投資総研
データ記事

抽選に外れ続けるときに見直すこと

読む目安:「先に結論」だけなら1分/全部で約5分(3千字)

01抽選に外れる確率は、応募率で決まる

抽選方式では、募集額に対して申し込みが多いほど当選しにくくなります。当選の確率は、おおよそ応募率の逆数です。

応募率当選の確率(目安)10回申し込んだときの当選回数
100%約100%約10回
150%約67%約6回
200%約50%約5回
300%約33%約3回
500%約20%約2回
800%約12%約1回
1000%約10%約1回

事業者によって抽選の方式は違います。口数に応じた抽選、1人1口までの抽選、優遇枠があるものなど。目安として見てください。

応募率が500%なら、5回に1回しか当たりません。外れ続けるのは、運が悪いのではなくその事業者の競争率が高いということです。

02外れ続けるときに、まず確かめること

自分の申し込み方に問題がないかを確かめます。

確かめること問題がある場合対処
申し込みの締切に間に合っているか締切後に申し込んでいる締切時刻を確認する
入金が完了しているかデポジットに残高がないと無効になる事業者がある事前に入金する
本人確認が完了しているか未完了だと申し込めない手続きを完了する
口数の指定が適切か口数が多いほど当たりにくい方式がある方式を確認する
優遇の条件を満たしているか継続投資や残高で優遇される事業者がある条件を確認する
その事業者の応募率はいくつか500%を超えているなら、外れるのが普通他の事業者も使う

2行目が実務でよくある見落としです。デポジット口座に残高がないと申し込みが無効になる事業者があります。抽選に参加する前に入金が必要かどうかを確かめてください。

03優遇の仕組みがある事業者

抽選に優遇の仕組みを設けている事業者があります。該当すれば当選しやすくなります。

優遇の型条件の例効き方
継続投資による優遇過去の投資回数、継続期間長く使うほど有利
残高による優遇デポジットや運用中の残高まとまった資金がある人が有利
先行投資枠一定の条件を満たす投資家が先に申し込める枠内なら競争が緩い
株主優待枠運営会社(または親会社)の株主株を持っていれば
早期申込の優遇募集開始から一定期間内早く申し込む
優遇なし全員が同じ確率—

4行目は、運営会社が上場している事業者で見られます。株主優待として先行投資枠や優遇枠が設けられている場合があります。ただし株を買う判断はそれ自体が投資なので、優待のためだけに買うのは順序が違います。

04抽選方式と先着方式を、使い分ける

外れ続けるなら、方式の違う事業者を組み合わせるのが現実的な対処です。

抽選方式先着方式
申し込みやすさ期間内ならいつでも開始時刻に集中
外れる理由競争率間に合わなかった
準備期間内に申し込む事前の入金とログイン
向く人開始時刻に画面を開けない人開始時刻に動ける人
対処他の事業者も使う募集額の大きい案件を選ぶ
サービス種別募集方式最低投資額想定利回り運用期間
COZUCHI不動産型抽選・先着1万円4–10%3–120ヶ月
Rimple不動産型抽選1万円2.7–4.0%6ヶ月
TECROWD不動産型先着10万円平均10.01%6–36ヶ月
LEVECHY不動産型抽選(実案件より)1万円平均7.6%6ヶ月前後
CONDO不動産型抽選1万円10.2%3–6ヶ月
REALE不動産型抽選1万円6.5%6ヶ月
みんなの年金不動産型先着10万円8.0%6–12ヶ月
FANTAS funding不動産型抽選1万円5–6%2–12ヶ月
TSON FUNDING不動産型先着10万円5.5–6.5%4–12ヶ月
トモタク不動産型抽選・先着1万円5–10%3–12ヶ月
汐留ファンディング不動産型抽選・先着(実案件より)1万円8–10%6–12ヶ月
SOLS不動産型先着5万円2.5–12%3–12ヶ月
わかちあいファンド不動産型先着10万円5–10%4–12ヶ月
みらファン不動産型抽選・先着1万円5.5–8.0%〜12ヶ月
らくたま不動産型抽選・先着(実案件より)1万円5–6%3–12ヶ月
ヤマワケエステート不動産型抽選・先着(実案件より)1万円15–25.8%2–9ヶ月
GOLD CROWD不動産型抽選1万円5.15–10.53%—
LSEEDクラファン不動産型抽選・先着———
トリニティファンド不動産型先着—8–12%3ヶ月
T's Funding不動産型先着10万円——
ASSET FUNDING不動産型抽選・先着1万円4–5%4–6ヶ月
KORYO Funding不動産型先着10万円4.5%6–18ヶ月
投活不動産型抽選1万円5–8%3–12ヶ月
Ezファンド不動産型抽選1万円4.52–6.27%3–6ヶ月
Funds融資型抽選・先着1円1–10%3–50ヶ月
クラウドバンク融資型先着(実案件より)1万円7.1%10ヶ月
Bankers融資型抽選・先着1万円2.7–12.3%3–27ヶ月
AGクラウドファンディング融資型先着1万円1–10%6–24ヶ月
OwnersBook融資型先着1万円4.9–7.5%8–41ヶ月
COMMOSUS融資型抽選・先着(実案件より)1万円5.5–10%7–24ヶ月
Pocket Funding融資型先着1万円3–6%4–23ヶ月
CAPIMA融資型先着1万円4.2–11%〜12ヶ月
ヤマワケ融資型抽選・先着1万円12–14%2–5ヶ月
CF Angels株式投資型先着10万円——
ミラリタファンド型(事業型)先着10万円11.5–30%1–9ヶ月
IKKAQファンド型(事業型)抽選・先着10万円8–12%1–2ヶ月
横にスクロールすると残りの列が見えます

05外れることを、前提に組み立てる

最後に、考え方を変える提案をします。抽選に外れるのは普通のこととして計画を組むほうが、結果的にうまくいきます。

考え方組み立て方
1社に賭けない4〜5社に口座を持つ。どこかで当たる
当たった分だけ出す「毎月10万円出す」ではなく「当たったら出す」
外れた資金の置き場所を決めておく普通預金でよい。無理に他の案件に出さない
募集額の大きい案件も見る競争率が低く、当たりやすい
条件の悪い案件には出さない当たらないから条件を下げる、は順序が逆

最後の行が、いちばん重要です。「なかなか当たらないから、条件の悪い案件でも出そう」という判断が、結果的にいちばん損につながります。

抽選に外れても、失うものはありません。条件の悪い案件に出せば、失うものがあります。当たらない期間は、資金が預金にあるだけです。それは損ではありません。

06よくある質問

いくらから始められますか。

最低投資額は事業者によって違い、中央値は1万円です。1万円から出せる事業者が多くあります。

途中でやめられますか。

運用期間中は原則としてやめられません。一部の事業者が譲渡や解約に対応していますが、手数料がかかり、応じてもらえない場合もあります。

確定申告は必要ですか。

給与所得者で、給与以外の所得の合計が年20万円以下なら所得税の申告は不要です。ただし住民税の申告は別に必要になることがあります。

何社に分けるのがよいですか。

4社から6社が、分散の効果と管理の手間の釣り合う範囲です。10社を超えると確定申告の書類集めが重くなります。

元本は保証されますか。

されません。どの種別にも公的な元本補償の仕組みはありません。

07この記事の数字は、どこから取ったか

会社名を挙げて処分や事故を書くにあたっては、照合を法人番号の完全一致に限りました。社名の部分一致で突き合わせると、似た社名の別会社の記録を拾ってしまいます。当サイトが実際に試したところ、82件が一致したように見えてそのほとんどが別会社でした。

できていないことも書きます。不動産特定共同事業者への監督処分は国土交通省・都道府県の所管で、この事例集には含まれていません。また償還後の実績は、事業型を除いてどの事業者も公表していないため、不動産型・融資型については「戻らなかった件数」を外から数えられません。

数字はいずれも元本を保証するものではなく、この記事は特定の商品の勧誘ではありません。

自分の数字で確かめる:抽選に外れ続けたら

慣れてきたら

    応募率の初期値は、方式が抽選と分かる実案件36件の中央値です。当選までの平均の回数を応募率÷100回とし、待っている間は普通預金の金利(0.322%)だけが付くとしています。

    ほかのシミュレーション →

    投資がはじめての方へ:言葉 → 始める段 → 3つの質問 → 国債と比べる → 会社を確かめる5ステップを見る →

    同じテーマの記事

    クラウドファンディングの記事全58本

    クラウドファンディングのページで全部見る

    関連するページ

    関連するページ

    事業者を、まとめて比べる。

    想定利回り・最低投資額・運用期間・劣後出資割合で横断できます。

    サービス一覧へ →