01支払調書とは
支払調書は、事業者が「誰に、いくら支払い、いくら源泉徴収したか」を税務署に提出する書類です。所得税法で提出が義務づけられています。
重要な点が2つあります。ひとつは、投資家への交付は法令上の義務ではないこと。税務署に出すための書類だからです。それでも多くの事業者が「年間取引報告書」などの名前でマイページに用意しています。
もうひとつは、提出されているという事実です。マイナンバーが記載されているので、税務署は誰がいくら受け取ったかを把握しています。「申告しなければ分からない」という前提は成り立ちません。
02支払調書は、どこに書かれているか
この言葉が出てくる場所と、そこでの書かれ方を並べます。
| どこに出てくるか | 書かれ方 | 見るときの注意 |
|---|---|---|
| マイページ | 「書類」「レポート」「各種帳票」 | 1〜2月に出る |
| 名称 | 年間取引報告書、支払調書、年間損益報告書 | 事業者によって違う |
| 確定申告 | 収入金額、源泉徴収税額 | そのまま転記できる |
| 税務署 | 事業者が提出 | 投資家には見えない |
03支払調書で、誤解されやすい点
| よくある誤解 | 実際は |
|---|---|
| 交付されないのは違法 | 投資家への交付義務はない |
| 支払調書の金額=手取り | 税引前の金額 |
| 償還額も書かれている | 分配だけ。元本の返還は所得ではない |
| 申告しなければ把握されない | 支払調書が税務署に提出されている |
| 郵送で届く | マイページからダウンロードする事業者が大半 |
04支払調書と一緒に読む語
この記事は法令の定めと公表されている数字だけで書いています。支払調書の実際の扱いは契約締結前交付書面(不動産型では契約成立前書面)に書かれていて、募集ページの表現と食い違う場合は書面が優先します。制度は改正されることがあります。
05よくある質問
この用語は、どこで確認できますか。
契約締結前交付書面(不動産型では契約成立前書面)です。法令で交付が義務づけられていて、記載すべき事項も決まっています。
募集ページと書面で書き方が違う場合は。
書面が優先します。募集ページは広告で、書面は契約の説明です。
用語が分からないまま投資してもよいですか。
おすすめしません。分からない言葉があるまま同意すると、あとで「知らなかった」と主張するのが難しくなります。
元本は保証されますか。
されません。どの種別にも公的な元本補償の仕組みはなく、出資について元本を保証することは出資法で禁じられています。
用語の一覧はありますか。
用語集のページにまとめています。この記事からも関連する語に移動できます。
06この記事の数字は、どこから取ったか
会社名を挙げて処分や事故を書くにあたっては、照合を法人番号の完全一致に限りました。社名の部分一致で突き合わせると、似た社名の別会社の記録を拾ってしまいます。当サイトが実際に試したところ、82件が一致したように見えてそのほとんどが別会社でした。
できていないことも書きます。不動産特定共同事業者への監督処分は国土交通省・都道府県の所管で、この事例集には含まれていません。また償還後の実績は、事業型を除いてどの事業者も公表していないため、不動産型・融資型については「戻らなかった件数」を外から数えられません。
数字はいずれも元本を保証するものではなく、この記事は特定の商品の勧誘ではありません。

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