投資総研
データ記事

不動産クラウドファンディングの蓄電池|利回り中央値18.0%

読む目安:「先に結論」だけなら1分/全部で約35分(21千字)

データの時点2026年10月19日時点の取得分当サイトが取った実案件のうち、名前に「蓄電」を含む不動産型49件(5社)・毎週月曜に自動で更新

18.0%想定利回りの中央値

不動産型のクラウドファンディングで、名前に「蓄電」を含む案件49件の想定利回りは、中央値18.0%でした。同じ不動産型の、蓄電池型以外1,563件の中央値は6.0%です。運用期間の中央値は10か月です。

蓄電池以外 6.0%6.0%蓄電池以外同じ5社の他 13.5%13.5%同じ5社の他融資型の蓄電 9.2%9.2%融資型の蓄電事業型の蓄電 25.0%25.0%事業型の蓄電不動産型の蓄電 18.0%18.0%不動産型の蓄電
想定利回りの中央値(当サイトが取った実案件。右端が蓄電池型)

出資額で受け取る額を計算する →

01先に結論

「系統用蓄電池」の案件が、不動産型のクラウドファンディングで増えています。この記事は、当サイトが各社の募集ページから取った実案件を事業者の枠をこえて数え、蓄電池型の想定利回り・運用期間・募集額を、ふつうの不動産のファンドと比べたものです。以下、名前に「蓄電」を含む不動産型の案件を「蓄電池型」と呼びます。

想定利回りは約束された利回りではありません。この記事は、募集の条件を数えて比べたもので、どの案件が良いかを示すものではありません。

02出資額で受け取る額を計算する

案件の名前を入れると、その案件の想定利回りと運用期間から、運用期間中に受け取る分配の額(想定どおりの場合)を出します。出資額を切り替えると比例して変わります。比べるために、同じ金額を同じ期間、財務省の1年国債の利回りで回した場合の額も並べました。

No.69 長崎県西海市 系統用蓄電池用地ファンド TORCHES・想定利回り18%・運用期間10か月

運用期間中の分配(税引前)15,000円
源泉徴収20.42%の後11,937円
1年あたりに直すと(税引前)18,000円
同じ期間、1年国債の利回りなら(税引前)1,410円

想定利回り×運用期間÷12か月で計算しています。1年国債は財務省の国債金利の直近値(1.692%)です。運用期間が延びたり、元本が戻らなかったりすると、この額にはなりません。数字は将来の予想ではありません。

03蓄電池型は、何に投資しているか

  1. 出資する投資家が不動産特定共同事業の契約で出資する
  2. 用地を持つ事業者が蓄電所を置く土地(用地)を取得する
  3. 売る・貸す蓄電所を開発する会社などに、土地を売る(EXIT)・貸す
  4. 分配する売却益や賃料から、出資額に応じて分配する

系統用蓄電池は、送電網(電力系統)に直接つないで、電気が余る時間に充電し、足りない時間に放電する大型の蓄電池です。設備を置く土地と、送電網への接続が必要になります。

不動産型のクラウドファンディングは、不動産特定共同事業法にもとづいて、不動産から得る収益を投資家に分配する仕組みです。そのため、蓄電池型でも投資の対象は不動産(土地)になります。実際、49件中37件の名前に「用地」が、13件に「EXIT」が入っていました。名前から読める範囲では、蓄電所を置くための土地を取得し、開発する会社などに売却して利益を出す形の案件が多いことになります。

名前に「用地」がない案件(名前に「系統連携蓄電池シリーズ」「蓄電池 プロジェクト」とあるもの)は、名前だけでは土地なのか設備を含むのかが分かりません。投資の対象と出口(どうやって元本を返すか)は、各案件の募集ページと契約成立前の書面で確かめる必要があります。

蓄電池の設備そのものに投資したい場合は、融資型・事業型の案件や、設備の取得を節税に使う商品が別にあります。設備の側の仕組みは系統用蓄電池の節税は使えるかにまとめています。

0449件の全件

当サイトが取った蓄電池型49件です(想定利回りの高い順)。状態は、取得した時点の各社の表示を「募集中」「募集終了・運用中」などにまとめたものです。

事業者案件名都道府県想定利回り運用期間募集額100万円での分配(税引前)状態
ヤマワケエステート山口・江崎 系統用蓄電池用地 EXITファンド/リセール山口25.40%7か月3.2億円148,167円募集終了・運用中
ヤマワケエステート大阪・阪南 系統用蓄電池用地 EXITファンド/リセール大阪24.70%6か月3.7億円123,500円募集終了・運用中
ヤマワケエステート長野・上田 系統用蓄電池用地 EXITファンド/リセール長野20.90%5か月2.7億円87,083円募集終了・運用中
ヤマワケエステート福岡・筑紫野 系統用蓄電池用地 EXITファンド/リセール福岡20.70%5か月2.2億円86,250円募集終了・運用中
ヤマワケエステート長野・東筑摩 系統用蓄電池用地 EXITファンド/リセール長野19.60%9か月2.1億円147,000円募集終了・運用中
TORCHESNo.69 長崎県西海市 系統用蓄電池用地ファンド長崎18.00%10か月5.2億円150,000円募集前
TORCHESNo.66 福井県勝山市 系統用蓄電池用地ファンド福井18.00%—5.2億円—募集終了・運用中
TORCHESNo.64 新潟県新潟市 系統用蓄電池用地ファンド新潟18.00%10か月5.2億円150,000円募集終了・運用中
TORCHESNo.63 香川県三豊市 系統用蓄電池用地ファンド香川18.00%10か月5.2億円150,000円募集終了・運用中
TORCHESNo.62 福井県坂井市 系統用蓄電池用地ファンド福井18.00%10か月5.2億円150,000円募集終了・運用中
TORCHESNo.61 福井県南条郡 系統用蓄電池用地ファンド福井18.00%10か月5.2億円150,000円募集終了・運用中
TORCHESNo.60 福井県勝山市 系統用蓄電池用地ファンド福井18.00%10か月5.2億円150,000円募集終了・運用中
TORCHESNo.59 長野県長野市 系統用蓄電池用地ファンド長野18.00%10か月5.2億円150,000円募集終了・運用中
TORCHESNo.57 岐阜県中津川市 系統用蓄電池用地ファンド岐阜18.00%10か月5.2億円150,000円募集終了・運用中
TORCHESNo.55 新潟県阿賀野市 系統用蓄電池用地ファンド新潟18.00%10か月5.2億円150,000円募集終了・運用中
TORCHESNo.54 岐阜県多治見市 系統用蓄電池用地ファンド岐阜18.00%10か月5.2億円150,000円募集終了・運用中
TORCHESNo.53 石川県加賀市 系統用蓄電池用地ファンド石川18.00%10か月5.2億円150,000円募集終了・運用中
TORCHESNo.52 長野県飯山市 系統用蓄電池用地ファンド長野18.00%10か月5.2億円150,000円募集終了・運用中
TORCHESNo.43 熊本県八代郡 系統用蓄電池用地ファンド熊本18.00%10か月5.1億円150,000円募集終了・運用中
TORCHESNo.32 福岡県福津市 系統用蓄電池用地ファンド福岡18.00%10か月5.2億円150,000円募集終了・運用中
TORCHESNo.30 大分県速見郡 系統用蓄電池用地ファンド大分18.00%10か月5.2億円150,000円募集終了・運用中
TORCHESNo.29 滋賀県彦根市 系統用蓄電池用地ファンド滋賀18.00%10か月5.2億円150,000円募集終了・運用中
TORCHESNo.24 福岡県糟屋郡 系統用蓄電池用地ファンド福岡18.00%10か月5.2億円150,000円募集終了・運用中
ヤマワケエステート兵庫・丹波 系統用蓄電池用地 EXITファンド兵庫18.00%6か月2.1億円90,000円募集中
ヤマワケエステート岐阜・高山 系統用蓄電池用地 EXITファンド岐阜18.00%5か月5.5億円75,000円募集終了・運用中
ヤマワケエステート群馬・太田 系統用蓄電池用地 EXITファンド群馬18.00%8か月5.5億円120,000円募集終了・運用中
ヤマワケエステート長野・木曽 系統用蓄電池用地 EXITファンド長野18.00%7か月3.8億円105,000円募集中
ヤマワケエステート福岡・筑紫野 系統用蓄電池用地 EXITファンド福岡17.00%6か月5.9億円85,000円募集終了・運用中
ヤマワケエステート長野・上田 系統用蓄電池用地 EXITファンド長野17.00%6か月5.8億円85,000円募集終了・運用中
ヤマワケエステート長野・東筑摩 系統用蓄電池用地 EXITファンド長野16.00%11か月5.4億円146,667円募集終了・運用中
ヤマワケエステート長野・飯田 系統用蓄電池用地 EXITファンド長野16.00%11か月5.7億円146,667円募集終了・運用中
CAMELCAMEL87号 宮城栗原 系統連携蓄電池シリーズ2宮城13.40%5か月5.0億円55,833円記載なし
CAMELCAMEL90号 栃木那須系統連携蓄電池シリーズ 74号ReFund栃木13.00%7か月2.7億円75,833円記載なし
CAMELCAMEL88号 山梨市三富系統連携蓄電池シリーズ2山梨13.00%5か月3.9億円54,167円記載なし
CAMELCAMEL91号 愛媛八幡浜第二工場系統連携蓄電池シリーズ愛媛13.00%3か月3.0億円32,500円記載なし
CAMELCAMEL89号 愛媛八幡浜第一工場系統連携蓄電池シリーズ愛媛12.90%6か月3.9億円64,500円記載なし
CAMELCAMEL81号 山口長門市系統連携蓄電池シリーズ山口12.80%5か月4.5億円53,333円記載なし
CAMELCAMEL82号 愛知瀬戸 系統用蓄電池プロジェクト愛知12.50%7か月4.2億円72,917円記載なし
CAMELCAMEL83号 福島松川系統連携蓄電池シリーズ1福島12.00%3か月2.6億円30,000円記載なし
FUNDI和歌山県和歌山市 蓄電池 FUNDI プロジェクト#7和歌山10.60%12か月5.1億円106,000円運用終了・償還済み
GOLD CROWDSDGs高圧系統用蓄電所事業用地 岐阜市洞 Phase5岐阜10.53%12か月1.5億円105,300円募集終了・運用中
GOLD CROWDSDGs高圧系統用蓄電所事業用地 岐阜市洞 Phase4岐阜10.53%12か月1.5億円105,300円募集終了・運用中
FUNDI千葉県芝山町 蓄電池 FUNDI プロジェクト#8千葉10.50%12か月4.1億円105,000円運用終了・償還済み
FUNDI静岡県菊川市 蓄電池 FUNDI プロジェクト#5静岡10.50%12か月5.1億円105,000円運用終了・償還済み
FUNDI長野県上田市 蓄電池 FUNDI プロジェクト#4長野10.50%12か月5.1億円105,000円運用終了・償還済み
GOLD CROWDSDGs高圧系統用蓄電所事業用地 岐阜市洞 Phase3岐阜8.36%12か月1.5億円83,600円募集終了・運用中
GOLD CROWDSDGs高圧系統用蓄電所事業用地 岐阜市洞 Phase2岐阜8.36%12か月1.5億円83,600円募集終了・運用中
GOLD CROWDSDGs高圧系統用蓄電所事業用地 岐阜市洞 Phase1岐阜8.36%12か月1.5億円83,600円募集終了・運用中
GOLD CROWDSDGs高圧系統用蓄電所事業用地(岐阜市粟野)岐阜8.29%19か月3.0億円131,258円募集終了・運用中
横にスクロールすると残りの列が見えます

同じ用地の案件が、元の募集と「リセール」(同じ用地の持分の再募集)の2回に分かれて出ていることがあります。どちらも1件として数えています。案件名は長いものを途中で省いています。

05事業者ごとに見ると

事業者件数想定利回り(中央値)幅運用期間(中央値)募集額の合計名前に「用地」
TORCHES18件18.0%18.0%〜18.0%10か月93.0億円18件
ヤマワケエステート13件18.0%16.0%〜25.4%6か月53.6億円13件
CAMEL8件12.9%12.0%〜13.4%5か月29.6億円0件
GOLD CROWD6件8.4%8.3%〜10.5%12か月10.5億円6件
FUNDI4件10.5%10.5%〜10.6%12か月19.4億円0件
横にスクロールすると残りの列が見えます

5社のうち、件数が多いのはTORCHESとヤマワケエステートです。想定利回りは事業者ごとにほぼ決まった水準に並んでいて、同じ会社の蓄電池型どうしの差は小さく、会社の間の差が大きくなっています。

運用期間も会社ごとに揃っています。蓄電池型の利回りや期間は、蓄電池だから決まるというより、その会社の案件の組み方で決まっている面が大きいと読めます。

06事業者ごとの案件の組み方

5社の蓄電池型を、会社ごとに短くまとめます。数字はすべて当サイトが取った案件の条件です。

TORCHES:18件。想定利回りはすべて18.0%、運用期間はすべて10か月、募集額は1件5.1億円〜5.2億円です。名前に「用地」が入るのは18件、場所は福井4件、新潟2件、長野2件、岐阜2件など。状態は募集終了・運用中17件、募集前1件でした。

ヤマワケエステート:13件。想定利回りは16.0%〜25.4%(8通り)、運用期間は5〜11か月、募集額は1件2.1億円〜5.9億円です。名前に「用地」が入るのは13件、場所は長野6件、福岡2件、兵庫1件、岐阜1件など。状態は募集終了・運用中11件、募集中2件でした。

CAMEL:8件。想定利回りは12.0%〜13.4%(6通り)、運用期間は3〜7か月、募集額は1件2.6億円〜5.0億円です。名前に「用地」が入るのは0件、場所は愛媛2件、栃木1件、山梨1件、宮城1件など。状態は記載なし8件でした。

GOLD CROWD:6件。想定利回りは8.3%〜10.5%(3通り)、運用期間は12〜19か月、募集額は1件1.5億円〜3.0億円です。名前に「用地」が入るのは6件、場所は岐阜6件。状態は募集終了・運用中6件でした。

FUNDI:4件。想定利回りは10.5%〜10.6%(2通り)、運用期間はすべて12か月、募集額は1件4.1億円〜5.1億円です。名前に「用地」が入るのは0件、場所は千葉1件、和歌山1件、静岡1件、長野1件。状態は運用終了・償還済み4件でした。

どの会社も、似た条件の案件を続けて出しています。1件ごとの土地の事情よりも、会社ごとの商品の型が、利回りと期間を決めている様子が分かります。

07想定利回りの分布

想定利回り蓄電池の件数蓄電池の比率同じ社の蓄電池以外不動産型の蓄電池以外(全社)
6%未満0件0%5%49%
6〜8%0件0%1%27%
8〜10%4件8%13%11%
10〜12%6件12%10%6%
12〜15%8件16%28%3%
15〜18%4件8%35%3%
18〜20%23件47%4%0%
20%以上4件8%4%1%
横にスクロールすると残りの列が見えます

蓄電池型は49件中27件が18%以上で、利回りの高い側に寄っています。蓄電池型以外は、1,563件の中央値が6.0%、下から4分の1が4.5%、上から4分の1が7.5%です。蓄電池型の下から4分の1は12.8%で、蓄電池以外の上から4分の1を上回っています。

ただし不動産型の募集の大半は、都市部の住宅やオフィスに投資する数%台のものです。利回りの高い案件だけを扱う会社と、低い案件を数多く出す会社とでは、もともとの水準が違います。次の節で、同じ会社の中で比べます。

08利回りの差を、会社の差と案件の差に分ける

比べるもの想定利回り(中央値)前の行との差
不動産型の蓄電池以外(全社)6.0%—
同じ5社の蓄電池以外13.5%+7.5%
同じ5社の蓄電池型18.0%+4.5%

不動産型の蓄電池以外(6.0%)と蓄電池型(18.0%)の差12.0ポイントは、2段に分けられます。1段目は「蓄電池型を出している会社は、もともと利回りの高い案件を組む会社だ」という差で7.5ポイント、2段目は「同じ会社の中でも、蓄電池型はさらに高い」という差で4.5ポイントです。

中央値どうしの引き算なので厳密な分解ではありませんが、蓄電池だから利回りが高い、という見方だけでは足りないことが分かります。どの会社の案件かが、利回りの水準を大きく左右しています。

金額に直すと、100万円を1年置いた場合の分配(税引前)は、想定利回りの中央値どうしで、蓄電池型が180,000円、蓄電池以外の不動産型が60,000円です。ただし運用期間の中央値はそれぞれ10か月と9か月なので、1回の運用で受け取る額の差は、これより小さくなります。

09同じ会社の、蓄電池型以外と比べる

事業者蓄電池想定利回り運用期間蓄電池以外想定利回り運用期間差(蓄電池−以外)
TORCHES18件18.0%10か月52件14.0%6か月+4.0%
ヤマワケエステート13件18.0%6か月12件15.0%4か月+3.0%
CAMEL8件12.9%5か月0件———
GOLD CROWD6件8.4%12か月14件8.1%12か月+0.3%
FUNDI4件10.5%12か月4件11.5%12か月−1.0%
横にスクロールすると残りの列が見えます

同じ会社の中で比べると、蓄電池型のほうが想定利回りが高い会社が2社、同じか低い会社が2社でした。運用期間は、蓄電池型のほうが長い会社が2社です。

同じ会社の中の差であれば、会社の信用や手数料の取り方の違いは打ち消されるので、案件の中身(投資の対象・出口・期間)の違いが表れていると考えられます。ただし件数が少ない会社もあり、1〜2件の違いで中央値が動きます。

10想定利回り18%以上の不動産型は、何に投資しているか

不動産型の募集1,618件のうち、想定利回りが18%以上のものは46件でした。その投資の対象を、案件名から分けました。

投資の対象(案件名から)件数比率
系統用蓄電池(名前に「蓄電」)27件59%
その他・分類なし14件30%
土地・開発3件7%
住宅・レジデンス2件4%

18%以上の案件の59%が蓄電池型でした。事業者で見ると、TORCHES22件、ヤマワケエステート11件、CROWD BUILDS6件、COZUCHI6件、Re-plan Funding1件です。不動産型で利回りの高い案件のかなりの部分を、蓄電池の用地の案件が占めていることになります。

「その他・分類なし」は、案件名から投資の対象を読み取れなかったものです。都市部の土地を仕入れて開発・売却する案件などが多く含まれます。

11会社の中で、蓄電池が占める割合

事業者不動産型の募集うち蓄電池件数の比率蓄電池の募集額募集額の比率
TORCHES70件18件26%93.0億円21%
ヤマワケエステート25件13件52%53.6億円69%
CAMEL8件8件100%29.6億円100%
GOLD CROWD20件6件30%10.5億円47%
FUNDI8件4件50%19.4億円27%
横にスクロールすると残りの列が見えます

当サイトが取った範囲では、蓄電池型の比率が高い会社と、ほかの不動産の募集の合間に蓄電池型を出している会社があります。比率の高い会社では、会社としての過去の償還の実績が、そのまま蓄電池型の実績に近いものになります。当サイトが取れていない過去の募集がある会社もあるので、比率は取得した範囲での値です。

12募集額で重みづけすると

件数ではなく、募集額で重みづけした想定利回りは、蓄電池型が16.25%、不動産型の蓄電池以外が8.93%でした。蓄電池型の募集額の合計206.1億円は、当サイトが募集額を取れた不動産型の募集全体(2,864.3億円)の7.2%にあたります。

件数の中央値で見るか、お金の量で見るかで、印象は変わります。募集額の大きい案件が利回りの高い側にあれば、重みづけした値は件数の中央値より高くなります。

13よく出てくる利回りの数字

想定利回り件数事業者の数運用期間
18.0%22件2社5か月、6か月、7か月、8か月、10か月
10.5%3件1社12か月
8.36%3件1社12か月
13.0%3件1社3か月、5か月、7か月
17.0%2件1社6か月
16.0%2件1社11か月
10.53%2件1社12か月
20.9%1件1社5か月
19.6%1件1社9か月
20.7%1件1社5か月
24.7%1件1社6か月
25.4%1件1社7か月
10.6%1件1社12か月
8.29%1件1社19か月
12.9%1件1社6か月
13.4%1件1社5か月
12.0%1件1社3か月
12.8%1件1社5か月
12.5%1件1社7か月
横にスクロールすると残りの列が見えます

いちばん多いのは18.0%で、22件ありました。同じ会社が同じ条件で何件も募集しているため、数字が揃っています。同じ利回りが並ぶのは、土地ごとの事情よりも、会社が決めた商品の型に合わせて案件を組んでいることを示しています。

14ほかの用地・開発の案件と比べる

蓄電池以外にも、土地を取得して売る「用地」「開発」の不動産型の募集があります。案件名から「土地・開発」と分けた蓄電池型以外は117件で、想定利回りの中央値は6.4%、運用期間の中央値は10か月でした。

件数想定利回り(中央値)運用期間(中央値)主な事業者
蓄電池の用地など(名前に「蓄電」)49件18.0%10か月TORCHES、ヤマワケエステート、CAMEL
ほかの土地・開発(蓄電池以外)117件6.4%10か月COZUCHI、DARWIN funding、Re-plan Funding
横にスクロールすると残りの列が見えます

同じ「土地に投資する」案件でも、蓄電池の用地の案件は想定利回りが高く組まれています。その差が何から来るのか(売却先が決まっているか、送電網への接続がどこまで進んでいるか、劣後出資の割合など)は、一覧の項目からは分からず、案件ごとの募集ページの説明を読む必要があります。

15元本が何%欠けると、分配と相殺されるか

想定利回り×運用期間÷12は、運用期間中に受け取る分配が出資額の何%かを表します。言いかえると、元本がこの割合だけ欠けて戻ってきた場合、受け取った分配と相殺されて、損得がゼロになります。

事業者件数期間中の分配÷出資額(中央値)幅
TORCHES17件15.0%15.0%〜15.0%
ヤマワケエステート13件10.5%7.5%〜14.8%
CAMEL8件5.5%3.0%〜7.6%
GOLD CROWD6件9.4%8.4%〜13.1%
FUNDI4件10.5%10.5%〜10.6%
横にスクロールすると残りの列が見えます

蓄電池型全体では中央値11.3%、蓄電池以外の不動産型では4.5%でした。年率の想定利回りは蓄電池型のほうがずっと高くても、運用期間を考えると、期間中に受け取る割合の差はそれより小さくなります。

土地を売って元本を返す形の案件では、この割合は「投資家への分配のために、土地をどれだけ高く売る必要があるか」の下限の目安にもなります。実際には事業者の取り分や費用もかかるので、必要な売却益はこれより大きくなります。

16運用期間が延びたら、年率はどうなるか

土地の売却が遅れると、運用期間が延びることがあります。延びた期間に分配がなく、想定どおりの分配額だけを受け取ったとすると、年率に直した利回りは次のように下がります(会社ごとの中央値の案件で計算)。

事業者想定利回り運用期間3か月延びたら6か月延びたら12か月延びたら
TORCHES18.0%10か月13.8%11.2%8.2%
ヤマワケエステート18.0%6か月12.0%9.0%6.0%
CAMEL12.9%5か月8.1%5.9%3.8%
GOLD CROWD8.4%12か月6.7%5.6%4.2%
FUNDI10.5%12か月8.4%7.0%5.2%
横にスクロールすると残りの列が見えます

延長の期間に分配を続けるか、延長の上限が何か月かは、案件ごとに契約で決まっています。運用期間が短い案件ほど、同じ月数の延長で年率が大きく下がります。

171件ずつの、受け取る割合と延長したときの年率

蓄電池型の1件ずつについて、運用期間中に受け取る分配の割合(出資額に対する%)と、運用期間が3か月・6か月・12か月延びて、その間の分配がなかった場合の年率を出しました(期間中の分配の割合が大きい順)。右端は1年国債(直近値)との差です。

案件名期間中の分配÷出資額3か月延長6か月延長12か月延長1年国債との差
No.24 福岡県糟屋郡 系統用蓄電池用地ファンド15.0%13.8%11.2%8.2%+16.3%
No.29 滋賀県彦根市 系統用蓄電池用地ファンド15.0%13.8%11.2%8.2%+16.3%
No.30 大分県速見郡 系統用蓄電池用地ファンド15.0%13.8%11.2%8.2%+16.3%
No.32 福岡県福津市 系統用蓄電池用地ファンド15.0%13.8%11.2%8.2%+16.3%
No.43 熊本県八代郡 系統用蓄電池用地ファンド15.0%13.8%11.2%8.2%+16.3%
No.52 長野県飯山市 系統用蓄電池用地ファンド15.0%13.8%11.2%8.2%+16.3%
No.53 石川県加賀市 系統用蓄電池用地ファンド15.0%13.8%11.2%8.2%+16.3%
No.54 岐阜県多治見市 系統用蓄電池用地ファンド15.0%13.8%11.2%8.2%+16.3%
No.55 新潟県阿賀野市 系統用蓄電池用地ファンド15.0%13.8%11.2%8.2%+16.3%
No.57 岐阜県中津川市 系統用蓄電池用地ファンド15.0%13.8%11.2%8.2%+16.3%
No.59 長野県長野市 系統用蓄電池用地ファンド15.0%13.8%11.2%8.2%+16.3%
No.60 福井県勝山市 系統用蓄電池用地ファンド15.0%13.8%11.2%8.2%+16.3%
No.61 福井県南条郡 系統用蓄電池用地ファンド15.0%13.8%11.2%8.2%+16.3%
No.62 福井県坂井市 系統用蓄電池用地ファンド15.0%13.8%11.2%8.2%+16.3%
No.63 香川県三豊市 系統用蓄電池用地ファンド15.0%13.8%11.2%8.2%+16.3%
No.64 新潟県新潟市 系統用蓄電池用地ファンド15.0%13.8%11.2%8.2%+16.3%
No.69 長崎県西海市 系統用蓄電池用地ファンド15.0%13.8%11.2%8.2%+16.3%
山口・江崎 系統用蓄電池用地 EXITファンド/リセール14.8%17.8%13.7%9.4%+23.7%
長野・東筑摩 系統用蓄電池用地 EXITファンド/リセール14.7%14.7%11.8%8.4%+17.9%
長野・東筑摩 系統用蓄電池用地 EXITファンド14.7%12.6%10.4%7.7%+14.3%
長野・飯田 系統用蓄電池用地 EXITファンド14.7%12.6%10.4%7.7%+14.3%
SDGs高圧系統用蓄電所事業用地(岐阜市粟野)13.1%7.2%6.3%5.1%+6.6%
大阪・阪南 系統用蓄電池用地 EXITファンド/リセール12.3%16.5%12.3%8.2%+23.0%
群馬・太田 系統用蓄電池用地 EXITファンド12.0%13.1%10.3%7.2%+16.3%
和歌山県和歌山市 蓄電池 FUNDI プロジェクト#710.6%8.5%7.1%5.3%+8.9%
SDGs高圧系統用蓄電所事業用地 岐阜市洞 Phase410.5%8.4%7.0%5.3%+8.8%
SDGs高圧系統用蓄電所事業用地 岐阜市洞 Phase510.5%8.4%7.0%5.3%+8.8%
千葉県芝山町 蓄電池 FUNDI プロジェクト#810.5%8.4%7.0%5.2%+8.8%
長野・木曽 系統用蓄電池用地 EXITファンド10.5%12.6%9.7%6.6%+16.3%
長野県上田市 蓄電池 FUNDI プロジェクト#410.5%8.4%7.0%5.2%+8.8%
静岡県菊川市 蓄電池 FUNDI プロジェクト#510.5%8.4%7.0%5.2%+8.8%
兵庫・丹波 系統用蓄電池用地 EXITファンド9.0%12.0%9.0%6.0%+16.3%
長野・上田 系統用蓄電池用地 EXITファンド/リセール8.7%13.1%9.5%6.1%+19.2%
福岡・筑紫野 系統用蓄電池用地 EXITファンド/リセール8.6%12.9%9.4%6.1%+19.0%
福岡・筑紫野 系統用蓄電池用地 EXITファンド8.5%11.3%8.5%5.7%+15.3%
長野・上田 系統用蓄電池用地 EXITファンド8.5%11.3%8.5%5.7%+15.3%
SDGs高圧系統用蓄電所事業用地 岐阜市洞 Phase18.4%6.7%5.6%4.2%+6.7%
SDGs高圧系統用蓄電所事業用地 岐阜市洞 Phase28.4%6.7%5.6%4.2%+6.7%
SDGs高圧系統用蓄電所事業用地 岐阜市洞 Phase38.4%6.7%5.6%4.2%+6.7%
CAMEL90号 栃木那須系統連携蓄電池シリーズ 74号ReFund7.6%9.1%7.0%4.8%+11.3%
岐阜・高山 系統用蓄電池用地 EXITファンド7.5%11.2%8.2%5.3%+16.3%
CAMEL82号 愛知瀬戸 系統用蓄電池プロジェクト7.3%8.8%6.7%4.6%+10.8%
CAMEL89号 愛媛八幡浜第一工場系統連携蓄電池シリーズ6.5%8.6%6.5%4.3%+11.2%
CAMEL87号 宮城栗原 系統連携蓄電池シリーズ25.6%8.4%6.1%3.9%+11.7%
CAMEL88号 山梨市三富系統連携蓄電池シリーズ25.4%8.1%5.9%3.8%+11.3%
CAMEL81号 山口長門市系統連携蓄電池シリーズ5.3%8.0%5.8%3.8%+11.1%
CAMEL91号 愛媛八幡浜第二工場系統連携蓄電池シリーズ3.2%6.5%4.3%2.6%+11.3%
CAMEL83号 福島松川系統連携蓄電池シリーズ13.0%6.0%4.0%2.4%+10.3%
横にスクロールすると残りの列が見えます

年率の想定利回りが同じでも、運用期間が長いほど、受け取る割合は大きくなります。一方で、延長が起きたときの年率の下がり方は、運用期間の短いものほど大きくなります。想定利回りの高さだけでなく、期間と延長の条件を合わせて見る必要があります。

18運用期間の分布

運用期間蓄電池の件数蓄電池の比率不動産型の蓄電池以外
4か月未満2件4%14%
4〜7か月11件23%28%
7〜10か月6件12%9%
10〜12か月19件40%7%
12〜13か月9件19%21%
13か月以上1件2%22%
横にスクロールすると残りの列が見えます

蓄電池型の運用期間は中央値10か月で、蓄電池以外の不動産型(中央値9か月)と比べて、長めです。想定利回りと運用期間の順位相関は-0.43(中くらいの関係(負))でした。

運用期間が短い案件ほど、年率の想定利回りが高くても、受け取る額は小さくなります。年率は1年あたりの率なので、6か月の案件で18%なら、受け取るのは出資額の約9%です。次の節以降で、実際に受け取る額に直して比べます。

19募集額の分布

募集額蓄電池の件数蓄電池の比率不動産型の蓄電池以外
1億円未満0件0%69%
1億円〜2億円5件10%11%
2億円〜3億円7件14%5%
3億円〜5億円10件20%4%
5億円〜6億円27件55%1%
6億円以上0件0%10%
横にスクロールすると残りの列が見えます

蓄電池型の募集額は中央値5.1億円、合計206.1億円でした。蓄電池以外の不動産型は中央値0.5億円で、蓄電池型は1件あたりの募集額が大きめです。募集額が大きい案件は、1件あたりの土地の取得額が大きいか、複数の区画をまとめているかのどちらかです。

20TORCHESの番号で見る、蓄電池型が出始めた時期

TORCHESは案件に通し番号(No.)を付けているので、番号の範囲で並べると、蓄電池型がいつごろから増えたかが分かります。当サイトが取れたのは番号の付いた70件です。

番号の範囲案件うち蓄電池蓄電池の想定利回りそれ以外の想定利回り蓄電池の募集額の合計
No.1〜2324件0件(0%)—12.5%—
No.24〜4320件5件(25%)18.0%15.0%25.8億円
No.44〜6623件12件(52%)18.0%16.0%62.0億円
横にスクロールすると残りの列が見えます

最初の蓄電池型はNo.24でした。それより前の番号に蓄電池型はなく、No.24以降は住宅などの案件と蓄電池の用地の案件が混ざって並んでいます。蓄電池型以外の案件の想定利回りの中央値も、番号が進むにつれて上がっています。

21リセールは、元の募集と何が違うか

ヤマワケエステートでは、同じ用地の案件が、最初の募集と「リセール」の2回に分かれて出ています。同じ用地どうしを並べました。

用地(元の募集名)元:想定利回り元:運用期間元:募集額リセール:想定利回りリセール:運用期間リセール:募集額利回りの差
長野・上田 系統用蓄電池用地 EXITファンド17.0%6か月5.8億円20.9%5か月2.7億円+3.9%
長野・東筑摩 系統用蓄電池用地 EXITファンド16.0%11か月5.4億円19.6%9か月2.1億円+3.6%
福岡・筑紫野 系統用蓄電池用地 EXITファンド17.0%6か月5.9億円20.7%5か月2.2億円+3.7%
横にスクロールすると残りの列が見えます

リセールの募集は、元の募集より想定利回りが高く、運用期間が短めに組まれています。同じ土地でも、組み方(いつ買って、いつ売る想定か)が違えば、年率の利回りは変わります。リセールの仕組みの詳しい条件は、事業者の募集ページで確かめてください。

22場所:どこの土地か

都道府県(案件名から)件数事業者
岐阜9件GOLD CROWD、TORCHES、ヤマワケエステート
長野9件FUNDI、TORCHES、ヤマワケエステート
福岡4件TORCHES、ヤマワケエステート
福井4件TORCHES
山口2件CAMEL、ヤマワケエステート
新潟2件TORCHES
愛媛2件CAMEL
兵庫1件ヤマワケエステート
大阪1件ヤマワケエステート
群馬1件ヤマワケエステート
千葉1件FUNDI
和歌山1件FUNDI
静岡1件FUNDI
長崎1件TORCHES
香川1件TORCHES
石川1件TORCHES
熊本1件TORCHES
大分1件TORCHES
滋賀1件TORCHES
栃木1件CAMEL
山梨1件CAMEL
宮城1件CAMEL
福島1件CAMEL
愛知1件CAMEL
地域蓄電池の件数蓄電池の比率不動産型の蓄電池以外の比率
首都圏3件6%23%
北陸甲信越17件35%1%
東海11件22%4%
関西4件8%3%
中国四国5件10%1%
九州7件14%0%
東北2件4%0%
北海道0件0%0%
沖縄0件0%1%
名前から読めない0件0%68%
横にスクロールすると残りの列が見えます

案件名に書かれた地名を、都道府県ごとに並べました(同じ地名の案件は1か所として数え、35か所)。

都道府県地名の数案件名にある地名
長野7か所長野・上田、長野・木曽、長野・東筑摩、長野・飯田、長野県上田市、長野県長野市、長野県飯山市
岐阜5か所岐阜・高山、岐阜市洞、岐阜市粟野)、岐阜県中津川市、岐阜県多治見市
福岡3か所福岡・筑紫野、福岡県福津市、福岡県糟屋郡
福井3か所福井県勝山市、福井県南条郡、福井県坂井市
山口2か所山口・江崎、山口長門市
新潟2か所新潟県新潟市、新潟県阿賀野市
兵庫1か所兵庫・丹波
大阪1か所大阪・阪南
群馬1か所群馬・太田
千葉1か所千葉県芝山町
和歌山1か所和歌山県和歌山市
静岡1か所静岡県菊川市
長崎1か所長崎県西海市
香川1か所香川県三豊市
石川1か所石川県加賀市
熊本1か所熊本県八代郡
大分1か所大分県速見郡
滋賀1か所滋賀県彦根市
山梨1か所山梨市

場所は案件名に書かれた地名から読み取りました。蓄電池以外の不動産型は首都圏の案件が23%を占めますが、蓄電池型は地方の案件がほとんどです。系統用蓄電池は送電網に接続できる場所に置く必要があり、都市の中心部の住宅とは、土地を選ぶ理由がまったく違います。

23100万円を出したら、いくら受け取る計算か

想定利回り×運用期間÷12で、100万円を出した場合に運用期間中に受け取る分配(想定どおりの場合)を計算しました。分配金は匿名組合などの分配として20.42%の源泉徴収がかかるので、その後の額も並べています。

事業者件数税引前(中央値)源泉徴収の後(中央値)税引前の幅
TORCHES17件150,000円119,370円150,000〜150,000円
ヤマワケエステート13件105,000円83,559円75,000〜148,167円
CAMEL8件55,000円43,769円30,000〜75,833円
GOLD CROWD6件94,450円75,163円83,600〜131,258円
FUNDI4件105,000円83,559円105,000〜106,000円
横にスクロールすると残りの列が見えます

蓄電池型全体では、税引前の中央値が113,000円、源泉徴収の後が89,925円です。蓄電池型以外で同じ計算をすると、中央値は45,000円でした。

源泉徴収された20.42%は、確定申告で総合課税として精算されます。所得の低い人は戻りがあり、高い人は追加で納めることがあります。

想定利回り18.0%・運用期間10か月(どちらも中央値)の案件に100万円を出し、分配150,000円を受け取った場合の、所得税の税率ごとの手取りです(所得税に復興特別所得税2.1%と住民税10%を加えた率)。

所得税の税率住民税などを含めた率手取り源泉徴収との差(+は戻り)
5%15.11%127,342円+7,972円
10%20.21%119,685円+315円
20%30.42%104,370円−15,000円
23%33.48%99,776円−19,594円
33%43.69%84,460円−34,910円
40%50.84%73,740円−45,630円
45%55.94%66,083円−53,287円
横にスクロールすると残りの列が見えます

ほかの所得と合わせた課税所得で税率が決まります。分配金のほかに雑所得がある場合や、損失の出た案件がある場合は、合計して計算します。

241件で計算をたどる

想定利回りと運用期間が中央値に近いTORCHESの「No.69 長崎県西海市 系統用蓄電池用地ファンド」で、100万円を出した場合をたどります。

計算は単純ですが、想定どおりに分配され、期間どおりに元本が戻ることが前提です。延長や元本の欠けがあれば、結果は変わります。

25国債と比べる

財務省の国債金利(2026年9月29日)では、1年債が1.692%です。蓄電池型の運用期間は中央値10か月なので、期間の近い1年債と比べます。

利回り(年)税・源泉徴収の後物価を差し引くと
蓄電池型(中央値)18.0%14.32%12.20%
1年国債(財務省)1.692%1.348%-0.54%
横にスクロールすると残りの列が見えます

物価は総務省の消費者物価指数(総合)の2026年8月の前年同月比(1.9%)で差し引きました。国債の利子は20.315%の源泉分離課税です。

蓄電池型の想定利回りは、1年国債を16.3ポイント上回ります。この差は、元本が戻らない可能性・運用期間が延びる可能性・途中で換金できないことなどを引き受ける見返りです。国債は国が元本と利子を払う約束をしていますが、クラウドファンディングの想定利回りは、事業がうまくいった場合の見込みです。

1年国債の利回りは、この数年で大きく変わりました。各年の最後の取引日の値と、蓄電池型の中央値との差です。

日付1年国債(財務省)蓄電池型の中央値との差
2019年12月30日-0.129%+18.13%
2020年12月30日-0.119%+18.12%
2021年12月30日-0.089%+18.09%
2022年12月30日0.013%+17.99%
2023年12月29日-0.026%+18.03%
2024年12月30日0.427%+17.57%
2025年12月30日0.906%+17.09%
2026年9月29日(直近)1.692%+16.31%

国債の利回りが上がると、同じ想定利回りでも、国債に対する上乗せは小さくなります。クラウドファンディングの案件を比べるときは、その時点の国債の利回りと並べて見ると、上乗せの大きさが分かります。

26種別で並べると

種別件数事業者想定利回り(中央値)幅運用期間(中央値)募集額(中央値)
不動産型49件5社18.0%8.3%〜25.4%10か月5.1億円
融資型15件3社9.2%7.0%〜12.3%12か月1.7億円
事業型12件1社25.0%14.0%〜30.0%10か月5.3億円
横にスクロールすると残りの列が見えます
想定利回り不動産型融資型事業型
8%未満0件(0%)1件(7%)0件(0%)
8〜10%4件(8%)8件(53%)0件(0%)
10〜12%6件(12%)4件(27%)0件(0%)
12〜15%8件(16%)2件(13%)1件(8%)
15〜18%4件(8%)0件(0%)0件(0%)
18%以上27件(55%)0件(0%)11件(92%)
横にスクロールすると残りの列が見えます

同じ「蓄電池」でも、種別によって利回りの分布ははっきり分かれます。融資型は貸付の金利なので、10%前後までに収まる案件が多くなります。不動産型と事業型は、土地や事業の売却で得る利益を見込むため、利回りの高い側に広がっています。

27融資型・事業型の蓄電池案件

名前に「蓄電」を含む案件は、不動産型のほかに融資型15件、事業型12件ありました。融資型は蓄電所を開発する会社などへの貸付、事業型は蓄電所の開発・接続の権利などの事業に出資する形です。

種別事業者件数想定利回り(中央値)幅運用期間(中央値)名前に「担保」
融資型Alterna Bank7件8.2%7.0%〜9.5%12か月2件
融資型Bankers4件11.7%11.1%〜12.3%12か月0件
融資型CAPIMA4件9.0%8.0%〜10.0%14か月1件
事業型ミラリタ12件25.0%14.0%〜30.0%10か月0件
横にスクロールすると残りの列が見えます

融資型15件のうち3件は、名前に「担保」が入っています。想定利回りの中央値は、融資型が9.2%、事業型が25.0%でした。同じ蓄電池でも、土地に投資するのか、お金を貸すのか、事業に出資するのかで、元本が戻る順番や担保が違います。種別ごとの守られ方の違いは不動産型と融資型はどちらが向いているかにまとめています。

28応募の集まり方

募集額に対する応募額の割合(応募率)が取れたのは、蓄電池型のうち13件でした(ヤマワケエステート)。応募率の中央値は100%、100%以上の案件は12件です。

応募率が100%に届いている案件は、募集の時点で投資家の関心が高かったことを示しますが、運用の結果とは関係がありません。抽選の案件では、応募しても出資できないことがあり、そのぶん実際に受け取れる利回りは下がります。応募率と抽選の考え方は抽選の待ちの損で計算できます。

29募集中・運用中・償還済み

状態蓄電池の件数比率不動産型の蓄電池以外の比率
募集前1件2%0%
募集中2件4%1%
募集終了・運用中34件69%14%
運用終了・償還済み4件8%50%
不成立・中止0件0%0%
記載なし8件16%35%
横にスクロールすると残りの列が見えます

蓄電池型の多くは、まだ運用中です。償還済みと表示されていたのは4件で、FUNDIの案件でした。想定どおりの利回りで分配されたかを、事業者の枠をこえて確かめられる公表の記録はないので、この記事では募集の条件だけを比べています。

当サイトが取った範囲では運用が終わったものが少なく、償還の実績で比べられる段階にはありません。

30申し込む前に確かめること

  1. 投資の対象は、土地か設備か。名前に「用地」とあれば土地です。土地の取得価格・面積・地目と、評価の根拠(鑑定や査定)を見ます。
  2. 出口は何か。土地を誰に、いつ、いくらで売る想定か。売却先が決まっているのか、これから探すのかで、予定どおりに償還される確からしさが変わります。
  3. 系統連系の手続きは、どこまで進んでいるか。蓄電所は送電網に接続できて初めて動きます。接続の検討・契約の段階が書かれているかを確かめます。
  4. 劣後出資の割合。事業者がどれだけ自分のお金を劣後で入れているか。損失が出たとき、その割合までは投資家の元本より先に事業者が負担します。
  5. 運用期間の延長の条件。売却が遅れたときに、期間がどこまで延びるか。延長中の分配の扱いも見ます。
  6. 同じ用地の別の募集。リセールなど、同じ土地で何回かに分けて募集していないか。分けている場合は、それぞれの条件と順番を確かめます。

劣後出資の考え方は劣後出資割合とはで、想定利回りの読み方は想定利回りとはで説明しています。

31この記事に出てくる言葉

系統用蓄電池
送電網(電力系統)に直接つなぎ、電気を充電・放電する大型の蓄電池。家庭や工場の中で使う蓄電池とは別のものです。
用地
設備を置くための土地。蓄電池型の多くは、この土地に投資しています。
EXIT(出口)
投資したものを売るなどして、出資された元本を返す方法と時期。
リセール
同じ物件・用地の持分を、改めて募集すること。条件は元の募集と違うことがあります。
想定利回り
事業者が募集のときに示す、1年あたりの分配の見込み。約束された利回りではありません。
不動産特定共同事業
投資家から出資を集めて不動産を取得・運用し、その収益を分配する事業。不動産型のクラウドファンディングの根拠になる法律の枠組みです。
源泉徴収
分配金を払うときに、所得税などを差し引いて納める仕組み。匿名組合などの分配は20.42%です。
系統連系
発電設備や蓄電設備を、電力会社の送電網につなぐこと。つなぐための検討や工事の手続きがあり、時間がかかることがあります。
劣後出資
事業者などが投資家より後ろの順番で出す出資。損失が出たときは、この部分から先に減ります。
総合課税
給与などほかの所得と合計して、税率を決めて課税する方法。クラウドファンディングの分配金(雑所得)はこの方法で精算します。
年率
1年あたりに直した率。運用期間が1年より短い案件では、実際に受け取る額は「年率×月数÷12」になります。

32よくある質問

不動産クラウドファンディングの蓄電池案件の利回りは、どれくらいですか。

当サイトが取った49件の想定利回りの中央値は18.0%、最も低い案件は8.29%、最も高い案件は25.4%でした。事業者ごとにほぼ決まった水準に並んでいます。

蓄電池の案件は、蓄電池の設備に投資しているのですか。

不動産型では、49件中37件の名前に「用地」が入っていて、設置する土地に投資する案件が中心です。設備に投資するのは、融資型・事業型の案件や、設備を直接買う商品です。

利回りが高いのはなぜですか。

名前から読める範囲では、土地を取得して開発する会社などに売る形の案件が多く、売却で得る利益を見込んだ利回りです。売却の時期や価格が想定と違えば、利回りも変わります。事業者ごとの水準の違いも大きく効いています。

運用期間はどれくらいですか。

中央値は10か月です。最も短い案件は3か月、最も長い案件は19か月でした。

償還された実績はありますか。

当サイトが取った時点で償還済みと表示されていたのは4件でした。多くは運用中で、償還の実績で比べられる段階にはありません。

100万円出すと、いくら受け取れますか。

想定どおりなら、運用期間中の分配は中央値で税引前113,000円、源泉徴収の後で89,925円です。運用期間が延びたり、元本が欠けたりすると、この額にはなりません。

蓄電池型は、いつごろから増えたのですか。

事業者ごとに時期が違います。通し番号のあるTORCHESでは、最初の蓄電池型がNo.24で、それ以降に続けて出ています。当サイトが取った案件の多くは、まだ運用中です。

融資型の蓄電池案件と、どちらがよいですか。

どちらがよいとは言えません。不動産型は土地への出資、融資型は貸付で、元本が戻る仕組みと担保が違います。想定利回りは不動産型のほうが高い傾向ですが、それに見合う不確かさがあります。

33この記事の数字は、どこから取ったか

使ったのは次のデータです。

想定利回り・運用期間・募集額は募集のときの条件で、実際の分配の結果ではありません。案件の中身(投資の対象・出口・劣後出資の割合)は、案件名と一覧の項目からは分からない部分があり、各社の募集ページで確かめる必要があります。取得できなかった案件や、募集一覧から消えた案件は数に入っていません。この記事は特定の事業者や案件の勧誘ではありません。

自分の数字で確かめる:値下がりしたら、いくら戻る?

はじめての人へ

不動産型50社が公表している劣後割合(幅があるものは下限)の中央値は13%、10%以下は24社です。 単純化した計算です:物件の値段に対する割合とし、銀行からの借入・費用・分配の未払いは含みません。借入がある案件は、もっと早く元本が削られます。

ほかのシミュレーション →

投資がはじめての方へ:言葉 → 始める段 → 3つの質問 → 国債と比べる → 会社を確かめる5ステップを見る →

同じテーマの記事

不動産型クラウドファンディングの記事全40本

不動産型クラウドファンディングのページで全部見る

関連するページ

関連するページ

事業者を、まとめて比べる。

想定利回り・最低投資額・運用期間・劣後出資割合で横断できます。

サービス一覧へ →