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純金積立のデメリットと損|積立10年でも15%が元本割れ

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データの時点2026年8月までの値財務省 貿易統計の金の輸入単価(1グラムあたり)で、1988年1月以降の毎月の積立を計算・毎週月曜に自動で更新

15.1%10年積み立てて元本割れ

毎月同じ額で金を買い、10年(120か月)続けた338通りの始め方のうち、最後の月に51通りが元本を割っていました(手数料なしの計算)。積み立てる年数が短いほど割合は高く、1年で35.5%、5年で23.4%、15年で0.7%、20年で0.0%でした。

1年 35.5%35.5%1年3年 30.5%30.5%3年5年 23.4%23.4%5年10年 15.1%15.1%10年15年 0.7%0.7%15年20年 0.0%0.0%20年
積立の年数ごとに、最後の月に元本を割っていた始め方の割合(手数料なし)

始めた年と毎月の額で計算する →

01先に結論

純金積立は、毎月決まった額で金を少しずつ買う仕組みです。財務省の貿易統計にある金の輸入単価で、1988年1月から2026年8月までのすべての月を始めた月として、毎月同じ額を買い続けたときの元本と評価額を計算しました。

この記事は、純金積立をすすめるものでも、やめるようすすめるものでもありません。過去の値で、積み立てた人の元本と評価額がどう動いたかを数えたものです。

02始めた年と毎月の額で計算する

始めた年(1月)を選び、毎月の額を切り替えると、2026年8月までの元本と評価額を出します。毎月同じ額を、財務省の輸入単価で買ったとした計算です。例Bは、買うときに4%、売るときに2%の手数料がかかるとした仮定で、実在の業者の手数料ではありません。

2006年1月から 2026年8月まで241か月・1グラムの平均の買値 4,358円(手数料なし)

払い込んだ元本2,410,000円
2026年8月の評価額(手数料なし)11,673,861円
評価額(手数料の例B・売ったときの手取り)11,000,369円
損益(手数料の例B)8,590,369円

年会費などの決まった額の費用は入れていません。輸入単価は卸に近い値で、店頭の値段とは違います。税金も入れていません。数字は過去の値での計算で、これからの結果ではありません。

03純金積立のしくみ

  1. 毎月の額を決める口座から毎月決まった額が引き落とされる(月数千円から選べる業者が多い)
  2. 少しずつ買うその月の額を営業日に分けて買う業者が多い。値段が高い日は少なく、安い日は多く買う
  3. 業者が保管する買った金は業者が預かる。預かり方は業者と契約で違う
  4. 売る・引き出す業者の買取価格で売るか、地金などで受け取る

純金積立は、金を「毎月決まった額」で買い続ける仕組みです。地金商や証券会社などが扱っています。ここでは、どの業者にもおおむね共通する部分だけを書きます。細かい決まりは業者ごとに違うので、契約の前に、その業者の説明書と手数料表で確かめてください。

金には利子も配当もありません。純金積立の損益は「いくらで買い、いくらで売ったか」の差と、その間にかかった費用だけで決まります。

04この記事の計算の決まり

金の値段は、財務省の貿易統計にある金の輸入単価(輸入額÷輸入量、1グラムあたり)を使います。卸に近い値で、店頭の販売価格や買取価格そのものではありません。1か月の中で日割りに買う積立を、その月の輸入単価で1回買ったものとして計算しています。

購入月ごとに一度に買った場合の結果や、一度に買う場合と積立の倍率の比べ方は金の買い時の記事にあります。この記事は、積立を続けている途中の元本割れと、手数料・やめ方に絞ります。

05積み立てた年数ごとの、元本割れの割合

すべての月を始めた月として、1・3・5・10・15・20年続けた場合に、最後の月の評価額が元本を下回っていた始め方を数えました。手数料なし・例A・例Bの3通りです。

積み立てた年数比べた始め方(通り)元本割れ:手数料なし元本割れ:例A元本割れ:例Bいちばん悪い結果真ん中の結果
1年440156通り(35.5%)219通り(49.8%)292通り(66.4%)−26%+3%
3年416127通り(30.5%)159通り(38.2%)183通り(44.0%)−32%+9%
5年39893通り(23.4%)120通り(30.2%)138通り(34.7%)−24%+18%
10年33851通り(15.1%)53通り(15.7%)59通り(17.5%)−29%+43%
15年2782通り(0.7%)5通り(1.8%)6通り(2.2%)−10%+94%
20年2180通り(0.0%)0通り(0.0%)0通り(0.0%)+72%+152%
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手数料なしでも、10年で15.1%、15年で0.7%の始め方が元本を割っていました。10年で元本を割った始め方は、1988年・1989年・1990年・1991年・1992年・1993年・2005年に始めたものです。1990年代の長い値下がりの時期に積み立てていた期間が、ここにまとまっています。

手数料の例を入れると、割合は上がります。10年では手数料なし15.1%が例Bで17.5%に、1年では35.5%が66.4%になりました。積み立てる期間が短いほど、値上がりの幅が小さいので、手数料の重さが結果を左右しやすくなります。

20年の積立は、比べられる218通りのどれも元本を割っていません。ただし20年の計算は1988年1月から2006年9月までに始めたものだけで、最後の月は2007年12月以降です。20年たったのが金の大きな値上がりの後だった、という時期の偏りがあります。

06積立の途中で、どれだけの月を元本割れで過ごしたか

最後の月だけを見ると、途中の苦しい時期が見えません。積立の途中で、評価額が元本を下回っていた月の数と、10%以上下回った月があったかどうかを数えました。

積み立てた年数比べた始め方(通り)途中で10%以上の元本割れがあった元本割れの月数:真ん中元本割れの月数:最も多い一度も元本を割らなかった(通り)
3年416215通り(52%)113415
5年398238通り(60%)14577
10年338257通り(76%)181071
20年218155通り(71%)481661
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10年続けた338通りの始め方のうち、257通りは、途中で一度は10%以上の元本割れを経験していました。最後の月に元本を上回っていても、途中では含み損の時期を過ごしていた、ということです。

毎月同じ額で買い続けると、値段が下がった月には多くの量を買えます。値段が戻ってくると、その多く買った分が効いて、一度に買った場合より早く元本を取り戻すことがあります。一方で、元本は毎月増えていくので、積立の後半で値段が下がると、大きな額が含み損になります。

07始めた年ごとの道のり

各年の1月に始めて、2026年8月まで毎月同じ額を積み立てた場合です。元本割れの月数は、評価額が元本を下回っていた月の合計です。最長の連続は、元本割れが途切れずに続いた月数です。

1月に始めた年積み立てた月数元本割れの月数最長の連続(月数)最大の含み損(年/月)最後に元本割れした年/月2026年8月の倍率:手数料なし倍率:例B
2026年855−9%(2026/7)2026/80.92倍0.87倍
2025年2000なしなし1.16倍1.09倍
2024年3100なしなし1.40倍1.32倍
2022年4900なしなし1.87倍1.76倍
2021年6132−1%(2021/3)2021/82.15倍2.03倍
2020年7300なしなし2.38倍2.24倍
2019年8531−4%(2019/12)2019/122.68倍2.53倍
2018年971613−6%(2018/8)2019/122.93倍2.76倍
2017年1091410−6%(2018/8)2019/123.11倍2.93倍
2016年121125−4%(2018/9)2019/123.29倍3.10倍
2015年1331712−26%(2015/10)2018/93.44倍3.24倍
2014年145187−25%(2015/10)2018/93.57倍3.36倍
2013年1573312−26%(2015/10)2018/93.67倍3.45倍
2012年169315−25%(2015/10)2018/93.76倍3.54倍
2011年181194−24%(2015/10)2018/93.86倍3.64倍
2010年19372−21%(2015/10)2016/14.00倍3.77倍
2009年20532−16%(2015/10)2015/114.20倍3.96倍
2008年217137−19%(2008/11)2015/114.38倍4.13倍
2007年22985−13%(2008/11)2015/104.58倍4.32倍
2006年241103−11%(2007/2)2015/104.84倍4.56倍
2005年25321−5%(2005/5)2005/55.26倍4.96倍
2004年26552−9%(2004/5)2005/55.71倍5.38倍
2003年27752−12%(2003/4)2005/56.15倍5.80倍
2002年28985−10%(2003/4)2004/56.61倍6.23倍
2001年30131−4%(2001/7)2003/47.15倍6.74倍
2000年31398−4%(2000/11)2001/77.72倍7.27倍
1999年3252114−12%(1999/9)2001/78.19倍7.72倍
1998年3373432−20%(1999/9)2001/78.51倍8.02倍
1997年3494835−23%(1999/9)2003/48.79倍8.28倍
1996年3615639−25%(1999/9)2003/49.03倍8.51倍
1995年3735539−24%(1999/9)2003/49.32倍8.79倍
1994年3856939−25%(1999/9)2003/49.56倍9.01倍
1993年3977239−25%(1999/9)2003/49.79倍9.23倍
1992年4098839−26%(1999/9)2003/49.98倍9.40倍
1991年4219639−26%(1999/9)2003/410.14倍9.55倍
1990年43312943−29%(1991/3)2003/410.21倍9.62倍
1989年44514364−31%(1991/3)2003/810.28倍9.69倍
1988年45716677−33%(1991/3)2004/510.32倍9.73倍
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1988年1月に始めた場合は、457か月のうち166か月が元本割れでした。最大の含み損は1988年1月から始めた場合の−33%(1991年3月)です。一度も元本を割らなかったのは2020年・2022年・2024年・2025年の1月に始めた場合でした。

最後に元本割れした月が2025年8月以降なのは、2026年に始めた場合です。始めてからの期間が短く、最近の値下がりで一度元本を割っています。

右の2列は、2026年8月に評価した倍率です。長く積み立てた人ほど倍率は高くなっていますが、それは1990年代の安い時期に買った量が大きいからです。始めた年で結果が決まる部分が大きく、同じ「純金積立」でも、結果は人によってまったく違います。

1988年1月から1996年1月から2006年1月から2011年1月から2020年1月から
0倍5倍10倍199019952000200520102015202020251988年1月から 10.3倍1996年1月から 9.0倍2006年1月から 4.8倍2011年1月から 3.9倍2020年1月から 2.4倍

線は、始めた月から各月までの評価額÷元本です。1を下回っているところが元本割れです。1988年・1996年・2006年・2011年・2020年の1月に始めた場合を並べました。始めてすぐの時期は元本が小さいので線が大きく揺れ、積み立てた月数が増えるほど、1か月の値動きで倍率が動く幅は小さくなります。

08いま、金の値段が何%下がると元本割れか

積み立てた金の「1グラムの平均の買値」は、払い込んだ額の合計を、買ったグラムの合計で割った値です。金の値段がこれを下回ると、元本割れになります。各年の1月に始めた場合の平均の買値と、2026年8月の輸入単価(21,112円)から、あと何%下がると元本割れかを計算しました。

1月に始めた年平均の買値(円/g):手数料なし平均の買値(円/g):例Bの購入手数料込み元本割れまでの下げ:手数料なし元本割れまでの下げ:例B
2026年22,88623,801+8%+15%
2025年18,17818,905−14%−9%
2024年15,12715,732−28%−24%
2022年11,31311,765−46%−43%
2021年9,80710,199−54%−51%
2020年8,8809,235−58%−55%
2019年7,8778,192−63%−60%
2018年7,2147,503−66%−64%
2017年6,7817,052−68%−66%
2016年6,4176,674−70%−68%
2015年6,1336,378−71%−69%
2014年5,9176,154−72%−70%
2013年5,7605,990−73%−71%
2012年5,6175,841−73%−72%
2011年5,4685,687−74%−73%
2010年5,2775,488−75%−73%
2009年5,0275,228−76%−75%
2008年4,8215,014−77%−76%
2007年4,6054,789−78%−77%
2006年4,3584,533−79%−78%
2005年4,0104,171−81%−80%
2004年3,6993,847−82%−81%
2003年3,4313,568−84%−83%
2002年3,1953,323−85%−84%
2001年2,9533,071−86%−85%
2000年2,7362,845−87%−86%
1999年2,5772,680−88%−87%
1998年2,4802,579−88%−88%
1997年2,4032,499−89%−88%
1996年2,3392,433−89%−88%
1995年2,2642,355−89%−89%
1994年2,2082,296−90%−89%
1993年2,1552,242−90%−89%
1992年2,1162,200−90%−89%
1991年2,0822,166−90%−90%
1990年2,0672,150−90%−90%
1989年2,0532,135−90%−90%
1988年2,0452,127−90%−90%
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始めた年が新しいほど平均の買値は高く、元本割れまでの余裕は小さくなります。2025年1月に始めた場合は、−14%(例Bで−9%)の値下がりで元本割れです。2026年1月に始めた場合は、2026年8月の時点ですでに元本を割っていて、元本に戻るには+8%(例Bで+15%)の値上がりが要ります。「何%下がったら」は、値段がそこまで下がるという予想ではなく、いまの位置を表す物差しです。

09最近3年に始めた積立の、いまの状態

2023年10月から2026年7月までの各月に始め、2026年8月まで毎月同じ額を積み立てた場合です。金の値段は2026年3月に最高値(26,020円)をつけ、2026年8月は21,112円です。

始めた年/月積み立てた月数倍率:手数料なし倍率:例B平均の買値(円/g)
2026/721.0010.94321,092
2026/630.9830.92721,469
2026/540.9740.91821,680
2026/450.9590.90422,013
2026/360.9340.88122,593
2026/270.9210.86822,913
2026/180.9220.86922,886
2025/1290.9310.87722,672
2025/11100.9410.88722,435
2025/10110.9520.89722,176
2025/9120.9800.92421,540
2025/8131.0070.94920,964
2025/7141.0320.97220,459
2025/6151.0560.99519,994
2025/5161.0771.01519,607
2025/4171.1001.03619,199
2025/3181.1211.05618,830
2025/2191.1391.07418,528
2025/1201.1611.09418,178
2024/12211.1861.11717,807
2024/11221.2031.13417,542
2024/10231.2231.15217,268
2024/9241.2471.17516,930
2024/8251.2691.19616,638
2024/7261.2871.21216,410
2024/6271.3051.23016,172
2024/5281.3231.24615,960
2024/4291.3411.26315,748
2024/2301.3691.29015,424
2024/1311.3961.31515,127
2023/12321.4211.33914,852
2023/11331.4461.36314,598
2023/10341.4721.38714,343
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33通りのうち、2026年8月に手数料なしで元本を割っているのは10通り(2025年9月〜2026年6月に始めた場合)、手数料の例Bを入れると14通りです。始めたばかりの積立は、払い込んだ額のほとんどを最近の高い値段で買っているので、値下がりがそのまま元本割れになります。

10含み損のとき、続ける・止めて持つ・売る

積立を始めて12か月以上たち、評価額が元本より10%以上少なくなった時点を「含み損の時点」としました(各年の1月に始めた積立で、元本割れから戻るまでを1回と数える)。その時点から3年後に、次の3つの選び方がどうなっていたかを比べます。毎月1万円の積立で、手数料なしです。

始めた年/月含み損の年/月そこまでの元本(万円)そのときの損益率売る:損益止めて持つ:3年後の損益続ける:3年後の損益いちばん良かった選び方
1988/11990/630−12%−34,650円−85,112円−117,239円売る
1988/11990/1034−12%−40,559円−108,412円−146,393円売る
1988/11997/7115−13%−146,485円−342,225円−385,674円売る
1988/12003/4184−11%−200,967円+1,581,168円+1,788,828円続ける
1989/11990/1022−10%−22,304円−67,102円−105,083円売る
1989/11996/387−12%−102,439円−155,845円−199,715円売る
1989/11996/589−12%−102,558円−171,196円−217,840円売る
1989/11997/7103−10%−107,557円−287,484円−330,933円売る
1990/11990/1212−10%−12,376円−30,291円−49,075円売る
1990/11994/351−10%−51,231円+7,060円+49,095円続ける
1990/11998/11107−15%−159,244円−174,502円−147,478円続ける
1991/11993/933−13%−42,779円+10,111円+45,600円続ける
1991/11994/1046−15%−67,147円−3,079円+5,406円続ける
1991/11998/1195−13%−119,962円−133,867円−106,843円続ける
1992/11993/921−11%−23,286円+11,095円+46,584円続ける
1992/11994/1034−13%−44,396円+3,812円+12,297円続ける
1992/11998/1183−12%−97,751円−110,018円−82,994円続ける
1993/11994/1022−11%−24,628円+7,234円+15,719円続ける
1993/11998/1171−11%−78,540円−89,118円−62,094円続ける
1994/11995/416−10%−16,312円+6,714円+13,382円続ける
1994/11998/1159−11%−66,982円−75,744円−48,720円続ける
1995/11998/1147−11%−53,250円−60,232円−33,208円続ける
1996/11998/1135−14%−48,146円−53,203円−26,179円続ける
1997/11998/1123−13%−28,771円−32,142円−5,118円続ける
1998/11999/113−12%−16,225円−2,884円+59,083円続ける
2006/12007/214−11%−15,350円+63,847円+105,064円続ける
2007/12008/1123−13%−30,439円+144,988円+261,552円続ける
2008/12008/1212−14%−17,333円+51,316円+123,988円続ける
2008/12015/1094−12%−117,073円+201,878円+204,229円続ける
2009/12015/1082−16%−132,920円+133,380円+135,730円続ける
2010/12015/1070−21%−147,762円+66,275円+68,626円続ける
2011/12015/1058−24%−139,373円+31,406円+33,756円続ける
2012/12013/719−11%−20,068円−3,102円−3,560円止めて持つ
2012/12015/1046−25%−116,011円+17,313円+19,663円続ける
2013/12015/1034−26%−86,862円+11,250円+13,600円続ける
2014/12015/1022−25%−55,303円+8,531円+10,882円続ける
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36回のうち、3年後に「売る」より損益が良かったのは、止めて持つが20回、続けるが28回でした。続けるが止めて持つを上回ったのは27回です。続けた場合でも、3年後になお元本を割っていたのは17回ありました。

これは過去の値で、その後に値段が戻ったかどうかで結果が決まった、という記録です。含み損の時点では、その後に値段が戻るかどうかは分かりません。続けると、元本は増え続けるので、さらに値下がりしたときの損の額も大きくなります。止めて持つと、損の額は増えませんが、安い値段で量を増やすこともありません。売ると損は確定しますが、その後の値動きからは離れられます。どれを選ぶかは、そのお金をいつ使うかと、損をどこまで受け止められるかで決まります。

11最後に一度に売るか、1年に分けて売るか

積立をやめて売るときも、時期の選び方があります。10年積み立てた後、最後の月に全部を売った場合と、最後の月から12か月に分けて同じ量ずつ売った場合(その間は買い足さない)を比べました。手数料なしです。

−10%未満11通り−10〜−5%27通り−5〜0%47通り0〜+5%90通り+5〜+10%70通り+10%以上82通り
  • −10%未満11通り
  • −10〜−5%27通り
  • −5〜0%47通り
  • 0〜+5%90通り
  • +5〜+10%70通り
  • +10%以上82通り
12か月に分けて売った場合の手取りが、一度に売った場合より何%多かったか(10年の積立)

比べられた327通りのうち、分けて売ったほうが手取りが多かったのは242通り(74%)でした。差の真ん中は+4.2%です。分けて売って最も良かったのは1997年3月に始めた積立の+37.3%、最も悪かったのは1998年8月に始めた積立の−16.4%でした。

10年の最後の月に元本を割っていた51通りのうち、1年に分けて売ると元本を取り戻せていたのは7通りです。分けて売ると、売る値段が1か月の値段に決まってしまうことは避けられます。一方で、その1年に値段が下がり続ければ、一度に売るより手取りは減ります。どちらが良かったかは、売り始めた後の1年の値動きで決まりました。

12止めるか・やめるかの手続き

純金積立では、「積立を止める(休止する)」ことと、「解約して売る・引き出す」ことは別の手続きです。前の節の「止めて持つ」は、買うのを止め、預けた金はそのまま持つ形にあたります。

どの手続きにも、業者ごとの手数料と決まりがあります。始める前に、やめるときの条件まで読んでおくと、含み損のときに選べる道が分かります。

13年会費などの決まった額の費用は、少額ほど重い

年会費のように、積み立てる額に関係なくかかる費用は、毎月の額が小さいほど重くなります。年会費を例として年1,000円としたときの重さです(実在の業者の値ではありません。年会費のない業者もあります)。

毎月の額1年に払い込む額年会費の例の割合10年の年会費の例の合計10年の払い込みに対する割合
月3,000円36,000円2.8%10,000円2.8%
月5,000円60,000円1.7%10,000円1.7%
月10,000円120,000円0.8%10,000円0.8%
月30,000円360,000円0.3%10,000円0.3%
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10年の積立の真ん中の結果(手数料なしで元本の1.43倍)から、年会費の例(10年で10,000円)を引くと、月3,000円では1.40倍・月5,000円では1.42倍・月10,000円では1.42倍・月30,000円では1.43倍になります。同じ年会費でも、毎月の額が小さいほど差が開きます。年会費がこの例より高い業者や、休止中も年会費がかかる業者では、差はさらに大きくなります。

割合で決まる手数料(購入手数料や売るときの差)は、毎月の額に関係なく同じ割合で効きます。10年の真ん中の結果は、手数料なしの1.43倍が、例Aで1.39倍、例Bで1.35倍でした。

14評価額は1か月でどれだけ動いたか

積立の評価額は、金の値段と一緒に毎月動きます。2006年1月から毎月1万円を積み立てた場合に、前の月までに買った金の評価額が、翌月の値段でどれだけ動いたかを見ました(その月に買い足した分は除く)。

年/月評価額の動き毎月1万円での額その前の月までの元本(万円)
2015/10−23.6%−352,301円117
2006/6−21.0%−11,700円5
2007/2−18.0%−25,174円13
2006/8−16.3%−12,820円7
2010/12−13.2%−122,837円59
2006/12−13.1%−15,422円11
2019/12−11.5%−273,240円167
2008/8−10.6%−43,787円31
2008/10−10.2%−38,127円33
2026/4−9.9%−1,411,951円236
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240か月のうち、評価額が前の月より減ったのは105か月でした。上の表は下がり方の大きかった10か月です。反対に、上がり方の大きかった5か月は2007/3(+31.0%)・2006/7(+26.9%)・2025/10(+21.4%)・2010/11(+21.3%)・2024/4(+18.8%)でした。輸入単価は月ごとのぶれも含むので、大きく動いた月の一部は、相場そのものよりも輸入の中身の違いによるものかもしれません。

積立の期間が長くなるほど、1か月の値動きで動く「額」は大きくなります。始めたばかりの頃は1か月で数千円の動きでも、元本が数百万円になると、同じ率の値下がりで数十万円が動きます。純金積立のつらさは、この額の大きさとして後半にやってきます。

15毎月の額を変えると、結果はどう変わるか

手数料が割合だけなら、毎月の額を変えても倍率は変わりません。月5,000円でも月3万円でも、同じ月に始めて同じ月に評価すれば、元本も評価額も同じ比率で大きくなるだけです。2006年1月から2026年8月まで積み立てた場合(241か月)で、毎月の額ごとの元本と評価額を並べました。

毎月の額払い込んだ元本評価額(手数料なし)評価額(例B)最大の含み損の月の損益
月3,000円723,000円3,502,158円3,300,111円−4,605円
月5,000円1,205,000円5,836,931円5,500,185円−7,675円
月10,000円2,410,000円11,673,861円11,000,369円−15,350円
月20,000円4,820,000円23,347,723円22,000,739円−30,700円
月30,000円7,230,000円35,021,584円33,001,108円−46,049円
月50,000円12,050,000円58,369,307円55,001,847円−76,749円
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右端は、積立の途中でいちばん含み損が大きかった2007年2月の損益です。毎月の額を大きくすると、最後の利益も、途中の含み損も、同じ倍率で大きくなります。毎月の額は、途中の含み損の額を見て、受け止められるかどうかで決めることになります。

16同じ1万円で買えた量

金の値段が上がると、同じ1万円で買える量は減ります。輸入単価で、年ごとに1万円で買えた量の平均と、毎月1万円で1年間に買えた量の合計です。

年値のある月の数1万円で買えた量(平均)毎月1万円で1年間に買えた量
2026年*80.44g3.5g
2025年120.63g7.5g
2024年110.86g9.5g
2023年61.14g6.9g
2022年121.33g16.0g
2021年121.57g18.9g
2020年121.67g20.0g
2019年122.14g25.7g
2018年122.21g26.5g
2017年122.19g26.3g
2016年122.32g27.8g
2015年122.36g28.3g
2014年122.35g28.2g
2013年122.30g27.6g
2012年122.36g28.3g
2011年122.51g30.1g
2010年122.90g34.8g
2009年123.50g42.0g
2008年123.53g42.3g
2007年123.93g47.2g
2006年124.64g55.7g
2005年126.49g77.9g
2004年127.12g85.5g
2003年127.59g91.1g
2002年128.10g97.2g
2001年129.56g114.7g
2000年1210.40g124.8g
1999年129.76g117.1g
1998年128.14g97.7g
1997年127.78g93.3g
1996年127.59g91.1g
1995年128.67g104.0g
1994年128.02g96.2g
1993年128.18g98.2g
1992年127.61g91.3g
1991年127.38g88.6g
1990年126.09g73.1g
1989年126.05g72.6g
1988年125.62g67.5g
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*は2026年8月までの値です。

1988年1月は1万円で5.33グラム、2026年8月は0.47グラムでした。同じ額の積立でも、いま積み立てている人は、昔に積み立てた人の何分の一かの量しか買えていません。積立の後半で買う量は少なくなるので、平均の買値は、積立の前半の値段に強く引っぱられます。

1720年続けた積立の結果

20年(240か月)続けた積立を、最後の月の年ごとにまとめました。比べられるのは218通りです。

最後の月の年比べた始め方(通り)いちばん低い倍率真ん中の倍率いちばん高い倍率
2007年1通り2.09倍2.09倍2.09倍
2008年12通り1.72倍2.18倍2.42倍
2009年12通り1.80倍2.10倍2.33倍
2010年12通り2.25倍2.44倍2.99倍
2011年12通り2.52倍2.73倍3.00倍
2012年12通り2.66倍2.88倍2.97倍
2013年12通り2.46倍2.75倍3.23倍
2014年12通り2.43倍2.60倍2.77倍
2015年12通り1.83倍2.53倍2.87倍
2016年12通り2.23倍2.38倍2.55倍
2017年12通り2.36倍2.39倍2.43倍
2018年12通り2.09倍2.19倍2.56倍
2019年12通り1.99倍2.16倍2.26倍
2020年12通り2.14倍2.55倍2.75倍
2021年12通り2.32倍2.39倍2.48倍
2022年12通り2.39倍2.58倍2.74倍
2023年6通り2.51倍2.73倍2.83倍
2024年11通り2.82倍3.31倍3.59倍
2025年12通り3.52倍3.84倍4.98倍
2026年8通り4.67倍5.19倍5.99倍
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いちばん新しい20年は、2006年9月から2026年8月までで、元本の4.67倍(手数料の例Bで4.40倍)でした。毎月1万円なら、元本240万円が1,121.7万円になった計算です。20年の結果が出ている始め方は、どれも2000年代の前半までに始めたもので、その後の大きな値上がりをすべて含んでいます。同じ結果が、これからの20年にも出るとは限りません。

18元本割れから抜け出すまで

各年の1月に始めた積立で、評価額が元本を下回り始めてから、元本を上回るところまで戻るまでを1回と数え、何か月続いたかを並べました。同じ積立の中で何度も元本割れになった場合は、それぞれを1回と数えています。

1〜3か月150回4〜6か月19回7〜12か月14回13〜24か月9回25〜60か月12回61か月以上2回
  • 1〜3か月150回
  • 4〜6か月19回
  • 7〜12か月14回
  • 13〜24か月9回
  • 25〜60か月12回
  • 61か月以上2回
元本割れが続いた期間(各年1月に始めた積立・抜け出した回だけ)

抜け出した206回のうち、半年以内に元本を上回ったのは169回、2年を超えて続いたのは14回でした。いちばん長かったのは1988年1月に始めた積立の1990年10月から1997年3月までの77か月です。2026年8月の時点で元本割れが続いているのは1つの積立です。多くは短い期間で抜け出していますが、1990年代のように値下がりが長く続いた時期には、何年も元本割れのまま積み立てを続けることになりました。

続いた期間の長かった10回です。

1月に始めた年元本割れの始まり(年/月)抜け出した年/月続いた月数その間の最大の含み損
1988年1990/101997/377−33%
1989年1990/101996/264−31%
1988年1997/52002/459−31%
1989年1997/62002/256−30%
1990年1998/72002/243−28%
1990年1990/101994/139−29%
1991年1998/102002/139−26%
1992年1998/102002/139−26%
1993年1998/102002/139−25%
1994年1998/102002/139−25%
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長く続いた回は、1988年から1990年代の前半に始めた積立と、2010年代の前半に始めた積立に分かれます。どちらも、積み立てを始めた後に値下がりが何年も続いた時期でした。

19物価で直した元本と比べると

積立の元本は、払い込んだ時期がばらばらです。10年前の1万円と、いまの1万円では、買える物の量が違います。払い込んだ各月の1万円を、総務省の消費者物価指数で最後の月の物価に直して足し、その額と評価額を比べました。

積み立てた年数比べた始め方(通り)元本割れ:払い込んだ額で元本割れ:物価で直した元本で物価で直すと元本がいちばん増えた幅
5年39893通り(23.4%)100通り(25.1%)+8.0%
10年33851通り(15.1%)51通り(15.1%)+11.0%
15年2782通り(0.7%)3通り(1.1%)+13.7%
20年2180通り(0.0%)0通り(0.0%)+15.3%
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10年の積立では、払い込んだ額で比べると51通り、物価で直した元本で比べると51通りが元本を割っていました。物価で直した元本が最も大きく増えたのは2016年9月に始めた10年で、払い込んだ額より+11.0%大きくなります。1990年代の終わりから2010年代の初めは物価がほとんど上がらなかったので、この時期の積立では2つの比べ方の差は小さく、物価が上がった時期を含むほど差が開きます。物価の高い年に金がどう動いたかは金はインフレに強いかの記事にあります。

20税金:売ったときと、引き出したとき

純金積立で買った金を売って利益が出たときは、金地金を売ったときと同じく、原則として譲渡所得として給与などと合わせる総合課税になります(国税庁 No.3161)。持っていた期間が5年を超えると、利益(特別控除の後)の2分の1だけが課税の対象になり、譲渡所得には年50万円の特別控除があります。

純金積立では、毎月少しずつ買うので、1グラムあたりの取得費は、総平均法に準ずる方法で計算します。毎月の買値をならした値が取得費になる、ということです。地金で引き出すだけなら売ってはいないので、その時点では利益は確定しません。

税金の計算の例と、消費税の扱いは金投資はやめとけと言われる理由の記事にまとめています。純金積立はNISAの対象ではありません。

21純金積立と、ほかの金の持ち方

金を少しずつ持つ方法は、純金積立だけではありません。それぞれ、費用のかかり方と、金を持つ形が違います。

持ち方金を持つ形主な費用NISA
純金積立業者に預けた金(グラム単位)購入手数料・年会費・販売価格と買取価格の差対象外
金のETF(上場投資信託)の積立証券口座の投資信託の受益権信託報酬・売買手数料・市場での値段の差成長投資枠の対象の銘柄がある
地金・金貨を少しずつ買う手元や貸金庫に置く現物販売価格と買取価格の差・小さい地金の手数料・保管の費用対象外
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純金積立は、少ない額から金そのもの(グラム)を積み上げられる一方、手数料の形が業者ごとにばらばらです。ETFは証券口座で売り買いでき、持っている間は信託報酬がかかります。地金は自分で保管するので、盗難や紛失への備えが自分の負担になります。どの形でも、金の値段が下がれば評価額が減ることは同じです。持ち方ごとの税金の違いと、確かめる点は金のページにまとめています。

22始める前に確かめること

  1. 手数料の形:購入手数料・年会費・販売価格と買取価格の差が、それぞれいくらか。毎月の額が小さいなら、年会費の有無がとくに重要です。
  2. 保管の形:特定保管か、消費寄託か。業者が経営破綻したとき、預けた金がどう扱われるか。
  3. やめ方:休止・一部の売却・引き出しの手数料と、引き出せる最小の量。
  4. どれだけの含み損を受け止められるか:この記事の計算では、10年続けても途中で10%以上の元本割れを経験した始め方が多くありました。そのときに続けられる額かを考えておきます。
  5. ほかの置き場所との比べ方:金には利子がありません。同じ期間に国債に置いた場合の利子と比べる見方は、金投資はやめとけと言われる理由の記事で扱っています。

23この記事に出てくる言葉

純金積立
毎月決まった額で金を少しずつ買い、業者に預けておく仕組み。決めるのは量ではなく金額です。
販売価格・買取価格
業者が金を売る値段と、買い取る値段。販売価格のほうが高く、その差は積み立てる人の費用になります。
購入手数料・年会費
買うたびに買う額の何%かがかかる費用と、毎年決まった額がかかる費用。どちらもない業者、片方だけの業者があります。
特定保管・消費寄託
預けた金の保管のされ方。業者の財産と分けて保管するか、業者が預かった金を使い、同じ量を返す約束にするかの違いです。
元本・評価額
元本はそれまでに払い込んだ額の合計、評価額は持っている金をその月の値段で見た額です。
元本割れ・含み損
評価額が元本を下回っている状態と、その差の額。売るまでは確定していない損です。
平均の買値
払い込んだ額の合計を、買ったグラムの合計で割った値。金の値段がこれを下回ると元本割れです。
総平均法に準ずる方法
何回にも分けて買った金の取得費を、買った額の合計と量の合計からならして出す計算の仕方。純金積立の利益の計算で使います。
輸入単価
財務省の貿易統計で、その月に輸入された金の金額を量で割った値。卸に近い値で、店頭の値段ではありません。

24よくある質問

純金積立は、何年続ければ元本割れしませんか。

この記事の計算(手数料なし)では、10年続けても15.1%、15年で0.7%の始め方が元本を割っていました。20年では元本を割った始め方はありませんが、比べられるのは2000年代前半までに始めたものだけです。何年続ければよいとは言えません。

月5,000円と月1万円では、どちらが得ですか。

割合で決まる手数料だけなら、倍率は同じです。年会費のように決まった額の費用があると、毎月の額が小さいほど結果が悪くなります。

純金積立と、金を一度に買うのでは、どちらがよいですか。

どちらがよかったかは、始めた後の値動きで決まりました。一度に買った場合との比べ方は、金の買い時の記事にあります。

含み損になったら、やめたほうがよいですか。

この記事の過去の値では、含み損10%の時点から3年後に、売るより止めて持つ・続けるほうが良かった回が多くありました(36回中、止めて持つが20回、続けるが28回)。ただし、その後に値段が戻ったからで、これからも同じとは限りません。

積立の途中で元本割れしている月は、どれくらいありましたか。

10年続けた338通りの始め方のうち、257通りは、途中で一度は評価額が元本より10%以上少なくなっていました。最後の月に利益が出ていても、途中で含み損の時期を過ごしていたことが多い、ということです。

いまから始めた積立は、何%下がると元本割れですか。

始めた直後は、払い込んだ額のほとんどがいまの値段で買われているので、少しの値下がりで元本割れになります。手数料があれば、値段が変わらなくても最初は元本割れから始まります。始めた年ごとの余裕は、この記事の「いま、金の値段が何%下がると元本割れか」の表にあります。

月1万円を20年積み立てると、いくらになりましたか。

いちばん新しい20年(2006年9月〜2026年8月)では、元本240万円が手数料なしで1,121.7万円でした。20年の結果は始めた月で大きく違い、元本の1.72倍から5.99倍まで開きがあります。

純金積立で損をしないために、確かめることは何ですか。

手数料(購入手数料・年会費・販売価格と買取価格の差)、保管の形(特定保管か消費寄託か)、やめるときの条件の3つです。この記事の計算では、手数料の例を入れるだけで、短い期間の元本割れの割合が大きく上がりました。

この記事の手数料の例は、どこの業者の値ですか。

どこの業者の値でもありません。手数料が結果にどう効くかを見るための仮定です。実際の手数料は、業者の手数料表で確かめてください。

純金積立はNISAで買えますか。

純金積立はNISAの対象ではありません。金に連動する上場投資信託(ETF)の中には、NISAの成長投資枠で買える銘柄があります。

25この記事の数字は、どこから取ったか

使ったのは次の3つの公表データだけです。

輸入単価は、卸に近い値です。個人が地金を買うときの手数料、消費税、買値と売値の差は入っていません。月ごとの輸入の中身(大きさや品位の違い)によっても値がぶれます。また、前後6か月の中央値の半分を下回った7か月(2023年1月・2023年4月・2023年6月・2023年7月・2023年8月・2023年9月・2024年3月)は、相場と合わない値(品位の低いものの輸入などが混ざったと思われる値)として除き、その月は「値なし」として扱いました。

ドルで見た値(1トロイオンスあたりドル)は、輸入単価×31.1034768÷その月のドル円で当サイトが出した換算値で、海外の取引所の値段そのものではありません。

積立の計算は、各月の輸入単価で毎月同じ額を買い、最後の月の輸入単価で評価したものです。1か月の中で日割りに買う実際の積立とは、買値が少し違います。手数料の例A・例B、年会費の例は説明のための仮定で、実在の業者の値ではありません。税金の扱いは国税庁「No.3161 金地金の譲渡による所得」によります。

この記事は、金の売買や特定の商品・事業者をすすめるものではありません。過去の値動きは、これからの値動きを示すものではありません。

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