01ノンリコースローンとは
ノンリコースローンは、返済の引き当てが特定の資産とその収益に限られる借入です。物件を売っても返済に足りなかった場合、借りた側の他の財産に請求が及びません。
不動産の証券化では、SPCがノンリコースローンで物件を取得する形が使われます。これにより、案件の失敗が事業者本体に波及しにくくなります。
投資家から見ると、この仕組み自体は直接の保護にはなりません。出資者は借入の後ろに位置するので、物件が値下がりすれば先に出資者の取り分が減ります。ノンリコースかどうかより、いくら借りているか(LTV)のほうが投資家には効きます。
02ノンリコースローンは、どこに書かれているか
この言葉が出てくる場所と、そこでの書かれ方を並べます。
| どこに出てくるか | 書かれ方 | 見るときの注意 |
|---|---|---|
| 募集ページ | 「ノンリコースローン」 | 借入の形 |
| 契約締結前交付書面 | 借入の条件 | — |
| 登記事項証明書 | 抵当権の債権額 | 借入の額が分かる |
03ノンリコースローンで、誤解されやすい点
| よくある誤解 | 実際は |
|---|---|
| ノンリコースなら投資家も守られる | 守られるのは借りた側。出資者は借入の後ろ |
| ノンリコースのほうが金利が安い | 逆。貸す側のリスクが高いので金利は高くなる |
| 投資家が返済義務を負う | 負わない。損失は出資額まで |
04ノンリコースローンと一緒に読む語
この記事は法令の定めと公表されている数字だけで書いています。ノンリコースローンの実際の扱いは契約締結前交付書面(不動産型では契約成立前書面)に書かれていて、募集ページの表現と食い違う場合は書面が優先します。制度は改正されることがあります。
05よくある質問
この用語は、どこで確認できますか。
契約締結前交付書面(不動産型では契約成立前書面)です。法令で交付が義務づけられていて、記載すべき事項も決まっています。
募集ページと書面で書き方が違う場合は。
書面が優先します。募集ページは広告で、書面は契約の説明です。
用語が分からないまま投資してもよいですか。
おすすめしません。分からない言葉があるまま同意すると、あとで「知らなかった」と主張するのが難しくなります。
元本は保証されますか。
されません。どの種別にも公的な元本補償の仕組みはなく、出資について元本を保証することは出資法で禁じられています。
用語の一覧はありますか。
用語集のページにまとめています。この記事からも関連する語に移動できます。
06この記事の数字は、どこから取ったか
会社名を挙げて処分や事故を書くにあたっては、照合を法人番号の完全一致に限りました。社名の部分一致で突き合わせると、似た社名の別会社の記録を拾ってしまいます。当サイトが実際に試したところ、82件が一致したように見えてそのほとんどが別会社でした。
できていないことも書きます。不動産特定共同事業者への監督処分は国土交通省・都道府県の所管で、この事例集には含まれていません。また償還後の実績は、事業型を除いてどの事業者も公表していないため、不動産型・融資型については「戻らなかった件数」を外から数えられません。
数字はいずれも元本を保証するものではなく、この記事は特定の商品の勧誘ではありません。

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