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記事データの時点 2026年6月(市場の値段)

系統用蓄電池のビジネスモデル|3つの市場の収入

10 分で読める投資総研編集部

1,427万円1,000kWの1年目の収入
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SUMMARY

要点をまとめると

  1. 01

    系統用蓄電池のビジネスモデルは、1つの設備で「約束・待機・値差」の3つを売り、運転費を引いた残りで建設費を返す形です。

  2. 02

    直近の値段で組むと、収入の59%が容量市場から来ます。

  3. 03

    発電所のように固定の価格で売る形ではありません。

そもそも、何の記事?

容量市場835万円と需給調整592万円の合計です。

1先に結論
23つの市場で、それぞれ何を売っている…
31,000kWの設備の1年は、円にす…

この記事をスライドで理解する(7枚)

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先に結論3つの市場で、それぞれ…1,000kWの設備の…1日のうち、何時間働い…収入は、月でどれくらい…エリアが違うと、収入は…15の見出し

この記事の流れ

系統用蓄電池のビジネスモデル|3つの市場の収入

結論から聞きたい。どうなんだ?

系統用蓄電池のビジネスモデルは、1つの設備で「約束・待機・値差」の3つを売り、運転費を引いた残りで建設費を返す形です。

1,427万円1,000kWの1年目の収入
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9表

数字で見る

数字で見ると、こうなります

系統用蓄電池のビジネスモデルは、1つの設備で「約束・待機・値差」の3つを売り、運転費を引いた残りで建設費を返す形です。

直近の値段で組むと、収入の59%が容量市場から来ます。

発電所のように固定の価格で売る形ではありません。

売り先は市場で、値段は年・日・30分の単位で変わります。

POINT 1

先に結論

結論から聞きたい。どうなんだ?

系統用蓄電池のビジネスモデルは、1つの設備で「約束・待機・値差」の3つを売り、運転費を引いた残りで建設費を返す形です。

本文で読む

単位を見ると違いが分かります。

容量市場円/kW・年何に払われるか4年後に電気を出せるという…

安く買って高く売る値差値段の決まり方30分ごとの市場価格この…

POINT 2

3つの市場で、それぞれ何を売っているのか

3つの市場で、それぞれ何を売っているのか?

同じ電池でも、市場ごとに売り物が違います。

本文で読む

需給調整の収入は掛け算です。

電池が傷むと、この収入が毎年1%ずつ減る前提です。

横にスクロールすると残りの列が見えます値段が同じなら、20年…

POINT 3

1,000kWの設備の1年は、円にするといくらか

1,000kWの設備の1年は、円にするといくらか?

6.01円×3時間×1.5ブロック×落札率60%×365日で、1kWあたり5,922円です。

本文で読む

2026年3月14日以降の取引は30分単位なので、ここの「ブ…

1.5ブロックは4.5時間分で、60%落札すると、落札は1日…

横にスクロールすると残りの列が見えます落札した時間でも、指令…

POINT 4

1日のうち、何時間働いているのか

1日のうち、何時間働いているのか?

国の試算(2024年)は、1ブロック3時間、1日8ブロックを前提にしています。

本文で読む
1

系統用蓄電池のビジネスモデルは、1つの設備で「約束・待機・値差」の3つを売り、運転費を引いた残り…

2

直近の値段で組むと、収入の59%が容量市場から来ます。

3

発電所のように固定の価格で売る形ではありません。

まとめ

この記事のポイント

くわしい数字と出どころは、本文で確かめてください。

データの時点2026年6月(市場の値段)容量市場は三菱総研の前提、卸の値差は2019〜2023年度・新しい資料が出たら手で更新

1,427万円1,000kWの1年目の収入

容量市場835万円と需給調整592万円の合計です。ここから運転維持費500万円を引きます。

この記事に出てくる言葉利回り手数料

01先に結論

社長

結論から聞きたい。どうなんだ?

系統用蓄電池のビジネスモデルは、1つの設備で「約束・待機・値差」の3つを売り、運転費を引いた残りで建設費を返す形です。

ハカセ

系統用蓄電池のビジネスモデルは、1つの設備で「約束・待機・値差」の3つを売り、運転費を引いた残りで建設費を返す形です。直近の値段で組むと、収入の59%が容量市場から来ます。

発電所のように固定の価格で売る形ではありません。売り先は市場で、値段は年・日・30分の単位で変わります。この記事では、1,000kW(3,000kWh)の設備を例に、お金の流れを円で追います。

収入の組み方で、1年の収入はどう変わるか(1,000kW)

需給調整だけ592万円容量+需給調整1,427万円卸の値差だけ(5年平均)836万円容量+卸の値差1,671万円

運転維持費を引く前。卸の値差は充放電のロスと託送料金を引く前の粗い額(値差10.61円×放電量)。需給調整は2025年7月〜2026年6月の平均。

利回りの計算は利回りの記事に任せ、ここでは収入の中身を見ます。そもそもの仕組みは系統用蓄電池とはにあります。

023つの市場で、それぞれ何を売っているのか

社長

3つの市場で、それぞれ何を売っているのか?

同じ電池でも、市場ごとに売り物が違います。

ハカセ

同じ電池でも、市場ごとに売り物が違います。単位を見ると違いが分かります。

容量市場円/kW・年
何に払われるか

4年後に電気を出せるという約束

値段の決まり方

年1回のオークション

この記事の1年の金額

835万円(1,000kW)

需給調整市場円/ΔkW・時間
何に払われるか

指令があれば出力を動かせる余力(待機)

値段の決まり方

前日の入札

この記事の1年の金額

592万円(1,000kW)

卸電力市場円/kWh
何に払われるか

電気そのもの。安く買って高く売る値差

値段の決まり方

30分ごとの市場価格

この記事の1年の金額

351万円〜1,383万円(1,000kW、粗い額)

金額は運転維持費を引く前。卸は充放電のロスと託送料金を引く前で、値差の大きい年と小さい年の幅です。

容量市場は、電池が空でも約束を守れれば払われるお金で、需給調整は待機に払われます。実際に放電した分の電気代は、国の試算では調整力のkWh市場で回収され、収支はゼロと置かれています。

卸の値差の幅が大きいのは、年度の差が大きいためです。値差は4.45円から17.54円まで開いています。

031,000kWの設備の1年は、円にするといくらか

社長

1,000kWの設備の1年は、円にするといくらか?

6.01円×3時間×1.5ブロック×落札率60%×365日で、1kWあたり5,922円です。

ハカセ

需給調整の収入は掛け算です。6.01円×3時間×1.5ブロック×落札率60%×365日で、1kWあたり5,922円です。電池が傷むと、この収入が毎年1%ずつ減る前提です。

時点需給調整容量運転維持費手残り
1年目592万円835万円−500万円927万円
5年目569万円835万円−500万円903万円
10年目539万円835万円−500万円874万円
15年目509万円835万円−500万円844万円
20年目480万円835万円−500万円814万円
横にスクロールすると残りの列が見えます

値段が同じなら、20年目の手残りは1年目より113万円少なくなります。この表には撤去の費用が入っていません。20年目に建設費の5%、建設費6.2万円/kWh(2023年度の補助事業のシステム価格の平均、工事費を含まない)なら930万円がかかる前提です。

041日のうち、何時間働いているのか

社長

1日のうち、何時間働いているのか?

国の試算(2024年)は、1ブロック3時間、1日8ブロックを前提にしています。

ハカセ

国の試算(2024年)は、1ブロック3時間、1日8ブロックを前提にしています。2026年3月14日以降の取引は30分単位なので、ここの「ブロック」はいまの入札の単位ではなく、1日に何時間分を応札するかを表す試算の前提です。1.5ブロックは4.5時間分で、60%落札すると、落札は1日平均2.7時間です。

1日の応札(試算の前提)落札した時間1日に占める割合1,000kWの1年の収入20年の利回り
1ブロック(3.0時間分)1.8時間8%395万円−3.5%
1.5ブロック(4.5時間分)2.7時間11%592万円−1.2%
2ブロック(6.0時間分)3.6時間15%790万円0.8%
横にスクロールすると残りの列が見えます

落札した時間でも、指令がなければ放電しません。多くの時間は待っているだけで、残りの時間を卸の値差に使えば収入を足せる、という考え方もあります。三菱総合研究所も、両方の併用など事業者の応札戦略が重要だとしています。

ただ、単純に足せるわけではありません。待機中は電池に余力を残す必要があります。同じ資料は、応札ブロック数を増やすと商品によってはアセスメントで不適合になるリスクがあるとも書いています。売り手の試算で両方の収入が満額足されていたら、運用の前提を聞きます。

05収入は、月でどれくらい動くのか

社長

収入は、月でどれくらい動くのか?

国の資料の月平均の値段を、1.5ブロック・落札率60%で掛けています。

ハカセ

値段を円に直して月ごとに並べました。国の資料の月平均の値段を、1.5ブロック・落札率60%で掛けています。

需給調整の月の収入(1,000kW、9エリアの単純平均)

複合で運用三次②で運用
0万円20万円40万円60万円80万円100万円20252026複合で運用 41万円三次②で運用 38万円

ある月の平均の値段で全部を落札した場合の計算で、線に触れると数字が出ます。

複合で運用すると、最も多い月は2025年7月の61万円、最も少ない月は2025年4月の35万円で、1.8倍の差です。三次②では105万円と9万円で、12倍の差があります。

年度複合で運用三次②で運用
2024年度525万円550万円
2025年度578万円170万円

2つの年度を並べると、商品で動きが反対になることがあります。どの商品に出すかは、運用の方針で決まります。どの商品に出す前提の試算かで、見える収入は変わります。

06エリアが違うと、収入はいくら違うのか

社長

エリアが違うと、収入はいくら違うのか?

同じ1,000kWでも、置く場所で収入が変わります。

ハカセ

同じ1,000kWでも、置く場所で収入が変わります。需給調整は直近12か月のエリア平均、容量は2029年度向けのオークションの約定価格で計算しました。

エリア別の1年の収入(1,000kW、調整係数を掛ける前)

北海道2,538万円東北2,216万円東京2,134万円中部1,705万円北陸1,675万円関西1,887万円中国1,715万円四国1,630万円九州2,054万円

運転維持費を引く前。容量は約定価格そのままで、実際の受取額はこれより少なくなります。

エリア需給調整容量(約定価格そのまま)合計
北海道1,041万円1,497万円2,538万円
東北705万円1,511万円2,216万円
東京623万円1,511万円2,134万円
中部466万円1,239万円1,705万円
北陸436万円1,239万円1,675万円
関西648万円1,239万円1,887万円
中国476万円1,239万円1,715万円
四国391万円1,239万円1,630万円
九州543万円1,511万円2,054万円
横にスクロールすると残りの列が見えます

高いエリアと低いエリアで908万円の差があります。1年の話なので、値段が変われば順番も変わります。電池の接続はエリアを選べても、接続の空きや工事費は場所ごとに違うので、収入だけでは比べられません。

07お金は、誰を通って持ち主に届くのか

社長

お金は、誰を通って持ち主に届くのか?

市場に直接入札するには、取引の資格と運用の仕組みが要ります。

ハカセ

市場に直接入札するには、取引の資格と運用の仕組みが要ります。多くの場合、アグリゲーターと呼ばれる会社が入札や運用を代わりに行います。

お金の流れ(一例)

送配電会社調整力を買う広域機関容量の代金を払う卸電力取引所電気の売買アグリゲーター入札・運用を代行設備の持ち主手数料を引いて受取収入−手数料

契約の形は案件で違います。設備の持ち主が自ら入札する場合もあります。

持ち主に届くのは、市場の収入から手数料を引いた額です。国の試算の運転維持費は1万kW以上の案件の申請情報をもとにしたもので、代行の手数料が別にかかるなら、その分だけ手取りが減ります(手数料の見方はアグリゲーターの記事)。

固定額で収入を保証する「トーリング」に近い契約も、海外では例があると国の検討会の資料は触れています。国内の案件で提示されたら、保証の期間と、保証する会社が払えなくなったときの扱いを確かめます。

0820年の固定収入を得る道はないのか

社長

20年の固定収入を得る道はないのか?

もう1つ、長期脱炭素電源オークションという制度があり、落札すると、原則20年間、固定費の水準の容量収入を受け取れます。

ハカセ

もう1つ、長期脱炭素電源オークションという制度があり、落札すると、原則20年間、固定費の水準の容量収入を受け取れます。蓄電池の上限価格は、2025年度の応札で1kW・年あたり76,205〜80,657円です。通常の容量市場の前提8,348円の9倍以上です。

ただし、タダではありません。卸や需給調整など他の市場で得た収益の約9割を還付します。つまり、値上がりの分はほとんど持ち主に残りません。下振れに強く、上振れに弱い形です。

比べる点通常の3市場長期脱炭素電源オークション
収入の期間容量は1年ごと、他は市場原則20年
他の市場の収益全部が手元に残る(手数料を除く)約9割を還付
向いている設備規模を問わず(参加の条件は市場ごと)新規投資。応札の条件は募集要綱による
買う側が確かめること値段の前提落札済みか、応札前か

落札できる量には上限があり、毎回全部が受かるわけではありません。「長期で固定」とうたう案件があれば、すでに落札しているのか、これから応札するのかを聞きます。

09このビジネスモデルは、どこで崩れやすいのか

社長

このビジネスモデルは、どこで崩れやすいのか?

たとえば、直近の複合の値段6.0円が三次②の2.8円の水準になると、1,000kWの需給調整の収入は592万円から278万円に減ります。

ハカセ
ポイント1値段:需給調整は火力や揚水との競争です。国の試算は、足元の他電源の水準として5円を基準に、10…
ポイント2落札率:試算は60%と置いています。足元は募集に対して未達で100%の商品も多いものの、応札が増…
ポイント3容量市場:毎年のオークションで値段が変わります。参加には3時間率以上などの条件があります。
  • 値段:需給調整は火力や揚水との競争です。国の試算は、足元の他電源の水準として5円を基準に、10円・15円の感度を見ています。
  • 落札率:試算は60%と置いています。足元は募集に対して未達で100%の商品も多いものの、応札が増えれば下がるという想定です。
  • 容量市場:毎年のオークションで値段が変わります。参加には3時間率以上などの条件があります。
  • 制度:募集量の削減や上限価格など、市場のルールが何度も見直されています。

たとえば、直近の複合の値段6.0円が三次②の2.8円の水準になると、1,000kWの需給調整の収入は592万円から278万円に減ります。リスク全体はリスクの記事にまとめました。

10規模が違うと、収支の桁はどう変わるのか

社長

規模が違うと、収支の桁はどう変わるのか?

同じ単価で掛け算すると、1台の小さな設備から大きな蓄電所まで、桁がこれだけ違います。

ハカセ

同じ単価で掛け算すると、1台の小さな設備から大きな蓄電所まで、桁がこれだけ違います。1kWあたりの条件は同じと置いた、見た目の比較です。

出力需給調整容量運転維持費手残り(1年目)
500kW296万円417万円250万円463万円
1,000kW592万円835万円500万円927万円
2,000kW1,184万円1,670万円1,000万円1,854万円
10,000kW5,922万円8,348万円5,000万円9,270万円
50,000kW29,610万円41,740万円25,000万円46,350万円
横にスクロールすると残りの列が見えます

実際は、規模で条件が変わります。1,000kW未満の設備は容量市場に単独で出られません。大きな設備は特別高圧の接続が必要で、工期も延びます。

11収入の中で、読みやすいものと読みにくいものはどれか

社長

収入の中で、読みやすいものと読みにくいものはどれか?

売り手の収支表を、この区分で色分けしてみると、確定に近い収入がどれだけあるかが見えてきます。

ハカセ
収入金額が決まる時期読みやすさ動く理由
容量(メインオークション)実需給の4年前落札後は1年分が確定電源の余裕、入札の量、調整係数
需給調整前日読みにくい募集量、競争相手、商品の見直し
卸の値差前日〜当日読みにくい燃料の価格、太陽光の量、需要
長期脱炭素電源オークション応札時落札すれば長期で固定競争、物価の補正、還付
kWh(調整力の精算)実動後試算では差し引きゼロV1単価、託送料金
横にスクロールすると残りの列が見えます

売り手の収支表を、この区分で色分けしてみると、確定に近い収入がどれだけあるかが見えてきます。

12事業には、誰が関わっているのか

社長

事業には、誰が関わっているのか?

1つの案件に多くの会社が関わります。

ハカセ

1つの案件に多くの会社が関わります。買う人から見ると、どこが抜けても収入が止まります。

役割受け持つこと見ておく点
開発・販売の会社用地、接続の手続き、案件の販売接続の段階、販売後の責任
メーカー電池、PCS、制御装置保証の条件、導入の実績
施工会社(EPC)設計、調達、工事工期、追加費用の扱い
保守の会社(O&M)点検、遠隔監視、故障の対応駆けつけの時間、費用
アグリゲーター入札、運用、精算手数料、運用の実績、撤退時の扱い
一般送配電事業者電線、接続、調整力の調達工事費負担金、工期
広域機関容量市場の運営参加の条件、ペナルティ
土地の持ち主用地の賃貸や売却権利の期間、撤去の義務

会社の見方は投資会社、施工会社の記事で扱います。

13事業は、どんな順番で進むのか

社長

事業は、どんな順番で進むのか?

収入が始まるのは8番の後です。

ハカセ

高圧以上の場合の手続きの流れで、国の委託調査で整理された標準的な期間を並べました。

順番手続き標準の期間お金
1事前相談(無料)原則1か月以内なし
2接続検討の書類づくり2か月程度なし
3接続検討の申込みと回答原則3か月(高圧は原則2か月)以内検討料 22万円
4契約申込み(連系予約)回答から1年以内保証金
5現地調査と技術検討、連系承諾原則6か月か合意した期間なし
6工事費負担金の契約承諾から1か月以内工事費負担金
7接続の工事中央値で高圧18か月・特別高圧36か月なし
8連系、市場への参加運転開始収入の開始
横にスクロールすると残りの列が見えます

収入が始まるのは8番の後です。案件を途中の段階で買うなら、何番まで済んでいるかで残りの期間とリスクが変わります。工事費や工期は接続検討の回答で確約されるものではなく、契約申込み後の調査で変わることがあります。

14よくある質問

社長

ほかに、よく聞かれることは?

よく聞かれることを、ここにまとめました。

ハカセ
系統用蓄電池のビジネスモデルを一言で言うと何ですか。

電気をためて出す力を、容量市場・需給調整市場・卸電力市場に売り、運転費を引いた残りで建設費を回収する事業です。

3つの市場は全部に同時に参加できますか。

容量と需給調整、容量と卸の組み合わせは国の試算でも使われています。需給調整と卸の併用は運用の工夫が要り、満額を足せるわけではありません。

電気を売る収入が主ではないのですか。

この記事の計算では、59%が容量、残りが需給調整です。電気の値差を主にする運用もありますが、年度で値差が大きく変わります。

自分で入札しないといけませんか。

多くはアグリゲーターなどの会社が入札を代行します。その手数料は案件ごとに確かめます。

売電の固定価格はありますか。

系統用蓄電池に太陽光のような固定価格買取はありません。20年の容量収入を得る制度はありますが、他の市場の収益の約9割を還付する条件があります。

15この記事の数字は、どこから取ったか

  • 電力・ガス取引監視等委員会「需給調整市場の運用等について」(制度設計・監視専門会合 第7回・第19回・第22回):平均約定単価。各年度の3月は月の途中まで、2026年6月は速報値
  • 三菱総合研究所「系統用蓄電システムの需給調整市場における収益性分析」(2024年度第4回検討会 資料3-1):ブロック数・落札率・容量の収入・運転維持費、ブロックを増やすリスク
  • 三菱総合研究所「系統用・再エネ併設蓄電システムのコスト面・収益面での課題整理」(2024年度第3回検討会 資料3):卸の値差、充放電深度80%・効率90%、トーリング契約の記述
  • 電力広域的運営推進機関「容量市場メインオークション約定結果(対象実需給年度:2029年度)」、「長期脱炭素電源オークションの制度詳細について(応札年度:2025年度)」

卸の値差の額は「値差×3時間×深度80%×効率90%×365日」の粗い額です。国の試算にある充放電ロスの費用・託送料金・再エネ賦課金は引いていません。エリア別の容量は約定価格そのままで、調整係数を掛けていません。

月の収入は平均の値段で全量を落札した場合の計算で、実際の設備の収入ではありません。過去の値段による計算で、将来を予想したものではありません。特定の商品や会社をすすめるものでもありません。

自分の数字で確かめる:節税商品の本当の得

慣れてきたら

    「計算の例」は実際の商品の条件ではありません。出口(売却・契約終了)で戻る額は、帳簿の価値がほぼ0になっているので、そのまま利益として課税されるとしています。 法人は実効税率30%の例です。手数料・出口の額・出口の税率を変えた詳しい計算は減価償却の繰り延べ計算で。

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