期が長く、複利の差も小さくなりました。複利の効果は、利回りの高さに強く左右されます。

28円の国債10年:始めた年ごとの10年

日本国債10年の利回りで、始めた年ごとの10年の再投資と受け取り(元本=100・中央値)です。

始めた年始めた年の利回り再投資受け取り差(元本に対する%)
1990年6.863%145.2137.47.83
1991年6.374%137.6132.05.64
1992年5.349%131.5127.44.09
1993年4.351%126.4123.52.95
1994年4.349%123.0120.72.27
1995年3.471%119.5117.91.68
1996年3.115%117.7116.31.38
1997年2.373%116.4115.21.21
1998年1.530%115.9114.81.14
1999年1.742%115.8114.71.12
2000年1.746%115.4114.31.06
2001年1.331%114.9113.91.00
2002年1.271%114.5113.50.95
2003年0.994%114.2113.30.92
2004年1.501%113.5112.70.83
2005年1.384%112.3111.60.70
2006年1.739%110.8110.30.54
2007年1.680%108.9108.50.37
2008年1.492%107.2107.00.25
2009年1.353%105.8105.60.16
2010年1.183%104.3104.20.09
2011年1.126%103.1103.10.05
2012年0.859%102.2102.20.02
2013年0.715%101.8101.80.02
2014年0.554%101.9101.90.02
2015年0.363%102.6102.60.03
2016年−0.062%104.3104.20.09
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2010年代半ばに始めた10年は、利回りが0%前後で、再投資と受け取りの差はほとんどありません。利回りがない時期には、複利の効果もほぼなくなります。

29米国債の年限ごとに見ると

同じ441か月を、米国債の年限ごとの利回りで計算しました(元本=100)。右端は20年の差の中央値です。

当てはめた利回り期間の平均再投資受け取り差20年の差(中央値)
米国債3か月2.81%280.3203.377.18.0
米国債1年3.02%302.7211.091.710.1
米国債2年3.26%330.1219.7110.513.0
米国債5年3.77%398.2238.5159.722.5
米国債10年4.25%476.1256.4219.734.7
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短い年限ほど、利回りの平均は低く、ゼロ近くまで下がった時期も長かったので、複利の差は小さくなりました。投資信託の中身が短期の債券か、長期の債券か、株式かで、複利の土台になる利回りは大きく違います。

30物価を差し引くと

総務省の消費者物価指数(総合)は、1990年1月から2026年8月までに1.299倍になりました。同じ期間を日本国債10年の利回りで再投資すると1.891倍、受け取りなら1.638倍で、物価で割ると再投資は1.456倍、受け取りは1.261倍です。

物価の上がり方も複利の形をしているので、利回りが物価の上昇率より低い時期が続くと、複利で増やしても使えるお金は増えません。複利の効果を見るときは、物価の複利とも比べる必要があります。

31毎月積み立てる場合の複利

新NISAのように毎月積み立てる場合も、増えた分を元本に足すかどうかで差が出ます。毎月1万円を、最近の10・20・30年に積み立てた場合です(米国債10年の利回り、税と費用の前)。

期間積み立てた額再投資受け取り(元本+利息の合計)差増え分の上乗せ
2016年10月から10年1,200,000円1,426,894円1,404,495円22,399円11.0%
2006年10月から20年2,400,000円3,244,591円3,099,497円145,094円20.7%
1996年10月から30年3,600,000円5,982,885円5,278,469円704,416円42.0%
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積み立ての場合、後から入れたお金ほど運用の期間が短いので、一度に入れた場合より複利の差は小さくなります。それでも、期間が長いほど差は大きくなりました。

32毎月積み立てた場合:始めた年ごとに今まで

毎月同じ額を積み立て、2026年9月まで続けた場合の額を、積み立てた額の合計=100で並べました(米国債10年の利回り、税と費用の前)。

始めた年(1月から)積み立てた月数再投資受け取り(合計)差
1990年441204.5162.242.3
1991年429197.5159.737.8
1992年417191.0157.333.7
1993年405185.1154.930.2
1994年393179.5152.626.9
1995年381174.3150.424.0
1996年369169.6148.221.3
1997年357165.1146.119.0
1998年345161.0144.116.9
1999年333157.2142.115.1
2000年321153.7140.313.4
2001年309150.4138.411.9
2002年297147.4136.710.7
2003年285144.5135.09.5
2004年273141.8133.48.4
2005年261139.3131.87.5
2006年249136.9130.36.6
2007年237134.7128.85.9
2008年225132.6127.45.2
2009年213130.8126.14.7
2010年201129.1124.94.2
2011年189127.4123.73.8
2012年177125.9122.63.4
2013年165124.4121.43.0
2014年153122.9120.22.7
2015年141121.4119.12.4
2016年129120.0117.92.1
2017年117118.5116.71.8
2018年105117.1115.51.5
2019年93115.6114.31.3
2020年81114.3113.21.1
2021年69112.8111.90.9
2022年57110.9110.20.7
2023年45108.7108.30.4
2024年33106.4106.20.2
横にスクロールすると残りの列が見えます

積み立ては、後から入れたお金ほど運用の期間が短いので、同じ年数の一括より差は小さくなります。それでも、長く続けた始め方ほど差ははっきり大きくなっています。

33自分の投資信託で確かめる手順

  1. 分配金の方針を確かめる。目論見書の「分配方針」で、分配を出すか、どれくらいの頻度かを確かめます。
  2. 受け取り方を確かめる。口座の設定で、再投資コースか受取コースかを確かめます。
  3. 口座の種類を確かめる。NISA口座なら分配金も非課税、課税口座なら普通分配金に20.315%がかかります。
  4. 費用を確かめる。信託報酬などの費用は、複利で効きます。年あたりの合計を確かめます。
  5. 期間を決める。複利の差は、年数とともに大きくなります。何年持つかで、この記事のどの表を見るかが決まります。

34この記事の計算の前提と、分からないこと

35この記事に出てくる言葉

複利
増えた分を元本に足し、その分にも次の利息や値上がりがつく増え方。
単利
増えた分を受け取り、元本を据え置く増え方。利息は毎回、最初の元本にだけつきます。
分配金
投資信託が運用で得た収益などから、持っている人に支払うお金。普通分配金と元本払戻金(特別分配金)があります。
再投資コース(累投)
分配金を受け取らず、同じ投資信託の買付に自動で回す受け取り方。
無分配型
分配金を出さない方針の投資信託。増えた分は投資信託の中に残ります。
信託報酬
投資信託の運用や管理のために、持っている間ずっと差し引かれる費用。

36よくある質問

投資信託に複利効果はありますか。

分配金を再投資するか、分配金を出さない投資信託を持ち続けると、増えた分が元本に足されるので複利の形になります。ただし、利息のように毎月決まって増えるわけではなく、値下がりする年もあります。

複利効果は何年目からつきますか。

最初からついていますが、目に見える大きさになるのに時間がかかります。1990年1月から米国債10年の利回りで計算すると、差が元本の10%に届いたのは71か月(5.9年)でした。

新NISAでも複利になりますか。

NISA口座の中で、分配金を再投資するか、分配金を出さない投資信託を持ち続ければ、複利の形になります。NISA口座では分配金も売却益も非課税なので、税で複利が削られることもありません。

毎月分配型の投資信託は複利になりませんか。

受取コースで分配金を受け取ると、受け取った分は運用に戻らないので、単利の形に近くなります。再投資コースを選べば、課税口座では税を引いた残りが再投資されます。

「雪だるま式」とはどういう意味ですか。

雪だるまを転がすと、大きくなるほど1回転でつく雪も増えることから、増えた分にもさらに増え分がつく複利の増え方をたとえた言葉です。

分配金を出す投資信託と出さない投資信託、どちらが複利に有利ですか。

NISA口座で再投資するなら、税の差はありません。課税口座では、分配のたびに税が引かれる分、出さないほうが繰り延べの効果で有利になります。期間が長いほど、その差は大きくなります。

複利で増やすには、何年持てばよいですか。

年数が長いほど差は大きくなりますが、何年で十分という線はありません。この記事の計算では、10年より20年、20年より30年で、差は加速して大きくなりました。利回りが高いほど差は大きくなります。

インデックスファンドでも複利効果はありますか。

分配金を出さずに、組み入れている株式の配当などを中で再投資する投資信託なら、複利の形になります。ただし株式の値動きがあるので、毎年決まった率で増えるわけではありません。

再投資コースと受取コースは、途中で変えられますか。

販売会社によって、変更できるかどうかや手続きが違います。口座を開いている販売会社の案内で確かめてください。

この記事の倍率は、投資信託の成績ですか。

違います。米国債10年の利回りを毎月当てはめた計算例で、投資信託の実際の値動き・費用・為替は入っていません。

37この記事の数字は、どこから取ったか

使ったのは次の公表データだけです。

再投資の倍率は、毎月「1+その月の米国債10年の利回り(月平均)÷12」を掛け合わせたもの、受け取りの倍率は「1+毎月の利回り÷12の合計」です。どちらもドル建てで、為替は入れていません。税は20.315%、費用は利回りから年あたりの率を引いて計算しました。年限を保つ運用は、毎月初の利回り曲線から計算した理論値です。

数字はすべて、ページを作るたびに上のデータから計算し直しています。日本銀行の統計、業界団体の数表、特定の金融機関や保険会社の資料の数字は使っていません。過去の計算は、これからの結果を示すものではありません。この記事は特定の商品や金融機関の勧誘ではありません。

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3,467万円米国の株に入れていたら
10年前に1,000万円を投資していたら、いまいくら?23の投資先の中で6位。ただし途中で高値から−24%下がった時期がありました。ほかの投資先と並べて比べられます。
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