01キャピタルゲインの意味とは
キャピタルゲインは、資産を売却したときの差益です。取得した価格より高く売れた分が利益になります。
不動産クラウドファンディングでは、物件を取得して一定期間後に売却し、その差益を分配する案件があります。想定利回りが高めになりやすい代わりに、出口(誰に、いくらで売るか)に成否がかかります。
税では、匿名組合契約に基づく分配は、売却益が原資でも雑所得です。一方、株式投資型で未上場株式を売却した場合は譲渡所得(申告分離20.315%)になります。同じ「売却益」でも、契約の形で扱いが変わります。
02キャピタルゲインの意味は、どこに書かれているか
この言葉が出てくる場所と、そこでの書かれ方を並べます。
| どこに出てくるか | 書かれ方 | 見るときの注意 |
|---|---|---|
| 募集ページ | 「キャピタルゲイン」「売却益」 | 収益の性質 |
| 同ページ | 想定売却価格、出口の想定 | ここが最大の変数 |
| 運用報告 | 売却の実績 | 想定どおりだったか |
| 年間取引報告書 | 分配金 | 雑所得として合計される |
03キャピタルゲインの意味で、誤解されやすい点
| よくある誤解 | 実際は |
|---|---|
| キャピタルゲインは譲渡所得 | 匿名組合の分配なら雑所得。株式投資型の売却なら譲渡所得 |
| 売却益が出れば必ず分配がある | 経費や借入の返済を引いたあとの残り |
| 短期で大きく稼げる | 買い手が付かなければ延長か値下げ |
| 物件価格が上がれば必ず利益 | 取得費と経費を上回る必要がある |
04同じ利益でも、契約の形で税が変わる
売却益が原資でも、匿名組合契約に基づく分配なら雑所得、株式を売却したなら譲渡所得です。税率が変わります。
| 課税所得 | 雑所得(総合課税)で10万円 | 同100万円 | 譲渡所得(申告分離20.315%)で10万円 | 同100万円 |
|---|---|---|---|---|
| 150万円 | 15,105円 | 151,050円 | 20,315円 | 203,150円 |
| 300万円 | 20,210円 | 202,100円 | 20,315円 | 203,150円 |
| 500万円 | 30,420円 | 304,200円 | 20,315円 | 203,150円 |
| 800万円 | 33,482円 | 334,829円 | 20,315円 | 203,150円 |
| 1,200万円 | 43,693円 | 436,930円 | 20,315円 | 203,150円 |
| 2,500万円 | 50,839円 | 508,399円 | 20,315円 | 203,150円 |
課税所得が高いほど、雑所得の負担が重くなります。譲渡所得は一律20.315%なので、所得の高い人にとっては有利です。
| 利益の出どころ | 契約の形 | 所得区分 | 税率 |
|---|---|---|---|
| 物件の売却益 | 匿名組合 | 雑所得 | 総合課税5〜45%+住民税10% |
| 物件の売却益 | 任意組合 | 不動産所得(譲渡は譲渡所得) | 総合課税 |
| 未上場株式の売却益 | 株式の譲渡 | 譲渡所得(一般株式等) | 申告分離20.315% |
| 貸付の利息 | 匿名組合 | 雑所得 | 総合課税 |
| 事業の売上からの分配 | 匿名組合 | 雑所得 | 総合課税 |
05キャピタルゲインの意味と一緒に読む語
この記事は法令の定めと公表されている数字だけで書いています。キャピタルゲインの意味の実際の扱いは契約締結前交付書面(不動産型では契約成立前書面)に書かれていて、募集ページの表現と食い違う場合は書面が優先します。制度は改正されることがあります。
06よくある質問
この用語は、どこで確認できますか。
契約締結前交付書面(不動産型では契約成立前書面)です。法令で交付が義務づけられていて、記載すべき事項も決まっています。
募集ページと書面で書き方が違う場合は。
書面が優先します。募集ページは広告で、書面は契約の説明です。
用語が分からないまま投資してもよいですか。
おすすめしません。分からない言葉があるまま同意すると、あとで「知らなかった」と主張するのが難しくなります。
元本は保証されますか。
されません。どの種別にも公的な元本補償の仕組みはなく、出資について元本を保証することは出資法で禁じられています。
用語の一覧はありますか。
用語集のページにまとめています。この記事からも関連する語に移動できます。
07この記事の数字は、どこから取ったか
会社名を挙げて処分や事故を書くにあたっては、照合を法人番号の完全一致に限りました。社名の部分一致で突き合わせると、似た社名の別会社の記録を拾ってしまいます。当サイトが実際に試したところ、82件が一致したように見えてそのほとんどが別会社でした。
できていないことも書きます。不動産特定共同事業者への監督処分は国土交通省・都道府県の所管で、この事例集には含まれていません。また償還後の実績は、事業型を除いてどの事業者も公表していないため、不動産型・融資型については「戻らなかった件数」を外から数えられません。
数字はいずれも元本を保証するものではなく、この記事は特定の商品の勧誘ではありません。

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