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劣後債の一覧|2024年5月以降の94本・35社の利率

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データの時点2026年10月16日提出分までEDINETの社債の発行書類967本(2024年5月24日〜)のうち、名前に「劣後」が付くもの・毎週月曜に自動で更新

94本35社の劣後債

2024年5月24日から2026年10月16日までに国内で発行書類が出た社債967本のうち、銘柄の名前に「劣後」が付くものは94本・35社でした。利率の平均は2.80%、最も高いのは住友林業の4.343%です。

メガバンク 27.0本27.0本メガバンク信託銀行 9.0本9.0本信託銀行地方銀行 10.0本10.0本地方銀行証券会社 13.0本13.0本証券会社保険会社 1.0本1.0本保険会社政府系 2.0本2.0本政府系リース等 4.0本4.0本リース等事業会社 28.0本28.0本事業会社
劣後債94本を出した会社の業態(当サイトの分け方)
この記事に出てくる言葉債券償還金利預金保険

01先に結論

劣後債は、発行した会社が倒産したときに、ほかの借金より後に返される約束の社債です。その分、同じ会社の普通の社債より利率が高くなります。この記事は、この期間に出た劣後債を全部、業態ごとに並べ、利率と、同じ時期・同じ年数の国債との差を一覧にしました。

劣後債の仕組み(倒産したときの順位、銀行の劣後債の「実質破綻時免除特約」、見直し後の利率)は劣後債とは|普通社債との違いで書類の文言から説明しています。この記事は「どの会社が、いつ、何%で出したか」を見るための一覧です。

02この一覧の数え方

EDINETに出た社債の発行登録追補書類を、提出日が2024年5月24日から2026年10月16日までの分について全部読み、銘柄の名前に「劣後」が入っているものを数えました(94本)。名前は「劣後特約付」「劣後特約及び実質破綻時債務免除特約付」などの書き方です。1通の書類に年限の違う劣後債が2本以上入っていることがあり、その場合は1本ずつ数えています。

03業態ごとの本数と利率

劣後債を出した会社を、業態で分けました(当サイトの分け方)。予定発行額は書類の時点の予定額です。

業態本数会社利率の平均最高国債との差(平均)1口100万円以下(本)うち永久(本)
メガバンク273社2.84%4.072%+0.90%914
信託銀行92社2.10%2.902%+0.89%33
地方銀行103社2.33%3.187%+0.96%21
証券会社133社2.73%3.553%+1.20%28
保険会社11社2.43%2.431%+0.98%00
政府系金融機関21社2.65%2.780%+1.22%02
リース・ノンバンク44社2.62%3.245%+1.16%00
事業会社2818社3.18%4.343%+1.43%04
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銀行・証券・保険などの金融機関のグループが62本、事業会社とリース・ノンバンクが32本でした。金融機関の劣後債は、規制で求められる自己資本を積むためのもの、事業会社の劣後債は、格付会社から資本に近いものとして扱ってもらうためのものが中心です(書類の「資本事由」「資本性変更事由」などの定めから)。

042024年からの利率の動き

劣後債の利率の平均と国債との差を、書類を提出した年で分けました。比べるために、同じ年に出た劣後ではない社債の平均も並べています。

年劣後債の本数劣後債の利率劣後債の国債との差劣後でない社債の本数劣後でない社債の利率劣後でない社債の国債との差
2024年152.09%+1.40%761.17%+0.47%
2025年342.47%+1.21%3341.71%+0.49%
2026年453.21%+1.00%4532.53%+0.50%
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劣後債の利率は、国債の金利の上昇に合わせて上がってきました。国債との差(上乗せ)は、劣後でない社債より大きい水準が続いています。劣後債と劣後でない社債では、発行する会社の顔ぶれも年数も違うので、上乗せの差がそのまま「劣後であることの値段」というわけではありません。

四半期ごとの本数を、劣後債の形で分けると次のとおりです。

四半期本数期限付・実質破綻時免除(本)永久(本)期限付・利払繰延(本)その他(本)
2024年3四半期94050
2024年4四半期62400
2025年1四半期20011
2025年2四半期132920
2025年3四半期65010
2025年4四半期136430
2026年1四半期100640
2026年2四半期123540
2026年3四半期219480
2026年4四半期21010
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いちばん多かったのは2026年3四半期の21本でした。同じ会社が同じ日に年数の違う劣後債をまとめて出すことがあり(下の節で26組)、四半期ごとの本数は大きく上下します。

05劣後債の名前の読み方

劣後債の銘柄の名前は長く、条件がそのまま並んでいます。94本の名前に出てくる言葉を数えました(1本に複数の言葉が入ります)。

名前に入る言葉意味本数
劣後特約倒産したとき、ほかの借金より後に返される約束94
期限前償還条項付発行体が満期の前に償還できる定めがある53
任意償還条項付発行体の判断で償還できる定めがある(永久債の名前に多い)32
永久償還期限(満期)が無い32
利払繰延条項発行体の判断で利息の支払いを先に延ばせる33
実質破綻時免除特約国が実質的に破綻したと認定すると元利金が免除される26
実質破綻時債務免除特約同上の別の書き方6
債務免除特約決めた事由で元利金の支払いが免除される(永久債など)34
清算型倒産手続時劣後特約清算型の倒産手続のときに後回しになる約束4
サステナビリティ使い道や目標を環境・社会に結びつけた社債6
グリーン使い道を環境に関する事業に限った社債2
セキュリティトークンデジタルの仕組みで管理する社債1

たとえば「利払繰延条項・期限前償還条項付無担保社債(劣後特約付)」なら、利息を先に延ばせる・満期の前に償還できる・担保が無い・倒産のときに後回し、の4つの条件が付いた社債です。94本はすべて無担保でした。名前に入る言葉が多いほど、ふつうの社債と違う条件が多いと読めます。

名前に「グリーン」「サステナビリティ」などが付く劣後債は9本(ちゅうぎんFG・野村HD・東急不動産HD・東京建物・芙蓉総合リース)でした。集めたお金の使い道や目標を決めた社債で、劣後であることの条件はほかの劣後債と同じです。

06償還期限は何年か

償還期限(払込日から満期までの年数)で分けました。永久債は満期がありません。

償還期限本数会社
定めなし(永久)32三井住友FG・野村HD・三菱UFJFGほか7社
3年1SBI証券
10年32三菱UFJFG・野村HD・三井住友FGほか6社
30年5パナソニックHD・大阪瓦斯・ソニーFGほか1社
35年11東京センチュリー・住友林業・JFEHDほか8社
36年1オリックス
37年6住友林業・北海道電力・JFEHDほか3社
40年3住友林業・JFEHD・積水ハウス
60年3三菱地所

金融機関の期限付の劣後債は償還期限の中央値が10年、事業会社とリース・ノンバンクの期限付の劣後債は30〜60年でした。満期の長い劣後債も、初回コール日までは5〜10年です(事業会社とリース・ノンバンク、読み取れたもの)。満期の年数だけでなく、初回コール日(下の一覧の列)を合わせて見てください。

07業態と形の組み合わせ

業態ごとに、劣後債の形の内訳を数えました。

業態期限付・実質破綻時免除永久期限付・利払繰延その他
メガバンク131400
信託銀行6300
地方銀行9100
証券会社4801
保険会社0010
政府系金融機関0200
リース・ノンバンク0040
事業会社04240
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「実質破綻時免除」の定めがある32本のうち32本は金融機関の劣後債、「利払繰延」の定めがある33本のうち32本は事業会社とリース・ノンバンクの劣後債でした。業態が分かれば、劣後債の形もほぼ決まります。

書類に書かれた格付(R&IとJCRのうち高い方)の帯を、業態ごとに数えると次のとおりです。

業態AA帯A帯BBB帯読めず・なし
メガバンク131400
信託銀行6300
地方銀行5500
証券会社01120
保険会社0100
政府系金融機関0200
リース・ノンバンク0400
事業会社11692
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同じ会社の普通社債と劣後債で格付が何段階違うかは、劣後債とはで会社ごとに比べています。

08同じ日に、年限の違う劣後債をまとめて出した例

同じ会社が同じ日に2本以上の劣後債の書類を出した例は26組でした。年数は初回コール日まで(読み取れないものは償還期限まで)です。

発行体提出本数年数利率
三菱UFJFG2026.09.1125.3年(永久) / 10.3年(永久)3.311% / 4.072%
住友林業2026.09.0435年 / 7年 / 10年3.310% / 3.824% / 4.343%
パナソニックHD2026.08.2826.1年 / 10.1年3.455% / 4.188%
三井住友トラストグループ2026.08.2825年 / 5年2.902% / 2.902%
三菱UFJFG2026.07.1745年 / 5年 / 10年 / 10年2.548% / 2.548% / 3.404% / 3.404%
みずほFG2026.07.1625.4年(永久) / 10.4年(永久)3.073% / 3.885%
みずほFG2026.07.0225年 / 10年2.607% / 3.429%
JFEHD2026.06.0535年 / 7年 / 10年2.940% / 3.372% / 3.924%
三井住友FG2026.05.2925.5年(永久) / 10.5年(永久)3.043% / 3.834%
野村HD2026.05.1525年 / 5年2.716% / 2.716%
三菱UFJFG2026.04.1525.2年(永久) / 10.2年(永久)2.919% / 3.542%
みずほFG2026.03.0625.3年(永久) / 10.3年(永久)2.741% / 3.360%
野村HD2026.02.1935.4年(永久) / 7.4年(永久) / 10.4年(永久)2.855% / 3.165% / 3.553%
三菱地所2026.01.2135年 / 7年 / 10年2.411% / 2.753% / 3.236%
三井住友FG2025.12.1225.5年(永久) / 10.5年(永久)2.500% / 3.053%
三井住友FG2025.10.1045年 / 5年 / 10年 / 10年1.813% / 1.813% / 2.345% / 2.345%
ちゅうぎんFG2025.09.0425年 / 5年2.061% / 2.061%
三菱UFJFG2025.07.1525年 / 10年1.796% / 2.389%
野村HD2025.06.0655年 / 5年 / 5.1年(永久) / 7.1年(永久) / 10.1年(永久)1.983% / 1.983% / 2.437% / 2.747% / 3.095%
三井住友FG2025.05.2925年(永久) / 10年(永久)2.254% / 2.793%
日本航空2025.04.1025年(永久) / 10年(永久)3.218% / 4.124%
ちゅうぎんFG2024.12.1325年 / 5年1.930% / 1.930%
大和証券G本社2024.11.2925年(永久) / 10年(永久)— / —
三井住友トラストグループ2024.10.1825.1年(永久) / 10.1年(永久)— / —
三井住友トラスト・HD2024.08.2945年 / 5年 / 10年 / 10年1.475% / 1.475% / 1.927% / 1.927%
積水ハウス2024.07.0225年 / 10年1.713% / 2.517%
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年数と利率の両方が読み取れた24組のうち20組で、年数の長い方の利率が高くなっていました。同じ会社・同じ日なので、信用や時期の違いがなく、年数の違いが利率に出ている組み合わせです。

劣後債を出した会社を、この期間の本数で分けると次のとおりです。

劣後債の本数会社の数
117社
26社
3〜5本8社
6本以上4社

09業態ごとの上乗せは、年でどう変わったか

同じ年数の国債との差(上乗せ)の平均を、業態と提出した年で分けました(3本以上の業態。かっこ内は本数)。

業態2024年2025年2026年
メガバンク—+0.84%(11)+0.94%(16)
信託銀行+0.99%(4)—+0.69%(2)
地方銀行+1.23%(2)+0.98%(5)+0.74%(3)
証券会社—+1.31%(5)+1.08%(5)
リース・ノンバンク+1.39%(1)+1.24%(1)+1.01%(2)
事業会社+1.90%(4)+1.91%(7)+1.10%(16)
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本数が2本以上の年どうしで、いちばん古い年と新しい年を比べると、メガバンクは2025年+0.84%→2026年+0.94%、信託銀行は2024年+0.99%→2026年+0.69%、地方銀行は2024年+1.23%→2026年+0.74%、証券会社は2025年+1.31%→2026年+1.08%、事業会社は2024年+1.90%→2026年+1.10%でした。

本数の少ない年は、1〜2社の条件がそのまま平均になっているので、業態どうしの比較は本数の多い年で見てください。

10格付と1口の金額で分けると

書類に書かれた格付(R&IとJCRのうち高い方)の帯ごとに、劣後債の利率と国債との差を比べました。

格付の帯本数利率の平均国債との差(平均)会社
AA帯252.43%+0.74%三菱UFJFG・三井住友FG・三井住友トラスト・HDほか5社
A帯562.89%+1.17%野村HD・三井住友FG・三菱UFJFGほか20社
BBB帯113.39%+1.87%パナソニックHD・DMG森精機・日本航空ほか4社
読めず・なし22.52%+1.45%ゼンショーHD・ヒューリック
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格付の帯が下がるほど、国債との差は大きくなる傾向でした。同じ会社の普通社債と劣後債で格付がどれだけ違うかは、劣後債とはで会社ごとに確かめています。

1口本数利率の平均国債との差(平均)
100万円162.32%+0.78%
1億円782.91%+1.20%
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1口100万円以下の劣後債と1口1億円の劣後債では、発行する会社も形も違います。1口100万円以下の16本のうち16本が金融機関の劣後債で、永久劣後債は0本でした。

11国債との差(上乗せ)の分布

87本の、同じ年数の国債との差の分かれ方です。右端は、その帯に入った本数の多い会社です。

国債との差本数会社
0.5%未満0—
0.5〜0.75%20三菱UFJFG・三井住友FG・三井住友トラストグループ・みずほFGほか5社
0.75〜1%16群馬銀行・三菱地所・横浜FG・ちゅうぎんFGほか6社
1〜1.25%27三井住友FG・三菱UFJFG・みずほFG・ちゅうぎんFGほか11社
1.25〜1.5%13野村HD・住友林業・パナソニックHD・JFEHDほか6社
1.5〜2%7DMG森精機・野村HD・NTN・ゼンショーHDほか1社
2%以上4日本航空・住友化学・東洋紡

形ごとにまとめると次のとおりです。年数は、初回コール日まで(読み取れたもの)の平均です。

形本数利率の平均国債との差(平均)平均の年数
期限付・実質破綻時免除322.34%+0.79%6.3年
永久323.11%+1.37%7.2年
期限付・利払繰延293.03%+1.27%6.5年
期限付・その他1——3.0年
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形によって上乗せの大きさが違います。永久劣後債や利息を先に延ばせる劣後債には、倒産のときの順位に加えて、償還されない・利息が止まるといった条件が付くことも、上乗せに表れていると考えられます。

12メガバンクの劣後債(27本)

メガバンクが出した劣後債です。「初回コール日」は、発行体が選んで満期の前に返せる最初の日(書類の「償還の方法」欄から読み取ったもの)のことで、コールは発行体の「返す権利」を指します。形は「実質破綻免除」(期限付・実質破綻時免除特約付)、「永久」(償還期限なし)、「利払繰延」(期限付・利払繰延条項付)の略で、格付は書類に書かれたR&IとJCRのうち高い方です。

発行体回払込日形1口(円)利率初回コール日同じ年数の国債国債との差格付
みずほFG25回2026.03.12永久1億2.741%2031.06.151.637%+1.10%A
〃26回2026.03.12永久1億3.360%2036.06.152.180%+1.18%A
〃34回2026.07.17実質破綻免除100万3.429%—2.778%+0.65%AA-
〃35回2026.07.17実質破綻免除100万2.607%2031.07.171.979%+0.63%AA-
〃27回2026.07.23永久1億3.073%2031.12.151.964%+1.11%A
〃28回2026.07.23永久1億3.885%2036.12.152.719%+1.17%A
三井住友FG22回2025.06.05永久1億2.254%2030.06.051.043%+1.21%A
〃23回2025.06.05永久1億2.793%2035.06.051.532%+1.26%A
〃21回2025.10.28実質破綻免除100万1.813%2030.10.281.231%+0.58%AA-
〃22回2025.10.28実質破綻免除100万2.345%—1.697%+0.65%AA-
〃23回2025.10.21実質破綻免除1億1.813%2030.10.211.231%+0.58%AA-
〃24回2025.10.21実質破綻免除1億2.345%—1.697%+0.65%AA-
〃24回2025.12.19永久1億2.500%2031.06.051.456%+1.04%A
〃25回2025.12.19永久1億3.053%2036.06.051.956%+1.10%A
〃26回2026.06.05永久1億3.043%2031.12.051.919%+1.12%A
〃27回2026.06.05永久1億3.834%2036.12.052.657%+1.18%A
三菱UFJFG40回2025.07.29実質破綻免除100万2.389%—1.588%+0.80%AA-
〃41回2025.07.29実質破綻免除100万1.796%2030.07.291.085%+0.71%AA-
〃1回2025.11.11実質破綻免除100万1.858%2031.01.111.199%+0.66%AA-
〃29回2026.04.22永久1億2.919%2031.07.151.838%+1.08%A
〃30回2026.04.22永久1億3.542%2036.07.152.414%+1.13%A
〃42回2026.07.31実質破綻免除100万3.404%—2.715%+0.69%AA-
〃43回2026.07.31実質破綻免除100万2.548%2031.07.311.945%+0.60%AA-
〃44回2026.07.27実質破綻免除1億3.404%—2.715%+0.69%AA-
〃45回2026.07.27実質破綻免除1億2.548%2031.07.271.945%+0.60%AA-
〃31回2026.09.18永久1億3.311%2032.01.152.296%+1.02%A
〃32回2026.09.18永久1億4.072%2037.01.152.987%+1.08%A
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メガバンクの27本は、利率が1.796%(三菱UFJFG、2025/07)から4.072%(三菱UFJFG、2026/09)まで分かれていました。国債と比べた年数は10年が13本・5年が12本・6年が2本で、同じ年数の国債との差は平均+0.90%、提出は2025・2026年です。1口100万円以下は9本でした。

13信託銀行の劣後債(9本)

発行体回払込日形1口(円)利率初回コール日同じ年数の国債国債との差格付
三井住友トラストグループ7回2024.10.24永久1億—2029.12.050.589%—A
〃8回2024.10.24永久1億—2034.12.050.972%—A
〃9回2025.06.04永久1億—2030.06.051.043%—A
〃25回2026.09.11実質破綻免除100万2.902%2031.09.112.212%+0.69%AA-
〃26回2026.09.03実質破綻免除1億2.902%2031.09.032.212%+0.69%AA-
三井住友トラスト・HD21回2024.09.17実質破綻免除100万1.475%2029.09.190.503%+0.97%AA-
〃22回2024.09.17実質破綻免除100万1.927%—0.917%+1.01%AA-
〃23回2024.09.04実質破綻免除1億1.475%2029.09.040.503%+0.97%AA-
〃24回2024.09.04実質破綻免除1億1.927%—0.917%+1.01%AA-
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信託銀行の9本は、利率が1.475%(三井住友トラスト・HD、2024/08)から2.902%(三井住友トラストグループ、2026/08)まで分かれていました。国債と比べた年数は5年が6本・10年が3本で、同じ年数の国債との差は平均+0.89%、提出は2024・2025・2026年です。1口100万円以下は3本でした。

14地方銀行の劣後債(10本)

発行体回払込日形1口(円)利率初回コール日同じ年数の国債国債との差格付
ちゅうぎんFG1回2024.12.20実質破綻免除1億1.930%2029.12.200.697%+1.23%A
〃2回2024.12.26実質破綻免除100万1.930%2029.12.260.697%+1.23%A
〃3回2025.09.11実質破綻免除1億2.061%2030.09.111.150%+0.91%A
〃4回2025.09.18実質破綻免除100万2.061%2030.09.181.150%+0.91%A
横浜FG9回2025.10.10実質破綻免除1億2.023%2030.10.101.241%+0.78%AA-
〃10回2026.04.24実質破綻免除1億2.513%2031.04.241.843%+0.67%AA-
〃11回2026.10.16実質破綻免除1億3.187%2031.10.162.425%+0.76%AA-
群馬銀行8回2025.07.10実質破綻免除1億1.899%2030.07.100.992%+0.91%AA-
〃3回2025.10.10永久1億2.634%2030.12.151.241%+1.39%A
〃9回2026.09.18実質破綻免除1億3.085%2031.09.182.296%+0.79%AA-
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地方銀行の10本は、利率が1.899%(群馬銀行、2025/07)から3.187%(横浜FG、2026/10)まで分かれていました。国債と比べた年数は5年が10本で、同じ年数の国債との差は平均+0.96%、提出は2024・2025・2026年です。1口100万円以下は2本でした。

15証券会社の劣後債(13本)

発行体回払込日形1口(円)利率初回コール日同じ年数の国債国債との差格付
SBI証券1回2025.03.26期限付1億——0.914%—A-
大和証券G本社3回2024.12.05永久1億—2029.12.050.728%—BBB+
〃4回2024.12.05永久1億—2034.12.051.064%—BBB+
野村HD3回2025.06.20実質破綻免除100万1.983%2030.06.201.023%+0.96%A+
〃4回2025.06.12実質破綻免除1億1.983%2030.06.121.023%+0.96%A+
〃4回2025.06.12永久1億2.437%2030.07.151.023%+1.41%A-
〃5回2025.06.12永久1億2.747%2032.07.151.134%+1.61%A-
〃6回2025.06.12永久1億3.095%2035.07.151.477%+1.62%A-
〃7回2026.02.26永久1億2.855%2031.07.151.646%+1.21%A-
〃8回2026.02.26永久1億3.165%2033.07.151.816%+1.35%A-
〃9回2026.02.26永久1億3.553%2036.07.152.157%+1.40%A-
〃5回2026.05.29実質破綻免除100万2.716%2031.05.292.000%+0.72%A+
〃6回2026.05.21実質破綻免除1億2.716%2031.05.212.000%+0.72%A+
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証券会社の13本は、利率が1.983%(野村HD、2025/06)から3.553%(野村HD、2026/02)まで分かれていました。国債と比べた年数は5年が7本・10年が3本・7年が2本で、同じ年数の国債との差は平均+1.20%、提出は2024・2025・2026年です。1口100万円以下は2本でした。

16保険会社の劣後債(1本)

発行体回払込日形1口(円)利率初回コール日同じ年数の国債国債との差格付
ソニーFG1回2025.12.19利払繰延1億2.431%2030.12.191.456%+0.98%A+
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保険会社の1本は、利率が2.431%(ソニーFG、2025/12)から2.431%(ソニーFG、2025/12)まで分かれていました。国債と比べた年数は5年が1本で、同じ年数の国債との差は平均+0.98%、提出は2025年です。どれも1口1億円でした。

17政府系金融機関の劣後債(2本)

発行体回払込日形1口(円)利率初回コール日同じ年数の国債国債との差格付
商工組合中央金庫3回2025.10.17永久1億2.520%2030.11.091.231%+1.29%A
〃4回2026.02.27永久1億2.780%2031.05.091.622%+1.16%A
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政府系金融機関の2本は、利率が2.520%(商工組合中央金庫、2025/10)から2.780%(商工組合中央金庫、2026/02)まで分かれていました。国債と比べた年数は5年が2本で、同じ年数の国債との差は平均+1.22%、提出は2025・2026年です。どれも1口1億円でした。

18リース・ノンバンクの劣後債(4本)

発行体回払込日形1口(円)利率初回コール日同じ年数の国債国債との差格付
オリックス7回2025.06.05利払繰延1億2.322%2031.03.051.081%+1.24%A+
三菱HCキャピタル2回2026.06.03利払繰延1億3.013%2031.10.031.940%+1.07%A+
東京センチュリー5回2026.09.17利払繰延1億3.245%2031.09.172.296%+0.95%A+
芙蓉総合リース2回2024.09.18利払繰延1億1.920%2029.09.180.528%+1.39%A
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リース・ノンバンクの4本は、利率が1.920%(芙蓉総合リース、2024/09)から3.245%(東京センチュリー、2026/09)まで分かれていました。国債と比べた年数は5年が3本・6年が1本で、同じ年数の国債との差は平均+1.16%、提出は2024・2025・2026年です。どれも1口1億円でした。

19事業会社の劣後債(28本)

発行体回払込日形1口(円)利率初回コール日同じ年数の国債国債との差格付
DMG森精機5回2025.06.12永久1億2.954%2030.06.121.023%+1.93%BBB
〃6回2026.06.04永久1億3.632%2031.06.041.919%+1.71%BBB
JFEHD2回2026.06.11利払繰延1億2.940%2031.06.111.955%+0.98%A
〃3回2026.06.11利払繰延1億3.372%2033.06.112.233%+1.14%A
〃4回2026.06.11利払繰延1億3.924%2036.06.112.669%+1.25%A
NTN2回2025.12.18利払繰延1億3.431%2030.12.181.456%+1.98%BBB-
サントリーHD6回2026.10.23利払繰延1億3.056%2031.10.232.425%+0.63%A+
ゼンショーHD1回2025.09.11利払繰延1億2.933%2030.09.111.119%+1.81%—
パナソニックHD4回2026.09.03利払繰延1億3.455%2032.10.142.345%+1.11%BBB+
〃5回2026.09.03利払繰延1億4.188%2036.10.142.930%+1.26%BBB+
ヒューリック7回2025.03.06利払繰延1億2.102%2030.03.061.007%+1.09%—
三菱地所7回2026.02.03利払繰延1億2.411%2031.02.031.687%+0.72%A+
〃8回2026.02.03利払繰延1億2.753%2033.02.031.904%+0.85%A+
〃9回2026.02.03利払繰延1億3.236%2036.02.032.280%+0.96%A+
住友化学3回2024.09.12利払繰延1億3.300%2029.09.120.499%+2.80%A-
住友林業1回2026.09.10利払繰延1億3.310%2031.09.102.250%+1.06%A
〃2回2026.09.10利払繰延1億3.824%2033.09.102.493%+1.33%A
〃3回2026.09.10利払繰延1億4.343%2036.09.102.910%+1.43%A
北海道電力1回2026.07.29利払繰延1億3.393%2033.07.252.320%+1.07%A
大阪瓦斯5回2026.09.03利払繰延1億3.237%2033.09.032.492%+0.75%AA-
日本航空1回2025.04.16永久1億3.218%2030.04.160.931%+2.29%BBB+
〃2回2025.04.16永久1億4.124%2035.04.161.379%+2.74%BBB+
東京建物4回2025.06.05利払繰延1億2.663%2032.06.051.158%+1.50%BBB+
東急不動産HD4回2025.12.16利払繰延1億—2032.12.161.654%—A-
東洋紡1回2024.09.12利払繰延1億2.885%2031.09.120.563%+2.32%BBB+
東海カーボン4回2026.03.25利払繰延1億2.981%2031.03.251.633%+1.35%A-
積水ハウス2回2024.07.08利払繰延1億1.713%2029.07.080.630%+1.08%A+
〃3回2024.07.08利払繰延1億2.517%2034.07.081.104%+1.41%A+
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事業会社の28本は、利率が1.713%(積水ハウス、2024/07)から4.343%(住友林業、2026/09)まで分かれていました。国債と比べた年数は5年が13本・7年が8本・10年が6本で、同じ年数の国債との差は平均+1.43%、提出は2024・2025・2026年です。どれも1口1億円でした。

20メガバンクはなぜ劣後債が多いか

三菱UFJ・三井住友・みずほの3グループの劣後債は、合わせて27本でした。グループごとの内訳です(予定発行額は書類の時点の予定額)。

グループ劣後債(本)うち永久(本)うち期限付(本)1口100万円以下(本)同じ期間の劣後でない社債(本)予定発行額の合計
三菱UFJFG1147509,790億円
三井住友FG1064226,150億円
みずほFG642206,605億円
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理由は、書類の定めと手取金の使途から読み取れます。

この期間には、3グループとも2025・2026年に劣後債を出していました。規制の中身そのもの(必要な比率や、どれだけ劣後債で満たす必要があるか)は、この記事では確かめていません。

21メガバンク3グループを、年数で分けると

メガバンク3グループの劣後債を、国債と比べた年数(初回コール日まで、読み取れないものは償還期限まで)で5年と10年に分けました。

グループ年数本数利率の平均国債との差(平均)うち永久(本)
三菱UFJFG5年62.497%+0.78%2
〃10年53.362%+0.88%2
三井住友FG5年31.960%+0.79%1
〃10年52.874%+0.97%3
みずほFG5年32.807%+0.95%2
〃10年33.558%+1.00%2
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3グループとも、5年と10年の2つの年数で出していました。どのグループも10年の方が利率も上乗せも大きく、同じグループでも年数で条件がはっきり分かれます。永久のものは満期が無い代わりに、初回コール日までの年数で比べています。

22集めたお金は、何に使うと書かれているか

書類の「手取金の使途」の欄を読み、書かれている使い道を3つに分けて数えました(1本に2つ以上あてはまることがあります)。業態は主なものだけです。

使い道メガバンク信託銀行地方銀行証券会社保険会社事業会社全体
グループ会社への貸付・貸出金146631336
前の借入・社債の返済600201727
事業・投資・運転資金601071431
書類から読み取れず133060932
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銀行グループの持株会社は、集めたお金をグループの銀行に貸す(劣後の条件での貸付)と書くものが中心でした。持株会社が劣後債を出し、そのお金で子会社の銀行の自己資本を厚くする形です。事業会社は、前に出した劣後債や借入の返済、事業への投資などに充てると書いています。

23だれが社債権者のために手続きをするか

社債には、社債権者のために元利金の受け取りなどを管理する「社債管理者」を置くものと、発行体の事務を代わりに行うだけの「財務代理人」を置くものがあります。劣後債で数えました。

置かれていたもの本数うち1口1億円(本)うち1口100万円以下(本)
財務代理人77770
社債管理者17116
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会社法は、各社債の金額が1億円以上の社債などでは社債管理者を置かなくてよいと定めています(会社法第702条、会社法施行規則第169条)。1口1億円の劣後債の多くが財務代理人だけなのはこのためです。また、劣後債94本のうち33本の書類には「期限の利益喪失に関する特約を付さない」と書かれていました。発行体の約束違反があっても、社債権者がすぐに全額の返済を求められる形ではないということです。

社債管理者と倒産したときの手続きは個人向け社債の書類をどう読むかでくわしく扱っています。

24事業会社の劣後債

事業会社とリース・ノンバンクの劣後債32本のうち、名前に「利払繰延条項」が付くものが32本、永久のものが4本でした。32本のうち30本の書類に「資本性」という言葉がありました。格付会社が、こうした劣後債の一部を資本に近いもの(資本性)として扱うことが、事業会社が劣後債を出す理由として書類に表れています。

事業会社とリース・ノンバンクの劣後債で1口100万円以下のものは0本でした。初回コール日に借り換えて返す例が多いことは社債の繰上償還の記事で書類から数えています。

25個人が買える単位の劣後債

1口100万円以下で出た劣後債16本です(新しい順)。業態はメガバンク9本・信託銀行3本・証券会社2本・地方銀行2本で、劣後債の中では国債との差が小さい方でした(個人向けの単位+0.78%、1口1億円のもの+1.20%)。

発行体回払込日形1口(円)利率初回コール日同じ年数の国債国債との差格付
三井住友トラストグループ25回2026.09.11実質破綻免除100万2.902%2031.09.112.212%+0.69%AA-
三菱UFJFG42回2026.07.31実質破綻免除100万3.404%—2.715%+0.69%AA-
〃43回2026.07.31実質破綻免除100万2.548%2031.07.311.945%+0.60%AA-
みずほFG34回2026.07.17実質破綻免除100万3.429%—2.778%+0.65%AA-
〃35回2026.07.17実質破綻免除100万2.607%2031.07.171.979%+0.63%AA-
野村HD5回2026.05.29実質破綻免除100万2.716%2031.05.292.000%+0.72%A+
三菱UFJFG1回2025.11.11実質破綻免除100万1.858%2031.01.111.199%+0.66%AA-
三井住友FG21回2025.10.28実質破綻免除100万1.813%2030.10.281.231%+0.58%AA-
〃22回2025.10.28実質破綻免除100万2.345%—1.697%+0.65%AA-
ちゅうぎんFG4回2025.09.18実質破綻免除100万2.061%2030.09.181.150%+0.91%A
三菱UFJFG40回2025.07.29実質破綻免除100万2.389%—1.588%+0.80%AA-
〃41回2025.07.29実質破綻免除100万1.796%2030.07.291.085%+0.71%AA-
野村HD3回2025.06.20実質破綻免除100万1.983%2030.06.201.023%+0.96%A+
ちゅうぎんFG2回2024.12.26実質破綻免除100万1.930%2029.12.260.697%+1.23%A
三井住友トラスト・HD21回2024.09.17実質破綻免除100万1.475%2029.09.190.503%+0.97%AA-
〃22回2024.09.17実質破綻免除100万1.927%—0.917%+1.01%AA-
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個人向けの単位の劣後債は、普通社債と同じように証券会社の申込期間に申し込みます。1口100万円で、当初の固定期間(多くは5年)のあとに利率が見直される形が中心です。申込期間の長さと買える証券会社は個人向け社債はどこで、いつ買えるかで数えています。

26利率の高い劣後債

この期間の劣後債を、利率の高い順に15本並べました。

発行体回提出形利率国債と比べた年数国債との差
住友林業3回2026/09期限付・利払繰延4.343%10年+1.43%
パナソニックHD5回2026/08期限付・利払繰延4.188%10.1年+1.26%
日本航空2回2025/04永久4.124%10年+2.74%
三菱UFJFG32回2026/09永久4.072%10.3年+1.08%
JFEHD4回2026/06期限付・利払繰延3.924%10年+1.25%
みずほFG28回2026/07永久3.885%10.4年+1.17%
三井住友FG27回2026/05永久3.834%10.5年+1.18%
住友林業2回2026/09期限付・利払繰延3.824%7年+1.33%
DMG森精機6回2026/05永久3.632%5年+1.71%
野村HD9回2026/02永久3.553%10.4年+1.40%
三菱UFJFG30回2026/04永久3.542%10.2年+1.13%
パナソニックHD4回2026/08期限付・利払繰延3.455%6.1年+1.11%
NTN2回2025/12期限付・利払繰延3.431%5年+1.98%
みずほFG34回2026/07期限付・実質破綻時免除3.429%10年+0.65%
三菱UFJFG42回2026/07期限付・実質破綻時免除3.404%10年+0.69%
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この15本のうち、国債と比べた年数が9年を超えるものが11本、事業会社とリース・ノンバンクのものが8本でした。利率の高さは、年数の長さと、劣後であること・利息が止まりうること・発行体の信用への上乗せが重なったものです。

27予定発行額の多い会社

書類に書かれた予定の発行額を、会社ごとに合計しました(上位12社)。合計は48,389億円で、そのうちメガバンク3グループが22,545億円(47%)でした。

発行体予定発行額の合計本数
三菱UFJFG9,790億円11
みずほFG6,605億円6
三井住友FG6,150億円10
野村HD4,200億円10
住友林業2,435億円3
積水ハウス2,000億円2
日本航空1,789億円2
三井住友トラストグループ1,500億円5
三菱地所1,290億円3
大和証券G本社1,250億円2
パナソニックHD1,000億円2
ソニーFG1,000億円1

予定発行額は書類を出した時点の額で、需要に応じて後から訂正されることがあります。実際に発行された額は、訂正の書類や発行体の発表で確かめてください。

28この一覧の使い方

  1. 業態の表で、見たい会社を探す。一覧は業態ごとに、会社名と提出の順で並べています。同じ会社の2本目以降は社名を「〃」としました。
  2. 利率と「国債との差」を一緒に見る。出た時期が違う劣後債は、利率だけで比べると金利の上昇の分を取り違えます。国債との差なら、時期の違いをある程度ならして比べられます。
  3. 初回コール日を確かめる。その日に返されるかどうかで、持つ期間が大きく変わります。満期(償還期限)だけを見ないでください。
  4. 形と格付を確かめる。永久か期限付か、利払いを延ばせるか、国の認定で免除されるかで、同じ劣後債でも条件が違います。
  5. 元の書類を読む。気になる劣後債は、EDINETで発行体の名前から発行登録追補書類を探し、「利率」「償還の方法」「劣後特約」の欄を読んでください。

29劣後債の一覧を見るときの注意

30よくある質問

劣後債はどこで一覧を見られますか。

発行のときの書類は、金融庁のEDINETで誰でも読めます。この記事は、その書類のうち名前に「劣後」が付くものを全部集め、業態ごとに並べたものです。

個人で買える劣後債はありますか。

この期間では、1口100万円以下で出た劣後債が16本ありました(メガバンク9本・信託銀行3本・証券会社2本・地方銀行2本)。申込期間に証券会社で申し込む形です。

劣後債の利回りは普通の社債よりどれくらい高いですか。

この記事の期間では、同じ年数の国債との差で、劣後債は平均+1.12%でした。同じ会社の普通社債と比べた差は、劣後債の仕組みの記事で組ごとに計算しています。

メガバンクの劣後債は安全ですか。

劣後債は、倒産したときにほかの借金より後に返されます。銀行グループの劣後債には、国が実質的に破綻したと認定したときに元利金が免除される定めもあります。会社の規模だけで安全とは言えません。

劣後債はどのくらいの頻度で出ていますか。

この記事の期間(約2.4年)に94本でした。銀行グループは同じ日に年限の違う劣後債をまとめて出すことが多く、出る時期は四半期ごとに大きく違います。

劣後債の一覧は、どのくらいの頻度で新しくなりますか。

当サイトは毎週、EDINETに新しく出た発行書類を確かめて、この一覧を作り直しています。発行の書類が出た劣後債は、翌週の更新で一覧に入ります。

劣後債と、劣後ローンや優先出資証券は同じですか。

どれも返済の順位が後ろになる資金の集め方ですが、劣後ローンは銀行などからの借入で、社債ではありません。この一覧は、EDINETに発行書類が出た社債(劣後債)だけを数えています。

劣後債の利率は、なぜ会社によって違うのですか。

会社の信用(格付)、国債と比べた年数、形(期限付か永久か、利息を延ばせるか)、出した時期の金利の水準が違うためです。この一覧では、時期の違いをならすために国債との差も並べています。

劣後債の一覧に載っていない劣後債もありますか。

あります。この一覧は、EDINETで書類が読める期間に出た公募の劣後債だけです。それより前に出て今も残っている劣後債や、海外で出た劣後債、私募の劣後債は入っていません。

劣後債は途中で売れますか。

証券会社が買い取りに応じれば、満期の前に売ることはできます。ただし値段はそのときの金利や発行体の信用で決まり、買った値段より下がることがあります。買い取りの条件は証券会社に確かめてください。

劣後債の初回コール日とは何ですか。

発行体が選んで満期の前に償還できる最初の日です。銀行グループの劣後債は払込から5年後や10年後が多く、その日に償還するかどうかは発行体が決めます。

永久劣後債とは何ですか。

償還期限(満期)が無い劣後債です。この期間に32本ありました。満期はありませんが、多くは5年後などから発行体が償還できる定めがあります。

劣後債の利率は、ずっと同じですか。

多くは当初の固定期間(5年や10年)のあいだだけ同じで、その後は国債の金利などに上乗せした率に見直されます。見直しの前に発行体が償還することもあります。

31この記事の数字は、どこから取ったか

一覧の元は、発行体がEDINETに出した社債の発行登録追補書類です。提出日2024年5月24日から2026年10月16日までの967本(回号ごと、銘柄名で重なりを除いたもの)から、劣後債を取り出しました。

この方法で拾えるのは、縦覧期間中に書類が出た公募の劣後債だけです。予定発行額は書類の時点の額で、後から訂正されることがあります。

劣後債は、銘柄の名前に「劣後」が入っているものです。業態と劣後債の形は、発行体の名前と銘柄の名前から当サイトが分けました。初回コール日は、書類の「償還の方法」欄から機械で読み取ったもので、読み取れなかったものは「—」です。Tier2・その他Tier1・TLACなどの言葉は、書類の本文に出てくるかどうかを数えただけで、規制の中身は確かめていません。

当サイトは金融商品取引業者ではなく、この記事は特定の社債の勧誘ではありません。社債は発行体が倒産すれば元本が戻らないことがあり、預金保険の対象でもありません。データは毎週、EDINETの新しい書類を確かめて入れ替えています。

自分の数字で確かめる:値下がりしたら、いくら戻る?

はじめての人へ

不動産型50社が公表している劣後割合(幅があるものは下限)の中央値は13%、10%以下は24社です。 単純化した計算です:物件の値段に対する割合とし、銀行からの借入・費用・分配の未払いは含みません。借入がある案件は、もっと早く元本が削られます。

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