01NOI利回りとは
NOI(Net Operating Income)は、物件の賃料収入から運営にかかる費用を引いた純収益です。NOI利回りは、これを物件価格で割ったものです。
表面利回り(年間賃料÷物件価格)と違い、管理費、修繕費、固定資産税、保険料などを引いたあとの数字なので、物件の実力に近くなります。
投資型クラウドファンディングの募集ページにNOI利回りが出ることは多くありませんが、出ていればその物件が実際にどれだけ稼ぐかを測る手がかりになります。投資家が受け取る想定利回りとは別の数字です。
02NOI利回りは、どこに書かれているか
この言葉が出てくる場所と、そこでの書かれ方を並べます。
| どこに出てくるか | 書かれ方 | 見るときの注意 |
|---|---|---|
| 募集ページ | 「NOI利回り 4.5%」 | 出ていれば確認 |
| 同ページ | 想定賃料、運営費用の内訳 | NOIを自分で計算できる |
| レンダー向け資料 | 詳細な収支 | 投資家には出ないことが多い |
03NOI利回りで、誤解されやすい点
| よくある誤解 | 実際は |
|---|---|
| NOI利回り=投資家が受け取る利回り | 違う。ここから借入の返済、事業者の報酬などが引かれる |
| 表面利回りと同じ | 違う。NOIは費用を引いたあと |
| NOI利回りが高い物件はよい物件 | 高い理由(立地、築年数、用途)を見る |
| NOIは毎年同じ | 空室や修繕で変動する |
04NOI利回りと一緒に読む語
この記事は法令の定めと公表されている数字だけで書いています。NOI利回りの実際の扱いは契約締結前交付書面(不動産型では契約成立前書面)に書かれていて、募集ページの表現と食い違う場合は書面が優先します。制度は改正されることがあります。
05よくある質問
この用語は、どこで確認できますか。
契約締結前交付書面(不動産型では契約成立前書面)です。法令で交付が義務づけられていて、記載すべき事項も決まっています。
募集ページと書面で書き方が違う場合は。
書面が優先します。募集ページは広告で、書面は契約の説明です。
用語が分からないまま投資してもよいですか。
おすすめしません。分からない言葉があるまま同意すると、あとで「知らなかった」と主張するのが難しくなります。
元本は保証されますか。
されません。どの種別にも公的な元本補償の仕組みはなく、出資について元本を保証することは出資法で禁じられています。
用語の一覧はありますか。
用語集のページにまとめています。この記事からも関連する語に移動できます。
06この記事の数字は、どこから取ったか
会社名を挙げて処分や事故を書くにあたっては、照合を法人番号の完全一致に限りました。社名の部分一致で突き合わせると、似た社名の別会社の記録を拾ってしまいます。当サイトが実際に試したところ、82件が一致したように見えてそのほとんどが別会社でした。
できていないことも書きます。不動産特定共同事業者への監督処分は国土交通省・都道府県の所管で、この事例集には含まれていません。また償還後の実績は、事業型を除いてどの事業者も公表していないため、不動産型・融資型については「戻らなかった件数」を外から数えられません。
数字はいずれも元本を保証するものではなく、この記事は特定の商品の勧誘ではありません。

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