01運用報告書とは
運用報告書は、運用の状況を投資家に伝える書類です。名称は事業者によって違い、「運用レポート」「運用状況のお知らせ」などとも呼ばれます。
法令で様式が定められているわけではないので、内容と頻度は事業者によって大きく違います。月次で写真つきの報告を出す事業者もあれば、運用終了時に一度だけの事業者もあります。
この差は、事業者を選ぶときの実質的な材料になります。報告が丁寧な事業者は、報告の負荷を引き受けているということです。そして、報告が遅れ始めたら運用そのものが遅れている可能性があります。
02運用報告書は、どこに書かれているか
この言葉が出てくる場所と、そこでの書かれ方を並べます。
| どこに出てくるか | 書かれ方 | 見るときの注意 |
|---|---|---|
| マイページ | 運用報告、お知らせ | ログイン後に見られる |
| 内容 | 稼働率、賃料収入、売却活動の状況 | 案件による |
| 頻度 | 月次、四半期、運用終了時 | 事業者による |
| 延長の通知 | 運用状況のお知らせとして | — |
03運用報告書で、誤解されやすい点
| よくある誤解 | 実際は |
|---|---|
| 法令で決まった様式がある | ない。事業者ごとに違う |
| 投資していなくても見られる | ログイン後のみのことが多い |
| 報告がなければ違法 | 頻度は契約による |
| 報告が来れば運用は順調 | 内容を読む。数字が想定どおりか |
04運用報告書と一緒に読む語
この記事は法令の定めと公表されている数字だけで書いています。運用報告書の実際の扱いは契約締結前交付書面(不動産型では契約成立前書面)に書かれていて、募集ページの表現と食い違う場合は書面が優先します。制度は改正されることがあります。
05よくある質問
この用語は、どこで確認できますか。
契約締結前交付書面(不動産型では契約成立前書面)です。法令で交付が義務づけられていて、記載すべき事項も決まっています。
募集ページと書面で書き方が違う場合は。
書面が優先します。募集ページは広告で、書面は契約の説明です。
用語が分からないまま投資してもよいですか。
おすすめしません。分からない言葉があるまま同意すると、あとで「知らなかった」と主張するのが難しくなります。
元本は保証されますか。
されません。どの種別にも公的な元本補償の仕組みはなく、出資について元本を保証することは出資法で禁じられています。
用語の一覧はありますか。
用語集のページにまとめています。この記事からも関連する語に移動できます。
06この記事の数字は、どこから取ったか
会社名を挙げて処分や事故を書くにあたっては、照合を法人番号の完全一致に限りました。社名の部分一致で突き合わせると、似た社名の別会社の記録を拾ってしまいます。当サイトが実際に試したところ、82件が一致したように見えてそのほとんどが別会社でした。
できていないことも書きます。不動産特定共同事業者への監督処分は国土交通省・都道府県の所管で、この事例集には含まれていません。また償還後の実績は、事業型を除いてどの事業者も公表していないため、不動産型・融資型については「戻らなかった件数」を外から数えられません。
数字はいずれも元本を保証するものではなく、この記事は特定の商品の勧誘ではありません。

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