投資総研
データ記事

国債のラダー運用|固定5年5段の2012〜26年平均0.206%

読む目安:「先に結論」だけなら1分/全部で約35分(21千字)

データの時点2026年10月19日取得財務省の個人向け国債(固定5年 第10回〜第187回・固定3年・変動10年)と国債金利情報・毎週月曜に自動で更新

0.206%2012〜2026年度の平均利率

個人向け国債の固定5年を、2008〜2012年の各4月に5分の1ずつ買い、満期が来るたびに同じ4月の回へ買い直した「5段」の利率は2012〜2026年度の平均で0.206%でした。2008年度(4月)に一括で買い、5年ごとに買い直した場合は0.139%です。

2008年度一括 0.1390.1392008年度一括2009年度一括 0.2240.2242009年度一括2010年度一括 0.2670.2672010年度一括2011年度一括 0.2770.2772011年度一括2012年度一括 0.1230.1232012年度一括5段ラダー 0.2060.2065段ラダー
固定5年の持ち方ごとの平均利率(2012〜2026年度・%)

自分の金額で計算する →

この記事に出てくる言葉債券個人向け国債手数料
この記事の内容39の見出し

01先に結論

ラダー運用は満期の違う債券を同じ額ずつ持ち、満期が来たらいちばん長い満期の債券を買い足す持ち方です。はしご(ladder)の段のように満期が並ぶのでこう呼ばれます。個人向け国債の固定5年なら、5年に分けて毎年1本ずつ買うと5段のはしごができます。

この記事の数字は財務省の公表した利率で過去をたどった記録でこれからの利率を予想するものではありません。

02自分の金額で計算する

組み方を選び、金額を切り替えると2012〜2026年度にその組み方で持っていた場合の利子(税引後)を出します。過去の利率でたどった値でこれからの利子ではありません。

固定5年・5段(毎年4月) 2012〜2026年度の平均利率0.206%

2012〜2026年度の利子の合計24,623円
1年度あたり1,642円
2026年度の1年の利子5,052円

税率20.315%。利子は年度ごとの利率で1年分を計算しています(利払いは実際には半年ごと)。

03ラダー運用とは

  1. 5つに分ける使うお金を5つに分け、1年目に5分の1だけ固定5年を買う
  2. 毎年1段ずつ2〜5年目も毎年5分の1ずつ買い、満期の違う5本がそろう
  3. 満期が来たら毎年1本ずつ満期が来るのでそのお金で新しい固定5年を買う
  4. いつも5段手元のどれかが毎年満期を迎え、5本の利率の平均で利子を受け取る

段を組むと持っている債券の満期が毎年1本ずつ来ます。そのお金でその年の新しい5年の債券を買い直すので5本の利率は「過去5年の新しい回の利率」になります。利率が上がっていく時期は満期が来るたびに高い利率の回に入れ替わり、下がっていく時期は高い利率の回がしばらく手元に残ります。

個人向け国債の固定5年は毎月募集され、1万円から買えます。発行から1年たてば中途換金もできますがそのときは直前2回分の利子(税引後に相当する額)が差し引かれます。5段では毎年1本ずつ満期が来るので中途換金をしなくても、毎年5分の1を使えるお金として受け取れます。

同じ個人向け国債の記事でも、何月に買うと有利かは「買う月」を、個人向け国債を持ったらは1本の満期と買い直しを扱っています。この記事は5年に分けて持つ形が過去の利率でどういう結果になったかを数えます。

04使った回:毎年4月に発行された固定5年

この記事の5段の計算に使った、毎年4月に発行された固定5年の回です。2008年から2026年まで19回あり、そのうち8回は利率が下限の0.05%でした。

回号発行日満期日利率
102008.04.152013.04.150.81%
142009.04.152014.04.150.71%
182010.04.152015.04.150.48%
222011.04.152016.04.150.52%
262012.04.162017.04.150.27%
302013.04.152018.04.150.06%
362014.04.152019.04.150.14%
482015.04.152020.04.150.05%
602016.04.152021.04.150.05%
722017.04.172022.04.150.05%
842018.04.162023.04.150.05%
962019.04.152024.04.150.05%
1082020.04.152025.04.150.05%
1202021.04.152026.04.150.05%
1322022.04.152027.04.150.05%
1442023.04.172028.04.150.18%
1562024.04.152029.04.150.33%
1682025.04.152030.04.151.03%
1802026.04.152031.04.151.58%
横にスクロールすると残りの列が見えます

固定5年は2013年までは1・4・7・10月の年4回、2014年からは毎月発行されています。4月はどの年にも発行があるので2008年からの全期間で同じ月にそろえて計算できます。利率は発行から満期まで変わらず、半年ごとに利子が支払われます。

05段がそろうまでの4年間

2008年4月に1段目を買ってから、2012年4月に5段目を買うまでの4年間は段がそろっていない状態です。100万円を5段に分ける場合、まだ買っていない分は手元に残ります。

年度段の数持っている回の利率(%)持っている分の平均買い終えた額
20081段0.810.810%20万円
20092段0.81 0.710.760%40万円
20103段0.81 0.71 0.480.667%60万円
20114段0.81 0.71 0.48 0.520.630%80万円
横にスクロールすると残りの列が見えます

この4年間の利率は最初の2008年4月の回が最も高く、その後の回は下がっていきました。段をそろえる途中で利率が下がると後から買う段ほど利率は低くなります。反対に、利率が上がる途中なら、後から買う段ほど高くなります。まだ買っていない分をどこに置いておくかも、組み始めるときに決めておく必要があります。

06年度ごとに持っていた5本と平均利率

2008〜2012年の各4月に買い始め、毎年4月に満期の1本を同じ4月の新しい回へ買い直した場合に、各年度(4月〜翌年3月)に持っていた5本の利率とその平均です。2008年4月に一括で買って5年ごとに買い直した場合の利率とその年の4月の新しい回の利率も並べました。

年度持っている5本の利率(%・古い順)5段の平均2008年度一括の利率その年の4月の新しい回5段−新しい回
20120.81 0.71 0.48 0.52 0.270.558%0.81%0.27%+0.288
20130.71 0.48 0.52 0.27 0.060.408%0.06%0.06%+0.348
20140.48 0.52 0.27 0.06 0.140.294%0.06%0.14%+0.154
20150.52 0.27 0.06 0.14 0.050.208%0.06%0.05%+0.158
20160.27 0.06 0.14 0.05 0.050.114%0.06%0.05%+0.064
20170.06 0.14 0.05 0.05 0.050.070%0.06%0.05%+0.020
20180.14 0.05 0.05 0.05 0.050.068%0.05%0.05%+0.018
20190.05 0.05 0.05 0.05 0.050.050%0.05%0.05%±0.000
20200.05 0.05 0.05 0.05 0.050.050%0.05%0.05%±0.000
20210.05 0.05 0.05 0.05 0.050.050%0.05%0.05%±0.000
20220.05 0.05 0.05 0.05 0.050.050%0.05%0.05%±0.000
20230.05 0.05 0.05 0.05 0.180.076%0.18%0.18%−0.104
20240.05 0.05 0.05 0.18 0.330.132%0.18%0.33%−0.198
20250.05 0.05 0.18 0.33 1.030.328%0.18%1.03%−0.702
20260.05 0.18 0.33 1.03 1.580.634%0.18%1.58%−0.946
横にスクロールすると残りの列が見えます

2012年度の5段は2008〜2012年の4月の回(0.81%〜0.27%)を持っているので平均は0.558%と高めです。その後、毎年1本ずつ下限の0.05%に近い回へ入れ替わり、2019〜2022年度は5本すべてが0.05%になりました。2023年度からは新しい回の利率が上がり始め、2026年度の5本の平均は0.634%です。

右端の「5段−新しい回」がプラスの年度は5段の平均のほうがその年の新しい回より高かった年度です。利率が下がっていく時期にプラス、上がっていく時期にマイナスになります。5段の平均は新しい回の利率を過去5年でならした値なので変化に遅れてついていきます。

07毎年4月の入れ替わりの記録

5段では毎年4月に5年前の回が満期を迎え、その年の新しい回に入れ替わります。満期の回と新しい回の利率を並べました(右端は新しい回−満期の回、%ポイント)。

入れ替えた月満期の回号満期の回の利率新しい回号新しい回の利率差
2013.04100.81%300.06%−0.75
2014.04140.71%360.14%−0.57
2015.04180.48%480.05%−0.43
2016.04220.52%600.05%−0.47
2017.04260.27%720.05%−0.22
2018.04300.06%840.05%−0.01
2019.04360.14%960.05%−0.09
2020.04480.05%1080.05%±0.00
2021.04600.05%1200.05%±0.00
2022.04720.05%1320.05%±0.00
2023.04840.05%1440.18%+0.13
2024.04960.05%1560.33%+0.28
2025.041080.05%1681.03%+0.98
2026.041200.05%1801.58%+1.53
横にスクロールすると残りの列が見えます

14回の入れ替わりのうち、新しい回の利率のほうが高かったのは4回、低かったのは7回でした。2010年代は入れ替わるたびに利率が下がり、2020年代の後半は入れ替わるたびに上がっています。5段の平均利率が新しい回にゆっくり近づくのはこの入れ替わりが年に1本ずつしか起きないためです。

085段・新しい回・変動10年の推移

5段の平均4月の新しい回変動10年
0%0.5%1%1.5%20122014201620182020202220242026変動10年 1.8%4月の新しい回 1.6%5段の平均 0.6%

新しい回の線が先に動き、5段の線が数年遅れてついていく形が下がる時期(2012〜2016年度ごろ)にも上がる時期(2023年度以降)にも見られます。変動10年の線は半年ごとの見直しで動くので5段よりも新しい回に近い動き方をしています。2026年度は新しい回が1.58%、変動10年が1.754%、5段が0.634%でした。

09一括で買った5通りと比べる

同じ固定5年を、2008〜2012年のどれか1つの年の4月に全額で買い、5年ごとに同じ4月の回へ買い直した場合の、2012〜2026年度の平均利率です。

持ち方買い直した年2012〜2026年度の平均5段との差
2008年度に一括2008 → 2013 → 2018 → 20230.139%−0.067
2009年度に一括2009 → 2014 → 2019 → 20240.224%+0.018
2010年度に一括2010 → 2015 → 2020 → 20250.267%+0.061
2011年度に一括2011 → 2016 → 2021 → 20260.277%+0.071
2012年度に一括2012 → 2017 → 20220.123%−0.083
5段毎年0.206%—
横にスクロールすると残りの列が見えます

一括の5通りのうち、最も高かったのは2011年度に始めた場合(0.277%)、最も低かったのは2012年度に始めた場合(0.123%)でした。5段の平均はこの5通りの平均と同じ値になります。毎年1段ずつ買うことは5通りの一括を5分の1ずつ同時に持つことと同じだからです。

どの年度に始めるのがよかったかは後になってからしか分かりません。5段は最もよい年を当てることをあきらめる代わりに、最も悪い年に全額を入れてしまうことも避ける持ち方です。

10年度ごとに、5通りの一括を並べる

一括の5通りが年度ごとにどの利率の回を持っていたかを並べ、5段の平均と比べました(%)。

年度2008年度一括2009年度一括2010年度一括2011年度一括2012年度一括5段の平均
20120.81%0.71%0.48%0.52%0.27%0.558%
20130.06%0.71%0.48%0.52%0.27%0.408%
20140.06%0.14%0.48%0.52%0.27%0.294%
20150.06%0.14%0.05%0.52%0.27%0.208%
20160.06%0.14%0.05%0.05%0.27%0.114%
20170.06%0.14%0.05%0.05%0.05%0.070%
20180.05%0.14%0.05%0.05%0.05%0.068%
20190.05%0.05%0.05%0.05%0.05%0.050%
20200.05%0.05%0.05%0.05%0.05%0.050%
20210.05%0.05%0.05%0.05%0.05%0.050%
20220.05%0.05%0.05%0.05%0.05%0.050%
20230.18%0.05%0.05%0.05%0.05%0.076%
20240.18%0.33%0.05%0.05%0.05%0.132%
20250.18%0.33%1.03%0.05%0.05%0.328%
20260.18%0.33%1.03%1.58%0.05%0.634%
横にスクロールすると残りの列が見えます

年度ごとに最も高かった一括は2008年度一括が6年度、2009年度一括が4年度、2010年度一括が1年度、2011年度一括が3年度、2012年度一括が1年度でした。どの一括も、ある時期には最も高く、別の時期には低くなります。5段の平均はいつも5通りの真ん中あたりにあります。

11なぜ、5通りの一括のちょうど平均になるのか

5段の持ち方では年度ごとに、過去5年の同じ月の回を1本ずつ持っています。2008年に一括で始めた人は2008・2013・2018・2023年の回を、2009年に始めた人は2009・2014・2019・2024年の回を持ちます。ある年度に5通りの一括の人が持っている回を並べるとちょうど過去5年の回が1本ずつになり、5段の人が持っている5本と同じ組み合わせになります。

そのため、年度ごとの5段の平均利率はその年度の5通りの一括の利率の平均と同じです。これを全部の年度で平均しても、同じ関係が続きます。5段に分けることは始める年の違う5人の結果をならして受け取ることだと言えます。どれか1人の結果を当てにいくのではなく、5人の真ん中を取りにいく持ち方です。

124月以外の月に組んだら

固定5年は2014年から毎月発行されています。2014〜2018年の同じ月に5分の1ずつ買い、満期ごとに同じ月の回へ買い直す5段を、12か月それぞれで組んだ場合の平均利率です(5段が組み上がった2018年度から)。右の2列は同じ月に2014〜2018年のどれか1つの年で一括に買った5通りの、最も低い値と最も高い値です。

組んだ月数えた年度5段の平均一括の最低一括の最高
1月2018〜20260.126%0.050%0.197%
2月2018〜20260.139%0.050%0.221%
3月2018〜20260.148%0.050%0.237%
4月2018〜20260.160%0.050%0.268%
5月2018〜20260.160%0.050%0.250%
6月2018〜20260.159%0.050%0.254%
7月2018〜20260.171%0.050%0.261%
8月2018〜20260.173%0.050%0.261%
9月2018〜20260.167%0.050%0.273%
10月2018〜20260.193%0.050%0.293%
11月2018〜20260.208%0.050%0.310%
12月2018〜20250.135%0.050%0.193%
横にスクロールすると残りの列が見えます

5段の平均は組んだ月が11月の場合が0.208%で最も高く、1月が0.126%で最も低くなりました。月による差は一括の最も高い値と最も低い値の差よりずっと小さく、5段は「何月に組むか」の影響も小さいことが分かります。月ごとの利率の差そのものは何月に買うと有利かで数えています。

13組んだ月と年度の早見表

前の節の12か月それぞれの5段について、年度ごとの平均利率を並べました(%)。同じ年度でも、組んだ月によって持っている5本が違います。

組んだ月201820192020202120222023202420252026
1月0.0700.0500.0500.0500.0500.0540.0940.2260.486
2月0.0740.0500.0500.0500.0500.0760.1020.2460.554
3月0.0700.0500.0500.0500.0500.0700.1100.2780.600
4月0.0680.0500.0500.0500.0500.0760.1320.3280.634
5月0.0700.0500.0500.0500.0500.0680.1300.3100.658
6月0.0740.0560.0500.0500.0500.0580.1380.2940.662
7月0.0680.0500.0500.0500.0500.0520.1600.3500.712
8月0.0720.0580.0500.0500.0500.0500.1620.3440.724
9月0.0600.0500.0500.0500.0500.0680.1360.3200.722
10月0.0640.0500.0500.0500.0500.0820.1740.3880.826
11月0.0620.0500.0500.0500.0500.1060.1880.4220.890
12月0.0560.0500.0500.0500.0500.1240.2340.462—
横にスクロールすると残りの列が見えます

利率が下限に張り付いていた年度はどの月に組んでもほとんど同じ値です。利率が動き始めた年度ほど、組んだ月による差が少し開きます。それでも、同じ年度の中での月の差は年度どうしの差よりずっと小さくなっています。

14始めた年が違ったら

4月に始める5段を、始めた年ごとに計算しました。数えたのは5段がそろった年度から2026年度までです。同じ期間について、始めた年からの5年のどれかで一括に買った5通りの、最も低い値と最も高い値、変動10年の値も並べました。

始めた年度数えた年度5段の平均一括の最低一括の最高変動10年
2008年度2012〜20260.206%0.123%0.277%0.398%
2009年度2013〜20260.181%0.091%0.260%0.387%
2010年度2014〜20260.163%0.093%0.240%0.381%
2011年度2015〜20260.152%0.087%0.217%0.385%
2012年度2016〜20260.147%0.070%0.228%0.398%
2013年度2017〜20260.151%0.050%0.246%0.433%
2014年度2018〜20260.160%0.050%0.268%0.475%
2015年度2019〜20260.171%0.050%0.295%0.527%
2016年度2020〜20260.189%0.050%0.330%0.595%
2017年度2021〜20260.212%0.050%0.377%0.686%
2018年度2022〜20260.244%0.050%0.442%0.810%
2019年度2023〜20260.292%0.050%0.540%0.968%
2020年度2024〜20260.365%0.050%0.703%1.158%
2021年度2025〜20260.481%0.050%1.030%1.417%
横にスクロールすると残りの列が見えます

どの年度に始めても、5段の平均は一括の5通りの最も低い値と最も高い値の間に入りました。始めた年度が遅いほど、数えた期間が短く、最近の利率の上昇の影響が大きく表れます。同じ期間の変動10年と比べるとどの期間でも変動10年のほうが高い結果でした。この記事の期間の終わりは利率が上がった時期で新しい利率に早く追いつく変動10年に有利に働いています。

15毎月1段ずつ買う「60段」

固定5年は毎月発行されているので毎年1回ではなく、毎月同じ額ずつ買って60段にすることもできます。60段ではいつも直近60か月に発行された60本を持っていることになります。年度ごとに、60段の平均(その年度の12か月の平均)と4月の5段の平均を比べました。

年度60段(毎月)5段(毎年4月)60段−5段
20190.054%0.050%+0.004
20200.050%0.050%±0.000
20210.050%0.050%±0.000
20220.051%0.050%+0.001
20230.066%0.076%−0.010
20240.129%0.132%−0.003
20250.291%0.328%−0.037
20260.540%0.634%−0.094
横にスクロールすると残りの列が見えます

60段の計算ができるのは毎月の発行がそろって60か月たった2018年12月からです。60段は5段より細かく分けるぶん、1か月ごとの利率の上下もならされます。年度ごとの60段と5段の差は最も開いた年度で0.094ポイントでした。利率が下限に張り付いていた年度は差がなく、利率が上がり始めてから差が出ています。

16固定3年・変動10年と比べる

固定3年でも、3年に分けて毎年4月に1本ずつ買えば3段になります(2011〜2013年に組み始め)。変動10年は半年ごとに利率が見直されるので1本持つだけで利率が市場に合わせて動きます。2013年度から2026年度までの年度ごとに、固定5年の5段、固定3年の3段、変動10年(その年度に見直された利率の平均)を並べました。

年度固定5年・5段固定3年・3段変動10年固定5年の4月の新しい回
20130.408%0.163%0.468%0.06%
20140.294%0.080%0.334%0.14%
20150.208%0.057%0.235%0.05%
20160.114%0.057%0.051%0.05%
20170.070%0.050%0.051%0.05%
20180.068%0.050%0.062%0.05%
20190.050%0.050%0.050%0.05%
20200.050%0.050%0.050%0.05%
20210.050%0.050%0.064%0.05%
20220.050%0.050%0.182%0.05%
20230.076%0.050%0.397%0.18%
20240.132%0.087%0.640%0.33%
20250.328%0.360%1.080%1.03%
20260.634%0.790%1.754%1.58%
横にスクロールすると残りの列が見えます

2013〜2026年度の平均は固定5年の5段が0.181%、固定3年の3段が0.139%、変動10年が0.387%でした。固定3年を2011年4月に一括で買って3年ごとに買い直した場合は0.166%です。

段数が少ないほど、持っている本数の入れ替わりが早く、新しい回の利率に早く追いつきます。変動10年は半年ごとに見直されるのでさらに早く追いつきます。利率が上がる時期は追いつくのが早い持ち方が有利で下がる時期は高い利率を長く残せる持ち方が有利になります。どちらの時期になるかは買う時点では分かりません。変動10年の見直しの遅れは金利が上がると個人向け国債はどうなるかで測っています。

17固定3年の3段の中身

固定3年を2011〜2013年の各4月に3分の1ずつ買い、満期ごとに同じ4月の回へ買い直した3段の、年度ごとの3本の利率と平均です。2011年4月に一括で買って3年ごとに買い直した場合の利率も並べました。

年度持っている3本の利率(%)3段の平均2011年度一括の利率
20130.32 0.12 0.050.163%0.32%
20140.12 0.05 0.070.080%0.07%
20150.05 0.07 0.050.057%0.07%
20160.07 0.05 0.050.057%0.07%
20170.05 0.05 0.050.050%0.05%
20180.05 0.05 0.050.050%0.05%
20190.05 0.05 0.050.050%0.05%
20200.05 0.05 0.050.050%0.05%
20210.05 0.05 0.050.050%0.05%
20220.05 0.05 0.050.050%0.05%
20230.05 0.05 0.050.050%0.05%
20240.05 0.05 0.160.087%0.05%
20250.05 0.16 0.870.360%0.05%
20260.16 0.87 1.340.790%1.34%
横にスクロールすると残りの列が見えます

3段は5段より早く新しい回に入れ替わります。最近の利率の上昇では3段の平均のほうが5段より早く上がりました。そのかわり、利率が下がる時期には高い利率の回を手放すのも早くなります。

18使った回:毎年4月に発行された固定3年

固定3年の3段の計算に使った、毎年4月に発行された回です。16回のうち10回は利率が下限の0.05%でした。

回号発行日満期日利率
102011.04.152014.04.150.32%
222012.04.162015.04.150.12%
342013.04.152016.04.150.05%
462014.04.152017.04.150.07%
582015.04.152018.04.150.05%
702016.04.152019.04.150.05%
822017.04.172020.04.150.05%
942018.04.162021.04.150.05%
1062019.04.152022.04.150.05%
1182020.04.152023.04.150.05%
1302021.04.152024.04.150.05%
1422022.04.152025.04.150.05%
1542023.04.172026.04.150.05%
1662024.04.152027.04.150.16%
1782025.04.152028.04.150.87%
1902026.04.152029.04.151.34%
横にスクロールすると残りの列が見えます

固定3年は2011年4月の第10回から毎月発行されていて、4月の回も毎年あります。満期は発行から3年後の同じ月です。

19固定3年の入れ替わりの記録

固定3年の3段で毎年4月に3年前の回が満期を迎え、新しい回に入れ替わった記録です(%ポイント)。

入れ替えた月満期の回号満期の回の利率新しい回号新しい回の利率差
2014.04100.32%460.07%−0.25
2015.04220.12%580.05%−0.07
2016.04340.05%700.05%±0.00
2017.04460.07%820.05%−0.02
2018.04580.05%940.05%±0.00
2019.04700.05%1060.05%±0.00
2020.04820.05%1180.05%±0.00
2021.04940.05%1300.05%±0.00
2022.041060.05%1420.05%±0.00
2023.041180.05%1540.05%±0.00
2024.041300.05%1660.16%+0.11
2025.041420.05%1780.87%+0.82
2026.041540.05%1901.34%+1.29
横にスクロールすると残りの列が見えます

固定3年は満期までが短いので同じ時期でも、固定5年より新しい回への入れ替わりが2年早く来ます。利率が下がった2010年代前半は高い回を早く手放すことになり、上がった2020年代は高い回を早く手にしています。

20年度ごとの利率のばらつき

2012〜2026年度の年度ごとの値の、最も高い値・最も低い値とその差(最大−最小)、標準偏差(ばらつきの大きさ)を、持ち方ごとに比べました(%・%ポイント)。

持ち方最も高い年度最も低い年度最大−最小標準偏差
5段(固定5年)0.634%0.050%0.5840.189
その年の4月の新しい回1.580%0.050%1.5300.428
2008年度一括0.810%0.050%0.7600.188
2012年度一括0.270%0.050%0.2200.104
変動10年1.754%0.050%1.7040.460
横にスクロールすると残りの列が見えます

5段の値はその年の新しい回の利率より上下の幅が小さくなります。毎年の利子の額が急に変わりにくいことは利子を生活費の足しにする人にとっての使いやすさにつながります。ただし、ばらつきが小さいことは平均が高いことを意味しません。

21固定3年の3段を、月を変えて組んだら

固定3年は2011年4月から毎月発行されています。同じ月に3年続けて3分の1ずつ買い、満期ごとに同じ月の回へ買い直す3段を、12か月それぞれで組んだ場合の平均利率です(2014年度から)。右の2列は同じ月に一括で買った3通りの最も低い値と最も高い値です。

組んだ月数えた年度3段の平均一括の最低一括の最高
1月2014〜20260.112%0.060%0.138%
2月2014〜20260.118%0.059%0.155%
3月2014〜20260.125%0.060%0.160%
4月2014〜20260.137%0.081%0.176%
5月2014〜20260.139%0.087%0.169%
6月2014〜20260.146%0.109%0.174%
7月2014〜20260.180%0.122%0.216%
8月2014〜20260.156%0.128%0.173%
9月2014〜20260.176%0.098%0.219%
10月2014〜20260.174%0.128%0.199%
11月2014〜20260.179%0.118%0.215%
12月2014〜20250.116%0.085%0.137%
横にスクロールすると残りの列が見えます

3段の平均利率は組んだ月によって0.112%〜0.180%の範囲でした。固定5年の5段と同じく、月による差は小さく、一括の3通りの間に入っています。

22利率が上がる年と下がる年

4月の新しい回の利率が前の年より上がった年度・下がった年度・同じだった年度に分けて、5段の平均と新しい回の利率を比べました。

年度の分け方年度の数5段の平均新しい回の平均5段−新しい回
新しい回の利率が前の年より上がった年度5年度0.293%0.652%−0.359
下がった年度3年度0.391%0.127%+0.265
同じだった年度7年度0.065%0.050%+0.015
横にスクロールすると残りの列が見えます

新しい回の利率が下がった年度は5段のほうが高く、上がった年度は低くなりました。5段は利率の動きに遅れてついていくので下がる時期には守りに、上がる時期には出遅れになります。

23組み方ごとのまとめ(2019年度から)

60段の計算がそろう2019年度から2026年度までの同じ期間で組み方ごとの平均利率をまとめました。

組み方2019〜2026年度の平均利率
固定5年・5段(毎年4月)0.171%
固定5年・60段(毎月)0.154%
固定3年・3段(毎年4月)0.186%
固定5年・一括(2008年4月から5年ごと)0.115%
固定5年・一括(2012年4月から5年ごと)0.050%
変動10年(見直しの利率の平均)0.527%

この期間で最も高かったのは「変動10年(見直しの利率の平均)」でした。この期間は前半が下限の0.05%に張り付き、後半に利率が上がった時期なので新しい利率に早く追いつく持ち方ほど有利になりやすい期間です。期間を変えれば順位は入れ替わりうるのでどの持ち方がよいかはこの表だけでは決まりません。

24満期が来る時期:5段と一括

2013〜2022年度に、毎年4月に満期を迎えた回とその額です。100万円を5段に分けた場合と2008年度に一括で買った場合で比べました。

満期の月5段で満期を迎えた回号(利率)2008年度一括の満期5段で満期を迎えた額
2013.0410(0.81%)100万円の満期20万円
2014.0414(0.71%)なし20万円
2015.0418(0.48%)なし20万円
2016.0422(0.52%)なし20万円
2017.0426(0.27%)なし20万円
2018.0430(0.06%)100万円の満期20万円
2019.0436(0.14%)なし20万円
2020.0448(0.05%)なし20万円
2021.0460(0.05%)なし20万円
2022.0472(0.05%)なし20万円
横にスクロールすると残りの列が見えます

5段では毎年20万円ずつ満期が来て、そのたびに使うか買い直すかを選べます。一括では5年に1回、100万円がまとめて満期になります。まとまったお金が必要になる年が決まっているなら一括でもかまいませんがいつ必要になるか分からないなら、毎年満期が来る形のほうが中途換金に頼らずに済みます。

25100万円を5段にすると毎年いくら受け取ったか

100万円を20万円ずつ5段に分けた場合の、年度ごとの利子(税引後、税率20.315%)です。比べるために、100万円を2008年4月に一括で買った場合と変動10年を持ち続けた場合の利子も並べました。

年度5段(円)2008年度一括(円)変動10年(円)毎年4月に満期の額一括で満期の額
20124,4466,4544,42320万円—
20133,2514783,73220万円100万円
20142,3434782,66320万円—
20151,6574781,87320万円—
201690847840520万円—
201755847840520万円—
201854239849120万円100万円
201939839839820万円—
202039839839820万円—
202139839851120万円—
20223983981,44820万円—
20236061,4343,16120万円100万円
20241,0521,4345,10020万円—
20252,6141,4348,60620万円—
20265,0521,43413,97520万円—
横にスクロールすると残りの列が見えます

2012〜2026年度の利子の合計は5段が24,623円、2008年度一括が16,574円、変動10年が47,589円でした。どれも100万円に対して小さな額でこの期間の利率の低さがそのまま表れています。

5段では毎年4月に20万円の満期が来ます。そのお金を使うなら、その年は買い直さずに受け取れば、ほかの4本はそのまま持ち続けられます。一括では満期が5年に1回、100万円まとめて来ます。

26利子の累計

100万円を持ち始めてからの利子(税引後)の累計です。5段、2008年一括、変動10年を並べました(円)。

年度5段の累計2008年度一括の累計変動10年の累計固定3年・3段の累計(2013年度から)
20124,4466,4544,423—
20137,6986,9338,1541,302
201410,0407,41110,8171,939
201511,6987,88912,6902,391
201612,6068,36713,0952,842
201713,1648,84513,5003,241
201813,7069,24313,9913,639
201914,1049,64214,3904,037
202014,50310,04014,7884,436
202114,90110,43915,3004,834
202215,30010,83716,7475,233
202315,90512,27119,9085,631
202416,95713,70625,0086,322
202519,57115,14033,6149,190
202624,62316,57447,58915,485
横にスクロールすると残りの列が見えます

差がつくのは利率が動いた年度です。利率が下限に張り付いた年度はどの持ち方でも1年の利子は同じ額になり、累計の差は広がりません。

27物価と比べると

5段の平均利率と総務省の消費者物価指数(総合)の年度平均の上昇率を比べました。差がマイナスの年度は利子より物価の上がり方のほうが大きかった年度です。

年度5段の平均物価の上昇率利率−物価
20120.558%−0.3%+0.86
20130.408%+0.9%−0.47
20140.294%+3.0%−2.69
20150.208%+0.2%−0.01
20160.114%−0.1%+0.17
20170.070%+0.7%−0.67
20180.068%+0.7%−0.65
20190.050%+0.6%−0.52
20200.050%−0.3%+0.37
20210.050%+0.1%−0.07
20220.050%+3.2%−3.14
20230.076%+3.0%−2.91
20240.132%+3.0%−2.91
20250.328%+2.6%−2.29
横にスクロールすると残りの列が見えます

14年度のうち11年度で5段の平均利率は物価の上昇率を下回りました。個人向け国債は元本が額面で戻りますが物価で見た価値まで守るものではありません。物価で見た価値は個人向け国債の「元本保証」はどこまでかで計算しています。

28満期を待たずに使うといくら引かれるか

一括で持っている人が5年の途中で20万円だけ使いたくなった場合は中途換金をします。固定5年の中途換金では直前2回分の各利子(税引前)に0.79685をかけた額が差し引かれます。発行から2年たった回の20万円を換金した場合の差引額の例です。

換金する年度持っている回20万円の換金で差し引かれる額
2012年度2010年4月の回(0.48%)765円
2013年度2011年4月の回(0.52%)829円
2014年度2012年4月の回(0.27%)430円
2015年度2013年4月の回(0.06%)96円
2016年度2014年4月の回(0.14%)223円
2017年度2015年4月の回(0.05%)80円
2018年度2016年4月の回(0.05%)80円
2019年度2017年4月の回(0.05%)80円
2020年度2018年4月の回(0.05%)80円
2021年度2019年4月の回(0.05%)80円
2022年度2020年4月の回(0.05%)80円
2023年度2021年4月の回(0.05%)80円
2024年度2022年4月の回(0.05%)80円
2025年度2023年4月の回(0.18%)287円
2026年度2024年4月の回(0.33%)526円

利率が低い時期の差引は小さく、利率が高い回ほど大きくなります。5段なら、毎年の満期の1本を使えば差引はかかりません。中途換金の計算は個人向け国債の中途換金はいくら引かれる?で全回について計算しています。

29買い直しをやめて、5年で受け取る

5段は買い直しをやめれば、5年かけて毎年20万円ずつ受け取る形にもなります。2021年度から買い直しをやめた場合の、年度ごとの残りの本数と利子(100万円・税引後)です。

年度その年度に持っている本数4月に受け取る元本その年度の利子(円)受け取った後に残る額
2021年度4本20万円31980万円
2022年度3本20万円23960万円
2023年度2本20万円15940万円
2024年度1本20万円8020万円
2025年度0本20万円00円
横にスクロールすると残りの列が見えます

受け取るたびに持っている本数が1本ずつ減り、利子も減っていきます。一括で持っている場合に同じことをするには中途換金で少しずつ換金する必要があり、そのたびに差引がかかります。

30いま組み上がっている5段

2022〜2026年の4月の回でできている、いまの5段です。

発行利率満期
2022.040.05%2027.04
2023.040.18%2028.04
2024.040.33%2029.04
2025.041.03%2030.04
2026.041.58%2031.04

5本の平均は0.634%です。いま募集中の第187回(2026年11月発行)の利率は2.39%なので平均はそれより1.76ポイント低くなっています。利率が上がってきた時期に組んだ5段は古い低い利率の回が満期を迎えるまで平均が新しい回より低い状態が続きます。これから新しく組み始める人の5段はこれからの毎年の新しい回の利率で決まるのでこの表とは別の結果になります。

315段と新しい回の差が開いた年度

5段の平均利率とその年度の4月の新しい回の利率の差がプラスに最も開いたのは2013年度(+0.348ポイント)、マイナスに最も開いたのは2026年度(−0.946ポイント)でした。

プラスに開いたのは利率が大きく下がった直後の年度で5段に高い利率の古い回が残っていたためです。マイナスに開いたのは利率が大きく上がった年度で5段にはまだ低い利率の古い回が残っていました。どちらの差も、残りの古い回が満期を迎えるまでの数年で縮んでいきます。5段を組むときはこの「遅れ」が上がる時期にも下がる時期にも起きることを知っておくと新しい回の利率との差に慌てずに済みます。

32いまの5本の、1本ずつの利子

いまの5段を、100万円(1本20万円)で持っている場合の、1本ずつの1年の利子(税引後)です。

回号発行日利率1年の利子(20万円・税引後・円)満期日
1322022.04.150.05%802027.04.15
1442023.04.170.18%2872028.04.15
1562024.04.150.33%5262029.04.15
1682025.04.151.03%1,6422030.04.15
1802026.04.151.58%2,5182031.04.15
横にスクロールすると残りの列が見えます

5本の合計は1年で5,052円です。古い回ほど利率が低く、満期が近い順に新しい回へ入れ替わっていきます。新しい回の利率は募集の月ごとに財務省が決めるので入れ替えたあとの利子はその時の利率しだいです。

33税引後の平均利率

2012〜2026年度の平均利率を、税引後に直しました。右端は100万円を持っていた場合の1年度あたりの利子(税引後)の平均です。

持ち方平均利率(税引前)税引後100万円の1年度あたりの利子(円)
5段(固定5年・4月)0.206%0.164%1,642
2008年度一括0.139%0.110%1,105
2009年度一括0.224%0.178%1,785
2010年度一括0.267%0.212%2,125
2011年度一括0.277%0.221%2,210
2012年度一括0.123%0.098%983
変動10年0.398%0.317%3,173
横にスクロールすると残りの列が見えます

個人向け国債の利子には20.315%の税がかかり、受け取るときに差し引かれます。どの持ち方でも税率は同じなので持ち方どうしの順番は税引前と変わりません。

34この記事の数字を読むときの注意

355段が向いている人・向いていない人

36自分で組むときの手順

  1. 使う時期を書き出す。毎年いくら使うか、急に必要になりそうな額はいくらかを決め、段の額を決めます。
  2. 同じ月に買う。毎年同じ月に買うと満期も毎年同じ月に来るので管理しやすくなります。
  3. 満期の案内を確かめる。満期のお金は口座に入ります。そのままでは自動で買い直されないので同じ月の募集で新しい回を申し込みます。
  4. 利率を記録する。持っている5本の利率と満期を一覧にしておくと平均利率と次の満期が分かります。

37この記事に出てくる言葉

ラダー運用
満期の違う債券を同じ額ずつ持ち、満期が来たら最も長い満期の債券を買い足す持ち方。
段
はしごのように並べた1本1本のこと。固定5年を毎年1本ずつなら5段になります。
一括
この記事では全額を同じ月の1つの回で買う持ち方。
年度
4月から翌年3月まで。この記事では4月の回を基準にしているので年度ごとに5本の組み合わせが変わります。
中途換金
満期の前に国に買い取ってもらうこと。個人向け国債は発行から1年たつとでき、直前2回分の利子に相当する額が差し引かれます。

38よくある質問

国債のラダー運用は一括で買うより得ですか。

過去の個人向け国債では5段の平均利率は一括の5通りのちょうど平均でした(2012〜2026年度で0.206%、一括は0.123%〜0.277%)。最もよい一括には届かず、最も悪い一括よりは高い、という形です。

何段に分けるのがよいですか。

固定5年なら毎年1本で5段、固定3年なら3段が自然な形です。段が少ないほど新しい利率に早く追いつき、多いほど利率の変化がならされます。

毎年4月でないといけませんか。

いいえ。2014年からは毎月発行されているのでどの月でも組めます。この記事の計算では組んだ月による平均利率の差は0.126%〜0.208%の範囲でした。

毎月買う60段と毎年買う5段はどちらがよいですか。

この記事の計算では年度ごとの平均利率の差は小さいものでした。毎月買えば満期も毎月来るので使う時期を細かく選べます。毎年1回なら、管理する本数が少なくて済みます。

固定3年で組むのと固定5年で組むのはどう違いますか。

固定3年の3段は新しい回への入れ替わりが早く、利率の変化に早く追いつきます。固定5年の5段は利率の変化をより長い期間でならします。どちらがよい結果になったかは利率が上がる時期か下がる時期かで入れ替わりました。

途中でお金が必要になったら、どうすればよいですか。

その年の満期の1本を使えば、差引なしで受け取れます。それ以上が必要なら、発行から1年たった回を中途換金できますが直前2回分の利子に相当する額が差し引かれます。

5段は変動10年より得ですか。

期間によります。2012〜2026年度の平均利率は5段が0.206%、変動10年が0.398%でした。利率が上がる時期は変動10年のほうが早く追いつき、下がる時期は5段のほうが高い利率を長く残せます。

個人向け国債の5段はいくらから組めますか。

個人向け国債は1万円単位で買えるので5万円から5段を組めます。段ごとの額をそろえておくと毎年の満期の額も同じになります。

満期のお金は自動で買い直されますか。

個人向け国債は満期のお金が口座に入ります。新しい回を買うには募集の期間に申し込みが必要です。

いまから段を組むと利率はどうなりますか。

これからの各年の新しい回の利率で決まるのでこの記事の数字からは分かりません。この記事は過去の利率でたどった結果です。

39この記事の数字はどこから取ったか

使ったのは財務省の公表値だけです。

5段の平均は年度ごとに持っている本数の利率の単純な平均でその年度の平均をさらに年度の数で平均しました。利子は年2回の利払いを1年分にまとめ、税率20.315%で計算しています(2012年までの20%との違いは入れていません)。データは毎週取り直しています。この記事は特定の商品の勧誘ではありません。

自分の数字で確かめる:急にお金が要ったら?

はじめての人へ

個人向け国債は、買ってから1年たてば、国がいつでも買い戻してくれます。そのとき元本が減ることはありません。

    ほかの投資先は
    • クラウドファンディング運用期間の途中は、原則として解約できません(運用期間が終わるまで待つ)。
    • J-REIT・上場インフラ取引所が開いていれば売れますが、値段はその日次第です。
    • 個人向け社債証券会社が買い取る値段は金利と会社の状態で上下し、元本を下回ることがあります。

    中途換金では、直前2回分の各利子(税引前)×0.79685が差し引かれます(財務省)。発行から1年は原則として換金できません。変動10年は今の利率が続くとしています。

    ほかのシミュレーション →

    投資がはじめての方へ:言葉 → 始める段 → 3つの質問 → 国債と比べる → 会社を確かめる5ステップを見る →

    同じテーマの記事

    個人向け国債の記事全17本

    個人向け国債のページで全部見る

    関連するページ

    関連するページ

    投資先を、同じ項目で比べる。

    いくらから・元本は誰が守るか・途中で換金できるか・税金を、今月の国債と並べて見られます。

    投資先の一覧へ →