01レバレッジとは
レバレッジは、借入を使って、自己資金より大きな資産を動かすことです。不動産では、物件価格の一部を借入でまかなうのが通例です。
利益が出ているときは、借入があるほど自己資金に対する利回りが高くなります。1億円の物件が5%の収益を生むとして、自己資金5,000万円・借入5,000万円(金利2%)なら、自己資金に対する利回りは8%になります。
ところが損失が出ているときも、同じ倍率で効きます。物件の価値が10%下がったとき、借入がなければ損は10%ですが、半分を借りていれば自己資金に対する損は20%です。これがレバレッジの本質です。
02レバレッジは、どこに書かれているか
この言葉が出てくる場所と、そこでの書かれ方を並べます。
| どこに出てくるか | 書かれ方 | 見るときの注意 |
|---|---|---|
| 募集ページ | 「借入を活用」「レバレッジ」 | 借入があるかどうか |
| 同ページ | LTV(物件価値に対する借入の割合) | 数字で書かれていれば分かる |
| 登記事項証明書 | 抵当権の債権額 | 法務局で誰でも取れる。いくら借りているかが分かる |
| 契約締結前交付書面 | 借入の条件 | 金利、期間、返済方法 |
03レバレッジで、誤解されやすい点
| よくある誤解 | 実際は |
|---|---|
| 投資家が借入をする | しない。案件(またはSPC)が借りる |
| レバレッジが高いほど利回りが高いからよい | 損も同じ倍率で効く |
| 投資家の損失が出資額を超える | 超えない。出資額が上限 |
| 借入がない案件のほうが必ず安全 | 借入がなければ規模が限られる。良し悪しは案件による |
| 金利が上がっても関係ない | 借入の返済が増え、分配の原資が減る |
04レバレッジと一緒に読む語
この記事は法令の定めと公表されている数字だけで書いています。レバレッジの実際の扱いは契約締結前交付書面(不動産型では契約成立前書面)に書かれていて、募集ページの表現と食い違う場合は書面が優先します。制度は改正されることがあります。
05よくある質問
この用語は、どこで確認できますか。
契約締結前交付書面(不動産型では契約成立前書面)です。法令で交付が義務づけられていて、記載すべき事項も決まっています。
募集ページと書面で書き方が違う場合は。
書面が優先します。募集ページは広告で、書面は契約の説明です。
用語が分からないまま投資してもよいですか。
おすすめしません。分からない言葉があるまま同意すると、あとで「知らなかった」と主張するのが難しくなります。
元本は保証されますか。
されません。どの種別にも公的な元本補償の仕組みはなく、出資について元本を保証することは出資法で禁じられています。
用語の一覧はありますか。
用語集のページにまとめています。この記事からも関連する語に移動できます。
06この記事の数字は、どこから取ったか
会社名を挙げて処分や事故を書くにあたっては、照合を法人番号の完全一致に限りました。社名の部分一致で突き合わせると、似た社名の別会社の記録を拾ってしまいます。当サイトが実際に試したところ、82件が一致したように見えてそのほとんどが別会社でした。
できていないことも書きます。不動産特定共同事業者への監督処分は国土交通省・都道府県の所管で、この事例集には含まれていません。また償還後の実績は、事業型を除いてどの事業者も公表していないため、不動産型・融資型については「戻らなかった件数」を外から数えられません。
数字はいずれも元本を保証するものではなく、この記事は特定の商品の勧誘ではありません。

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