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建設費6.2万円/kWhで計算すると、表面7.7%でも、20年の利回りは−1.2%です。
需給調整の値段が直近12か月の平均のまま続く、という前提の数字です。
建設費が4万円/kWhなら3.7%、3万円/kWhなら7.4%です。
国の検討会の前提で、系統用蓄電池を20年持ったときの利回りを計算した結果です。
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系統用蓄電池投資の利回り|表面20%は本当か20年で計算
結論から聞きたい。どうなんだ?
建設費6.2万円/kWhで計算すると、表面7.7%でも、20年の利回りは−1.2%です。
数字で見る
数字で見ると、こうなります
建設費6.2万円/kWhで計算すると、表面7.7%でも、20年の利回りは−1.2%です。
需給調整の値段が直近12か月の平均のまま続く、という前提の数…
建設費が4万円/kWhなら3.7%、3万円/kWhなら7.4…
建設費と市場の値段で、結果は大きく変わります。
費用も、電池の劣化も、最後の撤去も入っていません。
20年の利回り(IRR)は、最初に払ったお金と、20年間に戻…
銀行の金利と比べられるのはこちらです。
違います。
手残りの中には、投資した元本が戻ってくる分も入っています。
設備には寿命があり、最後は撤去します。
逆算します。
横にスクロールすると残りの列が見えます直近12か月の複合市場…
建設費6.2万円で表面20%に要る値段は29.3円で、いまの…
POINT 4
表面20%には、何が必要か
表面20%には、何が必要か?
1.5ブロック・落札率60%・容量市場の収入8,348円のとき、表面利回りを出すのに要る需給調整の値段は次のとおりです(1時間あたり)。
建設費6.2万円/kWhで計算すると、表面7.7%でも、20年の利回りは−1.2%です。
需給調整の値段が直近12か月の平均のまま続く、という前提の数字です。
建設費が4万円/kWhなら3.7%、3万円/kWhなら7.4%です。
まとめ
この記事のポイント
くわしい数字と出どころは、本文で確かめてください。
結論から聞きたい。どうなんだ?
建設費6.2万円/kWhで計算すると、表面7.7%でも、20年の利回りは−1.2%です。
建設費6.2万円/kWhで計算すると、表面7.7%でも、20年の利回りは−1.2%です。需給調整の値段が直近12か月の平均のまま続く、という前提の数字です。
建設費が4万円/kWhなら3.7%、3万円/kWhなら7.4%です。建設費と市場の値段で、結果は大きく変わります。
解説記事や販売ページでは、表面10〜20%台、実質10〜18%前後という数字をよく見かけます。その数字が成り立つには何が必要かを、国の資料と市場の実績で確かめます。自分の数字で計算する
同じ設備でも、見る数字で結論が変わる
建設費6.2万円/kWh、需給調整の値段は2025年7月〜2026年6月の平均。税金と借入の利息は入っていません。
個人向けのクラウドファンディングの想定利回りは蓄電池のクラファンの記事、節税の要件は系統用蓄電池のページにあります。
表面利回りと20年の利回りは、なぜ違うのか?
表面利回りは、1年の収入÷投資額です。
表面利回りは、1年の収入÷投資額です。費用も、電池の劣化も、最後の撤去も入っていません。
20年の利回り(IRR)は、最初に払ったお金と、20年間に戻るお金をすべて並べて、年あたりに直した数字です。銀行の金利と比べられるのはこちらです。
1kW(3kWh)あたりで計算すると、次のようになります。
| 項目 | 金額 | 計算 |
|---|---|---|
| 投資額(建設費) | 186,000円 | 6.2万円/kWh×3時間分 |
| 需給調整の収入(1年目) | 5,922円 | 6.0円×3時間×1.5ブロック×落札率60%×365日 |
| 容量市場の収入 | 8,348円 | 三菱総研の前提 |
| 運転維持費 | −5,000円 | 人件費・修繕費・諸費・一般管理費 |
| 廃止の費用(20年目) | −9,300円 | 建設費の5% |
| 20年の手残り | 164,847円 | 容量の劣化(年1%)込み |
20年の手残りは164,847円で、投資額の186,000円に届きません。これが、表面7.7%が20年で−1.2%になる理由です。
この計算には、税金と借入の利息は入っていません。
実質利回り15%は、毎年15%増えるという意味か?
実質利回りは、多くの場合「1年の手残り÷投資額」です。
違います。実質利回りは、多くの場合「1年の手残り÷投資額」です。手残りの中には、投資した元本が戻ってくる分も入っています。
設備には寿命があり、最後は撤去します。預金のように元本が残るわけではありません。毎年同じ額が残り、最後の価値がゼロだとすると、実質利回りは次のように読み替えられます。
| 実質利回り | 15年で終わる場合 | 20年で終わる場合 |
|---|---|---|
| 5% | −3.4% | 0.0% |
| 8% | 2.4% | 5.0% |
| 10% | 5.6% | 7.8% |
| 15% | 12.4% | 13.9% |
| 18% | 16.1% | 17.3% |
実質5%は、20年でちょうど元本が戻るだけです。実質10%でも、20年の利回りは7.8%です。計算の方法は売り手によって違うので、何を引いた数字かを必ず確かめてください。
表面20%には、何が必要か?
1.5ブロック・落札率60%・容量市場の収入8,348円のとき、表面利回りを出すのに要る需給調整の値段は次のとおりです(1時間あたり)。
逆算します。1.5ブロック・落札率60%・容量市場の収入8,348円のとき、表面利回りを出すのに要る需給調整の値段は次のとおりです(1時間あたり)。
| 建設費 | 表面10% | 表面15% | 表面20% | 表面25% |
|---|---|---|---|---|
| 6.2万円/kWh | 10.4円 | 19.8円 | 29.3円 | 38.7円 |
| 5万円/kWh | 6.7円 | 14.4円 | 22.0円 | 29.6円 |
| 4万円/kWh | 3.7円 | 9.8円 | 15.9円 | 22.0円 |
| 3万円/kWh | 0.7円 | 5.2円 | 9.8円 | 14.4円 |
| 2万円/kWh | 0.0円 | 0.7円 | 3.7円 | 6.7円 |
直近12か月の複合市場の平均は6.0円です。建設費6.2万円で表面20%に要る値段は29.3円で、いまの複合市場の上限価格(1時間あたり20円)を上回ります。
別の見方もあります。1日2ブロックを毎日すべて落札できるなら、要る値段は13.2円まで下がります。表面20%を掲げる試算では、建設費・値段・ブロック数・落札率のどれが高めに置かれているかを見ます。
高い値段で落札できる枠だけに出す運用や、卸電力の値差を重ねる運用なら、平均の値段より収入が増えることはあります。ただ、その分はこの計算の外で、運用する会社の腕と市場の動きに左右されます。
国債を上回るには、値段がいくら必要か?
20年で元本を回収するのに要る値段と、同じ20年の国債(3.89%)を上回るのに要る値段です。
もう1つ逆算します。20年で元本を回収するのに要る値段と、同じ20年の国債(3.89%)を上回るのに要る値段です。1.5ブロック・落札率60%で計算しました。
| 建設費 | 元本が戻る | 国債3.89%と同じ | 利回り8% |
|---|---|---|---|
| 8万円/kWh | 10.4円 | 16.1円 | 23.3円 |
| 6.2万円/kWh | 7.2円 | 11.6円 | 17.2円 |
| 5万円/kWh | 5.1円 | 8.7円 | 13.2円 |
| 4万円/kWh | 3.3円 | 6.2円 | 9.8円 |
| 3万円/kWh | 1.5円 | 3.7円 | 6.5円 |
| 2万円/kWh | 0.0円 | 1.2円 | 3.1円 |
建設費6.2万円なら、元本が戻るのに7.2円、国債と並ぶのに11.6円が必要です。直近12か月の複合の平均は6.0円です。
国債は国が元本と利息を約束しますが、蓄電池の収入は市場で決まります。リスクが高いのに利回りが国債以下なら、持つ理由は節税など別のところに求めることになります。
収入は、どの3つの市場から来るのか?
三菱総合研究所の試算は、容量市場に「卸電力」か「需給調整」のどちらかを組み合わせる形で計算しています。
| 市場 | 何にお金が払われるか | 値段の決まり方 |
|---|---|---|
| 卸電力市場 | 売った電気の量と、充電したときとの値差 | 30分ごとの市場価格 |
| 需給調整市場 | 電気を出せる状態で待機すること(ΔkW) | 前日の入札 |
| 容量市場 | 4年後に電気を出せると約束すること | 年1回のオークション |
三菱総合研究所の試算は、容量市場に「卸電力」か「需給調整」のどちらかを組み合わせる形で計算しています。この記事の計算は「容量+需給調整」の形です。
需給調整市場の値段は、いまいくらか?
2025年7月〜2026年6月の平均は、1時間あたりにすると複合市場で6.0円、三次②で2.8円です。
2025年7月〜2026年6月の平均は、1時間あたりにすると複合市場で6.0円、三次②で2.8円です。複合は一次〜三次①をまとめた商品、三次②は再エネの予測のはずれに備える商品です。
需給調整の平均単価(9エリアの単純平均、1時間あたり)
国の資料の「円/ΔkW・30分」を2倍。2026年3月13日までの複合は週間取引の一次〜三次①。
年度で見ると、複合は2024年度5.3円、2025年度5.9円、2026年4〜6月5.5円です。三次②は5.6円、1.7円、6.2円でした。三次②は募集量の見直しで2024年11月以降に下がり、2026年4〜5月は東京などで上がるなど、制度で大きく動きます。
| エリア | 複合 2024年度 | 複合 2025年度 | 複合 直近12か月 | 三次② 直近12か月 |
|---|---|---|---|---|
| 北海道 | 10.5円 | 11.5円 | 10.6円 | 4.6円 |
| 東北 | 5.1円 | 6.3円 | 7.2円 | 3.2円 |
| 東京 | 4.2円 | 6.3円 | 6.3円 | 4.6円 |
| 中部 | 4.6円 | 4.2円 | 4.7円 | 3.3円 |
| 北陸 | 2.6円 | 3.9円 | 4.4円 | 2.8円 |
| 関西 | 5.9円 | 7.0円 | 6.6円 | 1.8円 |
| 中国 | 4.2円 | 4.4円 | 4.8円 | 1.4円 |
| 四国 | 2.5円 | 4.3円 | 4.0円 | 0.7円 |
| 九州 | 8.3円 | 4.8円 | 5.5円 | 3.0円 |
| 9エリアの平均 | 5.3円 | 5.9円 | 6.0円 | 2.8円 |
平均は月ごとの平均単価を単純に平均したもので、取引量での重みづけはしていません。2026年6月は速報値です。
2024年7〜8月には、蓄電池の約定価格は1時間あたり28〜39円でした。同じ時期の火力・一般水力は4.1〜8.1円です。その時期の数字を20年続くものとして使うと、利回りは大きく見えます。
上限価格は下がっています。複合市場は2026年3月14日の受渡分から1時間あたり30円(30分で15円)、9月1日の実需給分から20円(30分で10円)です。二次②・三次①は14.42円で、三次②に上限はありません。この記事の平均は引き下げ前の6月までの数字で、9月以降の実績は入っていません。
容量市場の収入は、いくらになるか?
2029年度向けのオークション結果は次のとおりです。
2029年度向けのオークション結果は次のとおりです。東日本と九州が高く、中部から四国までが低い結果でした。
| エリア | 約定価格(1kW・年) |
|---|---|
| 北海道 | 14,972円 |
| 東北 | 15,111円 |
| 東京 | 15,111円 |
| 中部 | 12,388円 |
| 北陸 | 12,388円 |
| 関西 | 12,388円 |
| 中国 | 12,388円 |
| 四国 | 12,388円 |
| 九州 | 15,112円 |
実際の収入は、この値段に調整係数を掛けた額です。三菱総研の第4回の試算は全国平均の8,348円を使っています。
仮に12,388円を調整なしで受け取れるとすると、利回りは−1.2%から3.0%に上がります。ただし値段は毎年のオークションで変わり、20年分が約束されるわけではありません。
参加にも条件があります。蓄電池が安定電源として参加するには放電できる時間が3時間以上、期待容量は1,000kW以上が必要です。1,000kW未満の設備は、ほかの設備とまとめて参加する形になります。
卸電力の値差だけなら、どうなるか?
三菱総合研究所が日本卸電力取引所のデータから作成した値。
1日の高い6コマと安い6コマの値差(年平均)
三菱総合研究所が日本卸電力取引所のデータから作成した値。1コマ=30分。
値差は年度で4倍近く違います。三菱総研は、この値差で1日1回充放電する運用も計算しています(容量市場の収入と組み合わせ)。結果の一部を引用します。
| 建設費 | 値差が小さい年(4.45円) | 過去5年の平均(10.61円) | 値差が大きい年(17.54円) |
|---|---|---|---|
| 6万円/kWh | −6.2% | 0.4% | 5.1% |
| 5万円/kWh | −4.2% | 2.4% | 7.5% |
| 3万円/kWh | 1.2% | 8.9% | 16.0% |
どの年の値差が続くと考えるかで、結果の符号まで変わります。
建設費は、いくらで計算すればいいか?
補助事業を使わず海外製を採用する案件では、2〜4万円/kWhの水準もあるとされています。
この記事の6.2万円/kWhは、2023年度の補助事業のシステム価格の平均です(うち電池部分が4.8万円。工事費は含みません)。補助事業を使わず海外製を採用する案件では、2〜4万円/kWhの水準もあるとされています。いずれも2024年時点の調査です。
実際の建設費には、このほかに受変電設備などの付帯設備・工事費・税が上乗せされます。売り手の見積もりが何を含むかで、比べる数字が変わります。
建設費が下がると、利回りはどこまで上がるか
横軸は建設費(万円/kWh)。1.5ブロック・落札率60%・容量市場の収入8,348円。線に触れると数字が出ます。
| 建設費 | 2.8円 | 6.0円 | 10.0円 | 15.0円 | 28.0円 |
|---|---|---|---|---|---|
| 8万円/kWh | −7.8% | −3.8% | −0.3% | 3.2% | 10.4% |
| 6.2万円/kWh | −5.2% | −1.2% | 2.5% | 6.4% | 14.8% |
| 5万円/kWh | −3.1% | 1.1% | 5.2% | 9.5% | 19.2% |
| 4万円/kWh | −0.8% | 3.7% | 8.2% | 13.1% | 24.6% |
| 3万円/kWh | 2.3% | 7.4% | 12.7% | 18.7% | 33.4% |
| 2万円/kWh | 7.4% | 13.7% | 20.8% | 29.2% | 50.6% |
表の見出しは需給調整の値段です。2.8円は直近12か月の三次②、6.0円は複合の平均です。28円は2024年夏の蓄電池の約定価格の下限で、いまの複合の上限では届きません。建設費6.2万円なら14.8%になります。
三次②の値段で計算すると、建設費6.2万円の利回りは−5.2%です。市場の平均は全電源の平均で、蓄電池が実際に約定する値段とは一致しません。
1,000kWなら、いくら投資して何年で戻るか?
3,000kWhの設備で金額にすると、建設費4万円/kWhなら投資額は1.20億円で、回収は14年目です。
3,000kWhの設備で金額にすると、建設費4万円/kWhなら投資額は1.20億円で、回収は14年目です。
累計の手残り(1,000kW、投資額を引いた後)
横軸は運転を始めてからの年数。0を超えた年が回収の年です。線に触れると数字が出ます。
| 前提 | 投資額 | 1年目の手残り | 回収 | 20年の利回り |
|---|---|---|---|---|
| 建設費6.2万円 | 1.86億円 | 927万円 | 20年で届かず | −1.2% |
| 建設費4万円 | 1.20億円 | 927万円 | 14年目 | 3.7% |
| 建設費3万円 | 9,000万円 | 927万円 | 10年目 | 7.4% |
国の試算の稼働年数は20年です。途中で電池の交換が必要になる場合や、売却する場合は、この計算に入っていません。
電池が早く傷んだら、どうなるか?
国の試算は、20年使えて、容量の劣化は年1%としています。
国の試算は、20年使えて、容量の劣化は年1%としています。使い方によって、電池はもっと早く傷むことがあります。需給調整の収入だけが減るとして計算しました。
| 建設費 | 前提どおり | 劣化が年2% | 15年で終わる | 10年で終わる |
|---|---|---|---|---|
| 6.2万円/kWh | −1.2% | −2.0% | −5.1% | −14.3% |
| 4万円/kWh | 3.7% | 3.0% | 0.7% | −6.4% |
| 3万円/kWh | 7.4% | 6.7% | 5.1% | −1.0% |
劣化の速さよりも、何年使えるかのほうが大きく効きます。保証の年数と、保証が切れた後の電池の交換費用は、見積もりの段階で確かめておきたい項目です。
補助金があれば、どれだけ変わるか?
国の補助事業に採択されれば、自己負担の建設費が下がります。
国の補助事業に採択されれば、自己負担の建設費が下がります。仮に建設費の3分の1が補助されるとすると、6.2万円は実質4.1万円になり、利回りは−1.2%から3.3%に上がります。
これは補助率を仮に置いた計算です。補助の有無と条件は年度と事業で変わるので、公募要領で確かめてください。買う案件の利回りが補助金を前提にしていないかも見ておきます。
低圧の系統用蓄電池でも、同じ計算でいいか?
比率は同じ式で計算できますが、前提が変わります。
比率は同じ式で計算できますが、前提が変わります。たとえば50kWなら、この記事の計算では投資額は930万円です。
建設費の単価も規模で変わります。国の資料でも、容量が大きいほど単価が下がる傾向が示されています。低圧の案件は、この記事の平均より高くなる可能性があります。
どの前提が、いちばん利回りを動かすか?
建設費6.2万円・値段6.0円の計算から、1項目だけを2割ずつ動かしました。
建設費6.2万円・値段6.0円の計算から、1項目だけを2割ずつ動かしました。縦線が−1.2%の位置です。
1項目を2割動かしたときの20年の利回り
需給調整の収入は、値段・ブロック数・落札率の掛け算です。どれを2割動かしても同じ結果になります。
同じ2割なら、影響が最も大きいのは「建設費」、次が「容量市場の収入」です。ただし、前提がどれだけ外れやすいかは項目ごとに違います。市場の値段は、この2年間でも月ごとに大きく動いています。
借りて買うと、利回りは上がるか?
元の利回りが金利より高いときだけ上がります。
元の利回りが金利より高いときだけ上がります。低いときは、借りるほど自己資金の利回りが下がります。借入8割・元利均等15年で計算しました。金利は例で、実際の条件ではありません。
| 建設費 | 借入なし | 金利2% | 金利3% | 金利4% |
|---|---|---|---|---|
| 6.2万円/kWh | −1.2% | −7.2% | −9.0% | −10.7% |
| 4万円/kWh | 3.7% | 7.0% | 5.0% | 3.0% |
| 3万円/kWh | 7.4% | 19.5% | 17.2% | 14.9% |
元の利回りが低い案件では、15年間の返済額が年間の手残りを上回り、毎年お金を足す計算になることがあります。銀行の融資条件は、案件と借り手で変わります。
申し込みが殺到しているのは、追い風か?
国の資料では、2026年6月末時点で連系済みが128万kWなのに対し、接続検討は21,129万kW、契約申込みは4,087万kWです。
国の資料では、2026年6月末時点で連系済みが128万kWなのに対し、接続検討は21,129万kW、契約申込みは4,087万kWです。
系統用蓄電池の接続の状況(高圧以上)
接続検討のすべてが連系に至るわけではありません。
需要が大きい証拠と読むこともできますが、買う側から見れば、同じ市場に出る設備が増えるということです。三菱総研の試算も、応札の増加で落札率が下がると想定して60%としています。
国は入口の規律を強めています。2026年8月からは1事業者あたりの接続検討の件数に上限ができ、接続検討料(1地点22万円)の引き上げや、低圧の系統用蓄電池への対策も議論されています。案件を買うときは、接続がどの段階まで進んでいるかを確かめてください。
自分の金額だと、どうなるんだ?
売り手の資料の数字を入れて確かめられます。
売り手の資料の数字を入れて確かめられます。初期値は、この記事の計算の前提です。
計算は1kW(3kWh)あたりで、20年運転・容量の劣化は年1%・廃止費用は建設費の5%で固定しています。税金と借入の利息は入っていません。
蓄電池に投資するなら、どんな先があるか?
出資するならクラファンの案件、設備を買うなら販売会社が相手です。
出資するならクラファンの案件、設備を買うなら販売会社が相手です。同じ「利回り」でも、この記事で計算した設備の20年の利回りと、クラファンの想定利回りは別のものです。
想定利回りは事業者が掲げる見込みで、約束ではありません。用地や開発の段階に短期で出資する案件が多く、設備を20年持つ計算とは別のものです。元本保証はありません。
全71件を図鑑で見る →蓄電池の案件を扱った事業者です。案件数と中央値は、当サイトが取得できた分の集計です。
設備そのものを買うときの相手です。価格や利回りは各社の表示で、当サイトが確かめた数字ではありません。比べるときは20年の利回りの計算を使ってください。
株式会社EINS / 系統用蓄電池事業(蓄電所オーナープラン)
低圧 49.9kW/100kWh、高圧 2MW/8MWh
低圧 2,000万円台〜(1ユニット49.9kW/100kWh)、高圧 5億円以上〜(物件・規模により変動)
RE100電力株式会社 / 低圧系統用蓄電池
低圧(蓄電所AC:49.5kW DC:200kWh)
初期投資額 2,000万円を想定(シミュレーションの前提)
REVIX JAPAN株式会社 / 系統用蓄電池の販売(土地付き蓄電所物件)
低圧 49.9kW/100kWh、高圧 2MW/8MWh級
高圧:2MW/8MWh級を税別参考6.5億円から(掲載物件は6億〜6.5億円・税別)。低圧:設備1,250万円〜
株式会社エコスタイル / 低圧系統用蓄電所
低圧(50kW未満)
1,800万円~(税別)容量198kWhクラス。1,450万円~(税別)容量99kWhクラス(価格表より。税抜、土地代・電力負担金等は別途)
株式会社エルシージャパン(LC-JAPAN) / 再エネひろば 低圧系統用蓄電池事業
低圧
217kwh 構成で 1,655万円(税別・設備工事代込) ~(21区画限定)
株式会社グッドフェローズ / タイナビ発電所(物件掲載・仲介)
低圧16件 / 高圧2件(掲載物件数)
小規模案件で1,000万円から、大規模案件では数億円の投資が可能。シミュレーション例の販売価格 6億円
株式会社東光パートナーズ / 系統用蓄電池・蓄電所の売買仲介
高圧・特別高圧・低圧
機器+工事で2,000〜3,000万円が中心的な価格帯(低圧の案件相場。自社の販売価格ではない)
掲載は順位ではなく、おすすめでもありません。案件は状態→事業者の順、会社は名前の順です。案件は各社のページから取得した情報(2026-11-02時点)で、最新の状態は各社で確かめてください。会社の情報は2026-11-02に各社の公式ページで確かめた内容です。掲載料は受け取っていません。
何を確かめればいいんだ?
下の表と図で、順に見ていきましょう。
ほかに、よく聞かれることは?
よく聞かれることを、ここにまとめました。
相場と言える公的な数字はありません。この記事の前提では、値段と建設費の組み合わせで、20年の利回りはマイナスから2桁まで変わります。
嘘とは言えません。建設費が安い、高い値段で落札できる、ブロック数が多いなどの前提なら計算上は成り立ちます。その前提が20年続くかどうかが問題です。
収入の決まり方が違います。固定価格の太陽光は買取価格が決まっていますが、蓄電池は市場の値段で収入が動きます。太陽光の計算は太陽光の20年の利回りの記事にあります。
要件と節税の扱いは系統用蓄電池のページにまとめています。小口で出資する形はクラファンの記事を見てください。
入っていません。減価償却で税が減る効果も、売却や撤去のときの税も入っていない、税引き前の数字です。
利回りの計算は、三菱総研の前提に合わせて当サイトが作ったものです。同じ前提で計算すると、公表された27通りの結果との差は最大0.6ポイントでした。ぴったりは一致しないので、三菱総研の結果そのものではありません。
過去の値段が続くと仮定した計算で、将来の値段を予想したものではありません。特定の商品や会社をすすめるものでもありません。
税金を引いた後の金額です(単利)。満期が先に来るものは同じ利率で入れ直したとします。元本割れ・遅延・中途換金は含みません。 預金は日本銀行の平均金利(2026年9月)、国債は今月の利率、社債は個人向け社債29本の利率の中央値、クラファンは不動産型の実案件1173件の想定利回りの中央値です。 クラファンの分配金は雑所得なので、所得税×1.021+住民税10%で計算しています。年収からの税率は、独身の会社員で社会保険料を年収の15%とした目安です(扶養やiDeCoなどがあると下がります)。