01分配金とは
分配金は、匿名組合契約などに基づいて投資家に配られる利益です。投資型クラウドファンディングで受け取るお金の大半がこれにあたります。
重要なのは、分配金と元本の返還(償還)は別だということです。10万円を出して10万4,000円が戻ってきた場合、分配金は4,000円で、残りの10万円は元本の返還です。所得になるのは4,000円だけです。
この区別を間違えると、確定申告で所得を大きく申告してしまいます。年間取引報告書には分配金だけが書かれているので、書類のとおりに書けば間違いません。
02分配金は、どこに書かれているか
この言葉が出てくる場所と、そこでの書かれ方を並べます。
| どこに出てくるか | 書かれ方 | 見るときの注意 |
|---|---|---|
| 取引履歴 | 分配と償還が別の行 | 分けて記録する |
| 年間取引報告書 | 分配金の合計 | 確定申告に使う |
| 運用報告 | 分配の計算根拠 | 想定どおりか |
| 契約締結前交付書面 | 分配の方法と時期 | いつ、どうやって |
03分配金で、誤解されやすい点
| よくある誤解 | 実際は |
|---|---|
| 振り込まれた額が所得 | 元本の返還が含まれている。分配だけが所得 |
| 分配金は必ず支払われる | 想定であって保証ではない |
| 分配金は毎月入る | 運用終了時の一括が主流 |
| 分配金=利回りどおりの金額 | 運用の結果による。下振れも上振れもある |
| 分配金は手取り | 20.42%が源泉徴収されることが多い |
04分配金と一緒に読む語
この記事は法令の定めと公表されている数字だけで書いています。分配金の実際の扱いは契約締結前交付書面(不動産型では契約成立前書面)に書かれていて、募集ページの表現と食い違う場合は書面が優先します。制度は改正されることがあります。
05よくある質問
この用語は、どこで確認できますか。
契約締結前交付書面(不動産型では契約成立前書面)です。法令で交付が義務づけられていて、記載すべき事項も決まっています。
募集ページと書面で書き方が違う場合は。
書面が優先します。募集ページは広告で、書面は契約の説明です。
用語が分からないまま投資してもよいですか。
おすすめしません。分からない言葉があるまま同意すると、あとで「知らなかった」と主張するのが難しくなります。
元本は保証されますか。
されません。どの種別にも公的な元本補償の仕組みはなく、出資について元本を保証することは出資法で禁じられています。
用語の一覧はありますか。
用語集のページにまとめています。この記事からも関連する語に移動できます。
06この記事の数字は、どこから取ったか
会社名を挙げて処分や事故を書くにあたっては、照合を法人番号の完全一致に限りました。社名の部分一致で突き合わせると、似た社名の別会社の記録を拾ってしまいます。当サイトが実際に試したところ、82件が一致したように見えてそのほとんどが別会社でした。
できていないことも書きます。不動産特定共同事業者への監督処分は国土交通省・都道府県の所管で、この事例集には含まれていません。また償還後の実績は、事業型を除いてどの事業者も公表していないため、不動産型・融資型については「戻らなかった件数」を外から数えられません。
数字はいずれも元本を保証するものではなく、この記事は特定の商品の勧誘ではありません。

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