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個人向け社債の発行予定|過去157本で多い月は7月26本

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データの時点2026年10月16日提出分までEDINETの社債の発行登録追補書類967本(2024年5月24日〜)・毎週月曜に自動で更新

7月26本が出た月

個人も買える単位の社債157本を、書類を出した月(1〜12月)で数えると、最も多いのは7月の26本、次が5月20本、10月20本でした。最も少ないのは12月の5本です。

1〜3月 17.0本17.0本1〜3月4〜6月 23.0本23.0本4〜6月7〜9月 26.0本26.0本7〜9月10〜12月 16.0本16.0本10〜12月
直近の12か月(2025年10月〜2026年9月)に出た個人向け社債の本数(暦の3か月ごと)
この記事に出てくる言葉債券金利償還個人向け国債預金保険
この記事の内容35の見出し

01先に結論

「個人向け社債の発行予定」は、発行する会社が書類を出すまで、だれにも確かには分かりません。この記事は予想をせず、すでに出た書類から分かることを2つに分けて集計しました。1つは過去に、いつ多く出たか(月・旬・業種・決算の時期)。もう1つは、会社が前もって金融庁に出しておく発行登録の枠が、書類の上でどれだけ残っているかです。

どの社債を買うべきかをすすめる記事ではありません。新しい社債がいつ出やすいかの目安と、書類の上で確かめられることを、数字で並べたものです。

02社債の「予定」は、どの書類に出てくるか

  1. 発行登録書会社が、これから2年などの間に出す社債の予定額を、前もって財務局に届け出る
  2. 発行登録追補書類実際に社債を出すたびに、その回の利率・年限・1口の金額などを書いて出す
  3. 申込期間証券会社で申し込める期間。個人向けでは数日から数週間
  4. 払込・発行お金を払い込み、社債が発行される。ここから利息が付く

上場している会社などが社債を出すときは、金融商品取引法に基づいて、内容を書いた書類を財務局に出します。社債を何度も出す会社の多くは、発行登録という仕組みを使っています(金融商品取引法第23条の3)。先に「この期間に、この金額まで社債を出すかもしれない」という発行登録書を出しておき、実際に出すときは、その回の条件を書いた発行登録追補書類だけを出す方法です(同法第23条の8)。

この記事が集めた967本は、すべてこの発行登録追補書類から読み取りました。追補書類の表紙には、元になった発行登録書の「提出日」「効力発生日」「有効期限」「発行予定額」と、その登録で過去に出した社債の「これまでの募集実績」、まだ使っていない「残額」が書かれています。つまり、1枚の追補書類から、その会社がまだどれだけ社債を出せる状態にあるかが読めます。

発行登録書を出してから効力が生じるまでの日数は、集めた登録で中央値8日でした。効力が生じたあとは、追補書類を出すだけで、すぐに社債の募集を始められます。

ただし、発行登録の枠は上限です。枠が残っていても、その期間に1本も出さないこともあります。反対に、枠を使い切った会社が新しく発行登録書を出し直すこともあります。「予定」という言葉は書類の上の上限のことで、実際に出すかどうかの予定ではない点に気をつけてください。

03発行登録の期間と、予定額の大きさ

631通の追補書類から、元になった発行登録を発行体と登録番号でまとめると291件でした。効力発生日から有効期限までの長さは、1年が2件、2年が289件でした。ほとんどの会社が2年の枠を取っています。

発行予定額発行登録の件数最後の書類の時点で使った割合(中央値)
100億円未満4件54%
100億〜500億円55件33%
500億〜1,000億円59件33%
1,000億〜5,000億円131件29%
5,000億〜1兆円24件24%
1兆円以上18件23%

発行予定額の中央値は1,200億円でした。使った割合は、最後の追補書類で出した分まで含めた「発行予定額のうち、すでに出した額」の割合です。予定額が大きい会社ほど、使った割合は小さくなりがちです。大きな枠を取っておき、そのときの金利や資金の必要に合わせて少しずつ出す形です。

1つの発行登録で、追補書類の時点までに何回出していたか(その回を除く)は、0回が311通、1回が128通、2回が63通、3回以上が129通でした。最も多かったのはアイザワ証券グループで、1つの登録から24回出しています。

発行登録が効力を持ってから、その登録で最初の追補書類を出すまでの日数は、中央値77日でした(311件)。登録してすぐに出す会社もあれば、1年以上たってから初めて使う会社もあります。

04書類の上で、まだ社債を出せる枠が残っている会社

個人も買える単位の社債を出した45社について、最後の追補書類に書かれた発行登録の有効期限と、その回を出したあとの残り(残額−その書類で出した額)を並べました。有効期限が2026年10月16日より後で、残りがある登録を持つ34社です(有効期限の近い順)。

発行体個人向けの本数最後に個人向けを出した日発行登録の有効期限発行予定額残り使った割合
アイザワ証券グループ11本2026年9月30日2026年10月27日300億円61億円80%
楽天カード1本2025年6月12日2026年11月7日3,000億円1,400億円53%
JERA1本2025年6月6日2026年11月9日5,000億円3,748億円25%
ちゅうぎんFG2本2025年9月4日2026年11月15日500億円200億円60%
京王電鉄1本2025年7月15日2026年11月30日1,200億円1,000億円17%
SBIHD5本2026年7月15日2026年12月1日4,000億円3,600億円10%
クレディセゾン4本2026年7月17日2026年12月9日1,500億円1,500億円0%
マネックスファイナンス3本2026年7月16日2027年1月22日600億円500億円17%
トヨタファイナンス1本2026年8月18日2027年3月16日1兆5,000億円1兆1,061億円26%
近鉄グループHD2本2026年7月9日2027年3月30日1,500億円1,000億円33%
名古屋鉄道1本2026年3月6日2027年3月31日2,000億円1,420億円29%
GENDA2本2026年4月16日2027年4月4日600億円417億円30%
オリックス1本2025年8月28日2027年4月29日5,000億円4,310億円14%
三菱UFJFG5本2026年7月17日2027年6月23日5兆円4兆210億円20%
光通信8本2026年9月3日2027年7月11日2,000億円240億円88%
イオン2本2026年8月7日2027年7月21日3,000億円1,100億円63%
あかつき本社9本2026年10月1日2027年8月8日140億円50億円64%
四国電力2本2026年7月8日2027年8月17日2,000億円1,575億円21%
三菱HCキャピタル3本2026年8月28日2027年9月3日6,000億円3,480億円42%
ひろぎんHD1本2025年11月28日2027年10月17日1,000億円800億円20%
東急不動産HD1本2026年2月25日2027年10月30日2,000億円1,000億円50%
SBIHD5本2026年7月15日2027年10月30日8,000億円4,400億円45%
IDOM1本2025年11月19日2027年11月3日100億円70億円30%
東京地下鉄3本2026年5月21日2027年12月26日2,000億円1,600億円20%
みずほFG2本2026年7月2日2028年2月11日3兆円2兆5,200億円16%
東急1本2026年4月3日2028年3月9日3,000億円2,420億円19%
大東建託1本2026年7月9日2028年4月28日500億円400億円20%
プレミアムウォーターHD1本2026年6月3日2028年4月29日300億円260億円13%
プレミアグループ1本2026年7月17日2028年6月5日500億円415億円17%
ソフトバンクグループ1本2026年9月4日2028年7月9日1兆5,000億円4,100億円73%
三井住友トラストグループ1本2026年8月28日2028年8月2日7,000億円6,600億円6%
東北電力21本2026年10月9日2028年8月6日7,000億円6,670億円5%
北海道電力15本2026年9月4日2028年8月16日4,000億円3,700億円8%
楽天グループ1本2026年10月16日2028年9月29日6,000億円2,400億円60%
北陸電力10本2026年10月9日2028年10月1日3,000億円2,823億円6%
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有効期限が2026年10月16日から半年以内に来るのは12社でした。残りが最も大きいのは三菱UFJFGの4兆210億円です。この表は「枠がある」ことを示すだけで、その会社が個人向けの社債をもう一度出すという意味ではありません。機関投資家向けの社債にも同じ枠を使います。

残りの11社は、最後の書類の発行登録がすでに期限を迎えたか、枠を使い切っていました。新しい発行登録書を出していれば、次の追補書類が出たときに分かります。

また、追補書類のあとで会社が発行予定額を減らす訂正を出すことがあります。この表は、最後の追補書類に書かれた数字のままです。

051通の追補書類の表紙を読む

個人向けで最も新しい書類、楽天グループ26回(2026年10月16日提出)の表紙を例に、読み方をたどります。

表紙の数字だけで、その会社が「あとどれだけ」「いつまで」社債を出せるかが分かります。会社名でEDINETを検索し、最新の追補書類の表紙を開けば、同じことを自分で確かめられます。

06業種ごとの発行登録の枠

291件の発行登録を、発行体の業種で分けました。個人向けを出していない会社の登録も含みます。

業種発行登録発行予定額(中央値)使った割合(中央値)2026年10月16日に枠が残る登録
その他の事業会社203件1,000億円33%149件
銀行・証券・保険の持株会社27件3,000億円24%17件
電力16件4,500億円20%9件
鉄道16件1,350億円34%15件
ノンバンク(カード・リース)16件3,000億円41%10件
不動産8件1,600億円49%6件
ネット金融グループ3件4,000億円17%3件
証券会社の持株会社(自社グループで販売)2件220億円72%2件
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銀行・証券・保険の持株会社や電力会社は、1件の予定額が大きく、その中から何度にも分けて出します。事業会社は予定額が小さめで、2年の間に1〜2回だけ使う会社も多くあります。なお、1つの会社が同時に2つ以上の発行登録を持っていることもあります(前の表で2行ある会社)。個人向けを出した会社では1社がそうでした。

071つの発行登録は、どう使われていくか

追補書類の「これまでの募集実績」には、その登録で出した過去の回の提出日と金額が並びます。最も回数の多かったアイザワ証券グループの登録を例に、使われ方をたどりました(最後の行は、最後の追補書類で出した額)。

書類の提出日その回の額累計予定額に対する累計
2024年10月31日5億円5億円2%
2024年11月29日15億円20億円7%
2025年1月7日15億円35億円12%
2025年1月31日15億円50億円17%
2025年2月28日10億円60億円20%
2025年3月31日10億円70億円23%
2025年4月30日8億円78億円26%
2025年5月30日8億円86億円29%
2025年6月30日8億円94億円31%
2025年7月31日8億円102億円34%
2025年8月29日8億円110億円37%
2025年9月30日8億円118億円39%
2025年10月31日8億円126億円42%
2025年11月28日15億円141億円47%
2026年1月6日15億円156億円52%
2026年1月30日15億円171億円57%
2026年2月27日10億円181億円60%
2026年3月31日10億円191億円64%
2026年4月30日8億円199億円66%
2026年5月29日8億円207億円69%
2026年6月30日8億円215億円72%
2026年7月31日8億円223億円74%
2026年8月31日8億円231億円77%
2026年9月30日8億円239億円80%
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この登録の発行予定額は300億円で、ほぼ毎月、決まった額ずつ出しています。自社グループの証券会社の店頭で売る社債に多い形です。

電力会社の例として、東北電力の登録(予定額6,000億円)です。

書類の提出日その回の額累計予定額に対する累計
2024年8月8日100億円100億円2%
2024年10月4日200億円300億円5%
2024年11月22日300億円600億円10%
2024年11月29日100億円700億円12%
2025年2月7日200億円900億円15%
2025年4月4日200億円1,100億円18%
2025年5月16日200億円1,300億円22%
2025年5月16日100億円1,400億円23%
2025年5月30日150億円1,550億円26%
2025年7月4日300億円1,850億円31%
2026年1月16日100億円1,950億円32%
2026年3月13日100億円2,050億円34%
2026年4月3日200億円2,250億円38%
2026年4月8日100億円2,350億円39%
2026年5月15日400億円2,750億円46%
2026年5月29日150億円2,900億円48%
2026年7月3日200億円3,100億円52%
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電力会社は1回に数百億円をまとめて出し、同じ日に年限の違う社債を何本か出すことがあります。そのため、本数で数えると特定の月に集中して見えます。

08発行登録の期間のどこで、社債を出しているか

発行登録の2年の間で、社債はいつ出されているのでしょうか。期間の途中の登録で数えると、まだ来ていない後半が少なく出てしまうので、2026年10月16日までに有効期限を迎えた80件の登録だけで数えました(330本)。

登録の期間の中の時期本数割合
最初の4分の1(約6か月)89本27%
2番目の4分の1101本31%
3番目の4分の167本20%
最後の4分の173本22%

EDINETで読める書類の範囲の都合で、期限を迎えた登録の書類は、期間の後半のものほど多く残っています(前半の書類は、もっと前に提出されているため)。この表は、その偏りを含んだ数字として見てください。登録の期間の終わりが近い会社は、新しい発行登録を出し直すのがふつうです。

09発行登録を切れ目なく出し直している会社

同じ会社の発行登録が2件以上あるとき、前の登録の有効期限と、次の登録の効力発生日を並べました(18組)。

発行体前の登録の有効期限次の登録の効力発生日間前の予定額次の予定額
クレディセゾン2026年9月25日2024年12月10日前の登録の期限より前3,000億円1,500億円
SBIHD2026年12月1日2025年10月31日前の登録の期限より前4,000億円8,000億円
三井不動産2026年4月11日2026年4月12日1日後4,000億円4,000億円
ダイキン工業2026年5月1日2026年5月2日1日後3,000億円5,000億円
すかいらーくHD2026年5月14日2026年5月15日1日後500億円500億円
イオンフィナンシャルサービス2026年5月16日2026年5月17日1日後2,000億円2,000億円
りそなHD2026年5月6日2026年5月22日16日後3,000億円4,000億円
住友化学2026年5月28日2026年5月29日1日後1,500億円1,000億円
ジェイテクト2026年7月10日2026年7月11日1日後1,000億円890億円
芙蓉総合リース2026年7月23日2026年7月24日1日後3,000億円3,000億円
レンゴー2026年7月25日2026年7月26日1日後400億円600億円
大王製紙2026年7月30日2026年7月31日1日後400億円500億円
三井住友トラストグループ2026年8月2日2026年8月3日1日後7,000億円7,000億円
東北電力2026年7月30日2026年8月7日8日後6,000億円7,000億円
北海道電力2026年8月16日2026年8月17日1日後5,500億円4,000億円
東京電力リニューアブルパワー2026年8月26日2026年8月27日1日後2,000億円2,000億円
NTTファイナンス2026年9月2日2026年9月3日1日後1兆5,000億円1兆円
北陸電力2026年10月1日2026年10月2日1日後3,000億円3,000億円
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18組のうち14組は、前の登録の期限の翌日などに次の登録が効力を持ち、切れ目がありませんでした。社債を続けて出す会社は、発行登録を2年ごとに出し直して、いつでも出せる状態を保っています。前の登録の期限より前に次の登録を始めた会社は、前の枠では足りなくなったか、別の種類の社債のために枠を分けていると考えられます。

10枠が残る発行登録の有効期限は、いつ来るか

前の表の35件の登録を、有効期限の月で並べました。期限が来たあとも社債を出すには、新しい発行登録が必要です。

有効期限の月登録発行体
2026年10月1件アイザワ証券グループ
2026年11月4件JERA・ちゅうぎんFG・京王電鉄・楽天カード
2026年12月2件SBIHD・クレディセゾン
2027年1月1件マネックスファイナンス
2027年3月3件トヨタファイナンス・名古屋鉄道・近鉄グループHD
2027年4月2件GENDA・オリックス
2027年6月1件三菱UFJFG
2027年7月2件イオン・光通信
2027年8月2件あかつき本社・四国電力
2027年9月1件三菱HCキャピタル
2027年10月3件SBIHD・ひろぎんHD・東急不動産HD
2027年11月1件IDOM
2027年12月1件東京地下鉄
2028年2月1件みずほFG
2028年3月1件東急
2028年4月2件プレミアムウォーターHD・大東建託
2028年6月1件プレミアグループ
2028年7月1件ソフトバンクグループ
2028年8月3件三井住友トラストグループ・北海道電力・東北電力
2028年9月1件楽天グループ
2028年10月1件北陸電力

有効期限の前後には、新しい発行登録書が出されることが多くあります(「切れ目なく出し直している会社」の節)。新しい登録が出たかどうかは、EDINETで書類の種類「発行登録書」を検索すると分かります。

11暦の月で数えた、個人向け社債の本数

個人向け157本と、機関投資家向けを含む全967本を、書類を出した月(1〜12月)で数えました。集めた期間は約2年4か月なので、暦の月によって、期間の中に入っている回数が違います。そこで「1年あたり」にも直しました。

月個人向け全体個人向けの割合期間に入った回数個人向け(1年あたり)個人向けの予定額の合計
1月7本38本18%2.0回3.4本2,040億円
2月8本69本12%1.8回4.3本1,600億円
3月10本42本24%2.0回4.9本730億円
4月13本65本20%2.0回6.6本1,108億円
5月20本88本23%2.3回8.7本2,558億円
6月9本84本11%3.0回3.0本2,051億円
7月26本160本16%3.1回8.5本9,383億円
8月16本93本17%3.1回5.2本3,141億円
9月12本87本14%3.0回4.1本1兆1,280億円
10月20本144本14%2.6回7.8本7,439億円
11月11本58本19%2.0回5.6本1,105億円
12月5本39本13%2.0回2.5本435億円
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本数では7月、1年あたりでは5月が最も多い月でした。個人向けの割合が高い月と低い月の差は、機関投資家向けの社債の出方の違いも映しています。全体の本数が最も多い月は7月でした。

ただし、2024年の月はほかの年より少なく出ています。EDINETで追補書類を読めるのは発行登録の有効期限までで、集めた書類の有効期限は最も早いもので2026年4月8日でした。それより前に期限を迎えた登録の書類は、もう読めません。古い月ほど数え漏れがあるので、次の節で、直近の12か月だけを数え直しています。

12直近の12か月だけで見ると

2025年10月から2026年9月までの12か月は、どの暦の月も1回ずつ入るので、月どうしをそのまま比べられます。

月個人向け全体個人向けを出した会社
2025年10月8本54本5社
2025年11月6本39本6社
2025年12月2本25本2社
2026年1月6本28本5社
2026年2月5本43本5社
2026年3月6本25本6社
2026年4月8本46本6社
2026年5月12本60本7社
2026年6月3本47本3社
2026年7月14本97本12社
2026年8月6本49本6社
2026年9月6本43本5社
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この12か月の個人向けは82本、全体は556本でした。最も多い月は2026年7月でした。同じ月でも年によって本数は大きく違います。1年分の数字だけで「この月は必ず多い」とは言えません。

13会社の数で数え直すと

同じ会社が同じ月に何本出しても1回と数え直しました(「会社×出した月」の数)。まとめて何本も出す会社の影響を除いた見方です。

月本数会社×月の数
1月7本6回
2月8本7回
3月10本9回
4月13本10回
5月20本12回
6月9本8回
7月26本20回
8月16本13回
9月12本10回
10月20本14回
11月11本9回
12月5本5回

会社の数で数えると、最も多いのは7月の20回でした。本数で数えたときと同じ月です。本数と会社の数のどちらで見るかで、月の順位は入れ替わることがあります。

14払い込む月で数えると

ここまでは書類を出した月で数えました。実際にお金を払い込み、社債が発行される月で数えると、次のとおりです。

月書類を出した月払い込む月
1月7本5本
2月8本5本
3月10本11本
4月13本11本
5月20本18本
6月9本12本
7月26本24本
8月16本8本
9月12本20本
10月20本18本
11月11本6本
12月5本14本

157本のうち49本は、書類を出した月と払い込む月が違いました。月の後半に書類を出し、申込期間をはさんで翌月に払い込む社債があるためです。手元のお金をいつ用意するかを考えるときは、払い込む月のほうが目安になります。

15その前の12か月と比べると

直近の12か月と、その前の12か月(2024年10月〜2025年9月)を、暦の月ごとに並べました。前の12か月は、書類が読めなくなった分の数え漏れを含みます。

月2024〜2025年2025〜2026年増減
1月1本6本+5本
2月3本5本+2本
3月4本6本+2本
4月5本8本+3本
5月8本12本+4本
6月6本3本−3本
7月12本14本+2本
8月7本6本−1本
9月5本6本+1本
10月7本8本+1本
11月5本6本+1本
12月3本2本−1本
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前の12か月で本数の多かった上位3つの月は7月・5月・8月、直近の12か月では7月・5月・4月でした。両方の上位に入ったのは5月・7月です。上位の月は一部が入れ替わっていて、各月の本数も年によって増えたり減ったりしています。過去に多かった月が、次の年も多いとは限りません。この記事が「予定」を予想しないのは、このためです。

四半期の最後の月(3月・6月・9月・12月)は、期間全体で36本、1か月あたり3.6本でした。それ以外の月は1か月あたり6.4本です。四半期末は多くの会社が決算の締めにあたる時期で、その前後に社債を出す会社が少ない傾向が、数字にも表れています。

16月の上旬・中旬・下旬

書類を出した日を、月の上旬・中旬・下旬に分けました。

時期個人向け全体
上旬(1〜10日)65本403本
中旬(11〜20日)41本265本
下旬(21日〜)51本299本

書類を出した日は、申込が始まる日のふつう1〜数営業日前です。申込期間の長さや曜日は、個人向け社債はどこで、いつ買えるかで1本ずつ数えています。

17会社の決算の時期と、社債を出す時期

追補書類には、会社の詳しい情報として直近の有価証券報告書(有報)を参照する欄があり、その事業年度と有報の提出日が書かれています。個人向け157本のうち133本で読み取れました。

参照する有報の事業年度の終わり個人向け全体
3月124本503本
12月4本54本
2月3本17本
1月2本5本
6月0本4本
8月0本2本
9月0本2本
11月0本2本

個人向けでは124本が3月決算の会社です。3月決算の会社は6月に有報を出すことが多く(この124本では6月124本)、その後に社債の書類を出しています。3月決算の会社の個人向けを暦の月で数えると、7月20本、5月16本、10月13本、8月12本でした。

参照する有報が出てから、社債の書類を出すまでの日数です。

有報の提出から追補書類まで個人向け
30日未満19本
30〜59日7本
60〜119日34本
120〜179日15本
180〜269日23本
270日以上35本

133本のうち、有報が出てから60日以内は26本、120日以内は60本でした。追補書類が参照するのは「直近の有報」なので、秋や冬に出た社債も、6月に出た有報を参照しています。日数が広く分かれるのはこのためです。それでも暦の月で見ると、有報が出た翌月の7月が最も多く、決算が固まり、投資家が最新の数字を読める時期に出す会社が多いことがうかがえます。ただし、ここで数えたのは過去の傾向で、決まりではありません。

18業種ごとに、出る時期は違うか

個人向けを、発行体の業種と暦の3か月ごとで数えました。右端は、その業種で最も多かった月です。

業種本数1〜3月4〜6月7〜9月10〜12月最も多い月
電力69本82319195月(13本)
証券会社の持株会社(自社グループで販売)20本66621月(3本)
銀行・証券・保険の持株会社20本131067月(6本)
その他の事業会社18本146710月(5本)
ノンバンク(カード・リース)11本31618月(3本)
ネット金融グループ8本40317月(3本)
鉄道8本14305月(3本)
不動産3本11102月(1本)
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電力会社の個人向け(1口100万円の単位のものを含む)は69本で、5月13本、7月9本、10月9本、4月7本が多い月でした。電力会社は1社が年に何本も出し、同じ時期に何社かがまとまって出すので、その月の本数を大きく押し上げます。

電力会社を除いた88本で数え直すと、最も多い月は7月の17本、最も少ない月は12月の2本でした。電力会社を除いても、最も多い月は7月のままでした。この月に多いのは電力会社だけの事情ではなく、ほかの業種の会社もこの月に多く出していたためです。

証券会社の持株会社が自社グループで売る社債や、ネット金融のグループの社債は、季節よりも、ほぼ決まった間隔で出る傾向があります。次の節で、同じ会社の間隔を数えます。

19同じ会社は、どのくらいの間隔で出しているか

個人向けを2回以上(別の日に)出した会社は20社、1回だけの会社は25社でした。同じ会社が続けて出したときの、書類を出した日の間隔です。

前の回からの間隔回数
45日未満(ほぼ毎月)31回
45〜119日29回
120〜239日17回
240〜299日3回
300〜429日(ほぼ1年)4回
430日以上1回

間隔の中央値は57日でした。45日未満の短い間隔は、毎月のように出す会社です。ほぼ1年の間隔は、毎年同じ時期に出す会社に多く見られます。

20前の年と同じ月に出した会社

ある年に個人向けを出した月と、次の年の同じ月にも出している会社を数えました。11社ありました(本数の多い順)。

発行体前の年と同じだった月個人向けの本数出したことのある月
東北電力4月・5月・7月21本1月・2月・3月・4月・5月・7月・8月・9月・10月・11月
北海道電力11月15本2月・4月・6月・8月・9月・10月・11月
中国電力5月10本3月・5月・7月・9月・10月
北陸電力5月10本4月・5月・7月・8月・10月・11月・12月
あかつき本社8月9本1月・3月・4月・5月・6月・8月・9月・10月
SBIHD3月5本1月・3月・7月・10月
三菱UFJFG7月5本7月・10月
クレディセゾン1月・7月4本1月・7月
マネックスファイナンス7月3本2月・7月
イオン8月2本8月
近鉄グループHD7月2本7月
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前の年と同じ月に出した会社は、決算の時期や、会社の資金計画の時期が毎年決まっていることが多いと考えられます。ただし、同じ月に出したのは過去のことで、次の年も同じ月に出すと決まっているわけではありません。

21会社ごとの、個人向けを出した月

個人向けを3本以上出した会社について、暦の月ごとの本数を並べました(同じ日に年限の違う社債を出した場合は、その本数を数えています)。

発行体本数1月2月3月4月5月6月7月8月9月10月11月12月
東北電力211113631122
北海道電力152223123
アイザワ証券グループ112111111111
中国電力1024112
北陸電力101211311
あかつき本社911111211
中部電力9111321
光通信81223
三菱UFJFG541
SBIHD51211
クレディセゾン422
三菱HCキャピタル3111
マネックスファイナンス312
東京地下鉄33
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毎月のように出す会社は横一列に数字が並び、年に1〜2回の会社は特定の月にだけ数字が入ります。電力会社は春から夏、決算の後に出す会社が多い、といった違いが見えます。

22時期によって、年限や1口の金額は違うか

個人向けを暦の3か月ごとに分け、年限の平均、1口10万円以下の本数、「個人向け」と書かれずに1口100万円の単位で出たもの(単位のみ)の本数を並べました。

時期本数年限の平均1口10万円以下単位のみ(1口100万円)会社の数
1〜3月25本6.6年9本14本14社
4〜6月42本7.1年6本32本17社
7〜9月54本7.7年11本38本27社
10〜12月36本7.3年8本26本21社
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「単位のみ」の社債は、書類に個人向けとは書かれていないものの、1口100万円で個人も買える単位のものです。電力会社の社債の多くがこの形で、出る時期に偏りがあります。1口10万円以下の社債を探している人には、全体の本数よりこちらの数が目安になります。利率の平均の動きは社債の利回りは何%かにまとめています。

231口の金額ごとに、出た月

1口の金額で分けて、暦の月ごとの本数を並べました。

1口の金額本数1月2月3月4月5月6月7月8月9月10月11月12月
1万円4112
10万円3031312381152
50万円211
100万円121456121861515121963
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1口10万円以下の社債は34本で、最も多い月は7月(10本)でした。1口100万円の社債の多い月と、1口10万円以下の社債の多い月は一致しません。少ない金額で買える社債を探すなら、全体の本数の多い月よりも、この行を目安にしてください。

24新しい社債を見逃さないために

個人向け社債は、書類が出てから申込が始まるまでが短く、申込期間も数日のことがあります。過去の月の傾向が分かっても、実際に出る日は直前まで分かりません。見逃さないための方法を、書類の仕組みから整理します。

どれも「出るかもしれない時期」の目安で、出ることの約束ではありません。申込を急ぐより、条件(利率・年限・1口の金額・発行体の信用)を確かめることが先です。

25出る月で決まる、利息を受け取る月

社債の利息は、多くが年2回、半年ごとに払われます。いつ払われるかは書類の「利払日」に書かれていて、払込の月から決まることがほとんどです。個人向け157本のうち、利払日の月が読めた138本の組み合わせです。

利払いの月本数
3月・9月29本
1月・7月27本
4月・10月26本
6月・12月23本
5月・11月22本
2月・8月11本

払込から最初の利払いまでは、中央値で6か月でした。夏に出た社債は1月・7月ごろ、冬に出た社債は6月・12月ごろに利息が入る、というように、出た月の多さは、そのまま利息を受け取る月の偏りにもなります。毎月どこかで利息を受け取りたい人は、出た月の違う社債を組み合わせることになりますが、1口100万円の社債を何本も持つには大きなお金が必要です。

26これから償還を迎える個人向け社債

出た社債の書類には、償還日(満期)が書かれています。ここで数えた157本のうち、2026年10月の翌月から24か月のあいだに償還日が来るのは30本でした。償還日は書類で決まっている日付です。

償還の月本数予定額の合計発行体
2026年11月1本10億円あかつき本社
2026年12月1本15億円アイザワ証券グループ
2027年1月1本15億円アイザワ証券グループ
2027年2月2本25億円あかつき本社・アイザワ証券グループ
2027年3月1本10億円アイザワ証券グループ
2027年4月3本50億円あかつき本社・アイザワ証券グループ・東急
2027年5月3本98億円GENDA・あかつき本社・アイザワ証券グループ
2027年6月2本18億円あかつき本社・アイザワ証券グループ
2027年7月2本18億円あかつき本社・アイザワ証券グループ
2027年8月1本8億円アイザワ証券グループ
2027年9月2本18億円あかつき本社・アイザワ証券グループ
2027年10月4本18億円SBIHD・アイザワ証券グループ・トヨタファイナンス
2027年11月1本10億円あかつき本社
2027年12月2本200億円北海道電力・東北電力
2028年4月1本70億円GENDA
2028年6月2本150億円大和証券G本社・東北電力
2028年10月1本100億円光通信
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個人向け157本のうち35本は、集めたお金の使い道(手取金の使途)に「社債の償還」を挙げていました。前の社債を返すお金を、新しい社債で集める形です。償還が近い会社は、新しい社債を出す理由を持っていることになりますが、銀行からの借入や手元のお金で返すこともあります。この表は償還の日付を並べただけで、新しい社債が出るという予想ではありません。

271通の書類で、何本を同時に出しているか

1通の追補書類で、年限などの違う社債を2本以上まとめて出すことがあります。個人向けでは21通で、44本がまとめて出ていました。業種では電力12通、銀行・証券・保険の持株会社5通、その他の事業会社3通、鉄道1通です。

本数で数える集計では、こうした「まとめて出した回」がその月の本数を押し上げます。月ごとの本数を見るときは、会社の数(前の表の右端)もあわせて見ると、偏りの大きさが分かります。

28会社は、社債の何割を個人向けの単位で出しているか

個人向けを出した45社について、この期間に出した社債全体のうち、1口100万円以下の単位で出した額の割合を並べました(予定額の合計の大きい順)。

発行体個人向けの本数社債全体の本数個人向けの予定額社債全体の予定額個人向けの割合
ソフトバンクグループ1本3本1兆円1兆900億円92%
三菱UFJFG5本11本3,990億円9,790億円41%
楽天グループ1本2本3,600億円4,000億円90%
東北電力21本21本3,430億円3,430億円100%
SBIHD5本9本3,400億円4,100億円83%
北海道電力15本16本2,121億円2,921億円73%
みずほFG2本6本1,805億円6,605億円27%
光通信8本8本1,760億円1,760億円100%
中国電力10本10本1,602億円1,602億円100%
イオン2本6本1,300億円2,315億円56%
三井住友FG2本12本1,250億円6,650億円19%
野村HD2本10本900億円4,200億円21%
中部電力9本9本867億円867億円100%
楽天カード1本5本800億円1,600億円50%
北陸電力10本10本637億円637億円100%
三菱HCキャピタル3本14本620億円2,870億円22%
三井住友トラスト・HD2本4本600億円1,000億円60%
クレディセゾン4本17本500億円2,140億円23%
三井住友トラストグループ1本5本400億円1,500億円27%
東京地下鉄3本3本400億円400億円100%
近鉄グループHD2本4本300億円600億円50%
JERA1本8本250億円1,252億円20%
四国電力2本4本225億円425億円53%
T&DHD2本7本200億円1,340億円15%
ちゅうぎんFG2本4本200億円400億円50%
アサヒグループHD1本5本200億円1,200億円17%
GENDA2本3本150億円183億円82%
三井住友ファイナンス&リース1本12本150億円1,600億円9%
アイザワ証券グループ11本24本113億円239億円47%
マネックスファイナンス3本3本100億円100億円100%
大東建託1本3本100億円300億円33%
名古屋鉄道1本5本100億円580億円17%
東急不動産HD1本7本100億円1,000億円10%
ひろぎんHD1本2本100億円300億円33%
オリックス1本4本100億円690億円14%
京王電鉄1本2本100億円200億円50%
東京建物1本3本100億円1,000億円10%
沖縄電力1本3本100億円450億円22%
あかつき本社9本9本90億円90億円100%
プレミアムウォーターHD1本1本40億円40億円100%
東急1本4本30億円580億円5%
プレミアグループ1本2本20億円85億円24%
トヨタファイナンス1本18本10億円3,949億円0%
IDOM1本2本10億円40億円25%
大和証券G本社1本5本0万円1,250億円0%
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すべてを個人向けの単位で出していた会社は9社でした。自社グループの証券会社で売る会社や、規模の小さい会社に多い形です。反対に、大きな銀行グループや電力会社は、社債の大半を機関投資家向けの1口1億円の単位で出し、一部だけを個人も買える単位にしています。発行登録の枠が大きく残っていても、その多くは機関投資家向けに使われる、ということです。

29個人向けを出す会社の顔ぶれは、どう変わったか

個人向けを出した45社を、この期間で初めて個人向けを出した年で分けると、2024年9社、2025年24社、2026年12社でした。2026年に初めて出した会社は、みずほFG・ソフトバンクグループ・トヨタファイナンス・プレミアグループ・プレミアムウォーターHD・三井住友トラストグループ・名古屋鉄道・大東建託・東京地下鉄・東急・東急不動産HD・楽天グループです。

毎年同じ会社が出すだけでなく、新しい会社も加わっています。ただし、2024年より前に出していた会社でも、この記事の期間で初めて数えられることがある点に注意してください(それより前の書類は読めないため)。

301本あたりの額は、時期で違うか

個人向けの1本あたりの予定額(券面総額)を、暦の3か月ごとに比べました。

時期1本あたりの予定額(中央値)最も大きい1本
1〜3月100億円1,600億円
4〜6月100億円800億円
7〜9月101億円1兆円
10〜12月100億円3,600億円

1本あたりの額が大きい社債は、電力会社や大きな銀行グループの1口100万円の社債に多く、売り出しの期間が短くても集まる額です。1口10万円以下の社債は数億〜数十億円の規模が多く、申込が予定額に達すると早く締め切られることがあります。

31新しい社債の書類を、自分で確かめる手順

  1. EDINETの書類検索で「発行登録追補書類」を探す。書類の種類で絞ると、提出された日の順に並びます。会社名で検索すれば、その会社の過去の回も一緒に見られます。
  2. 表紙で発行登録の枠を見る。「発行登録書の内容」の有効期限と発行予定額、「残額」で、その会社がまだどれだけ出せる状態かが分かります。
  3. 「各社債の金額」を見る。1口の金額が100万円以下なら、個人も買える単位です。10万円や1万円なら、個人向けとして売られることが多い社債です。
  4. 「引受人」の欄を見る。どの証券会社で申し込めるかが書かれています。口座がない証券会社だけが扱う社債は、申し込めません。
  5. 「申込期間」を確かめる。書類が出たときには、申込がすでに始まる直前のことが多く、期間も短いことがあります。

証券会社のウェブサイトの「新発債」のページでも、これから申込が始まる社債が案内されます。EDINETの書類は、条件を後から確かめたり、過去の回と比べたりするのに向いています。

32この記事で分からないこと

33この記事に出てくる言葉

発行登録
社債などを何度も出す会社が、前もって期間と予定額を届け出ておく仕組み。実際に出すときの手続きが簡単になります。
発行登録追補書類
発行登録を使って実際に社債を出すときに、その回の条件を書いて出す書類。利率・年限・1口の金額・申込期間・引受の証券会社が載ります。
発行予定額・残額
発行登録で届け出た上限の額と、そこから過去に出した額を引いた残りです。
有効期限
発行登録が使える最後の日。過ぎたら、その登録では社債を出せません。
効力発生日
発行登録書を出したあと、その登録が使えるようになる日です。
参照方式
会社の財務などの情報を、追補書類に書く代わりに、すでに出した有価証券報告書を参照させる書き方。追補書類に有報の事業年度と提出日が載るのはこのためです。
償還日・利払日
社債のお金が返される日(満期)と、利息が払われる日。どちらも追補書類に書かれています。
手取金の使途
社債で集めたお金を何に使うかを書いた欄。設備投資・借入の返済・前の社債の償還などが書かれます。
券面総額
その回の社債の額面の合計。この記事では、その回の予定額として使っています。
単位のみ
この記事での呼び方です。書類に個人向けとは書かれていないものの、1口100万円で個人も買える単位の社債を指します。

34よくある質問

個人向け社債の発行予定は、どこで見られますか。

これから申込が始まる社債は、証券会社のウェブサイトの新発債のページで案内されます。会社が社債をどれだけ出せる状態にあるかは、EDINETの発行登録追補書類の表紙(発行予定額・残額・有効期限)で確かめられます。ただし、それは上限で、実際に出す予定ではありません。

個人向け社債は、何月に多く出ますか。

この記事の期間では、書類を出した月で7月が26本と最も多く、12月が5本と最も少ない月でした。3月決算の会社が6月に有価証券報告書を出したあとに出すことが多いためです。年によって本数は大きく変わります。

同じ会社の社債は、毎年同じ時期に出ますか。

前の年と同じ月にも個人向けを出していた会社は11社ありました。ただし、過去に同じ月だったことは、次も同じ月に出す約束ではありません。

発行登録の残額があれば、その会社は社債を出しますか。

出すとは限りません。発行登録は「出せる上限」を届け出ておくもので、枠を使わずに期限を迎えることもあります。

申込に間に合うためには、どうすればよいですか。

個人向け社債は申込期間が数日のこともあり、人気のある回は早く売り切れることがあります。取り扱う証券会社に口座を作っておき、新発債の案内を確かめるのが確実です。この記事は特定の社債をすすめるものではありません。

この記事の数字は、いつ新しくなりますか。

当サイトは毎週、EDINETに新しく出た追補書類を確かめて、集計を作り直しています。新しい書類が出れば、翌週の更新で数字に入ります。

12月に個人向け社債が少ないのはなぜですか。

この記事の期間では12月が5本でした。理由は書類に書かれていないので分かりません。年末は営業日が少なく、払込や申込の日程を組みにくい時期であることは確かです。

社債の償還が近い会社は、新しい社債を出しますか。

出すとは限りません。個人向け157本のうち35本は、集めたお金の使い道に社債の償還を挙げていましたが、借入や手元のお金で返す会社もあります。

発行登録の有効期限が切れたら、すでに出た社債はどうなりますか。

何も変わりません。有効期限は、新しく社債を出すための枠の期限です。すでに出た社債の利息の支払いや償還日は、その社債の条件のとおりです。

個人向け社債の予定額が大きい月はいつですか。

この記事の期間では、個人向けの予定額(券面総額)の合計は9月が1兆1,280億円で最も大きくなりました。1本の額が大きい電力会社や銀行グループの社債が出た月は、合計が大きくなります。

発行登録の枠が大きい会社ほど、個人向けを多く出しますか。

そうとは限りません。枠の大きい銀行グループや電力会社は、社債の大半を機関投資家向けの単位で出しています。個人向けの単位で出した割合は、会社ごとの表で確かめられます。

利息を受け取る月は、選べますか。

利払いの月は社債ごとに決まっていて、多くは払込の月から半年ごとです。この記事の個人向けでは、3月・9月の組み合わせが29本で最も多くありました。

発行登録書は、どこで見られますか。

EDINETで、書類の種類「発行登録書」として検索できます。追補書類の表紙にも、元になった発行登録書の提出日・有効期限・発行予定額が書かれています。

個人向け国債のように、毎月決まって出る社債はありますか。

個人向け国債は財務省が毎月発行しますが、社債は会社がそれぞれ決めて出します。この記事の期間では、自社グループの証券会社で売る会社などが、ほぼ毎月出していました(会社ごとの月の表を参照)。

35この記事の数字は、どこから取ったか

EDINET(金融庁の開示書類の閲覧サイト)に2024年5月24日から2026年10月16日までに出た社債の発行登録追補書類631通を読み、回号ごと・銘柄名の重なりを除いた967本を数えました。1口の金額が100万円以下のものを「個人も買える単位」としました。

月は、追補書類を出した日の月です。申込が始まる日や払い込む日とは、数日ずれることがあります。発行登録の残りは、表紙の残額から、その書類で出した社債の額面の合計を引いたもので、その後の訂正(予定額の減額など)は入っていません。業種は、発行体の名前から当サイトが分けました。

当サイトは金融商品取引業者ではなく、この記事は特定の社債の勧誘ではありません。社債は発行体が倒産すれば元本が戻らないことがあり、預金保険の対象でもありません。

自分の数字で確かめる:どこに置くと、いくら増える?

はじめての人へ

    税金を引いた後の金額です(単利)。満期が先に来るものは同じ利率で入れ直したとします。元本割れ・遅延・中途換金は含みません。 預金は日本銀行の平均金利(2026年9月)、国債は今月の利率、社債は個人向け社債30本の利率の中央値、クラファンは不動産型の実案件1194件の想定利回りの中央値です。 クラファンの分配金は雑所得なので、所得税×1.021+住民税10%で計算しています。年収からの税率は、独身の会社員で社会保険料を年収の15%とした目安です(扶養やiDeCoなどがあると下がります)。

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