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劣後債とは|普通社債との違いとリスク、利率が高い理由を発行書類から

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01先に結論

2024年5月24日から2026年9月30日までにEDINETへ出た社債の発行書類901本のうち、劣後特約の付いた社債は92本(34社)でした。そのうち1口100万円以下で個人も買える単位のものは16本で、期限付・実質破綻時免除特約付が16本でした。

同じ会社の普通社債と劣後債の両方に国内の格付があった15社では、劣後債の格付が普通社債より低かったのが15社、同じだったのが0社でした。近い時期・近い期間の普通社債と利率を比べられた14組では、劣後債の方が高かったのが14組で、差の中央値は+0.685%でした。

利率が上がる理由は、書類の2つの欄に書かれています。「劣後特約」(倒産したときに返してもらう順番が後ろになる約束)と、「期限前償還」「利率の見直し」(発行体が途中で返すかどうかを選べ、返さなければ利率が切り替わる仕組み)です。この記事では、その2つの欄を実際の書類から読み、数えます。

02劣後債の「順位」は、法律ではどう決まっているか

社債は、会社が倒産すると他の債権と一緒に、会社に残った財産から配当を受けます。破産法は、配当の順位を次のように決めています(破産法第194条第1項)。

順位破産法上の名前条文の定義社債との関係
1優先的破産債権一般の先取特権その他一般の優先権がある破産債権(第98条第1項)一般担保付の社債(電力債・東京メトロ債など)は、法律で「一般の先取特権に次ぐ」先取特権が与えられている
2(ほかの)破産債権1・3・4のどれにも当たらない債権普通の無担保社債はここ。銀行借入や取引先への支払いと同じ順位
3劣後的破産債権破産手続開始後の利息など(第99条第1項)—
4約定劣後破産債権配当の順位が劣後的破産債権に後れる旨を、破産手続開始前に合意した債権(第99条第2項)劣後債は、この合意を社債の要項に書いたもの
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特定の財産に抵当権などの担保権を持つ債権者は、この順位とは別に、破産手続によらずにその財産から回収できます(別除権。破産法第65条)。この記事の社債は、一般担保付のものを除けば、どれも担保の付かない社債です。

劣後債の書類には、4番目に入るという合意がそのまま書かれています。ある銀行持株会社の劣後債(1口100万円のもの)の「劣後特約」の欄は、こう結ばれています。

「当社について破産手続が開始されたとすれば、当該破産手続における本社債の元利金の支払請求権の配当の順位は、破産法に規定する劣後的破産債権に後れるものとする。」

同じ書類は、破産・会社更生・民事再生のそれぞれについて、ほかの債権が「全額の満足を受けたこと」(破産)、「全額の弁済を受けたこと」(会社更生・民事再生)を、劣後債の元利金を請求できるようになる条件(停止条件)にしています。普通の社債・銀行借入・取引先への支払いが全額払われない限り、劣後債には1円も払われないという約束です。

03劣後債は5つの形に分かれる

「劣後債」と一口に言っても、書類を読むと形がはっきり分かれます。92本を、銘柄の名前と要項の欄で分けました。当初固定期間は、利率の欄に書かれた最初の期間(払込日からその期間の終わりまで)です。

形本数発行体1口100万円以下償還期限当初固定期間(中央値)当初の利率(中央値)
期限付・実質破綻時免除特約付31本9社16本10〜10.2年5.0年2.06%
永久・債務免除特約付28本8社0本定めなし5.5年3.04%
期限付・利払繰延条項付28本20社0本30〜60年5.9年3.01%
永久・利払繰延条項付4本2社0本定めなし5.0年3.42%
その他の劣後債1本1社0本3〜3年——
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個人が買える単位(1口100万円以下)で出たのは、1つ目の形だけでした。事業会社の劣後債は、この期間に個人向けの単位では1本も出ていません。

04銀行の劣後債の「実質破綻時免除特約」とは何か

個人向けの単位で出た銀行・証券持株会社の劣後債には、劣後特約とは別に「実質破綻時免除特約」が付いています。ある書類の文言は次のとおりです。

「当社について実質破綻事由が生じた場合、……実質破綻事由が生じた時点から債務免除日までの期間中、本社債に基づく元利金の支払請求権の効力は停止し、……債務免除日において、当社は本社債に基づく元利金の支払義務を免除される。」

「実質破綻事由」は、同じ書類で「内閣総理大臣が当社について、預金保険法第126条の2第1項第2号に定める措置である特定第二号措置を講ずる必要がある旨の認定を行った場合」と定義されています。破産手続が始まる前でも、国の認定があれば元利金が免除されるという点が、事業会社の劣後債との一番大きな違いです。免除されたあとに誤って支払われたお金は返還し、相殺にも使えない、という条項も続きます。

どういう場合に国がこの認定をするかは預金保険法の側で決まっています。当サイトは預金保険法の条文までは確かめていないので、書類に書かれた定義をそのまま示すにとどめます。

05期限前償還は、どんな条件で書かれているか

劣後債の多くは「期限前償還条項付」「任意償還条項付」と名前に付いています。書類の「償還の方法」の欄に、どんな場合に発行体が途中で返せるかが書かれています。形ごとに、条件の文言が出てくる本数を数えました。

形本数「税務事由」「資本事由」「資本性」「格付機関事由」「金融庁長官の確認」「利払の任意停止」
期限付・実質破綻時免除特約付31本31本31本1本31本0本
永久・債務免除特約付28本28本28本0本28本0本
期限付・利払繰延条項付28本0本1本28本0本25本
永久・利払繰延条項付4本0本0本2本0本4本
その他の劣後債1本1本1本0本0本0本
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銀行・証券持株会社の劣後債は、どれも「金融庁長官の確認」を受けることを期限前償還の条件にしていました(個人向けの単位の16本では16本)。税務事由は利息が税務上の損金にならなくなった場合、資本事由は規制上の自己資本として扱われなくなるおそれがある場合です。事業会社のものは、格付会社が資本性を認めなくなった場合(格付機関事由)などを条件にしています。

大事なのは、どの書類でも期限前償還は「できる」と書かれていて、「しなければならない」とは書かれていないことです。当初固定期間が終わったら返ってくる、という約束ではありません。

06同じ会社でも、格付は劣後債の方が低い

劣後債と普通社債の両方について、格付会社から取得した格付が書類に書かれている会社を並べました(R&IとJCRのうち高い方。複数あるときは最も多い格付)。

発行体普通社債の格付劣後債の格付劣後債の方が低い段階普通社債の本数劣後債の本数
JFEホールディングスAA-A2段階5本3本
オリックスAAA+2段階3本1本
パナソニックホールディングスABBB+2段階8本2本
三菱HCキャピタルAAA+2段階13本1本
三菱地所AA+A+3段階3本3本
住友化学A+A-2段階2本1本
北海道電力AA-A2段階15本1本
東京建物ABBB+2段階2本1本
東急不動産ホールディングスA+A-2段階6本1本
東洋紡ABBB+2段階1本1本
三井住友フィナンシャルグループAAA3段階2本10本
大和証券グループ本社A+BBB+3段階3本2本
横浜フィナンシャルグループAAAA-1段階1本2本
積水ハウスAAA+2段階4本2本
芙蓉総合リースAA-A2段階9本1本
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15社のうち15社で、劣後債は普通社債より低い格付でした。段階の中央値は2段階です。格付の「段階」は、AA+・AA・AA−のように1つずつ数えたものです。格付会社は、同じ会社の債務でも、倒産したときに返ってくる見込みや利息が止まる可能性の差を格付に反映させています。

07同じ会社の普通社債と、利率はどれだけ違うか

劣後債の当初固定期間と年限の差が1年以内、提出日の差が200日以内の、同じ会社の普通社債を探し、利率を並べました。期間と時期をそろえないと、金利の上昇(この期間は上がり続けました)の影響が混ざるためです。

発行体劣後債提出当初固定期間劣後債の利率比べた普通社債普通社債の利率差
JFEホールディングス第2回2026年6月5年2.940%第45回(2026年9月・5年)2.703%+0.237%
JFEホールディングス第4回2026年6月10年3.924%第44回(2026年6月・10年)3.194%+0.730%
三菱HCキャピタル第2回2026年5月5.3年3.013%第29回(2026年5月・5年)2.402%+0.611%
三菱地所第9回2026年1月10年3.236%第145回(2025年11月・10年)2.093%+1.143%
三井住友フィナンシャルグループ第24回2025年12月5.5年2.500%第7回(2025年8月・6年)1.623%+0.877%
三井住友フィナンシャルグループ第25回2025年12月10.5年3.053%第8回(2025年8月・11年)2.153%+0.900%
三井住友フィナンシャルグループ第21回2025年10月5年1.813%第7回(2025年8月・6年)1.623%+0.190%
三井住友フィナンシャルグループ第23回2025年10月5年1.813%第7回(2025年8月・6年)1.623%+0.190%
東京建物第4回2025年5月7年2.663%第36回(2025年6月・7年)1.760%+0.903%
オリックス第7回2025年5月5.7年2.322%第225回(2025年8月・5年)1.511%+0.811%
三井住友フィナンシャルグループ第22回2025年5月5年2.254%第7回(2025年8月・6年)1.623%+0.631%
三井住友フィナンシャルグループ第23回2025年5月10年2.793%第8回(2025年8月・11年)2.153%+0.640%
ヒューリック第7回2025年2月5年2.102%第15回(2025年7月・5年)1.529%+0.573%
芙蓉総合リース第2回2024年9月5年1.920%第42回(2024年11月・5年)1.059%+0.861%
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14組のうち劣後債の方が高かったのは14組、差の最小は+0.190%、最大は+1.143%、中央値は+0.685%でした。比べた普通社債が数か月離れている組は、その間の金利の動きも差に入っています。同じ日の同じ期間どうしで比べられる組はほとんど無いので、この差は「劣後であることの上乗せ」の目安にとどまります。

08100万円を当初固定期間だけ持つと、差はいくらか

上の組について、劣後債と普通社債にそれぞれ100万円を、劣後債の当初固定期間だけ置いた場合の税引後の利子(20.315%)を計算しました。普通社債の年限は劣後債の固定期間と1年以内の差があるため、ここでは両方とも劣後債の固定期間で計算しています。

発行体劣後債当初固定期間劣後債の利子(税引後)普通社債の利率で同じ期間差
JFEホールディングス第2回5年117,137円107,694円(2.703%)+9,443円
JFEホールディングス第4回10年312,684円254,514円(3.194%)+58,170円
三菱HCキャピタル第2回5.3年127,248円101,444円(2.402%)+25,804円
三菱地所第9回10年257,861円166,781円(2.093%)+91,080円
三井住友フィナンシャルグループ第24回5.5年109,567円71,131円(1.623%)+38,436円
三井住友フィナンシャルグループ第25回10.5年255,442円180,140円(2.153%)+75,302円
三井住友フィナンシャルグループ第21回5年72,234円64,664円(1.623%)+7,570円
三井住友フィナンシャルグループ第23回5年72,234円64,664円(1.623%)+7,570円
東京建物第4回7年148,541円98,172円(1.760%)+50,369円
オリックス第7回5.7年105,466円68,630円(1.511%)+36,836円
三井住友フィナンシャルグループ第22回5年89,805円64,664円(1.623%)+25,141円
三井住友フィナンシャルグループ第23回10年222,560円171,562円(2.153%)+50,998円
ヒューリック第7回5年83,749円60,919円(1.529%)+22,830円
芙蓉総合リース第2回5年76,498円42,193円(1.059%)+34,304円
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差の中央値は35,570円でした。この上乗せが、倒産時に後回しになること、国の認定で免除され得ること、固定期間のあとに利率が下がり得ることの「対価」です。上乗せの大きさが見合うかどうかは、発行体の財務を有価証券報告書で読んで判断するしかありません。

09劣後債の利率は、この2年でどう動いたか

当初固定期間が5年前後(4.5〜5.5年)の劣後債の当初の利率と、同じ半年に出た年限5年前後(4.5〜5.5年)の普通社債(全発行体)の利率を、半年ごとの中央値で並べました。発行体の顔ぶれが違うので、差は「劣後の上乗せ」そのものではなく、市場全体の水準の目安です。

半年劣後債の本数劣後債の中央値普通社債の本数普通社債の中央値差
2024年前半0本—2本1.265%—
2024年後半7本1.920%29本0.984%+0.936%
2025年前半7本2.254%40本1.422%+0.832%
2025年後半14本2.061%86本1.558%+0.503%
2026年前半13本2.855%84本2.189%+0.666%
2026年後半10本2.987%60本2.586%+0.401%
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2024年前半は、データが2024年5月24日の提出分からなので、その後の約1か月分だけです。劣後債も普通社債も、この期間に利率の水準が上がっています。劣後債の利率を比べるときは、同じ時期に出たものどうしで比べないと、金利全体の上昇を「劣後の上乗せ」と取り違えます。

10個人が買える単位で出た劣後債を全部並べる

1口100万円以下で出た劣後債16本です。「見直し後」は、当初固定期間が終わったあと期限前償還されなかった場合に適用される利率の決め方です。

発行体回提出当初の利率当初固定期間見直し後申込期間格付
三井住友トラストグループ第25回2026年8月2.902%5年5年国債金利+0.700%11日R&IA+/JCRAA-
三菱UFJフィナンシャル・グループ第42回2026年7月3.404%——1日R&IAA-/JCRAA-
三菱UFJフィナンシャル・グループ第43回2026年7月2.548%5年5年国債金利+0.600%1日R&IAA-/JCRAA-
みずほフィナンシャルグループ第34回2026年7月3.429%——15日R&IAA-/JCRAA-
みずほフィナンシャルグループ第35回2026年7月2.607%5年5年国債金利+0.650%15日R&IAA-/JCRAA-
野村ホールディングス第5回2026年5月2.716%5年5年国債金利+0.720%11日R&IA+/JCRA+
三菱UFJフィナンシャル・グループ第1回2025年10月1.858%5.2年5年国債金利+0.650%1日R&IAA-/JCRAA-
三井住友フィナンシャルグループ第21回2025年10月1.813%5年5年国債金利+0.570%14日R&IAA-/JCRAA-
三井住友フィナンシャルグループ第22回2025年10月2.345%——14日R&IAA-/JCRAA-
ちゅうぎんフィナンシャルグループ第4回2025年9月2.061%5年5年国債金利+0.900%13日R&IA
三菱UFJフィナンシャル・グループ第40回2025年7月2.389%——1日R&IAA-/JCRAA-
三菱UFJフィナンシャル・グループ第41回2025年7月1.796%5年5年国債金利+0.720%1日R&IAA-/JCRAA-
野村ホールディングス第3回2025年6月1.983%5年5年国債金利+0.970%11日R&IA/JCRA+
ちゅうぎんフィナンシャルグループ第2回2024年12月1.930%5年5年国債金利+1.230%10日R&IA
三井住友トラスト・ホールディングス第21回2024年8月1.475%5年5年国債金利+0.960%15日R&IA+/JCRAA-
三井住友トラスト・ホールディングス第22回2024年8月1.927%——15日R&IA+/JCRAA-
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たとえば最も新しい三井住友トラストグループ 第25回は、当初5年間は年2.902%で、その後は「5年国債金利に0.700%を加えた率」に切り替わります。利率が確定しているのは当初固定期間だけで、その後は国債金利などしだいです。

11返ってこなかった場合、利率はいくらになるか

見直し後の利率が「5年国債金利+上乗せ」で決まる個人向けの単位のものについて、見直しの日の5年国債金利がいくつなら、利率がいくつになるかを書類の式どおりに計算しました。5年国債金利の水準は仮の数字で、予想ではありません。

銘柄当初の利率上乗せ5年国債0.5%なら1.0%なら1.5%なら2.0%なら2.5%なら
三井住友トラストグループ 第25回2.902%+0.700%1.200%1.700%2.200%2.700%3.200%
三菱UFJフィナンシャル・グループ 第43回2.548%+0.600%1.100%1.600%2.100%2.600%3.100%
みずほフィナンシャルグループ 第35回2.607%+0.650%1.150%1.650%2.150%2.650%3.150%
野村ホールディングス 第5回2.716%+0.720%1.220%1.720%2.220%2.720%3.220%
三菱UFJフィナンシャル・グループ 第1回1.858%+0.650%1.150%1.650%2.150%2.650%3.150%
三井住友フィナンシャルグループ 第21回1.813%+0.570%1.070%1.570%2.070%2.570%3.070%
ちゅうぎんフィナンシャルグループ 第4回2.061%+0.900%1.400%1.900%2.400%2.900%3.400%
三菱UFJフィナンシャル・グループ 第41回1.796%+0.720%1.220%1.720%2.220%2.720%3.220%
野村ホールディングス 第3回1.983%+0.970%1.470%1.970%2.470%2.970%3.470%
ちゅうぎんフィナンシャルグループ 第2回1.930%+1.230%1.730%2.230%2.730%3.230%3.730%
三井住友トラスト・ホールディングス 第21回1.475%+0.960%1.460%1.960%2.460%2.960%3.460%
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上乗せ幅は発行したときに決まり、その後は変わりません。見直しの時に国債金利が低ければ、利率は当初より下がります。期限前償還するかどうかは発行体が選びます。発行体にとっては、見直し後の利率がそのとき新しく資金を集める費用より高ければ返し、低ければ持ち続ける方が負担は軽くなります。投資家から見ると、利率が下がる場面ほど償還されずに残りやすい向きの仕組みだということになります。実際にどちらが選ばれたかは、この期間のデータでは見直しの日がまだ来ていないため数えられません。

12見直し後の上乗せ幅を形ごとに並べる

固定期間のあとに何を基準に、どれだけ上乗せするかを、読み取れたもの全部について形ごとにまとめました(上乗せが何段階かある場合は最初の段階)。

形基準にする金利本数最小中央値最大
期限付・実質破綻時免除特約付5年国債金利14本0.570%0.720%1.230%
期限付・実質破綻時免除特約付6か月TIBOR9本0.161%0.543%1.030%
永久・債務免除特約付5年国債金利16本1.030%1.160%1.620%
永久・債務免除特約付6か月TIBOR7本0.497%0.641%1.134%
期限付・利払繰延条項付1年国債金利26本0.740%1.350%3.800%
期限付・利払繰延条項付5年国債金利1本1.000%1.000%1.000%
永久・利払繰延条項付1年国債金利4本2.700%5.125%7.800%
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13事業会社の劣後債は、上乗せが段階的に増える

事業会社の利払繰延型32本の利率の欄を読むと、18本で上乗せ幅が2段階以上書かれていました。期限前償還しないまま年数がたつほど、発行体の払う利率が上がる設計です。

発行体回提出償還期限当初固定期間当初の利率上乗せの段階最初と最後の差
東京センチュリー第5回2026年9月35年5年3.245%+0.97% → +1.97%+1.00%
住友林業第1回2026年9月35年5年3.310%+1.04% → +1.29% → +2.04%+1.00%
住友林業第2回2026年9月37年7年3.824%+1.30% → +1.55% → +2.30%+1.00%
住友林業第3回2026年9月40年10年4.343%+1.70% → +2.45%+0.75%
パナソニックホールディングス第4回2026年8月30年6.1年3.455%+1.10% → +1.35% → +2.10%+1.00%
パナソニックホールディングス第5回2026年8月30.1年10.1年4.188%+1.55%—
大阪瓦斯第5回2026年8月30年7年3.237%+0.74% → +0.99% → +1.74%+1.00%
北海道電力第1回2026年7月37年7年3.393%+2.10%—
JFEホールディングス第2回2026年6月35年5年2.940%+0.98% → +1.28%+0.30%
JFEホールディングス第3回2026年6月37年7年3.372%+1.13% → +1.43% → +2.13%+1.00%
JFEホールディングス第4回2026年6月40年10年3.924%+1.58% → +2.28%+0.70%
DMG森精機第6回2026年5月定めなし5年3.632%+2.70%—
三菱HCキャピタル第2回2026年5月35.3年5.3年3.013%+0.98% → +1.98%+1.00%
東海カーボン第4回2026年3月35年5年2.981%+2.33%—
三菱地所第7回2026年1月60年5年2.411%+0.74% → +0.99% → +1.74%+1.00%
三菱地所第8回2026年1月60年7年2.753%+0.84% → +1.09% → +1.84%+1.00%
三菱地所第9回2026年1月60年10年3.236%+1.19% → +1.94%+0.75%
ソニーフィナンシャルグループ第1回2025年12月30年5年2.431%+1.00% → +2.00%+1.00%
NTN第2回2025年12月30年5年3.431%+3.00%—
東急不動産ホールディングス第4回2025年12月37年7年———
ゼンショーホールディングス第1回2025年9月35年5年2.933%+2.80%—
DMG森精機第5回2025年6月定めなし5年2.954%+2.95%—
東京建物第4回2025年5月37年7年2.663%+2.50%—
オリックス第7回2025年5月35.7年5.7年2.322%+1.25% → +2.25%+1.00%
日本航空第1回2025年4月定めなし5年3.218%+7.30%—
日本航空第2回2025年4月定めなし10年4.124%+7.80%—
ヒューリック第7回2025年2月35年5年2.102%+2.07%—
芙蓉総合リース第2回2024年9月35年5年1.920%+1.40% → +2.40%+1.00%
住友化学第3回2024年9月35年5年3.300%+3.80%—
東洋紡第1回2024年9月37年7年2.885%+3.30%—
積水ハウス第2回2024年7月35年5年1.713%+1.10% → +1.35% → +2.10%+1.00%
積水ハウス第3回2024年7月40年10年2.517%+1.70% → +2.45%+0.75%
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段階的に上乗せが増えるので、発行体には期限前償還する動機があります。ただし、償還は発行体の選択で、利息の任意停止(先延ばし)もできる形です。この形は、この期間はすべて1口1億円で出ており、個人が申込期間に買うものではありませんでした。

14劣後債の方が、引受手数料も高い

証券会社に払う引受手数料(額面100円あたり)を、形ごとに並べました。手数料の水準は、売るのにどれだけ手間がかかるかの目安になります。

形読み取れた本数最小中央値最大
期限付・実質破綻時免除特約付31本0.450円0.500円0.500円
永久・債務免除特約付28本0.600円0.600円0.700円
期限付・利払繰延条項付23本0.450円0.750円0.850円
永久・利払繰延条項付4本0.900円0.900円1.000円
その他の劣後債1本0.450円0.450円0.450円
(参考)同じ期間の普通社債542本0.125円0.375円1.100円
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中央値で見ると、どの形の劣後債も普通社債より高い手数料でした。引受手数料は発行体が払うもので、買う人が払うものではありません。発行体にとっての調達コストは、利率にこの手数料を足したものになります。

151口の金額で、申込期間の長さがまったく違う

同じ「期限付・実質破綻時免除特約付」の劣後債でも、1口の金額によって申込期間の長さが分かれていました。申込期間は、書類の「申込期間」の欄の初日から最終日までの暦日数です。

形1口本数申込期間1日2日以上申込期間(中央値)当初の利率(中央値)
期限付・実質破綻時免除特約付100万円16本5本11本11日2.20%
期限付・実質破綻時免除特約付1億円15本15本0本1日2.06%
永久・債務免除特約付1億円28本28本0本1日3.04%
期限付・利払繰延条項付1億円28本28本0本1日3.01%
永久・利払繰延条項付1億円4本4本0本1日3.42%
その他の劣後債1億円1本1本0本1日—
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1口1億円のものは申込期間が1日だけの形、1口100万円のものは申込期間を2週間ほど取る形が中心です。新しく発行される劣後債に申し込めるのは、この申込期間の間だけです。

16劣後債を出した会社を並べる

34社を、出した本数の多い順に並べました。利率はその会社が出した劣後債の当初の利率の範囲です。

発行体本数形うち1口100万円以下当初の利率の範囲最初の提出最後の提出
三菱UFJフィナンシャル・グループ11本期限付・実質破綻時免除特約付・永久・債務免除特約付5本1.796〜4.072%2025年7月2026年9月
三井住友フィナンシャルグループ10本期限付・実質破綻時免除特約付・永久・債務免除特約付2本1.813〜3.834%2025年5月2026年5月
野村ホールディングス10本期限付・実質破綻時免除特約付・永久・債務免除特約付2本1.983〜3.553%2025年6月2026年5月
みずほフィナンシャルグループ6本期限付・実質破綻時免除特約付・永久・債務免除特約付2本2.607〜3.885%2026年3月2026年7月
三井住友トラストグループ5本期限付・実質破綻時免除特約付・永久・債務免除特約付1本2.902〜2.902%2024年10月2026年8月
ちゅうぎんフィナンシャルグループ4本期限付・実質破綻時免除特約付2本1.930〜2.061%2024年12月2025年9月
三井住友トラスト・ホールディングス4本期限付・実質破綻時免除特約付2本1.475〜1.927%2024年8月2024年8月
群馬銀行3本期限付・実質破綻時免除特約付・永久・債務免除特約付0本1.899〜3.085%2025年7月2026年9月
住友林業3本期限付・利払繰延条項付0本3.310〜4.343%2026年9月2026年9月
JFEホールディングス3本期限付・利払繰延条項付0本2.940〜3.924%2026年6月2026年6月
三菱地所3本期限付・利払繰延条項付0本2.411〜3.236%2026年1月2026年1月
パナソニックホールディングス2本期限付・利払繰延条項付0本3.455〜4.188%2026年8月2026年8月
DMG森精機2本永久・利払繰延条項付0本2.954〜3.632%2025年6月2026年5月
横浜フィナンシャルグループ2本期限付・実質破綻時免除特約付0本2.023〜2.513%2025年10月2026年4月
商工組合中央金庫2本永久・債務免除特約付0本2.520〜2.780%2025年10月2026年2月
日本航空2本永久・利払繰延条項付0本3.218〜4.124%2025年4月2025年4月
大和証券グループ本社2本永久・債務免除特約付0本—2024年11月2024年11月
積水ハウス2本期限付・利払繰延条項付0本1.713〜2.517%2024年7月2024年7月
東京センチュリー1本期限付・利払繰延条項付0本3.245〜3.245%2026年9月2026年9月
大阪瓦斯1本期限付・利払繰延条項付0本3.237〜3.237%2026年8月2026年8月
北海道電力1本期限付・利払繰延条項付0本3.393〜3.393%2026年7月2026年7月
三菱HCキャピタル1本期限付・利払繰延条項付0本3.013〜3.013%2026年5月2026年5月
東海カーボン1本期限付・利払繰延条項付0本2.981〜2.981%2026年3月2026年3月
ソニーフィナンシャルグループ1本期限付・利払繰延条項付0本2.431〜2.431%2025年12月2025年12月
NTN1本期限付・利払繰延条項付0本3.431〜3.431%2025年12月2025年12月
東急不動産ホールディングス1本期限付・利払繰延条項付0本—2025年12月2025年12月
ゼンショーホールディングス1本期限付・利払繰延条項付0本2.933〜2.933%2025年9月2025年9月
東京建物1本期限付・利払繰延条項付0本2.663〜2.663%2025年5月2025年5月
オリックス1本期限付・利払繰延条項付0本2.322〜2.322%2025年5月2025年5月
SBI証券1本その他の劣後債0本—2025年3月2025年3月
ヒューリック1本期限付・利払繰延条項付0本2.102〜2.102%2025年2月2025年2月
芙蓉総合リース1本期限付・利払繰延条項付0本1.920〜1.920%2024年9月2024年9月
住友化学1本期限付・利払繰延条項付0本3.300〜3.300%2024年9月2024年9月
東洋紡1本期限付・利払繰延条項付0本2.885〜2.885%2024年9月2024年9月
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17劣後債92本の一覧

この期間にEDINETへ出た劣後債の全件です。当初固定期間が「—」のものは、利率の欄が1つの期間だけか、書類から読み取れなかったものです。

発行体回提出形1口当初の利率当初固定期間償還期限格付
群馬銀行第9回2026年9月期限付 実質破綻時免除特約付1億円3.085%5年10年AA-
東京センチュリー第5回2026年9月期限付 利払繰延条項付1億円3.245%5年35年A+
三菱UFJフィナンシャル・グループ第31回2026年9月永久 債務免除特約付1億円3.311%5.3年定めなしA
三菱UFJフィナンシャル・グループ第32回2026年9月永久 債務免除特約付1億円4.072%10.3年定めなしA
住友林業第1回2026年9月期限付 利払繰延条項付1億円3.310%5年35年A
住友林業第2回2026年9月期限付 利払繰延条項付1億円3.824%7年37年A
住友林業第3回2026年9月期限付 利払繰延条項付1億円4.343%10年40年A
パナソニックホールディングス第4回2026年8月期限付 利払繰延条項付1億円3.455%6.1年30年BBB+
パナソニックホールディングス第5回2026年8月期限付 利払繰延条項付1億円4.188%10.1年30.1年BBB+
大阪瓦斯第5回2026年8月期限付 利払繰延条項付1億円3.237%7年30年AA-
三井住友トラストグループ第25回2026年8月期限付 実質破綻時免除特約付100万円2.902%5年10年AA-
三井住友トラストグループ第26回2026年8月期限付 実質破綻時免除特約付1億円2.902%5年10年AA-
北海道電力第1回2026年7月期限付 利払繰延条項付1億円3.393%7年37年A
三菱UFJフィナンシャル・グループ第42回2026年7月期限付 実質破綻時免除特約付100万円3.404%—10年AA-
三菱UFJフィナンシャル・グループ第43回2026年7月期限付 実質破綻時免除特約付100万円2.548%5年10年AA-
三菱UFJフィナンシャル・グループ第44回2026年7月期限付 実質破綻時免除特約付1億円3.404%—10年AA-
三菱UFJフィナンシャル・グループ第45回2026年7月期限付 実質破綻時免除特約付1億円2.548%5年10年AA-
みずほフィナンシャルグループ第27回2026年7月永久 債務免除特約付1億円3.073%5.4年定めなしA
みずほフィナンシャルグループ第28回2026年7月永久 債務免除特約付1億円3.885%10.4年定めなしA
みずほフィナンシャルグループ第34回2026年7月期限付 実質破綻時免除特約付100万円3.429%—10年AA-
みずほフィナンシャルグループ第35回2026年7月期限付 実質破綻時免除特約付100万円2.607%5年10年AA-
JFEホールディングス第2回2026年6月期限付 利払繰延条項付1億円2.940%5年35年A
JFEホールディングス第3回2026年6月期限付 利払繰延条項付1億円3.372%7年37年A
JFEホールディングス第4回2026年6月期限付 利払繰延条項付1億円3.924%10年40年A
三井住友フィナンシャルグループ第26回2026年5月永久 債務免除特約付1億円3.043%5.5年定めなしA
三井住友フィナンシャルグループ第27回2026年5月永久 債務免除特約付1億円3.834%10.5年定めなしA
DMG森精機第6回2026年5月永久 利払繰延条項付1億円3.632%5年定めなしBBB
三菱HCキャピタル第2回2026年5月期限付 利払繰延条項付1億円3.013%5.3年35.3年A+
野村ホールディングス第5回2026年5月期限付 実質破綻時免除特約付100万円2.716%5年10年A+
野村ホールディングス第6回2026年5月期限付 実質破綻時免除特約付1億円2.716%5年10年A+
横浜フィナンシャルグループ第10回2026年4月期限付 実質破綻時免除特約付1億円2.513%5年10年AA-
三菱UFJフィナンシャル・グループ第29回2026年4月永久 債務免除特約付1億円2.919%5.2年定めなしA
三菱UFJフィナンシャル・グループ第30回2026年4月永久 債務免除特約付1億円3.542%10.2年定めなしA
東海カーボン第4回2026年3月期限付 利払繰延条項付1億円2.981%5年35年A-
みずほフィナンシャルグループ第25回2026年3月永久 債務免除特約付1億円2.741%5.3年定めなしA
みずほフィナンシャルグループ第26回2026年3月永久 債務免除特約付1億円3.360%10.3年定めなしA
商工組合中央金庫第4回2026年2月永久 債務免除特約付1億円2.780%5.2年定めなしA
野村ホールディングス第7回2026年2月永久 債務免除特約付1億円2.855%5.4年定めなしA-
野村ホールディングス第8回2026年2月永久 債務免除特約付1億円3.165%7.4年定めなしA-
野村ホールディングス第9回2026年2月永久 債務免除特約付1億円3.553%10.4年定めなしA-
三菱地所第7回2026年1月期限付 利払繰延条項付1億円2.411%5年60年A+
三菱地所第8回2026年1月期限付 利払繰延条項付1億円2.753%7年60年A+
三菱地所第9回2026年1月期限付 利払繰延条項付1億円3.236%10年60年A+
三井住友フィナンシャルグループ第24回2025年12月永久 債務免除特約付1億円2.500%5.5年定めなしA
三井住友フィナンシャルグループ第25回2025年12月永久 債務免除特約付1億円3.053%10.5年定めなしA
ソニーフィナンシャルグループ第1回2025年12月期限付 利払繰延条項付1億円2.431%5年30年A+
NTN第2回2025年12月期限付 利払繰延条項付1億円3.431%5年30年BBB-
東急不動産ホールディングス第4回2025年12月期限付 利払繰延条項付1億円—7年37年A-
三菱UFJフィナンシャル・グループ第1回2025年10月期限付 実質破綻時免除特約付100万円1.858%5.2年10.2年AA-
商工組合中央金庫第3回2025年10月永久 債務免除特約付1億円2.520%5.1年定めなしA
三井住友フィナンシャルグループ第21回2025年10月期限付 実質破綻時免除特約付100万円1.813%5年10年AA-
三井住友フィナンシャルグループ第22回2025年10月期限付 実質破綻時免除特約付100万円2.345%—10年AA-
三井住友フィナンシャルグループ第23回2025年10月期限付 実質破綻時免除特約付1億円1.813%5年10年AA-
三井住友フィナンシャルグループ第24回2025年10月期限付 実質破綻時免除特約付1億円2.345%—10年AA-
群馬銀行第3回2025年10月永久 債務免除特約付1億円2.634%5.2年定めなしA
横浜フィナンシャルグループ第9回2025年10月期限付 実質破綻時免除特約付1億円2.023%5年10年AA-
ゼンショーホールディングス第1回2025年9月期限付 利払繰延条項付1億円2.933%5年35年—
ちゅうぎんフィナンシャルグループ第3回2025年9月期限付 実質破綻時免除特約付1億円2.061%5年10年A
ちゅうぎんフィナンシャルグループ第4回2025年9月期限付 実質破綻時免除特約付100万円2.061%5年10年A
三菱UFJフィナンシャル・グループ第40回2025年7月期限付 実質破綻時免除特約付100万円2.389%—10年AA-
三菱UFJフィナンシャル・グループ第41回2025年7月期限付 実質破綻時免除特約付100万円1.796%5年10年AA-
群馬銀行第8回2025年7月期限付 実質破綻時免除特約付1億円1.899%5年10年AA-
DMG森精機第5回2025年6月永久 利払繰延条項付1億円2.954%5年定めなしBBB
野村ホールディングス第3回2025年6月期限付 実質破綻時免除特約付100万円1.983%5年10年A+
野村ホールディングス第4回2025年6月期限付 実質破綻時免除特約付1億円1.983%5年10年A+
野村ホールディングス第4回2025年6月永久 債務免除特約付1億円2.437%5.1年定めなしA-
野村ホールディングス第5回2025年6月永久 債務免除特約付1億円2.747%7.1年定めなしA-
野村ホールディングス第6回2025年6月永久 債務免除特約付1億円3.095%10.1年定めなしA-
東京建物第4回2025年5月期限付 利払繰延条項付1億円2.663%7年37年BBB+
オリックス第7回2025年5月期限付 利払繰延条項付1億円2.322%5.7年35.7年A+
三井住友フィナンシャルグループ第22回2025年5月永久 債務免除特約付1億円2.254%5年定めなしA
三井住友フィナンシャルグループ第23回2025年5月永久 債務免除特約付1億円2.793%10年定めなしA
三井住友トラストグループ第9回2025年5月永久 債務免除特約付1億円—5年定めなしA
日本航空第1回2025年4月永久 利払繰延条項付1億円3.218%5年定めなしBBB+
日本航空第2回2025年4月永久 利払繰延条項付1億円4.124%10年定めなしBBB+
SBI証券第1回2025年3月その他の劣後債1億円——3年A-
ヒューリック第7回2025年2月期限付 利払繰延条項付1億円2.102%5年35年—
ちゅうぎんフィナンシャルグループ第1回2024年12月期限付 実質破綻時免除特約付1億円1.930%5年10年A
ちゅうぎんフィナンシャルグループ第2回2024年12月期限付 実質破綻時免除特約付100万円1.930%5年10年A
大和証券グループ本社第3回2024年11月永久 債務免除特約付1億円—5年定めなしBBB+
大和証券グループ本社第4回2024年11月永久 債務免除特約付1億円—10年定めなしBBB+
三井住友トラストグループ第7回2024年10月永久 債務免除特約付1億円—5.1年定めなしA
三井住友トラストグループ第8回2024年10月永久 債務免除特約付1億円—10.1年定めなしA
芙蓉総合リース第2回2024年9月期限付 利払繰延条項付1億円1.920%5年35年A
住友化学第3回2024年9月期限付 利払繰延条項付1億円3.300%5年35年A-
東洋紡第1回2024年9月期限付 利払繰延条項付1億円2.885%7年37年BBB+
三井住友トラスト・ホールディングス第21回2024年8月期限付 実質破綻時免除特約付100万円1.475%5年10年AA-
三井住友トラスト・ホールディングス第22回2024年8月期限付 実質破綻時免除特約付100万円1.927%—10年AA-
三井住友トラスト・ホールディングス第23回2024年8月期限付 実質破綻時免除特約付1億円1.475%5年10年AA-
三井住友トラスト・ホールディングス第24回2024年8月期限付 実質破綻時免除特約付1億円1.927%—10年AA-
積水ハウス第2回2024年7月期限付 利払繰延条項付1億円1.713%5年35年A+
積水ハウス第3回2024年7月期限付 利払繰延条項付1億円2.517%10年40年A+
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18劣後債を選ぶ前に、書類で確かめる順番

確かめること書類のどこ読み方
劣後かどうか銘柄の名前・「劣後特約」の欄名前に「劣後特約付」とあれば劣後債。倒産時はほかの債権が全額払われた後
国の認定で免除されるか「実質破綻時免除特約」の欄銀行・証券の持株会社のもの。破産の前でも元利金が免除され得る
利息を止められるか「利払の任意停止」の欄事業会社のもの。発行体の判断で利息を先に延ばせる
いつまで利率が決まっているか「利率」の欄の1と2当初固定期間の後は国債金利などに上乗せする率に変わる
途中で返ってくるか「償還の方法」欄の期限前償還発行体が選べる。返すと決まっているわけではない
格付(注)の信用格付同じ会社の普通社債より低い

この期間に個人向けの単位で出た劣後債は16本だけでした。出る時期も限られているので、「劣後だから利率が高い」という1点ではなく、上の順番で書類を読んでから比べてください。

19よくある質問

劣後債は元本割れしやすいのですか。

発行体が倒産しなければ、満期(または期限前償還)に額面で返ってきます。倒産したときに後回しになる、という違いです。銀行・証券の持株会社の劣後債は、倒産の前でも国の認定で元利金が免除されることがあります。

劣後債の利率はずっと同じですか。

当初固定期間の間だけ同じです。その後は、書類に書かれた国債金利などに上乗せする率に切り替わります。

期限前償還されると損ですか。

額面で返ってくるので元本は減りません。ただし、そのときの金利が低ければ、同じ利率の運用先は見つけにくくなります。

普通社債と劣後債、同じ会社ならどちらが先に返してもらえますか。

倒産したときの順番は普通社債が先です。格付も、この記事で比べた会社ではすべて普通社債の方が高くなっていました。

劣後債の利息にかかる税金は、普通社債と違いますか。

公募で出た社債であれば、劣後債も特定公社債として扱われ、利子には普通社債と同じく20.315%が源泉徴収されます(国税庁「株式・配当・利子と税」)。

見直し後の利率が0%を下回ることはありますか。

92本のうち33本の利率の欄に「0%を下回る場合は0%とする」などの下限の定めがありました。個別の書類の利率の欄で確かめてください。

事業会社の劣後債(ハイブリッド債)は個人でも買えますか。

この記事の期間にEDINETへ出た事業会社の劣後債は、どれも1口1億円でした。個人向けの単位で出たものはありません。

20この記事の数字は、どこから取ったか

使ったのは、金融庁のEDINETに提出された発行登録追補書類の本文です。2024年5月24日から2026年9月30日までに提出された596通(901回号)を、1日ずつ提出書類の一覧をたどって集め、1通ずつ本文を読みました。

遡れるのは約2.3年分です。EDINETは書類を縦覧期間のあいだしか公開しないため、それより前の発行はこの方法では取れません。この期間は、日本の金利が上がり始めた時期にあたります。ここで数えた傾向が、別の時期にもそのまま当てはまるとは限りません。

書類の文言は機械で読み取っています。読み取れなかった欄は「—」または件数から外し、そのことを本文に書きました。発行額は書類の時点の予定額で、後から訂正されることがあります。

劣後債の形は、銘柄の名前と要項の欄(実質破綻時免除特約・利払の任意停止)から当サイトが分けました。格付は書類の(注)に書かれた取得時点のもので、その後の変更は反映していません。

当サイトは金融商品取引業者ではなく、この記事は特定の社債の勧誘ではありません。社債は発行体が倒産すれば元本が戻らないことがあり、預金保険の対象でもありません。

自分の数字で確かめる:値下がりしたら、いくら戻る?

はじめての人へ

不動産型50社が公表している劣後割合(幅があるものは下限)の中央値は13%、10%以下は24社です。 単純化した計算です:物件の値段に対する割合とし、銀行からの借入・費用・分配の未払いは含みません。借入がある案件は、もっと早く元本が削られます。

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