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リートの毎月配当の組み合わせ|57銘柄の決算月から最少6銘柄

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データの時点2026年10月19日取得J-REIT57銘柄の有価証券報告書(直近10期の決算期)・毎週月曜に自動で更新

6銘柄12か月そろえる最少の数

J-REITの多くは半年ごとに決算をするので、1銘柄で年に2つの月を受け持ちます。決算月が分かる56銘柄は、半年決算が6つの組(1月・7月〜6月・12月)に分かれ、どの組にも銘柄があるため、各組から1銘柄ずつ、6銘柄で12か月すべての決算月がそろいます。

6銘柄 0.9%0.9%6銘柄8銘柄 6.7%6.7%8銘柄10銘柄 16.8%16.8%10銘柄12銘柄 28.7%28.7%12銘柄15銘柄 45.9%45.9%15銘柄
56銘柄から無作為に選んだとき、12か月の決算月がそろう確率
この記事の内容42の見出し

01先に結論

「毎月分配金を受け取れるリートの組み合わせ」を、銘柄をすすめる形ではなく、決算月の分布と組み合わせの数で考えます。

決算月の一覧と、銘柄ごとの決算月はリートの分配金と税金の記事に載せています。この記事は、その分布から「何銘柄で、何通りに」そろうかを数えます。

02なぜ「6銘柄」が最少なのか

  1. 半年ごとの決算多くのJ-REITは年2回、6か月おきに決算をする
  2. 6つの組決算月は「1月・7月」から「6月・12月」までの6つの組のどれか
  3. 1組から1銘柄6つの組から1銘柄ずつ選ぶと、12か月すべてに決算月がある
  4. 分配金決算からおよそ3か月以内に、その期の分配金が支払われる

半年ごとに決算をする銘柄は、決算月が6か月離れた2つの月です。1月決算の銘柄は7月にも決算があり、2月決算の銘柄は8月にも決算があります。つまり、1銘柄が受け持てる月は年に2つで、12か月をそろえるには、少なくとも12÷2=6銘柄が必要です。

6銘柄でそろうためには、6つの組のすべてに、少なくとも1銘柄があることが条件です。どれか1つの組に銘柄がなければ、その2か月はどうしても空きます。いまの56銘柄では、6つの組すべてに銘柄があります。

組銘柄数56銘柄に占める割合
1月・7月1425.0%
2月・8月1526.8%
3月・9月35.4%
4月・10月814.3%
5月・11月814.3%
6月・12月712.5%
1年決算11.8%

1年ごとに決算をする銘柄は1銘柄で、年に1つの月しか受け持てません。半年決算の銘柄の代わりに使うと、12か月をそろえるのに必要な銘柄の数は増えます。決算の推移が1期分しかなく、決算月の組を読めなかった銘柄が1銘柄あり、この記事の計算からは外しています。6つの組から1銘柄ずつ選ぶ選び方は、各組の銘柄数を掛け合わせた282,240通りです。

銘柄の名前を使わずに、A〜Fの6銘柄で書くと次のようになります。

銘柄(例)組決算のある月
A1月・7月1月と7月
B2月・8月2月と8月
C3月・9月3月と9月
D4月・10月4月と10月
E5月・11月5月と11月
F6月・12月6月と12月

Aが1月と7月、Bが2月と8月……と受け持つので、6銘柄で1月から12月までのすべての月に決算があります。どれか1つの組の銘柄を、ほかの組の銘柄に入れ替えると、その2か月が空きます。

037銘柄以上を選ぶときの、組み合わせの数

6銘柄より多く持つ場合、ある組から2銘柄以上を選んでもかまいません。56銘柄から k 銘柄を選ぶ選び方のうち、12か月すべてに決算月がある選び方の数を数えました。数え方は「どの組も欠けない選び方=すべての選び方−どれか1つの組が欠ける選び方+どれか2つの組が欠ける選び方−…」という包除原理です。

選ぶ銘柄の数すべての選び方12か月そろう選び方そろう割合
632,468,436通り282,240通り0.87%
7231,917,400通り7,197,120通り3.10%
81,420,494,075通り95,232,480通り6.70%
97,575,968,400通り863,783,760通り11.4%
1035,607,051,480通り5,997,523,168通り16.8%
11148,902,215,280通り33,800,338,768通り22.7%
12558,383,307,300通り160,262,642,904通り28.7%
131,889,912,732,400通り654,822,143,220通り34.6%
145,804,731,963,800通り2,345,230,358,408通り40.4%
1516,253,249,498,640通り7,455,754,687,528通り45.9%
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6銘柄では、そろう選び方は282,240通りで、すべての選び方の0.87%にすぎません。6銘柄でそろうのは各組から1銘柄ずつ選んだときだけなので、この数は各組の銘柄数の掛け算(14×15×3×8×8×7)と同じです。銘柄の数を増やすほど割合は上がり、16銘柄で半分を超え、30銘柄で9割を超えます。

この割合は、決算月を見ずに無作為に選んだときの確率と同じです。言いかえると、「なんとなく10銘柄ほど持てば、自然に毎月どこかの決算がある」とはなりにくい、ということです。毎月の決算をそろえたいなら、決算月を確かめて選ぶ必要があります。

04「平均18銘柄」の数え方

先に結論で書いた「1銘柄ずつ無作為に足していくと、そろうまでに平均18.3銘柄」は、次のように計算しました。k 銘柄を選んだ時点でまだそろっていない確率を、k=0から全銘柄まで足し合わせると、そろうまでに必要な銘柄の数の平均(期待値)になります。k 銘柄でまだそろっていない確率は、「1−(前の表のそろう割合)」です。

6つの組の銘柄数がすべて同じなら、平均はもっと小さくなります。3月・9月の組のように銘柄の少ない組があると、その組の銘柄を引き当てるまでに時間がかかり、平均が大きくなります。半分の確率でそろうのは16銘柄、9割の確率でそろうのは30銘柄でした。上場しているJ-REITの半分ほどを持っても、9割の確率にとどきません。

05銘柄が1つ増えたり減ったりすると

組み合わせの数は、銘柄数の少ない組の増減に大きく左右されます。3月・9月の組の銘柄が1つ減ると、6銘柄の選び方は282,240通りから188,160通りに、1つ増えると376,320通りになります。1つ減った場合、無作為に6銘柄を選んで12か月がそろう確率は0.87%から0.65%になります。

3月・9月の組が0銘柄になれば、どう選んでも3月と9月の決算はなくなり、12か月はそろいません。J-REITは合併で銘柄の数が減ることがあり、組の銘柄数は固定されたものではありません。

06無作為に選ぶと、決算のある月はいくつになるか

12か月がそろうかどうかではなく、決算のある月がいくつになるかの平均も計算しました。k 銘柄を無作為に選んだとき、それぞれの組が1銘柄以上入る確率を足し、2倍(1つの組が2か月)にしたものです。

選ぶ銘柄の数決算のある月(平均)決算のない月(平均)
1銘柄2.0か月10.0か月
2銘柄3.6か月8.4か月
3銘柄4.9か月7.1か月
4銘柄6.0か月6.0か月
6銘柄7.6か月4.4か月
8銘柄8.8か月3.2か月
10銘柄9.6か月2.4か月
12銘柄10.1か月1.9か月

2銘柄を無作為に選ぶと、同じ組の2銘柄になる確率は17.9%です。そのときは決算のある月が2か月だけになります。銘柄を増やすほど決算のある月は増えますが、増え方はだんだん小さくなります。すでに入っている組の銘柄を引くことが多くなるためです。

07どの組が欠けやすいか

無作為に選んだとき、どの組が1銘柄も入らないことが多いかを計算しました。銘柄数の少ない組ほど、欠けやすくなります。

組銘柄数6銘柄を選んで、この組が欠ける確率10銘柄を選んで、この組が欠ける確率
1月・7月1416.2%4.1%
2月・8月1513.8%3.1%
3月・9月370.7%54.8%
4月・10月837.8%18.4%
5月・11月837.8%18.4%
6月・12月743.1%23.1%
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3月・9月の組は3銘柄しかないので、10銘柄を無作為に選んでも、この組が欠ける確率は54.8%あります。12か月をそろえるときに、選択肢の少ない3月・9月の組から考えるのが、数の上では近道です。

08選択肢がいちばん少ない組

3月・9月の組の3銘柄は、大和証券リビング・グローバル・ワン不動産・ジャパンリアルエステイトです。12か月をそろえるときは、この中から必ず1銘柄を選ぶことになります。

銘柄分類上場直近期の1口当たり分配金LTV
大和証券リビング複合2006年2,630円51.1%
グローバル・ワン不動産オフィス特化2003年3,681円53.2%
ジャパンリアルエステイトオフィス特化2001年2,536円44.8%
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銘柄7期前6期前5期前4期前3期前2期前1期前直近
大和証券リビング22/9 2,180円23/3 2,200円23/9 2,231円24/3 2,300円24/9 2,400円25/3 2,730円25/9 2,700円26/3 2,630円
グローバル・ワン不動産22/9 2,426円23/3 2,860円23/9 3,038円24/3 2,959円24/9 2,528円25/3 3,835円25/9 4,271円26/3 3,681円
ジャパンリアルエステイト22/9 2,300円23/3 2,333円23/9 2,400円24/3 2,443円24/9 2,470円25/3 2,487円25/9 2,511円26/3 2,536円
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上は、この組の銘柄の直近8期の1口当たり分配金(分割を調整)です。3月と9月の受取は、この中から選んだ銘柄の分配金がそのまま決めることになります。

選択肢が少ないということは、その組の銘柄の決算月が変わったり、合併で上場をやめたりすると、6つの組の1つが空になるおそれがあるということでもあります。組の銘柄数は、新しい上場や合併で変わります。この記事の数字は、毎週の更新で数え直しています。

09各月に2銘柄ずつ、3銘柄ずつにできるか

1つの月に1銘柄だけだと、その銘柄が減配したり、決算期を変えたりすると、その月の分配金がなくなります。各月に2銘柄ずつ置くと、12銘柄が必要です。

置き方必要な銘柄の数選び方の数
各組から1銘柄(各月1銘柄)6282,240通り
各組から2銘柄(各月2銘柄)12471,940,560通り
各組から3銘柄(各月3銘柄)1818,178,451,200通り

各組の銘柄の数(14・15・3・8・8・7)から、それぞれ2つ・3つを選ぶ数を掛け合わせました。3月・9月の組は3銘柄なので、各月に3銘柄までは置けますが、4銘柄にはできません。各月3銘柄にすると、その組では選ぶ余地がなくなります。

10同じ用途の銘柄だけで、12か月そろうか

オフィス・住宅・物流などの用途をそろえたい場合、その用途の銘柄だけで12か月の決算月がそろうかを数えました。用途は、取得価格の80%以上を占める用途で分けています(届かない銘柄は「複合」)。

分類銘柄数1月・7月2月・8月3月・9月4月・10月5月・11月6月・12月12か月6銘柄の選び方
複合243101433そろう1,080通り
物流特化93300212組が欠ける—
オフィス特化8112112そろう4通り
住宅特化63102003組が欠ける—
ホテル特化41001112組が欠ける—
商業特化32000104組が欠ける—
ヘルスケア特化11000005組が欠ける—
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1つの用途だけで12か月がそろうのは複合・オフィス特化でした。ほかの用途は、どこかの組に銘柄がなく、その2か月が空きます。用途をそろえることと、毎月の決算をそろえることは、両立しにくい場合があるということです。

11スポンサーの種類・規模・上場の時期で絞ると

資産運用会社の筆頭株主(スポンサー)の業種で分けた場合です。

分類銘柄数1月・7月2月・8月3月・9月4月・10月5月・11月6月・12月12か月6銘柄の選び方
不動産会社系26681425そろう1,920通り
外資系72300112組が欠ける—
金融系60220112組が欠ける—
事業会社系53001103組が欠ける—
商社系52001203組が欠ける—
電鉄系31100103組が欠ける—
住宅メーカー系20101004組が欠ける—
不明10001005組が欠ける—
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スポンサーの種類で12か月がそろうのは不動産会社系でした。

総資産の大きさ(中央値で2つに分けたもの)と、上場の時期(中央値で2つに分けたもの)で絞った場合です。

分類銘柄数1月・7月2月・8月3月・9月4月・10月5月・11月6月・12月12か月6銘柄の選び方
総資産が中央値以上28692344そろう5,184通り
総資産が中央値未満27861543そろう2,880通り
上場が2012年12月以降289904331組が欠ける—
上場が2012年12月より前27563454そろう7,200通り
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規模で分けると総資産が中央値以上・総資産が中央値未満で12か月がそろいました。上場の時期で分けると上場が2012年12月より前で12か月がそろいました。条件を1つ足すたびに、選べる銘柄は減り、欠ける組が出やすくなります。

126銘柄の選び方を、条件付きで数える

6つの組から1銘柄ずつ選ぶ282,240通りを、1つずつ全部確かめて、条件に合う選び方を数えました。

条件選び方の数割合
条件なし282,240通り100%
6銘柄の用途の分類がすべて違う1,590通り0.56%
用途の分類が3種類以上257,152通り91.1%
6銘柄のスポンサー(資産運用会社の筆頭株主)がすべて違う251,952通り89.3%
ホテル特化の銘柄を含まない171,990通り60.9%
6銘柄とも総資産が中央値以上5,184通り1.8%
6銘柄ともLTVが50%未満47,040通り16.7%

12か月をそろえたうえで、用途の分類を6銘柄すべて違うものにできる選び方は1,590通りで、全体の0.56%でした。用途の分類は「複合」と「オフィス特化」の銘柄が多く、6つの組の多くがこの2つに偏っているためです。決算月と用途の両方を散らすのは、数の上でも難しいことが分かります。

スポンサーがすべて違う選び方は、多くの選び方が当てはまります。同じスポンサーの銘柄は、後の節で見るように別々の組に入っていることが多く、6つの組から1つずつ選ぶと、同じスポンサーが重なる場面が少ないためです。

規模や借入の条件を足すと、選び方は大きく減ります。6銘柄とも総資産が中央値以上の選び方は5,184通り、6銘柄ともLTVが50%未満の選び方は47,040通りでした。条件を1つ足すごとに、選べる組み合わせは数分の1になります。条件に合う銘柄の少ない組が、ここでも全体の数を決めています。

13組ごとの銘柄の数字

6つの組それぞれの銘柄の、総資産・LTV・上場年・上期と下期の分配金の差・10期の1口当たり分配金の伸び(分割を調整)の中央値です。

組銘柄数総資産LTV上場年上期と下期の差10期の分配金の伸び
1月・7月142,840億円47.0%2014年2.2%+14.1%
2月・8月153,853億円46.2%2013年2.7%+13.6%
3月・9月34,010億円51.1%2003年3.6%+21.8%
4月・10月82,514億円48.1%2012年2.3%+8.3%
5月・11月83,983億円45.6%2008年1.7%+15.2%
6月・12月72,993億円45.5%2006年4.5%+8.0%
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決算月の組と、規模や借入の多さの間に決まった関係はありません。決算月は、上場したときに決めた規約によるもので、物件や運用の中身を表すものではないからです。組ごとの値の違いは、たまたまその組に入った銘柄の顔ぶれの違いです。

14決算月ごとの分配金総額を、年ごとに

J-REIT全体の分配金総額を、決算月と決算の年で並べました(単位は億円。57銘柄の有報にある直近10期の値で、今の銘柄だけを数えています)。

決算月2022年(億円)2023年(億円)2024年(億円)2025年(億円)
1月508541574580
2月9621,0231,0671,201
3月271241259281
4月295326401446
5月447460483517
6月422467540552
7月525555597692
8月9701,0581,0921,216
9月270252259285
10月278300438442
11月447475498540
12月472631755838
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同じ決算月の値を年で比べると、その月に決算を迎える銘柄の分配金が、全体としてどう動いたかが分かります。上場や合併で銘柄が入れ替わった年は、その分だけ値が動きます。古い年ほど、今の銘柄のうちまだ上場していなかったものが入っていないので、値が小さく出ます。

15上場の時期と、決算月の組

上場の時期ごとに、どの組に入る銘柄が多いかを数えました。

上場の時期銘柄数1月・7月2月・8月3月・9月4月・10月5月・11月6月・12月
2005年以前17242342
2006〜2012年11331112
2013〜2018年23770423
2019年以降4210010
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決算月は、上場するときの規約で決まります。古い時期に上場した銘柄が多い組と、新しい銘柄が多い組があり、組ごとの銘柄の数の偏りは、上場の時期の重なりからも生まれています。合併した銘柄は、合併後の決算月の組に数えています。

161年の決算と支払いのカレンダー

6つの組から1銘柄ずつ選んだ場合の、1年の流れです。支払いは「決算から3か月以内」として、支払いが来うる月の範囲を書いています。

決算月決算を迎える組その組の銘柄数分配金の支払いが来うる月
1月1月・7月142月・3月・4月
2月2月・8月153月・4月・5月
3月3月・9月34月・5月・6月
4月4月・10月85月・6月・7月
5月5月・11月86月・7月・8月
6月6月・12月77月・8月・9月
7月1月・7月148月・9月・10月
8月2月・8月159月・10月・11月
9月3月・9月310月・11月・12月
10月4月・10月811月・12月・1月
11月5月・11月812月・1月・2月
12月6月・12月71月・2月・3月
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決算月が12か月そろえば、支払いの月の範囲も12か月に散らばります。ただし、同じ月に2つの組の支払いが重なったり、ある月に支払いがなかったりすることはありえます。支払いの日は銘柄ごとに違うためです。

17組ごとの、分配金総額の大きさ

6つの組それぞれの、直近2期の分配金総額の合計です。銘柄の数の割合と、分配金の割合を並べました。

組銘柄数分配金総額(直近2期)分配金の割合銘柄数の割合
1月・7月141,410億円17.5%25.0%
2月・8月152,434億円30.3%26.8%
3月・9月3564億円7.0%5.4%
4月・10月8933億円11.6%14.3%
5月・11月81,098億円13.7%14.3%
6月・12月71,600億円19.9%12.5%
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銘柄の数の割合より分配金の割合が大きい組は、規模の大きい銘柄が入っている組です。分配金の割合の小さい組は、J-REIT全体で見ると、その2か月の決算に回るお金が少ないことになります。

18毎月ではなく、2か月ごとなら

毎月でなくてよければ、必要な銘柄は減ります。奇数の月(1・3・5・7・9・11月)に決算をそろえるには、1月・7月、3月・9月、5月・11月の3つの組から1銘柄ずつ、3銘柄で足ります。選び方は336通りです。偶数の月(2・4・6・8・10・12月)なら、2月・8月、4月・10月、6月・12月の組から選び、840通りです。

奇数の月の選び方には、銘柄数の少ない3月・9月の組が入るので、偶数の月より選び方が少なくなります。3か月ごと(年4回)なら、もっと少なくて済みます。1つの組は6か月おきの2つの月なので、3か月ごとの4つの月(たとえば1・4・7・10月)は、1月・7月と4月・10月の2つの組から1銘柄ずつ、2銘柄で作れます。

決算のある間隔必要な最少の銘柄数年に決算のある月
毎月612か月
2か月ごと36か月
3か月ごと24か月
半年ごと12か月

19決算月ごとに見た、J-REIT全体の分配金

J-REIT全体では、どの月の決算に、どれだけの分配金が集まっているでしょうか。直近2期の分配金総額を、決算月ごとに合計しました(57銘柄・1年分にほぼ相当)。

決算月決算の数(銘柄)分配金総額の合計割合
1月14717億円8.9%
2月141,218億円15.2%
3月3279億円3.5%
4月8491億円6.1%
5月8558億円6.9%
6月7561億円7.0%
7月14692億円8.6%
8月151,216億円15.1%
9月3285億円3.5%
10月8442億円5.5%
11月8540億円6.7%
12月91,039億円12.9%
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最も多いのは2月の決算で、全体の15.2%、最も少ないのは3月で3.5%でした。規模の大きい銘柄の決算月に、分配金が集まります。毎月の決算をそろえても、J-REIT全体の分配金の流れは月によって大きく違う、ということです。

2012か月そろえても、毎月同じ額にはならない

1つ目の理由は、同じ銘柄でも上期と下期で分配金の額が違うことです。直近8期(4年分)がそろう銘柄で、決算月ごとに1口当たり分配金(分割を調整)の平均を出し、2つの月の差を平均で割りました。

上期と下期の差銘柄数
2%未満22
2〜5%15
5〜10%11
10〜20%4
20%以上3

55銘柄の中央値は2.5%でした。差の大きい10銘柄です(右から2列目は、平均の多かった決算月)。

銘柄分類多かった決算月上期と下期の差
いちごホテルリートホテル特化1月51.5%
いちごオフィスリートオフィス特化4月23.5%
積水ハウス・リート住宅特化4月20.7%
CREロジスティクスファンド物流特化12月17.0%
エスコンジャパンリート商業特化1月11.0%
三井不動産ロジスティクスパーク物流特化1月10.6%
サンケイリアルエステート複合8月10.2%
サムティ・レジデンシャル住宅特化1月8.9%
産業ファンド物流特化1月8.7%
グローバル・ワン不動産オフィス特化3月8.4%
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分類銘柄数差の中央値差の最大
オフィス特化84.0%23.5%
ヘルスケア特化11.4%1.4%
ホテル特化47.6%51.5%
住宅特化63.7%20.7%
商業特化30.6%11.0%
物流特化94.8%17.0%
複合241.8%10.2%
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ホテルや商業施設のように、季節で売上が変わる物件を持つ銘柄は、決算月によって分配金の額が違いやすくなります。物件の売却益が特定の期に入った銘柄も、差が大きく出ます。

直近の期と、その前の期の1口当たり分配金を比べると、変化率の中央値は+0.4%、5%以上増えた銘柄が10銘柄、5%以上減った銘柄が9銘柄でした(54銘柄)。

21期の長さも、上期と下期で違う

半年決算の2つの期は、日数が同じではありません。たとえば1月末から7月末までと、7月末から翌年1月末までは、日数が違います。直近4期の運用日数の中央値を組ごとに並べました。

組1つ目の期2つ目の期差
1月・7月1月の期 184日7月の期 182日2日
2月・8月2月の期 181日8月の期 184日3日
3月・9月3月の期 182日9月の期 183日1日
4月・10月4月の期 181日10月の期 184日3日
5月・11月5月の期 182日11月の期 183日1日
6月・12月6月の期 181日12月の期 184日3日
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日数の差は数日ですが、賃料は日数に比例して入るので、ほかが同じなら、長い期のほうが分配金は少し多くなるはずです。1日あたりに直して上期と下期の差を出し直すと、中央値は3.6%でした(日数で直す前は2.5%)。日数で直しても差は小さくならず、上期と下期の差の多くは、日数ではなく、季節による売上の違いや物件の売却などから来ていることになります。

22上期と下期の差が大きい銘柄の、8期の分配金

差が大きかった3銘柄の、直近8期の1口当たり分配金(分割を調整)です。

銘柄7期前6期前5期前4期前3期前2期前1期前直近
いちごホテルリート22/7 1,418円23/1 2,240円23/7 2,831円24/1 2,976円24/7 3,040円25/1 10,125円25/7 4,207円26/1 4,136円
いちごオフィスリート22/10 2,052円23/4 4,224円23/10 2,115円24/4 2,199円24/10 2,692円25/4 3,330円25/10 2,715円26/4 2,376円
積水ハウス・リート22/10 1,714円23/4 1,781円23/10 1,976円24/4 2,095円24/10 1,817円25/4 2,365円25/10 2,329円26/4 3,407円
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決算月によって額が大きく違う銘柄は、毎月の受取額をならすうえでは、その差も考えに入れる必要があります。差の理由は、季節による売上の違い、物件の売却益、一時的な費用などで、銘柄の決算説明資料に書かれています。

231口あたりの分配金は、銘柄で大きく違う

2つ目の理由は、1口あたりの分配金の大きさが銘柄で違うことです。直近期の1口当たり分配金を、組ごとに並べました。

組銘柄数最も小さい中央値最も大きい
1月・7月141,769円3,363円6,115円
2月・8月141,837円3,122円4,151円
3月・9月32,536円2,630円3,681円
4月・10月81,349円3,666円6,832円
5月・11月81,928円3,252円7,630円
6月・12月71,930円2,454円3,883円
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同じ口数ずつ持っても、受け取る額は月によって何倍も違います。毎月の受取額をならしたいなら、口数ではなく、1口の値段と分配金から金額で考える必要があります。当サイトは投資口の値段のデータを持っていないので、分配金利回りでの比較はしていません。

24その月の分配金が減ることもある

12か月をそろえても、それぞれの月を受け持つのが1銘柄なら、その銘柄の分配金が減れば、その月の受取も減ります。直近10期で、1口当たり分配金(分割を調整)が前の期より減った回数を、組ごとに数えました。

組銘柄数減った回数(中央値)減った回数(最大)直近期に利益超過分配がある銘柄
1月・7月142回5回3
2月・8月153回5回5
3月・9月32回4回0
4月・10月82回5回2
5月・11月82回5回3
6月・12月73回5回2
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55銘柄の中央値は2回で、9回の比較のうち1回も減らなかった銘柄は6銘柄でした。減った回数は、決算月の組とは関係なく、銘柄ごとの事情で決まります。各月に2銘柄ずつ置くと、1銘柄が減っても、その月の受取がゼロになることはなくなります。

25同じスポンサーの銘柄は、決算月をずらしているか

資産運用会社の筆頭株主(スポンサー)が同じ銘柄が2つ以上あるとき、決算月の組を比べました。6のスポンサーが当てはまりました。

スポンサー銘柄数決算月の組組の重なり
三井不動産株式会社31月・7月・2月・8月・6月・12月すべて違う
三菱地所株式会社22月・8月・3月・9月すべて違う
いちご株式会社21月・7月・4月・10月すべて違う
東急不動産株式会社21月・7月・5月・11月すべて違う
株式会社KJRMホールディングス21月・7月・2月・8月すべて違う
株式会社大和証券グループ本社23月・9月・5月・11月すべて違う
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6のうち6は、銘柄ごとに決算月の組が違いました。同じグループの中で決算の時期を分けると、決算や有報の作成の仕事が同じ月に集中しにくくなります。ただし、決算月を分けた理由は有報には書かれていないので、ここでは決算月の組が違うという事実だけを示します。

26組の銘柄数は、5年でどう変わったか

直近10期がそろう銘柄について、最も古い2期(2021年6月期のころ)の決算月の組と、今の組を比べました。

組最も古い2期の組(銘柄)今の組(全銘柄)
1月・7月1314
2月・8月1415
3月・9月43
4月・10月88
5月・11月88
6月・12月77

10期のあいだに組が変わった銘柄は1銘柄でした(森トラストリート)。今の組の銘柄数には、この5年に新しく上場した銘柄や、合併でなくなった銘柄の分も表れています。

27直近の決算で、分配金は増えたか

直近期の1口当たり分配金を、その前の期と比べました(分割を調整、±0.5%以内は「ほぼ同じ」)。組ごとの銘柄数です。

組増えた(銘柄)ほぼ同じ(銘柄)減った(銘柄)
1月・7月635
2月・8月725
3月・9月102
4月・10月512
5月・11月314
6月・12月412
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直近期とその前の期は、組によって決算の時期が最大5か月ずれます。同じ「直近期」でも、比べている時期は組ごとに違う点に注意してください。ある組の銘柄がそろって増えていても、それは決算月のせいではなく、その時期の物件の市況や売却益などによるものです。

28決算月が変わることもある

決算月は規約で決まっていて、ふだんは変わりません。ただし、合併や規約の変更で決算期を変える銘柄があります。直近10期の決算月の並びで、3つ以上の月が出てくる銘柄は2銘柄でした。

銘柄直近10期の決算月の並び
三井不動産ロジスティクスパーク21/7→22/1→22/7→23/1→23/7→24/1→24/7→24/10→25/7→26/1
森トラストリート21/9→22/3→22/9→23/2→23/8→24/2→24/8→25/2→25/8→26/2

運用日数が半年(170〜190日)や1年(355〜370日)から外れた期は、1銘柄の2期でした。決算期を変えた期や、上場・合併の直後の期です。決算期が変わると、その年は分配金の回数や月がずれます。12か月をそろえていても、こうした変更で月が空くことがあります。

291年決算の銘柄と、決算月を読めなかった銘柄

ジャパン・ホテル・リート・霞ヶ関ホテルリートは、この記事の6つの組の計算に入れていません。

1年決算の銘柄を組み合わせに入れると、その銘柄は1つの月しか受け持ちません。12か月をそろえる最少の数を考えるときは、半年決算の銘柄を使うほうが少ない数で済みます。

30権利確定日(決算日)はいつか

J-REITの分配金を受け取れるのは、決算期の最後の日(決算日)に投資主名簿に載っている人です。57銘柄の直近の決算日は、28日15銘柄・30日13銘柄・31日29銘柄で、すべて月の最後の日でした。

名簿に載るには、決算日までに受け渡しが終わっている必要があります。上場している投資口は、株式と同じく、売買が成立した日から数えて3営業日目に受け渡しが行われるので、決算日の2営業日前が、分配金を受け取れる最後の売買の日(権利付最終売買日)になります。決算日が土日や祝日なら、その前の営業日から数えます。

直近の12か月の月末について、財務省が国債金利を公表した日を営業日として、計算しました。

月末(決算日)その日までの最後の営業日最後に買える日(2営業日前)この月に決算の銘柄
2025年9月30日(火)9月30日(火)9月26日(金)3
2025年10月31日(金)10月31日(金)10月29日(水)8
2025年11月30日(日)11月28日(金)11月26日(水)8
2025年12月31日(水)12月30日(火)12月26日(金)7
2026年1月31日(土)1月30日(金)1月28日(水)14
2026年2月28日(土)2月27日(金)2月25日(水)15
2026年3月31日(火)3月31日(火)3月27日(金)3
2026年4月30日(木)4月30日(木)4月27日(月)8
2026年5月31日(日)5月29日(金)5月27日(水)8
2026年6月30日(火)6月30日(火)6月26日(金)7
2026年7月31日(金)7月31日(金)7月29日(水)14
2026年8月31日(月)8月31日(月)8月27日(木)15
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12か月のうち4か月は、月末が土日でした。その月は、最後に買える日が月末より4〜5日前になります。翌営業日(権利落ち日)に売っても、その期の分配金は受け取れます。実際の日付は、証券会社が案内する日程で確かめてください。

31月末が休みになることは、どのくらいあるか

2019年1月から、財務省のデータがある月までの92か月のうち、月の最後の日が土日・祝日など(財務省が国債金利を公表しなかった日)だったのは33か月で、36%でした。およそ3か月に1回は、決算日が休みの日にあたります。そのたびに、最後に買える日は前にずれます。

毎月の決算をそろえた場合、毎月どこかの銘柄の権利付最終売買日が来ます。買い増しや売却の時期を考えるときは、どの月にどの銘柄の権利付最終売買日があるかを書き出しておくと、取り違えを防げます。

32これからの12か月の決算日と曜日

決算日は規約で決まった日なので、これからの日付も分かります。2026年10月19日から先の12か月の月末と、その月に決算を迎える組です。曜日はカレンダーの曜日で、祝日は確かめていません。

月末(決算日)曜日決算を迎える組その組の銘柄数
2026年10月31日土曜日4月・10月8
2026年11月30日月曜日5月・11月8
2026年12月31日木曜日6月・12月7
2027年1月31日日曜日1月・7月14
2027年2月28日日曜日2月・8月15
2027年3月31日水曜日3月・9月3
2027年4月30日金曜日4月・10月8
2027年5月31日月曜日5月・11月8
2027年6月30日水曜日6月・12月7
2027年7月31日土曜日1月・7月14
2027年8月31日火曜日2月・8月15
2027年9月30日木曜日3月・9月3
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12か月のうち4か月は、月末が土曜日か日曜日です。その月の最後に買える日は、前の金曜日から2営業日さかのぼった日になります。祝日が重なると、さらに前にずれます。

なお、J-REITの分配金は日割りではありません。決算期の途中で買っても、権利付最終売買日までに買っていれば、その期の分配金を1口あたり満額で受け取ります。反対に、期の大半を持っていても、権利付最終売買日より前に売れば、その期の分配金は受け取れません。

33分配金は、いつ入るか

決算日のあと、分配金が実際に支払われるまでには時間がかかります。各銘柄の有報の分配方針には、支払いの時期の決まりが書かれています。

有報の書き方銘柄数
決算期から3か月以内46
決算日から3か月以内3
記載を読み取れず3
決算期後3か月以内2
決算日後3か月以内2
決算期から3月以内1

54銘柄が「決算から3か月以内」と書いていました。決算月と支払いの月は同じではなく、たとえば1月・7月決算の銘柄の分配金は、決算から3か月以内の月に入ります。決算月が12か月そろえば、支払いの月も、それぞれ3か月以内ずれて12か月に分かれます。ただし、銘柄によって支払いまでの日数が違うので、支払いの月がぴったり毎月1回になるとは限りません。実際の支払開始日は、各銘柄の決算の発表で確かめてください。

34組を考えずに選ぶと、何か月に分配金が入るか

決算月の組を考えずに選んだ場合、決算のある月の数は、選んだ銘柄が何組にまたがるかで決まります。2つの組にしか入っていなければ、6銘柄を持っていても決算のある月は4か月だけです。

選んだ銘柄がまたがる組の数決算のある月決算のない月
1組2か月10か月
2組4か月8か月
3組6か月6か月
4組8か月4か月
5組10か月2か月
6組12か月0か月

56銘柄のうち、1月・7月と2月・8月の2つの組だけで29銘柄(52%)を占めます。決算月を見ずに選ぶと、この2つの組に偏りやすく、決算のない月が多くなりがちです。

35J-REITの毎月分配型の投資信託とは

自分で6銘柄以上をそろえる代わりに、多くのJ-REITにまとめて投資する投資信託で、毎月分配金を出す「毎月分配型」を選ぶ方法もあります。両者の違いを、仕組みの面から整理します。

元本払戻金の考え方を、数字の例で確かめます。ある人の買ったときの基準価額(個別元本)が10,000円、分配の前の基準価額が10,050円で、分配金が100円出たとします。分配のあとの基準価額は9,950円で、個別元本を50円下回ります。この50円分が元本払戻金(特別分配金)で課税されず、残りの50円が普通分配金として課税されます。このあと、その人の個別元本は9,950円に下がります。分配金を受け取っても、その一部は自分のお金が戻ってきただけ、ということです。

反対に、分配の前の基準価額が10,150円なら、分配のあとも10,050円で個別元本を下回らないので、100円の全額が普通分配金として課税されます。同じ100円の分配金でも、買った時期(個別元本)によって税の扱いが変わります。

毎月分配型の投資信託の分配金の額は、投資信託の運用会社が決めるもので、中に入っているJ-REITの決算月とは直接は対応しません。当サイトは投資信託の分配金のデータは使っていないので、ここでは数字の比較はしていません。

36自分で組み合わせを確かめる手順

決算月は、銘柄のウェブサイトの「分配金」や「決算情報」のページ、決算短信の表紙、有報のどれでも確かめられます。有報なら過去の決算年月が並ぶので、決算期を変えたことがあるかも一度に分かります。

  1. 持っている(または気になる)銘柄の決算月を調べる。有報の「主要な経営指標等の推移」に、過去の決算年月が並んでいます。
  2. 6つの組のどれに当たるかを書き出す。1月・7月、2月・8月、3月・9月、4月・10月、5月・11月、6月・12月のどれかです。
  3. 空いている組を探す。空いている組の銘柄から選べば、その2か月が埋まります。
  4. 銘柄の中身を確かめる。決算月がそろっても、借入の多さ・物件の用途・分配金の推移はそれぞれ違います。決算月だけで選ばないことが大切です。
  5. 決算期の変更がないか確かめる。合併や規約の変更で、決算月が変わることがあります。

37この記事の使い方

この記事の数字は、「毎月分配金を受け取れる組み合わせ」を考えるときの、数の上の土台です。使い方の例を3つ挙げます。

どの銘柄を選ぶかは、決算月だけでなく、借入・物件・分配金の推移など、ほかの記事の数字もあわせて考えてください。

38この記事の計算の前提

39この記事で分からないこと

40この記事に出てくる言葉

決算期・決算日
投資法人が利益を計算する期間と、その最後の日。J-REITの多くは6か月ごとです。
権利確定日
分配金を受け取れる人が決まる日。J-REITでは決算日に投資主名簿に載っている人が受け取ります。
権利付最終売買日
その期の分配金を受け取るために、買っておく必要がある最後の売買の日。決算日の2営業日前です。
権利落ち日
権利付最終売買日の翌営業日。この日以降に買っても、その期の分配金は受け取れません。
包除原理
「どれも欠けない数」を、「全体−1つ欠ける数+2つ欠ける数−…」と足し引きして数える方法です。
投資主名簿
投資法人の投資口を持っている人の名簿。決算日に載っている人が、その期の分配金を受け取ります。
LTV
有利子負債÷総資産。物件などの資産のうち、借入でまかなっている割合です。
1年決算
年に1回だけ決算をする銘柄。分配金も年1回です。
個別元本
投資信託を買った人ごとの、元本にあたる基準価額。分配金のうち課税されない部分を決める基準になります。
普通分配金・元本払戻金
投資信託の分配金のうち、運用の利益から出た部分(課税)と、元本の払い戻しにあたる部分(非課税)です。元本払戻金は特別分配金とも呼ばれます。
毎月分配型
毎月決算をして分配金を出す投資信託。分配金に元本の払い戻しが含まれることがあります。

41よくある質問

毎月分配金を受け取るには、何銘柄必要ですか。

半年決算の6つの組から1銘柄ずつ、最少6銘柄です。いまの56銘柄では、6つの組すべてに銘柄があります。

10銘柄くらい持てば、自然に毎月そろいますか。

決算月を見ずに選ぶと、そろうとは限りません。56銘柄から無作為に10銘柄を選んで12か月がそろう確率は16.8%でした。

どの月の決算の銘柄が少ないですか。

3月・9月の組が3銘柄で最も少なく、2月・8月の組が15銘柄で最も多くありました。

リートの権利確定日はいつですか。

決算日(決算期の最後の日)です。J-REITの決算日は月の最後の日がほとんどで、その2営業日前までに買っておく必要があります。

毎月同じ額の分配金を受け取れますか。

受け取れるとは限りません。1口あたりの分配金の大きさは銘柄で大きく違い、同じ銘柄でも上期と下期で額が違うことがあります。

同じ用途の銘柄だけで、毎月そろえられますか。

この記事の集計では、1つの用途だけで12か月がそろうのは複合・オフィス特化でした。ほかの用途は、どこかの組に銘柄がありません。

決算月はずっと同じですか。

ふだんは変わりませんが、合併や規約の変更で変わることがあります。直近10期で決算月が変わった銘柄は2銘柄でした。

同じスポンサーの銘柄を組み合わせると、決算月はそろいますか。

同じスポンサーの銘柄が2つ以上ある6のうち6は、銘柄ごとに決算月の組が違いました。ただし、1つのスポンサーで6つの組すべてを持つところは、この集計ではありませんでした。

リートの分配金は、決算月に振り込まれますか。

振り込まれません。多くの銘柄が、決算から3か月以内に支払うと有報に書いています。決算月と支払いの月は違います。

決算日の翌日に売っても、分配金はもらえますか。

決算日の2営業日前(権利付最終売買日)までに買って持っていれば、その翌営業日以降に売っても、その期の分配金を受け取れます。

3銘柄で2か月ごとに受け取れますか。

決算月で見れば、奇数の月の3つの組、または偶数の月の3つの組から1銘柄ずつ選ぶと、2か月ごとに決算があります。選び方は奇数の月が336通り、偶数の月が840通りでした。

1年に1回だけ決算をするJ-REITはありますか。

この記事の集計では1銘柄でした。1年決算の銘柄は分配金も年1回で、受け持てる月は1つだけです。

決算月の一覧は、どこで見られますか。

銘柄ごとの決算月は、当サイトの「リートの分配金と税金」の記事に一覧があります。各銘柄の有報の「主要な経営指標等の推移」でも、過去の決算年月を確かめられます。

規模の大きい銘柄だけで、毎月そろえられますか。

総資産が中央値以上の銘柄だけでも、6つの組すべてに銘柄がありました。6銘柄とも総資産が中央値以上になる選び方は5,184通りです。

決算月が同じ銘柄を2つ持つ意味はありますか。

その月の受取を1銘柄に頼らずに済みます。1銘柄が減配しても、もう1銘柄の分配金が残ります。ただし、同じ組の銘柄を2つ持っても、決算のある月の数は増えません。

決算月の少ない組の銘柄は、なぜ少ないのですか。

決算月は各投資法人が上場するときに規約で決めたもので、理由は有報に書かれていません。合併で決算期を変えた銘柄もあり、組の銘柄数は年によって変わります。

決算日が土曜日のときは、いつまでに買えばよいですか。

決算日の前の最後の営業日(金曜日など)から数えて、2営業日前が最後に買える日です。証券会社が案内する日程で確かめてください。

毎月分配型の投資信託と、自分でそろえるのはどちらがよいですか。

どちらかをすすめることはできません。投資信託は信託報酬がかかり、分配金に元本の払い戻しが含まれることがあります。自分でそろえる場合は、銘柄が少ないぶん1銘柄の影響が大きくなります。

42この記事の数字は、どこから取ったか

使ったのは次の資料です。

制度・税の記述は次の一次資料で確かめました。

数字は当サイトが有報の表から機械で読み、合計が有報の記載と合うことを確かめてから使っています(物件表は57銘柄中54銘柄で取得価格の合計が有報の記載と一致、借入金明細は57銘柄すべてで貸借対照表と一致)。東証に上場する58銘柄のうち、三井不動産商業ファンド投資法人は有報をまだ読めていないため、集計に入っていません。決算月の組は、直近2期の決算月から読みました。組み合わせの数と確率は、組ごとの銘柄数から包除原理で計算したもので、銘柄の良し悪しとは関係がありません。権利付最終売買日は、財務省が国債金利を公表した日を営業日とみなして数えた目安です。

投資口価格・時価総額・分配金利回りは載せていません。価格は毎日動き、当サイトはそのデータを持っていないためです。この記事は特定の銘柄の勧誘ではありません。

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