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米国債が売られるとどうなる|10年債が20日で0.98%上昇

読む目安:「先に結論」だけなら1分/全部で約35分(20千字)

データの時点2026年10月16日まで米国財務省の10年債などの利回り(1990年から日次・9,204営業日)・毎週月曜に自動で更新

+0.98%20営業日で10年債の利回りが

米国債が大きく売られた局面では、利回りが上がり、すでに出ている米国債の値段が下がりました。1990年からの日次のデータで、10年債の利回りが20営業日で最も大きく上がったのは2001年11月7日〜2001年12月7日の+0.98%(4.22%→5.20%)でした。この上がり方で、10年債の値段は約7.5%下がる計算です。

1994.03 0.780%0.780%1994.032009.05 0.810%0.810%2009.052022.08 0.850%0.850%2022.082003.07 0.930%0.930%2003.072001.11 0.980%0.980%2001.11
10年債の利回りが20営業日で大きく上がった局面(上位5つ、始まりの年月)

01先に結論

「米国債が売られるとどうなるか」を、想像ではなく、実際に利回りが急に上がった局面の日々の数字で確かめました。わかったことは次のとおりです。

この記事は、過去にどうだったかを数えたものです。これから米国債が売られるかどうか、利回りがどう動くかを予想するものではありません。

02「米国債が売られる」と、何が起きるか

  1. 売りが増える持っている人が手放す。買いたい人より売りたい人が多くなる
  2. 値段が下がる市場で取り引きされる米国債の値段が下がる
  3. 利回りが上がる決まった利子と額面に対して安く買えるので、買う人の利回りは上がる
  4. 持っている人は時価が下がる途中で売ると損が出うる。満期まで持てば額面で返ってくる

米国債は、米国の財務省が発行する国の借金の証書です。1年に2回の利子と、満期の額面(元本)の支払いが、発行のときに決まっています。決まっている支払いの「値段」が市場で動き、その値段から逆算したものが利回りです。

たとえば、利子が年4%(半年ごとに2%)、残り10年の米国債を額面100ドルで買えば、利回りは4%です。売りが増えてこの米国債の値段が95ドルに下がれば、同じ利子と同じ額面を95ドルで手に入れられるので、新しく買う人の利回りは4%より高くなります。計算すると、利子4%・残り10年の債券を95ドルで買ったときの利回りは約4.63%です。値段と利回りは、シーソーのように逆に動きます。

「米国債が売られる」という言葉は、ニュースでは大きく2つの意味で使われます。1つは、市場で売りが増えて利回りが上がること。もう1つは、海外の政府や中央銀行など、大きく持っている人が保有を減らすことです。この記事が扱うのは1つ目です。だれが売ったかは、利回りのデータからは分かりません。

利回りが上がることの意味は、立場によって逆になります。

0310年債の利回りは、1990年からどう動いてきたか

まず全体の流れです。米国財務省が毎営業日公表している10年債の利回りを、月末の値で結びました(1990年1月2日〜2026年10月16日)。

0%2%4%6%8%10%199520002005201020152020202510年債 5.1%

長い目で見ると、1990年代から2020年までは利回りが下がる流れで、2020年の後に上がる流れに変わりました。この記事で数える「急な上昇」は、こうした長い流れの途中で、数週間のうちに起きた動きです。下がる流れの途中にも、急に上がる局面は何度もありました。

0420営業日で、最も大きく上がった局面

1990年からの全ての営業日について、その日から20営業日後(おおよそ1か月後)までに10年債の利回りがどれだけ変わったかを計算し、上がり幅の大きい順に並べました。同じ局面が何度も出ないよう、期間が重なるものは上がり幅の大きい方だけを残しています。

期間始まりの10年債終わり10年債の変化2年債の変化30年債の変化10年債の値段の変化
2001/11/07〜2001/12/074.22%5.20%+0.98%+0.87%+0.81%−7.5%
2003/07/02〜2003/07/313.56%4.49%+0.93%+0.50%—−7.4%
2022/08/29〜2022/09/273.12%3.97%+0.85%+0.88%+0.62%−6.9%
2009/05/12〜2009/06/103.17%3.98%+0.81%+0.48%+0.60%−6.6%
1994/03/04〜1994/04/046.38%7.16%+0.78%+0.69%+0.58%−5.5%
1996/02/13〜1996/03/135.58%6.35%+0.77%+0.93%+0.66%−5.6%
2008/12/30〜2009/01/292.11%2.87%+0.76%+0.20%+0.99%−6.5%
1999/01/29〜1999/03/014.66%5.40%+0.74%+0.62%+0.58%−5.6%
2000/04/10〜2000/05/095.80%6.53%+0.73%+0.55%+0.53%−5.3%
2004/03/25〜2004/04/233.75%4.48%+0.73%+0.78%—−5.8%
2022/03/11〜2022/04/082.00%2.72%+0.72%+0.78%+0.40%−6.2%
2023/02/01〜2023/03/023.39%4.08%+0.69%+0.80%+0.48%−5.6%
2010/11/16〜2010/12/152.85%3.53%+0.68%+0.17%+0.33%−5.6%
2013/06/06〜2013/07/052.08%2.73%+0.65%+0.10%+0.45%−5.6%
2009/11/27〜2009/12/283.21%3.85%+0.64%+0.41%+0.48%−5.2%
横にスクロールすると残りの列が見えます

値段の変化は、始まりの日に利回りと同じ利率で出ていた残り10年の米国債(額面100)が、終わりの日の利回りで値付けされたとした計算です。30年債は、米国財務省の公表値が無い期間(2002年2月〜2006年2月)があり、その期間にかかる局面は「—」です。

上位15の局面のうち、10年債の上がり幅が2年債より大きかったのは10回でした。売りが長い年限に集中したのか、短い年限まで広がったのかは、局面によって違います。

1位の2001年11月7日からの局面は、10年債が4.22%から5.20%まで上がりました。2年債は+0.87%、3か月の利回りは−0.11%でした。

05上位3つの局面を、1日ずつ見る

上がり幅の大きい3つの局面について、始まりの日を0とし、10年債の利回りが始まりからどれだけ上がったかを日ごとに結びました。

2001年11月〜2003年7月〜2022年8月〜
0%0.25%0.5%0.75%1%051015202001年11月〜 +0.98%2003年7月〜 +0.93%2022年8月〜 +0.85%

横の軸は、局面の始まりからの営業日の数です(グラフの目盛りの数字は年ではなく、0〜20の営業日を表します)。

2001年11月7日〜2001年12月7日(+0.98%)

日付営業日2年債10年債30年債始まりからの10年債前の日からの10年債
2001/11/0702.32%4.22%4.79%±0.00%—
2001/11/0812.42%4.32%4.87%+0.10%+0.10%
2001/11/0922.45%4.34%4.88%+0.12%+0.02%
2001/11/1332.54%4.41%4.92%+0.19%+0.07%
2001/11/1442.70%4.54%5.02%+0.32%+0.13%
2001/11/1552.98%4.79%5.22%+0.57%+0.25%
2001/11/1663.09%4.91%5.30%+0.69%+0.12%
2001/11/1972.92%4.80%5.22%+0.58%−0.11%
2001/11/2082.96%4.88%5.30%+0.66%+0.08%
2001/11/2193.11%4.98%5.35%+0.76%+0.10%
2001/11/23103.20%5.04%5.39%+0.82%+0.06%
2001/11/26113.22%5.05%5.39%+0.83%+0.01%
2001/11/27123.11%4.98%5.37%+0.76%−0.07%
2001/11/28133.12%4.98%5.36%+0.76%±0.00%
2001/11/29142.87%4.79%5.24%+0.57%−0.19%
2001/11/30152.84%4.78%5.27%+0.56%−0.01%
2001/12/03162.82%4.75%5.26%+0.53%−0.03%
2001/12/04172.81%4.70%5.22%+0.48%−0.05%
2001/12/05183.07%4.92%5.35%+0.70%+0.22%
2001/12/06193.19%5.04%5.47%+0.82%+0.12%
2001/12/07203.19%5.20%5.60%+0.98%+0.16%
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この20営業日のうち、10年債の利回りが前の日より上がった日は13日でした。1日で最も大きく上がったのは2001年11月15日の+0.25%で、上がり幅の大きい3日だけで、20営業日の上昇の64%にあたります。

2003年7月2日〜2003年7月31日(+0.93%)

日付営業日2年債10年債30年債始まりからの10年債前の日からの10年債
2003/07/0201.30%3.56%—±0.00%—
2003/07/0311.32%3.67%—+0.11%+0.11%
2003/07/0721.36%3.74%—+0.18%+0.07%
2003/07/0831.39%3.75%—+0.19%+0.01%
2003/07/0941.37%3.73%—+0.17%−0.02%
2003/07/1051.33%3.70%—+0.14%−0.03%
2003/07/1161.29%3.66%—+0.10%−0.04%
2003/07/1471.35%3.74%—+0.18%+0.08%
2003/07/1581.45%3.94%—+0.38%+0.20%
2003/07/1691.49%3.97%—+0.41%+0.03%
2003/07/17101.47%3.98%—+0.42%+0.01%
2003/07/18111.51%4.00%—+0.44%+0.02%
2003/07/21121.61%4.19%—+0.63%+0.19%
2003/07/22131.57%4.17%—+0.61%−0.02%
2003/07/23141.54%4.12%—+0.56%−0.05%
2003/07/24151.54%4.20%—+0.64%+0.08%
2003/07/25161.52%4.22%—+0.66%+0.02%
2003/07/28171.61%4.31%—+0.75%+0.09%
2003/07/29181.67%4.42%—+0.86%+0.11%
2003/07/30191.64%4.34%—+0.78%−0.08%
2003/07/31201.80%4.49%—+0.93%+0.15%
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この20営業日のうち、10年債の利回りが前の日より上がった日は14日でした。1日で最も大きく上がったのは2003年7月15日の+0.20%で、上がり幅の大きい3日だけで、20営業日の上昇の58%にあたります。

2022年8月29日〜2022年9月27日(+0.85%)

日付営業日2年債10年債30年債始まりからの10年債前の日からの10年債
2022/08/2903.42%3.12%3.25%±0.00%—
2022/08/3013.46%3.11%3.23%−0.01%−0.01%
2022/08/3123.45%3.15%3.27%+0.03%+0.04%
2022/09/0133.51%3.26%3.37%+0.14%+0.11%
2022/09/0243.40%3.20%3.35%+0.08%−0.06%
2022/09/0653.50%3.33%3.49%+0.21%+0.13%
2022/09/0763.45%3.27%3.42%+0.15%−0.06%
2022/09/0873.48%3.29%3.45%+0.17%+0.02%
2022/09/0983.56%3.33%3.47%+0.21%+0.04%
2022/09/1293.58%3.37%3.53%+0.25%+0.04%
2022/09/13103.75%3.42%3.51%+0.30%+0.05%
2022/09/14113.78%3.41%3.47%+0.29%−0.01%
2022/09/15123.87%3.45%3.48%+0.33%+0.04%
2022/09/16133.85%3.45%3.52%+0.33%±0.00%
2022/09/19143.95%3.49%3.52%+0.37%+0.04%
2022/09/20153.96%3.57%3.59%+0.45%+0.08%
2022/09/21164.02%3.51%3.50%+0.39%−0.06%
2022/09/22174.11%3.70%3.65%+0.58%+0.19%
2022/09/23184.20%3.69%3.61%+0.57%−0.01%
2022/09/26194.27%3.88%3.72%+0.76%+0.19%
2022/09/27204.30%3.97%3.87%+0.85%+0.09%
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この20営業日のうち、10年債の利回りが前の日より上がった日は13日でした。1日で最も大きく上がったのは2022年9月22日の+0.19%で、上がり幅の大きい3日だけで、20営業日の上昇の60%にあたります。

どの局面も、1日で一気に上がったのではなく、上がる日と下がる日をくり返しながら、上がる日が多く続いて積み上がっています。数日で大きく動いた後に、残りの日はほとんど動かなかった局面もあります。

06期間の長さを変えると、上がり幅はどう違うか

20営業日のほかに、5営業日(約1週間)から250営業日(約1年)まで、期間の長さを変えて最大の上がり幅を数えました。右端は、その長さの全ての期間のうち、10年債の利回りが0.5%以上上がった期間の割合です。

期間の長さ最大の上昇その期間最大の低下0.5%以上上がった割合
5営業日+0.60%2008/10/06→2008/10/14−0.74%0.1%
10営業日+0.82%2001/11/07→2001/11/23−1.00%0.5%
20営業日+0.98%2001/11/07→2001/12/07−1.33%3.0%
60営業日+1.57%1994/02/09→1994/05/09−1.75%12.1%
120営業日+2.01%2021/12/21→2022/06/14−1.99%19.8%
250営業日+2.77%2021/11/05→2022/11/07−2.28%25.7%
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期間が長くなるほど、上がり幅の最大も、0.5%以上上がった割合も大きくなります。1年かけてゆっくり上がる動きと、数週間で急に上がる動きは、同じ「売られる」でも中身が違います。短い期間の急な上昇は、持っている人の値段の下がり方が急なので、ニュースで「米国債が売られた」と大きく取り上げられやすい動きです。

07年ごとに見た、いちばん大きな上昇

20営業日の変化を、期間の終わりの日が入る年ごとに分け、それぞれの年の最大の上昇と最大の低下を並べました。右端は、20営業日で0.5%以上上がった日(期間の終わりの日)の数です。

年最大の上昇その期間の終わり最大の低下0.5%以上上がった日
1990年+0.63%1990/08/24−0.60%10日
1991年+0.45%1991/03/19−0.62%0日
1992年+0.63%1992/11/03−0.54%8日
1993年+0.50%1993/11/15−0.62%1日
1994年+0.78%1994/04/04−0.54%20日
1995年+0.49%1995/07/21−0.79%0日
1996年+0.77%1996/03/13−0.55%9日
1997年+0.48%1997/01/02−0.40%0日
1998年+0.62%1998/11/03−0.86%2日
1999年+0.74%1999/03/01−0.28%10日
2000年+0.73%2000/05/09−0.61%13日
2001年+0.98%2001/12/07−0.60%11日
2002年+0.57%2002/10/23−0.65%8日
2003年+0.93%2003/07/31−0.65%25日
2004年+0.73%2004/04/23−0.39%16日
2005年+0.49%2005/03/11−0.41%0日
2006年+0.40%2006/04/13−0.29%0日
2007年+0.57%2007/06/12−0.54%2日
2008年+0.61%2008/10/14−1.33%3日
2009年+0.81%2009/06/10−0.56%28日
2010年+0.68%2010/12/15−0.64%12日
2011年+0.51%2011/10/21−0.95%1日
2012年+0.38%2012/03/19−0.49%0日
2013年+0.65%2013/07/05−0.36%5日
2014年+0.26%2014/09/15−0.45%0日
2015年+0.44%2015/03/03−0.49%0日
2016年+0.62%2016/12/01−0.45%13日
2017年+0.31%2017/10/06−0.29%0日
2018年+0.38%2018/02/02−0.37%0日
2019年+0.38%2019/09/13−0.57%0日
2020年+0.28%2020/06/05−1.05%0日
2021年+0.50%2021/02/25−0.27%1日
2022年+0.85%2022/09/27−0.80%53日
2023年+0.69%2023/03/02−0.68%10日
2024年+0.55%2024/10/30−0.50%5日
2025年+0.52%2025/01/07−0.42%2日
2026年+0.53%2026/10/05−0.27%7日
横にスクロールすると残りの列が見えます

10年ごとにまとめると、次のとおりです。

年代20営業日の数0.5%以上上がった割合0.5%以上下がった割合最大の上昇最大の低下
1990年代2,4832.4%2.2%+0.78%−0.86%
2000年代2,5014.2%3.0%+0.98%−1.33%
2010年代2,5011.2%1.3%+0.68%−0.95%
2020年代1,6994.6%2.4%+0.85%−1.05%
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急な上昇は特定の年代だけのものではなく、どの年代にもありました。同じ0.5%でも、利回りが2%のときと6%のときでは、利回りに対する割合が違うことに注意してください。

08利回りが低いときと高いとき、上がり方は違ったか

20営業日の始まりの日の10年債の利回りの水準で分け、その後20営業日の変化を数えました。「変化の大きさの平均」は、上がった幅と下がった幅を、向きを無視して平均したものです。

始まりの10年債20営業日の数0.5%以上上がった割合変化の大きさの平均最大の上昇最大の低下
2%未満1,2152.0%0.16%+0.69%−1.05%
2〜3%1,6743.1%0.17%+0.76%−0.92%
3〜4%1,2167.2%0.26%+0.93%−1.33%
4〜5%2,1052.2%0.19%+0.98%−1.33%
5〜6%1,1123.0%0.19%+0.77%−0.86%
6%以上1,8621.7%0.22%+0.78%−0.79%
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利回りの水準が低い時期は、幅で見た動きが小さくなります。ただ、始まりの利回りに対する割合で見ると話は変わります。たとえば始まりが2%で0.5%上がれば利回りは1.25倍ですが、始まりが6%なら約1.08倍です。割合で見た最大は、2021年1月27日からの20営業日で、始まりの利回りの48%にあたる上昇でした。

値段の下がり方は、利回りの「幅」でおおよそ決まります。持っている米国債の値段を考えるときは、割合ではなく幅で見てください。

09政策金利が変わった局面だったか

米国の政策金利(FRBの誘導目標。2008年12月からは幅の上限)が、15の局面の期間中に変わったかを、FRBが公表している変更の日付と照らし合わせました。

期間10年債の変化政策金利(始まり)政策金利(終わり)期間中の変更
2001/11/07〜2001/12/07+0.98%2.00%2.00%変更なし
2003/07/02〜2003/07/31+0.93%1.00%1.00%変更なし
2022/08/29〜2022/09/27+0.85%2.50%3.25%2022/09/22に3.25%
2009/05/12〜2009/06/10+0.81%0.25%0.25%変更なし
1994/03/04〜1994/04/04+0.78%3.25%3.50%1994/03/22に3.50%
1996/02/13〜1996/03/13+0.77%5.25%5.25%変更なし
2008/12/30〜2009/01/29+0.76%0.25%0.25%変更なし
1999/01/29〜1999/03/01+0.74%4.75%4.75%変更なし
2000/04/10〜2000/05/09+0.73%6.00%6.00%変更なし
2004/03/25〜2004/04/23+0.73%1.00%1.00%変更なし
2022/03/11〜2022/04/08+0.72%0.25%0.50%2022/03/17に0.50%
2023/02/01〜2023/03/02+0.69%4.50%4.75%2023/02/02に4.75%
2010/11/16〜2010/12/15+0.68%0.25%0.25%変更なし
2013/06/06〜2013/07/05+0.65%0.25%0.25%変更なし
2009/11/27〜2009/12/28+0.64%0.25%0.25%変更なし
横にスクロールすると残りの列が見えます

15の局面のうち、期間中に政策金利が変わったのは4回でした。多くの局面は、政策金利が動かないまま、長い年限の利回りだけが大きく上がっています。政策金利が下がった局面でも、10年債の利回りが急に上がったことがあります。政策金利と長い年限の利回りは、いつも同じ向きに動くわけではありません。

この記事では、局面の期間に変更があったかどうかだけを示しました。変更の発表がその局面の理由だったかどうかは、この表からは言えません。

10急に上がる前は、どうだったか

15の局面について、始まりの日の前の20営業日と250営業日(約1年)で、10年債の利回りがどう動いていたかを並べました。右の2列は、始まりの日までの1年間でいちばん低かった利回りと、そこから始まりの日までにどれだけ上がっていたかです。

局面始まりの10年債前の20営業日の変化前の1年の変化前の1年の最低最低からの上昇
2001/11/07〜4.22%−0.39%−1.65%4.22%±0.00%
2003/07/02〜3.56%+0.26%−1.21%3.13%+0.43%
2022/08/29〜3.12%+0.52%+1.81%1.28%+1.84%
2009/05/12〜3.17%+0.37%−0.61%2.08%+1.09%
1994/03/04〜6.38%+0.57%+0.48%5.19%+1.19%
1996/02/13〜5.58%−0.08%−1.93%5.53%+0.05%
2008/12/30〜2.11%−0.61%−1.93%2.08%+0.03%
1999/01/29〜4.66%+0.01%−0.92%4.16%+0.50%
2000/04/10〜5.80%−0.56%+0.68%5.12%+0.68%
2004/03/25〜3.75%−0.30%−0.21%3.13%+0.62%
2022/03/11〜2.00%−0.03%+0.38%1.19%+0.81%
2023/02/01〜3.39%−0.40%+1.60%1.72%+1.67%
2010/11/16〜2.85%+0.33%−0.48%2.41%+0.44%
2013/06/06〜2.08%+0.27%+0.51%1.43%+0.65%
2009/11/27〜3.21%−0.23%+0.22%2.08%+1.13%
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局面の前の20営業日に利回りが下がっていたのは、15回のうち8回でした。下がった後に急に戻した局面と、上がる流れの途中でさらに速く上がった局面の両方があります。急な上昇の前に、決まった形があったとは言えません。

11年限によって、上がり方は違ったか

上位8つの局面で、3か月から30年まで、年限ごとの利回りの変化を並べました。

始まり3か月2年5年10年30年
2001/11/07〜−0.11%+0.87%+1.03%+0.98%+0.81%
2003/07/02〜+0.09%+0.50%+0.91%+0.93%—
2022/08/29〜+0.38%+0.88%+0.94%+0.85%+0.62%
2009/05/12〜−0.01%+0.48%+0.91%+0.81%+0.60%
1994/03/04〜+0.20%+0.69%+0.82%+0.78%+0.58%
1996/02/13〜+0.16%+0.93%+0.89%+0.77%+0.66%
2008/12/30〜+0.13%+0.20%+0.40%+0.76%+0.99%
1999/01/29〜+0.23%+0.62%+0.77%+0.74%+0.58%
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政策金利に近い3か月の利回りがほとんど動かず、長い年限だけが大きく上がった局面と、2年や3か月まで一緒に上がった局面があります。前者は「長い期間お金を貸すこと」への見方が変わった動き、後者は政策金利の見通しが変わった動きとして説明されることが多いものです。どちらだったかを、利回りのデータだけで決めることはできません。

同じ上がり幅でも、値段の下がり方は年限で大きく違います。1位の局面と、2020年以降でいちばん大きかった局面について、年限ごとの実際の利回りの変化を、その年限の米国債の値段の変化に直しました(始まりの利回りと同じ利率の債券として計算)。

局面年限始まり終わり利回りの変化値段の変化
2001/11/07〜2年2.32%3.19%+0.87%−1.6%
2001/11/07〜5年3.47%4.50%+1.03%−4.5%
2001/11/07〜10年4.22%5.20%+0.98%−7.5%
2001/11/07〜30年4.79%5.60%+0.81%−11.7%
2022/08/29〜2年3.42%4.30%+0.88%−1.6%
2022/08/29〜5年3.27%4.21%+0.94%−4.1%
2022/08/29〜10年3.12%3.97%+0.85%−6.9%
2022/08/29〜30年3.25%3.87%+0.62%−10.9%
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残りの年数が長い米国債ほど、同じ利回りの変化で値段が大きく動きます。短い年限は利回りが大きく動いても、値段への響き方は小さくなります。年限ごとの値動きの大きさの違いは米国債の2年・10年・30年、どれを選ぶかでくわしく扱っています。

12その後、利回りはどうなったか

15の局面の終わりの日から、20・60・120・250営業日たったときに、10年債の利回りが局面の終わりからどれだけ動いたかです。右端は、利回りが局面の始まりの水準まで戻るのにかかった営業日の数です。

局面終わりの10年債20営業日後60営業日後120営業日後250営業日後始まりの水準に戻るまで
2001/11/07〜5.20%−0.10%+0.02%−0.14%−1.14%169営業日
2003/07/02〜4.49%−0.07%−0.19%−0.33%−0.01%1119営業日
2022/08/29〜3.97%+0.07%−0.22%−0.59%+0.64%まだ
2009/05/12〜3.98%−0.54%−0.65%−0.66%−0.78%248営業日
1994/03/04〜7.16%−0.03%+0.08%+0.41%−0.04%288営業日
1996/02/13〜6.35%+0.28%+0.41%+0.61%+0.25%454営業日
2008/12/30〜2.87%+0.15%+0.08%+0.71%+0.76%641営業日
1999/01/29〜5.40%−0.12%+0.10%+0.48%+0.96%638営業日
2000/04/10〜6.53%−0.40%−0.58%−0.79%−1.29%65営業日
2004/03/25〜4.48%+0.28%+0.02%−0.41%−0.22%933営業日
2022/03/11〜2.72%+0.33%+0.29%+1.11%+0.71%まだ
2023/02/01〜4.08%−0.53%−0.25%+0.26%+0.17%11営業日
2010/11/16〜3.53%−0.19%−0.17%−0.55%−1.61%156営業日
2013/06/06〜2.73%−0.10%−0.09%+0.29%−0.10%362営業日
2009/11/27〜3.85%−0.19%+0.06%−0.61%−0.49%101営業日
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60営業日後に、局面の終わりよりさらに上がっていたのは15回のうち8回でした。急に上がった後にすぐ戻った局面もあれば、そこからさらに上がった局面もあります。過去の局面の「その後」は局面ごとにばらばらで、急な上昇の後に利回りがどちらへ動くかを、この表から言うことはできません。

「まだ」は、2026年10月16日の時点で、始まりの水準まで戻っていない局面です。長い目で見て利回りが上がる流れの中にあった局面は、戻らないまま次の水準に移っています。

13同じ期間に、日本の国債はどう動いたか

米国債が売られた期間に、日本の10年国債の利回り(財務省の国債金利)がどう動いたかを並べました。日本の値は、その日(休みならその前の営業日)の値です。

期間米国10年債の変化日本10年国債(始まり)日本10年国債(終わり)日本10年国債の変化
2001/11/07〜2001/12/07+0.98%1.287%1.364%+0.077%
2003/07/02〜2003/07/31+0.93%0.885%0.938%+0.053%
2022/08/29〜2022/09/27+0.85%0.254%0.294%+0.040%
2009/05/12〜2009/06/10+0.81%1.450%1.531%+0.081%
1994/03/04〜1994/04/04+0.78%4.382%4.062%−0.320%
1996/02/13〜1996/03/13+0.77%3.180%3.257%+0.077%
2008/12/30〜2009/01/29+0.76%1.177%1.281%+0.104%
1999/01/29〜1999/03/01+0.74%2.070%1.950%−0.120%
2000/04/10〜2000/05/09+0.73%1.744%1.696%−0.048%
2004/03/25〜2004/04/23+0.73%1.306%1.505%+0.199%
2022/03/11〜2022/04/08+0.72%0.193%0.227%+0.034%
2023/02/01〜2023/03/02+0.69%0.500%0.527%+0.027%
2010/11/16〜2010/12/15+0.68%1.038%1.251%+0.213%
2013/06/06〜2013/07/05+0.65%0.831%0.855%+0.024%
2009/11/27〜2009/12/28+0.64%1.277%1.303%+0.026%
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15の局面のうち、日本の10年国債の利回りも上がったのは12回でした。米国10年債の上がり幅に対する日本10年国債の上がり幅の比は、中央値で0.05倍です。日本の国債の利回りは日本の金融政策などの影響を受けるので、米国債と同じ幅では動いていません。

日米の利回りの差の長い推移は日米金利差の推移で、1990年から月ごとに追っています。

14円で持っている人から見ると

日本の個人が米国債を持つと、値段の変化に加えて、ドル円の変化も受けます。それぞれの局面で、ドル円(米国連邦準備制度理事会FRBの公表値)がどう動いたかと、10年債の値段の変化を合わせた「円で見た値段の変化」を計算しました。FRBの日次の値がある2020年11月以降は日次、それより前は月中平均(始まりの月と終わりの月)で比べています。

期間10年債の値段(ドル)ドル円ドル円の変化円で見た値段の変化
2001/11/07〜2001/12/07−7.5%122.41→127.59円(月中平均)+4.2%−3.6%
2003/07/02〜2003/07/31−7.4%118.70→118.70円(月中平均)±0.0%−7.4%
2022/08/29〜2022/09/27−6.9%138.74→144.71円(日次)+4.3%−2.9%
2009/05/12〜2009/06/10−6.6%96.64→96.61円(月中平均)±0.0%−6.6%
1994/03/04〜1994/04/04−5.5%105.10→103.48円(月中平均)−1.5%−6.9%
1996/02/13〜1996/03/13−5.6%105.79→105.94円(月中平均)+0.1%−5.5%
2008/12/30〜2009/01/29−6.5%91.28→90.12円(月中平均)−1.3%−7.7%
1999/01/29〜1999/03/01−5.6%113.29→119.47円(月中平均)+5.5%−0.5%
2000/04/10〜2000/05/09−5.3%105.63→108.32円(月中平均)+2.6%−2.9%
2004/03/25〜2004/04/23−5.8%108.52→107.66円(月中平均)−0.8%−6.5%
2022/03/11〜2022/04/08−6.2%117.08→124.31円(日次)+6.2%−0.4%
2023/02/01〜2023/03/02−5.6%129.27→136.84円(日次)+5.9%−0.1%
2010/11/16〜2010/12/15−5.6%82.52→83.34円(月中平均)+1.0%−4.7%
2013/06/06〜2013/07/05−5.6%97.23→99.67円(月中平均)+2.5%−3.2%
2009/11/27〜2009/12/28−5.2%89.27→89.95円(月中平均)+0.8%−4.5%
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日次で比べられる局面のうち上がり幅のいちばん大きい2022年8月29日〜2022年9月27日で、額面1万ドルの10年債を例にします。始まりの日のドル円138.74円で円に直すと1,387,400円、終わりの日は値段が6.9%下がった9,309ドルを144.71円で直して1,347,049円です。円で見た変化は−40,351円(−2.9%)で、ドルで見た−6.9%とは違う数字になります。

15の局面のうち、同じ期間に円安(ドル高)に動いたのは10回で、そのときは円で見た下がり方がドルで見たときより小さくなっています。円で見た方が下がり方が小さかったのは10回でした。逆に円高に動いた局面では、値段の下落と円高が重なり、円で見た損は大きくなりました。

月中平均で比べた局面は、20営業日の始まりと終わりの日の値ではなく、その月の平均どうしの比較です。日次で比べた場合とは数字が違うので、目安として見てください。為替で損益がどう変わるかは円高でいくら損するか、損益分岐のドル円で計算しています。

15反対に、大きく買われた局面

比べるために、20営業日で10年債の利回りが最も大きく下がった(値段が上がった)局面も並べました。

期間始まりの10年債終わり10年債の変化10年債の値段の変化
2008/10/31〜2008/12/024.01%2.68%−1.33%+11.5%
2020/02/07〜2020/03/091.59%0.54%−1.05%+10.1%
2011/07/21〜2011/08/183.03%2.08%−0.95%+8.5%
1998/09/04〜1998/10/055.02%4.16%−0.86%+6.9%
2022/11/07〜2022/12/074.22%3.42%−0.80%+6.7%
1995/05/01〜1995/05/307.09%6.30%−0.79%+5.8%
2007/12/26〜2008/01/254.30%3.61%−0.69%+5.7%
2023/03/08〜2023/04/053.98%3.30%−0.68%+5.7%
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下がる方向の最大(−1.33%)は、上がる方向の最大(+0.98%)より大きい幅でした。景気の急な悪化や金融の混乱の局面では、米国債が「安全な置き場所」として買われ、利回りが急に下がると説明されることがあります。米国債は、売られる局面もあれば、買われる局面もある、という当たり前のことを数字で確かめた表です。

16満期まで持つ人には、何が変わるか

利回りが急に上がって値段が下がっても、満期まで持つ人が受け取る利子と額面は変わりません。値段の下落は「満期の前に売ったら、いくらで売れるか」が下がったということです。

たとえば、1位の局面の始まりの日に、利回りと同じ年4.22%の利率の10年債を額面1万ドル買ったとします。局面の終わりに売れば、値段は約7.5%下がっていて、およそ9,248ドルです。満期まで持てば、毎年約422ドルの利子(税引前)と、満期の1万ドルを受け取ります。

ただし、満期まで持つと決めていても、円で受け取るときのドル円は動きます。満期まで持った場合のドル建て・円建ての経路は米国債を満期まで持つと、途中の値下がりは関係ないのかで確かめています。

また、格付けの引き下げや債務上限の問題が起きたときに利回りがどう動いたかは、米国債の信用はどこまで高いかでまとめています。この記事の15の局面は、格付けの出来事とは別の時期のものがほとんどです。

17直近の20営業日

参考に、2026年10月16日までの直近の20営業日の値を並べます。過去の局面と同じ物差しで見るためのもので、この先の動きを示すものではありません。ドル円はFRBの日次の値で、公表の無い日は「—」です。

日付米国2年債米国10年債米国30年債日本10年国債ドル円(FRB)
2026/09/174.67%4.94%5.29%2.993%155.85円
2026/09/184.76%5.01%5.34%2.981%156.87円
2026/09/214.76%4.96%5.29%2.981%157.46円
2026/09/224.71%4.96%5.29%2.981%157.55円
2026/09/234.85%5.11%5.40%2.981%158.30円
2026/09/244.87%5.18%5.47%3.073%158.92円
2026/09/254.81%5.17%5.49%3.071%157.18円
2026/09/284.92%5.24%5.56%3.082%157.44円
2026/09/294.89%5.26%5.59%3.082%157.50円
2026/09/304.88%5.29%5.64%3.082%157.25円
2026/10/014.78%5.24%5.61%3.082%157.63円
2026/10/024.83%5.28%5.63%3.082%157.81円
2026/10/054.84%5.31%5.66%3.082%157.97円
2026/10/064.79%5.27%5.64%3.082%158.12円
2026/10/074.77%5.28%5.67%3.082%158.11円
2026/10/084.75%5.22%5.60%3.082%158.33円
2026/10/094.80%5.24%5.60%3.082%158.34円
2026/10/134.79%5.21%5.56%3.082%—
2026/10/144.82%5.19%5.52%3.082%—
2026/10/154.77%5.10%5.43%3.082%—
2026/10/164.74%5.09%5.43%3.082%—
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この20営業日で、米国10年債は+0.15%、2年債は+0.07%、30年債は+0.14%動きました。1990年からの全ての20営業日の中で、10年債の変化は下から74%の位置です。過去の上位15の局面と比べるときは、上の「最も大きく上がった局面」の表と並べてください。

18この記事のデータで分からないこと

19この記事に出てくる言葉

利回り
いまの値段で買って満期まで持ったときに、1年あたり何%の収益になるかを表す数字。値段が下がると上がり、値段が上がると下がります。
額面
満期に返ってくる金額。米国債の利子は、額面に利率をかけて計算します。
年限
発行から満期までの長さ。3か月・2年・10年・30年などがあります。この記事の「10年債」は、米国財務省が毎日公表している、残り10年の米国債の利回りです。
営業日
米国財務省が利回りを公表した日。土日と米国の祝日を除いた日で、20営業日はおおよそ1か月です。
政策金利
米国の中央銀行(FRB)が決める、短い期間のお金の貸し借りの金利の目標。短い年限の利回りに強く影響します。
月中平均
1か月の毎日の値を平均したもの。この記事では、FRBの日次のドル円が無い2020年10月以前の比較に使いました。

20よくある質問

「米国債の投げ売り」「クラッシュ」は、実際にはどれくらいの動きでしたか。

1990年からの日次のデータで、20営業日で10年債の利回りが最も大きく上がったのが+0.98%、5営業日でも期間の長さを変えた表のとおりです。残り10年の米国債の値段に直すと、最大の局面で約7.5%の下落です。20営業日の期間で見る限り、数十%下がるような動きは、この期間の米国10年債にはありませんでした。

米国債が売られているかは、どこで確かめられますか。

米国財務省が毎営業日、年限ごとの利回りを公表しています(Daily Treasury Par Yield Curve Rates)。利回りが上がっていれば、値段は下がっています。日本の証券会社の画面でも、米国10年債の利回りとして表示されることが多い数字です。

米国債が売られると、持っている米国債は損になりますか。

途中で売るなら、値段が下がっている分だけ損が出ることがあります。この記事の上位15の局面では、残り10年の米国債の値段が5.2〜7.5%下がる計算でした。満期まで持てば、約束どおりの利子と額面を受け取ります。

米国債が売られると、円高になりますか、円安になりますか。

決まっていません。この記事の15の局面では、同じ期間にドル円が円安に動いたのが10回、そうでなかった局面もありました。ドル円は米国債の利回りのほかにも、日本の金利や貿易など多くの要因で動きます。

米国債が大量に売られて、米国が返せなくなることはありますか。

利回りが上がることは、米国が新しく借りるときの利率が上がることで、すでに出ている米国債の利子や額面の約束が変わるわけではありません。米国の格付けの引き下げと利回りの関係は、別の記事で一次資料をもとにまとめています。

利回りが上がったときに米国債を買うのは得ですか。

同じお金で、前より高い利回りで買えるのは確かです。ただ、そのあとさらに利回りが上がれば値段は下がり、下がれば上がります。この記事の表でも、急な上昇の後の動きは局面ごとにばらばらでした。

米国債の利回りが急に上がった局面は、何年に1回くらいありましたか。

20営業日で0.5%以上上がった期間は、1990年からの全ての20営業日の3.0%でした。年ごとの表のとおり、ほとんど起きなかった年もあれば、何十日も続いた年もあり、決まった間隔はありません。

2年債と10年債、売られたときに値段が大きく下がるのはどちらですか。

同じ幅だけ利回りが上がれば、残りの年数が長い10年債の方が値段は大きく下がります。年限によって上がり方そのものが違った局面もあるので、記事の年限ごとの表で確かめてください。

1日でいちばん大きく動いた日はいつですか。

この記事は20営業日のまとまりで数えています。期間の長さを変えた表に5営業日の最大も載せています。1日ごとの変化の大きさは、局面の日次の表の右端の列で確かめられます。

円で米国債を持っていると、売られた局面ではいつも損をしましたか。

いつもではありません。この記事の15の局面で、円で見た値段の下がり方がドルで見たときより小さかったのは10回でした。同じ期間に円安に動けば、値段の下落の一部が為替で打ち消されます。円高に動いた局面では、損は大きくなりました。

日本の国債も一緒に売られますか。

この記事の15の局面では、日本の10年国債の利回りも上がったのが12回でした。上がり幅は米国債よりずっと小さいことが多く、同じようには動いていません。

21この記事の数字は、どこから取ったか

使ったのは次の一次データです。

「20営業日」は、米国財務省が利回りを公表した日を20個数えた期間です。値段の変化は、年2回利払いの債券の価格の式で計算した理論上の値で、実際に売買された価格ではありません。ドル円は、日次の値がある期間は日次、無い期間は月中平均で比べたので、2つの方法の数字が混ざっています。表の中にどちらを使ったかを書いています。

計算は当サイトが一次データから行ったもので、将来の結果を示すものではありません。この記事は特定の商品や金融機関の勧誘ではありません。当サイトは金融商品取引業者ではありません。

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