01デポジットの意味とは
デポジットは、あらかじめ預けておく資金です。投資型クラウドファンディングでは、事業者の口座に入金しておき、そこから各案件に出資する仕組みを指します。
利点は案件が出たときにすぐ申し込めることと、振込手数料が1回で済むことです。先着方式の案件では、残高がないと申し込めない事業者もあります。
注意点は残高の管理です。償還された資金がデポジットに戻る設計の場合、出金しない限り事業者の側に置かれ続けます。使う予定のない資金は出金しておくのが安全です。
02デポジットの意味は、どこに書かれているか
この言葉が出てくる場所と、そこでの書かれ方を並べます。
| どこに出てくるか | 書かれ方 | 見るときの注意 |
|---|---|---|
| 入出金のページ | デポジット残高、投資可能額 | — |
| 申し込み画面 | 残高からの出資 | 残高が足りるか |
| 償還のとき | デポジットに戻るか、銀行口座に戻るか | 設計が事業者で違う |
| 管理表 | 各社のデポジット残高 | 合計を把握する |
03デポジットの意味で、誤解されやすい点
| よくある誤解 | 実際は |
|---|---|
| デポジットは投資しているお金 | まだ投資していない待機資金 |
| デポジットに置いておけば利息が付く | 原則として付かない |
| デポジットは自動で投資される | 案件ごとに申し込みが要る |
| デポジットは分別管理の対象外 | 対象。ただし方法は事業者による |
| 残高は自動で銀行に戻る | 出金の操作が要る事業者がある |
04資金の出し入れの方式を、事業者ごとに並べる
預けた資金がどう動くかは、事業者ごとに設計が違います。
| 方式 | 社数 |
|---|---|
| 記載なし | 67社 |
| 都度入金&自動出金 | 25社 |
| デポジット口座(投資に残高不要) | 8社 |
| デポジット口座(投資に残高必要) | 7社 |
| 都度入金&自動出金 | 1社 |
| 都度入金 | 1社 |
| 都度入金/出金は申請から3営業日目に払戻 | 1社 |
| 方式 | 待機資金の置き場所 | 先着方式に間に合うか | 振込の回数 |
|---|---|---|---|
| デポジット口座型 | 事業者の側 | 間に合う | まとめて1回 |
| 都度入金型 | 自分の銀行口座 | 間に合いにくい | 案件ごとに1回 |
| 自動出金型 | 償還後は自分の口座に戻る | — | — |
| デポジット残留型 | 償還後も事業者の側 | 間に合う | 出金の操作が要る |
「都度入金」なら、案件が決まってから振り込みます。待機資金は自分の銀行口座にあるので、事業者の側に置かれる時間が短くなります。その代わり、先着方式の案件には間に合いにくくなります。
05デポジットの意味と一緒に読む語
この記事は法令の定めと公表されている数字だけで書いています。デポジットの意味の実際の扱いは契約締結前交付書面(不動産型では契約成立前書面)に書かれていて、募集ページの表現と食い違う場合は書面が優先します。制度は改正されることがあります。
06よくある質問
この用語は、どこで確認できますか。
契約締結前交付書面(不動産型では契約成立前書面)です。法令で交付が義務づけられていて、記載すべき事項も決まっています。
募集ページと書面で書き方が違う場合は。
書面が優先します。募集ページは広告で、書面は契約の説明です。
用語が分からないまま投資してもよいですか。
おすすめしません。分からない言葉があるまま同意すると、あとで「知らなかった」と主張するのが難しくなります。
元本は保証されますか。
されません。どの種別にも公的な元本補償の仕組みはなく、出資について元本を保証することは出資法で禁じられています。
用語の一覧はありますか。
用語集のページにまとめています。この記事からも関連する語に移動できます。
07この記事の数字は、どこから取ったか
会社名を挙げて処分や事故を書くにあたっては、照合を法人番号の完全一致に限りました。社名の部分一致で突き合わせると、似た社名の別会社の記録を拾ってしまいます。当サイトが実際に試したところ、82件が一致したように見えてそのほとんどが別会社でした。
できていないことも書きます。不動産特定共同事業者への監督処分は国土交通省・都道府県の所管で、この事例集には含まれていません。また償還後の実績は、事業型を除いてどの事業者も公表していないため、不動産型・融資型については「戻らなかった件数」を外から数えられません。
数字はいずれも元本を保証するものではなく、この記事は特定の商品の勧誘ではありません。

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