データの時点2026年10月19日取得57銘柄の直近の有報(2025年12月〜2026年6月期末)の物件表のうち、稼働率の載る4,029件・毎週月曜に自動で更新
J-REITの物件表に稼働率が載っている4,029件(うち賃貸可能面積も分かる4,020件)で、空いている面積の合計は67.4万㎡、貸せる面積4,264.4万㎡の1.58%でした。物件を1件ずつ同じ重さで平均すると2.16%です。
- 01先に結論
- 02空室率の計算のしかた
- 03物件ごとの稼働率が載っている銘柄、載っていない銘柄
- 04用途ごとの空室率
- 05稼働率の分かれ方
- 06空いている面積の大きい物件
- 07地域ごとの空室率
- 08物件の大きさと空室率
- 09銘柄ごとの空室率
- 10用途と地域を組み合わせた空室率
- 11空室が埋まったら、収益はどれだけ増えるか
- 12用途の違いを除くと、銘柄の空室率はどう見えるか
- 13決算の期末稼働率は、10期でどう動いたか
- 14銘柄ごとの物件の空き具合
- 15稼働率の低い物件は、鑑定評価も低いか
- 16仲介会社の空室率と、この記事の空室率の違い
- 17空室率を自分で確かめる手順
- 18計算の前提と、この記事で分からないこと
- 19この記事に出てくる言葉
- 20よくある質問
- 21この記事の数字は、どこから取ったか
01先に結論
空室率は「貸せる面積のうち、決算期末に借り手がいない面積の割合」です。この記事は、57銘柄の有価証券報告書の物件表から、物件1件ずつの稼働率と賃貸可能面積を集め、J-REITが持つ物件そのものの空室率を出しました。
- 4,029件のうち2,450件(60.8%)が稼働率100%で、90%を下回る物件は159件(3.9%)でした。
- 用途ごとの面積加重の空室率は、オフィス1.70%・住宅3.18%・物流1.98%・商業0.74%です。ホテル・ヘルスケア・底地は、運営会社などに1棟まるごと貸す契約が多く、ほぼ100%の稼働率になります。
- 空いている面積の80.0%は、稼働率95%未満の物件に集まっています。空室は全体に薄く広がっているのではなく、一部の物件に偏っています。
- 有報の決算の推移の表に期末稼働率が10期ほど載る29銘柄では、空室率の中央値が最も高かったのは2021年下期の2.40%、直近の2026年上期は1.90%でした。
民間の仲介会社が公表している「オフィス空室率」は、ある地域の貸しビル全体を調べた値で、J-REITの物件だけの値ではありません。この記事の値とは、対象も数え方も違います。
02空室率の計算のしかた
- 物件表を読む有報の物件表から、物件ごとの稼働率と賃貸可能面積を読む
- 空いている面積賃貸可能面積×(100%−稼働率)=物件ごとの空いている面積
- 合計して割る空いている面積の合計÷賃貸可能面積の合計=面積加重の空室率
空室率には、計算のしかたが2つあります。
- 面積加重:大きい物件ほど重く数える。「J-REITが持つ貸せる面積のうち、何%が空いているか」が分かる。
- 単純平均:物件1件を同じ重さで数える。「よくある物件の空き具合」に近い。小さな物件が多い住宅の影響が大きくなる。
この記事の見出しは面積加重(1.58%)です。単純平均は2.16%で、面積加重より大きくなります。1件ごとの面積が小さく、入れ替わりで空室の出やすい住宅が、件数では多いためです。
稼働率は、決算期末の時点で賃貸借契約を結んでいる面積の割合です。物件表の稼働率の定義は銘柄によって少しずつ違い、住宅では戸数で数える銘柄もあります。また、契約が決まっていても入居前の区画や、フリーレント(賃料の無い期間)中の区画は「稼働」に数えられることが多く、稼働率100%でも賃料がまだ入っていないことがあります。
1棟をまるごと運営会社などに貸す「マスターリース」の物件は、運営会社との契約で100%と書かれていることがあります。その場合、実際の入居者の空き具合は分かりません。マスターリースのしくみはマスターリースがあれば空室リスクはゼロかで説明しています。
03物件ごとの稼働率が載っている銘柄、載っていない銘柄
物件表に物件ごとの稼働率が載っているかどうかは、銘柄によって違います。57銘柄の物件4,877件のうち、稼働率が読めたのは4,029件です。
| 銘柄数 | 物件数 | |
|---|---|---|
| 全物件に稼働率がある | 37銘柄 | 3,058件 |
| 一部の物件だけ稼働率がある | 11銘柄 | 971件/1,010件 |
| 物件ごとの稼働率が無い | 9銘柄 | 809件 |
物件ごとの稼働率が物件表に無い銘柄です。この銘柄の物件は、この記事の空室率に入っていません。
| 銘柄 | 分類 | 物件数 |
|---|---|---|
| 野村不動産マスターファンド | 複合 | 285件 |
| 日本都市ファンド | 複合 | 158件 |
| オリックス不動産 | 複合 | 121件 |
| 星野リゾート・リート | ホテル特化 | 71件 |
| 日本プライムリアルティ | 複合 | 65件 |
| ジャパン・ホテル・リート | ホテル特化 | 51件 |
| ラサールロジポート | 物流特化 | 22件 |
| 森トラストリート | 複合 | 20件 |
| グローバル・ワン不動産 | オフィス特化 | 16件 |
物件ごとの稼働率を、有報の別の表(賃貸状況の概要など)や、決算説明資料・ウェブサイトに載せている銘柄もあります。当サイトの読み取りでは物件表の欄だけを使いました。これらの銘柄の多くは、決算の推移の表に「期末稼働率」として全体の値を載せていて、後の節の推移に入っています。
04用途ごとの空室率
物件1件ずつの用途で分けました。「空いている面積」は、賃貸可能面積×(100%−稼働率)の合計です。
| 用途 | 物件数 | 賃貸可能面積 | 空室率(面積加重) | 空室率(単純平均) | 稼働率100%の比率 | 90%未満 | 空いている面積 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| オフィス | 787件 | 584.0万㎡ | 1.70% | 1.96% | 75.0% | 51件 | 10.0万㎡ |
| 住宅 | 1,855件 | 525.3万㎡ | 3.18% | 3.26% | 30.8% | 82件 | 16.7万㎡ |
| 物流 | 494件 | 1,753.5万㎡ | 1.98% | 1.49% | 91.9% | 18件 | 34.8万㎡ |
| 商業 | 262件 | 718.4万㎡ | 0.74% | 1.23% | 83.6% | 7件 | 5.3万㎡ |
| ホテル | 279件 | 205.5万㎡ | 0.18% | 0.04% | 98.2% | 0件 | 0.4万㎡ |
| ヘルスケア | 161件 | 75.2万㎡ | 0.02% | 0.02% | 98.8% | 0件 | 0.0万㎡ |
| 底地 | 144件 | 368.2万㎡ | 0.00% | 0.00% | 100.0% | 0件 | 0.0万㎡ |
| その他 | 47件 | 34.3万㎡ | 0.69% | 1.10% | 80.9% | 1件 | 0.2万㎡ |
空いている面積が最も多いのは物流で、34.8万㎡でした。全体の空いている面積の51.6%にあたります。物流施設は1棟が大きいので、空室率が低くても、空いている面積は大きくなります。
用途で空室率が違う理由は、賃貸の形の違いです。
- オフィス:1棟を何社にも区画ごとに貸します。テナントの入れ替わりのたびに空室が出て、次が決まるまでの期間が空室率に表れます。
- 住宅:1戸ずつ、個人に貸します。入れ替わりが多く、件数で見た空き(単純平均)が高く出ます。
- 物流:1棟を1社か数社に、長めの契約で貸すことが多い形です。空くときは大きく空きます。
- 商業:郊外の大型店は1社に長く貸し、都心の商業ビルは区画ごとに貸します。
- ホテル・ヘルスケア・底地:運営会社や土地の借り手に1棟・1区画まるごと貸すので、契約があるかぎり100%です。
オフィス特化・住宅特化の銘柄の物件ごとの稼働率は、オフィスリートを比較・住宅リートを比較の記事でくわしく見ています。
05稼働率の分かれ方
4,029件を稼働率の高さで分けました。右の2列は、その帯の物件の賃貸可能面積と、空いている面積の合計です。
| 稼働率 | 物件数 | 比率 | 賃貸可能面積 | 空いている面積 |
|---|---|---|---|---|
| 100% | 2,450件 | 60.8% | 3,289.5万㎡ | 0.0万㎡ |
| 99〜100% | 122件 | 3.0% | 237.0万㎡ | 1.1万㎡ |
| 97〜99% | 496件 | 12.3% | 277.6万㎡ | 5.4万㎡ |
| 95〜97% | 421件 | 10.4% | 177.3万㎡ | 6.9万㎡ |
| 90〜95% | 381件 | 9.5% | 137.0万㎡ | 9.4万㎡ |
| 80〜90% | 117件 | 2.9% | 77.1万㎡ | 10.8万㎡ |
| 50〜80% | 30件 | 0.7% | 42.9万㎡ | 14.6万㎡ |
| 50%未満 | 12件 | 0.3% | 26.0万㎡ | 19.2万㎡ |
稼働率100%の物件が60.8%を占めます。97%以上まで含めると76.1%です。一方、80%を下回る物件は42件あり、空いている面積の50.1%を占めます。J-REIT全体の空室率を動かしているのは、ごく一部の大きく空いた物件です。
稼働率0%の物件は5件でした(福岡 グリーンビルディング(サンケイリアルエステート・オフィス)、グランカーサ住吉II(大和証券リビング・住宅)、カスタリア西船橋II(大和ハウスリート・住宅)、八千代 物流センターII(日本ロジスティクスファンド・物流)、UUR心斎橋ビル(ユナイテッド・アーバン・商業))。建て替えや大規模な改修、テナントの退去の直後など、理由は物件ごとに違い、有報の注記や決算説明資料で確かめられます。
06空いている面積の大きい物件
空いている面積(賃貸可能面積×空室の割合)の大きい30件です。この30件で、全体の空いている面積の60.1%を占めます。
| 物件 | 銘柄 | 用途 | 所在地 | 賃貸可能面積 | 稼働率 | 空いている面積 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| MFLP久喜 | 三井不動産ロジスティクスパーク | 物流 | 埼玉県久喜市 | 67,925㎡ | 29.3% | 48,023㎡ |
| 八千代 物流センターII | 日本ロジスティクスファンド | 物流 | 千葉県八千代市 | 32,390㎡ | 0.0% | 32,390㎡ |
| GLP 狭山日高II | GLP | 物流 | 埼玉県日高市 | 75,719㎡ | 61.1% | 29,455㎡ |
| UUR心斎橋ビル | ユナイテッド・アーバン | 商業 | 大阪府大阪市中央区 | 27,025㎡ | 0.0% | 27,025㎡ |
| 横浜町田 物流センター | 日本ロジスティクスファンド | 物流 | 東京都町田市 | 65,657㎡ | 62.2% | 24,818㎡ |
| GLP 越谷II | GLP | 物流 | 埼玉県越谷市 | 43,533㎡ | 44.8% | 24,030㎡ |
| GLP 六甲III | GLP | 物流 | 兵庫県神戸市 | 31,239㎡ | 34.2% | 20,556㎡ |
| プロロジスパーク常総 | 日本プロロジスリート | 物流 | 茨城県常総市 | 37,165㎡ | 50.4% | 18,434㎡ |
| プロロジスパーク 岩沼 | 日本プロロジスリート | 物流 | 宮城県岩沼市 | 44,243㎡ | 61.2% | 17,166㎡ |
| 福岡 グリーンビルディング | サンケイリアルエステート | オフィス | 福岡県福岡市早良区 | 14,587㎡ | 0.0% | 14,587㎡ |
| MFLP平塚II | 三井不動産ロジスティクスパーク | 物流 | 神奈川県平塚市 | 46,525㎡ | 72.8% | 12,655㎡ |
| プロロジスパーク 千葉2 | 日本プロロジスリート | 物流 | 千葉県千葉市稲毛区 | 58,117㎡ | 78.8% | 12,321㎡ |
| IIF湘南ヘルスイノベーションパーク | 産業ファンド | 物流 | 神奈川県藤沢市 | 114,607㎡ | 89.7% | 11,805㎡ |
| ロジスクエア狭山日高 | CREロジスティクスファンド | 物流 | 埼玉県飯能市 | 59,461㎡ | 80.7% | 11,476㎡ |
| 行田配送センター | KDX不動産 | 物流 | 埼玉県行田市 | 21,956㎡ | 49.7% | 11,044㎡ |
| DPL浦安III | 大和ハウスリート | 物流 | 千葉県浦安市 | 57,235㎡ | 81.1% | 10,817㎡ |
| プロロジスパーク 春日井 | 日本プロロジスリート | 物流 | 愛知県春日井市 | 91,417㎡ | 89.3% | 9,782㎡ |
| プロロジスパーク北本 | 日本プロロジスリート | 物流 | 埼玉県北本市 | 69,432㎡ | 86.2% | 9,582㎡ |
| MFLP川口I | 三井不動産ロジスティクスパーク | 物流 | 埼玉県川口市 | 48,119㎡ | 80.7% | 9,287㎡ |
| IIF岡崎マニュファクチュアリングセンター | 産業ファンド | 物流 | 愛知県岡崎市 | 19,979㎡ | 58.7% | 8,251㎡ |
| プロロジスパーク 座間1 | 日本プロロジスリート | 物流 | 神奈川県座間市 | 113,471㎡ | 93.8% | 7,035㎡ |
| Dタワー富山 | 日本ビルファンド | オフィス | 10,949㎡ | 46.6% | 5,847㎡ | |
| ドリームタウンALi | 大和ハウスリート | 商業 | 青森県青森市 | 22,336㎡ | 80.5% | 4,356㎡ |
| シティ リッジ | 積水ハウス・リート | 住宅 | 海外 | 59,469㎡ | 92.8% | 4,282㎡ |
| カスタリア西船橋II | 大和ハウスリート | 住宅 | 千葉県船橋市 | 4,090㎡ | 0.0% | 4,090㎡ |
| 木の葉モール橋本 | 福岡リート | 商業 | 福岡県福岡市西区 | 22,191㎡ | 83.8% | 3,595㎡ |
| NBF CONNECT SAPPORO | 日本ビルファンド | オフィス | 北海道札幌市中央区 | 9,422㎡ | 62.3% | 3,552㎡ |
| GLP 座間 | GLP | 物流 | 神奈川県座間市 | 114,148㎡ | 97.1% | 3,310㎡ |
| リーガロイヤルホテル 小倉・あるあるCity | ユナイテッド・アーバン | ホテル | 福岡県北九州市小倉北区 | 81,373㎡ | 96.5% | 2,848㎡ |
| コンフォリア 新宿イーストサイドタワー | コンフォリア・レジデンシャル | 住宅 | 東京都新宿区 | 48,268㎡ | 94.3% | 2,751㎡ |
大きな物流施設やオフィスビルは、1社の退去で空いている面積が一度に大きくなります。こうした物件は、次の借り手が決まると空室率が一気に下がるので、決算期ごとの空室率の動きが大きくなります。
稼働率90%未満の物件を、用途ごとに数えました。
| 用途 | 90%未満の物件 | その用途の物件に占める比率 |
|---|---|---|
| オフィス | 51件 | 6.5% |
| 住宅 | 82件 | 4.4% |
| 物流 | 18件 | 3.6% |
| 商業 | 7件 | 2.7% |
| ホテル | 0件 | 0.0% |
| ヘルスケア | 0件 | 0.0% |
| 底地 | 0件 | 0.0% |
| その他 | 1件 | 2.1% |
07地域ごとの空室率
物件の所在地で分けた、面積加重の空室率です。オフィスと住宅は、その地域のその用途の物件だけで計算しました。
| 地域 | 物件数 | 空室率(全用途) | オフィス | 住宅 | 90%未満の物件 |
|---|---|---|---|---|---|
| 東京都 | 1,816件 | 1.88% | 1.13% | 3.23% | 87件 |
| 神奈川・埼玉・千葉 | 679件 | 2.11% | 1.70% | 3.32% | 27件 |
| 近畿 | 534件 | 0.93% | 0.79% | 2.27% | 7件 |
| 東海 | 287件 | 1.32% | 1.66% | 3.54% | 10件 |
| 九州・沖縄 | 245件 | 1.19% | 7.84% | 2.23% | 9件 |
| 北海道 | 134件 | 1.63% | 7.80% | 3.44% | 5件 |
| 東北 | 109件 | 2.45% | 0.92% | 4.44% | 6件 |
| その他の地域 | 184件 | 0.75% | 2.50% | 5.37% | 6件 |
| 不明 | 41件 | 1.66% | 5.47% | 2.02% | 2件 |
東京都の中を分けました。
| 東京都の中 | 物件数 | 空室率(全用途) | オフィス | 住宅 |
|---|---|---|---|---|
| 都心5区 | 771件 | 1.69% | 1.07% | 3.71% |
| そのほかの23区 | 937件 | 1.74% | 1.32% | 3.06% |
| 23区の外(東京都) | 108件 | 2.96% | 0.83% | 2.07% |
物件の数の多い20都道府県です(面積加重と単純平均)。
| 都道府県 | 物件数 | 空室率(面積加重) | 空室率(単純平均) | 90%未満の物件 |
|---|---|---|---|---|
| 東京都 | 1,816件 | 1.88% | 2.47% | 87件 |
| 大阪府 | 331件 | 1.03% | 1.45% | 2件 |
| 神奈川県 | 298件 | 1.43% | 1.90% | 8件 |
| 愛知県 | 226件 | 2.06% | 2.65% | 9件 |
| 千葉県 | 217件 | 1.37% | 2.18% | 9件 |
| 福岡県 | 166件 | 1.54% | 2.21% | 6件 |
| 埼玉県 | 164件 | 3.71% | 2.54% | 10件 |
| 北海道 | 134件 | 1.63% | 2.17% | 5件 |
| 兵庫県 | 123件 | 1.12% | 1.48% | 3件 |
| 宮城県 | 82件 | 3.00% | 3.20% | 5件 |
| 京都府 | 54件 | 0.37% | 1.47% | 2件 |
| 茨城県 | 42件 | 1.39% | 2.00% | 2件 |
| 広島県 | 37件 | 0.10% | 0.43% | 0件 |
| 三重県 | 26件 | 0.11% | 0.98% | 1件 |
| 静岡県 | 25件 | 0.22% | 0.26% | 0件 |
| 熊本県 | 17件 | 3.18% | 3.22% | 2件 |
| 群馬県 | 16件 | 0.03% | 0.35% | 0件 |
| 滋賀県 | 16件 | 0.10% | 0.45% | 0件 |
| 岡山県 | 16件 | 0.06% | 0.63% | 0件 |
| 沖縄県 | 15件 | 0.10% | 0.13% | 0件 |
地域の空室率は、その地域にどの用途の物件が多いかに左右されます。物流施設の多い地域は面積加重で低く出やすく、住宅の多い地域は単純平均で高く出やすくなります。
08物件の大きさと空室率
賃貸可能面積の大きさで分けました。
| 賃貸可能面積 | 物件数 | 空室率(面積加重) | 空室率(単純平均) | 稼働率100%の比率 |
|---|---|---|---|---|
| 1,000㎡未満 | 228件 | 2.90% | 2.98% | 58.3% |
| 1,000〜3,000㎡ | 1,588件 | 2.68% | 2.75% | 47.2% |
| 3,000〜1万㎡ | 1,290件 | 1.68% | 1.77% | 63.6% |
| 1万〜3万㎡ | 542件 | 1.28% | 1.29% | 79.7% |
| 3万㎡以上 | 372件 | 1.52% | 1.82% | 82.5% |
小さな物件は、1区画の空きでも稼働率が大きく下がります。大きな物件は区画が多い分、空室率は平らになりやすい一方、大口のテナントが退去すると空いている面積が大きくなります。
09銘柄ごとの空室率
物件表に稼働率のある48銘柄について、銘柄ごとに面積加重の空室率を出しました(空室率の高い順)。右端は、有報の「主要な経営指標等の推移」に載る直近期の期末稼働率から計算した空室率です。
| 銘柄 | 分類 | 稼働率の分かる物件 | 賃貸可能面積 | 空室率(面積加重) | 空室率(単純平均) | 最も低い物件の稼働率 | 90%未満 | 決算の表の空室率 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| サンケイリアルエステート | 複合 | 16件/16件 | 10.0万㎡ | 18.31% | 10.06% | 0.0% | 3件 | — |
| 日本ロジスティクスファンド | 物流特化 | 52件/52件 | 140.0万㎡ | 4.09% | 2.65% | 0.0% | 2件 | 4.10% |
| 積水ハウス・リート | 住宅特化 | 138件/138件 | 59.9万㎡ | 3.81% | 4.00% | 86.1% | 10件 | — |
| アドバンス・レジデンス | 住宅特化 | 286件/286件 | 84.0万㎡ | 3.80% | 3.86% | 84.4% | 11件 | — |
| 三井不動産ロジスティクスパーク | 物流特化 | 44件/45件 | 193.6万㎡ | 3.72% | 2.87% | 29.3% | 3件 | 3.60% |
| コンフォリア・レジデンシャル | 住宅特化 | 175件/175件 | 48.3万㎡ | 3.36% | 3.28% | 85.1% | 4件 | 3.40% |
| いちごオフィスリート | オフィス特化 | 79件/87件 | 24.1万㎡ | 3.15% | 3.54% | 69.2% | 12件 | 2.70% |
| サムティ・レジデンシャル | 住宅特化 | 189件/189件 | 37.7万㎡ | 3.07% | 3.07% | 82.8% | 9件 | — |
| トーセイ・リート | 複合 | 63件/63件 | 21.5万㎡ | 2.94% | 3.17% | 79.3% | 3件 | 2.90% |
| スターツプロシード | 住宅特化 | 107件/111件 | 20.7万㎡ | 2.90% | 2.85% | 84.4% | 4件 | 3.10% |
| Oneリート | オフィス特化 | 28件/28件 | 15.7万㎡ | 2.72% | 2.93% | 77.6% | 3件 | 2.70% |
| 平和不動産リート | 複合 | 136件/136件 | 34.2万㎡ | 2.35% | 2.60% | 85.0% | 9件 | 2.35% |
| GLP | 物流特化 | 83件/85件 | 338.4万㎡ | 2.32% | 1.98% | 34.2% | 3件 | 2.30% |
| ユナイテッド・アーバン | 複合 | 142件/143件 | 181.3万㎡ | 2.24% | 1.72% | 0.0% | 3件 | 2.20% |
| 三井不動産アコモデーションファンド | 住宅特化 | 140件/141件 | 55.2万㎡ | 2.03% | 1.73% | 88.4% | 1件 | 2.00% |
| 日本プロロジスリート | 物流特化 | 61件/61件 | 414.3万㎡ | 1.94% | 2.42% | 50.4% | 5件 | 2.00% |
| CREロジスティクスファンド | 物流特化 | 21件/21件 | 60.4万㎡ | 1.90% | 0.92% | 80.7% | 1件 | 1.90% |
| ジャパンエクセレント | オフィス特化 | 33件/33件 | 30.4万㎡ | 1.88% | 1.88% | 88.9% | 1件 | 1.90% |
| 日本リート | 複合 | 102件/102件 | 32.0万㎡ | 1.77% | 2.24% | 71.0% | 10件 | 1.80% |
| 日本ビルファンド | オフィス特化 | 69件/70件 | 123.9万㎡ | 1.67% | 2.27% | 46.6% | 3件 | 1.70% |
| 大和証券リビング | 複合 | 238件/238件 | 71.8万㎡ | 1.56% | 1.94% | 0.0% | 4件 | — |
| 福岡リート | 複合 | 37件/37件 | 62.2万㎡ | 1.48% | 1.86% | 72.5% | 2件 | — |
| KDX不動産 | 複合 | 343件/343件 | 224.4万㎡ | 1.42% | 1.80% | 49.7% | 12件 | 1.40% |
| NTT都市開発リート | 複合 | 61件/62件 | 30.7万㎡ | 1.40% | 2.23% | 87.5% | 2件 | 1.40% |
| スターアジア不動産 | 複合 | 73件/73件 | 45.8万㎡ | 1.36% | 1.71% | 85.5% | 3件 | — |
| MIRARTH不動産 | 複合 | 78件/78件 | 34.7万㎡ | 1.34% | 2.91% | 38.8% | 4件 | — |
| 東急リアル・エステート | 複合 | 28件/28件 | 15.8万㎡ | 1.15% | 1.39% | 87.7% | 2件 | 1.10% |
| ジャパンリアルエステイト | オフィス特化 | 78件/79件 | 89.2万㎡ | 1.14% | 1.65% | 66.0% | 4件 | — |
| 森ヒルズリート | オフィス特化 | 11件/11件 | 18.5万㎡ | 1.08% | 3.29% | 81.8% | 2件 | 1.10% |
| マリモ地方創生リート | 複合 | 61件/61件 | 30.4万㎡ | 1.03% | 1.64% | 88.6% | 2件 | — |
| エスコンジャパンリート | 商業特化 | 39件/39件 | 34.7万㎡ | 0.95% | 0.82% | 82.8% | 1件 | — |
| アクティビア・プロパティーズ | 複合 | 46件/46件 | 44.3万㎡ | 0.95% | 1.03% | 83.7% | 1件 | 0.90% |
| 大和ハウスリート | 複合 | 231件/231件 | 308.9万㎡ | 0.94% | 2.40% | 0.0% | 10件 | — |
| 東海道リート | 複合 | 29件/29件 | 39.0万㎡ | 0.83% | 0.87% | 93.7% | 0件 | 0.70% |
| 大和証券オフィス | オフィス特化 | 58件/58件 | 36.5万㎡ | 0.83% | 1.11% | 84.6% | 2件 | 0.90% |
| みらい | 複合 | 44件/44件 | 36.3万㎡ | 0.80% | 1.16% | 67.1% | 1件 | — |
| 産業ファンド | 物流特化 | 110件/110件 | 345.4万㎡ | 0.62% | 0.57% | 58.7% | 2件 | — |
| 日本ホテル&レジデンシャル | ホテル特化 | 13件/31件 | 12.8万㎡ | 0.37% | 0.88% | 91.3% | 0件 | — |
| 阪急阪神リート | 商業特化 | 38件/38件 | 49.8万㎡ | 0.24% | 1.67% | 36.4% | 1件 | — |
| インヴィンシブル | ホテル特化 | 155件/156件 | 97.3万㎡ | 0.22% | 0.71% | 83.8% | 2件 | — |
| ヒューリックリート | 複合 | 67件/67件 | 38.2万㎡ | 0.19% | 0.36% | 88.5% | 2件 | — |
| セントラル・リート | 複合 | 18件/18件 | 8.6万㎡ | 0.11% | 0.17% | 97.0% | 0件 | — |
| 三菱地所物流リート | 物流特化 | 37件/37件 | 124.7万㎡ | 0.06% | 0.02% | 99.6% | 0件 | 0.10% |
| ヘルスケア&メディカル | ヘルスケア特化 | 57件/57件 | 24.0万㎡ | 0.04% | 0.03% | 98.4% | 0件 | — |
| イオンリート | 商業特化 | 53件/53件 | 433.9万㎡ | 0.00% | 0.00% | 100.0% | 0件 | — |
| いちごホテルリート | ホテル特化 | 30件/30件 | 14.2万㎡ | 0.00% | 0.00% | 100.0% | 0件 | 0.00% |
| 霞ヶ関ホテルリート | ホテル特化 | 15件/15件 | 4.6万㎡ | 0.00% | 0.00% | 100.0% | 0件 | — |
| SOSiLA物流リート | 物流特化 | 17件/17件 | 61.9万㎡ | 0.00% | 0.00% | 100.0% | 0件 | 0.00% |
銘柄の空室率の中央値は1.38%です。決算の表に期末稼働率が載る26銘柄で、物件表から計算した空室率との差は中央値0.03%ポイントでした。銘柄によって稼働率の数え方(面積・戸数・契約の扱い)が違うため、少しずれます。
銘柄の分類ごとの中央値です。
| 分類 | 銘柄数 | 空室率の中央値 | 最も高い銘柄 | 90%未満の物件 |
|---|---|---|---|---|
| オフィス特化 | 7 | 1.67% | 3.15% | 27件 |
| 住宅特化 | 6 | 3.21% | 3.81% | 39件 |
| 物流特化 | 8 | 1.92% | 4.09% | 16件 |
| ホテル特化 | 4 | 0.11% | 0.37% | 2件 |
| 商業特化 | 3 | 0.24% | 0.95% | 2件 |
| ヘルスケア特化 | 1 | 0.04% | 0.04% | 0件 |
| 複合 | 19 | 1.36% | 18.31% | 73件 |
10用途と地域を組み合わせた空室率
同じ用途でも、地域で空室率は違います。オフィス・住宅・物流・商業について、地域ごとの面積加重の空室率と物件数を並べました(5件未満は「—」)。
| 用途 | 東京都 | 神奈川・埼玉・千葉 | 近畿 | 東海 | 九州・沖縄 | それ以外 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| オフィス | 1.13%(521件) | 1.70%(64件) | 0.79%(60件) | 1.66%(41件) | 7.84%(35件) | 3.87%(66件) |
| 住宅 | 3.23%(1067件) | 3.32%(232件) | 2.27%(213件) | 3.54%(142件) | 2.23%(69件) | 4.18%(132件) |
| 物流 | 2.08%(41件) | 2.78%(232件) | 0.63%(90件) | 1.90%(29件) | 0.03%(36件) | 2.27%(66件) |
| 商業 | 1.22%(55件) | 0.12%(45件) | 2.00%(49件) | 0.15%(16件) | 1.15%(34件) | 0.20%(58件) |
物件数の少ない組み合わせは、1件の空室で大きく動きます。空室率を地域どうしで比べるときは、物件数もあわせて見てください。
11空室が埋まったら、収益はどれだけ増えるか
銘柄ごとに、いま空いている面積に、いま貸している面積と同じ面積あたりの賃料が入ったとすると、賃貸事業収益と分配金の総額に対してどれだけ増えるかを出しました。物件表に稼働率のない物件は、稼働率のある物件と同じ空き具合とはせず、計算から外しています(稼働率のある物件の面積の比率を掛けています)。
| 分類 | 銘柄数 | 賃貸事業収益に対して(中央値) | 分配金の総額に対して(中央値) |
|---|---|---|---|
| オフィス特化 | 7 | 1.70% | 3.9% |
| 住宅特化 | 6 | 3.32% | 7.1% |
| 物流特化 | 8 | 1.96% | 3.7% |
| ホテル特化 | 3 | 0.22% | 0.3% |
| 商業特化 | 3 | 0.24% | 0.7% |
| ヘルスケア特化 | 1 | 0.04% | 0.1% |
| 複合 | 18 | 1.37% | 2.8% |
中央値で、賃貸事業収益の1.40%、分配金の総額の3.1%にあたります。収益の増え方より分配金に対する割合が大きいのは、賃料が増えても物件の費用や利息はほぼ変わらず、増えた分がそのまま利益になる計算のためです。
分配金に対する割合の大きい15銘柄です。
| 銘柄 | 空室率(面積加重) | 賃貸事業収益に対して | 分配金の総額に対して |
|---|---|---|---|
| アドバンス・レジデンス | 3.80% | 3.95% | 8.9% |
| コンフォリア・レジデンシャル | 3.36% | 3.48% | 8.7% |
| スターツプロシード | 2.90% | 2.93% | 8.2% |
| トーセイ・リート | 2.94% | 3.03% | 7.7% |
| 日本ロジスティクスファンド | 4.09% | 4.26% | 6.9% |
| いちごオフィスリート | 3.15% | 3.01% | 6.8% |
| Oneリート | 2.72% | 2.79% | 6.6% |
| サムティ・レジデンシャル | 3.07% | 3.16% | 6.0% |
| 三井不動産ロジスティクスパーク | 3.72% | 3.86% | 5.8% |
| ジャパンエクセレント | 1.88% | 1.92% | 5.3% |
| 三井不動産アコモデーションファンド | 2.03% | 2.07% | 4.6% |
| ユナイテッド・アーバン | 2.24% | 2.29% | 4.5% |
| 平和不動産リート | 2.35% | 2.41% | 4.4% |
| 福岡リート | 1.48% | 1.50% | 4.2% |
| 日本ビルファンド | 1.67% | 1.70% | 3.9% |
これは空室がすべて埋まった場合の上限の目安で、実際には常に入れ替わりの空室があります。空いている区画は条件の悪い区画であることも多く、いまと同じ賃料で埋まるとも限りません。
12用途の違いを除くと、銘柄の空室率はどう見えるか
銘柄の空室率は、どの用途の物件を持つかで大きく変わります。ホテルや底地の多い銘柄は低く、住宅やオフィスの多い銘柄は高く出やすいためです。そこで銘柄ごとに、持っている物件の用途ごとに全物件の用途別の空室率を当てはめた「用途から見込む空室率」を出し、実際の空室率との差を見ました。差がマイナスなら、同じ用途の物件の平均より埋まっていることになります。
48銘柄中30銘柄で、実際の空室率が用途から見込む空室率を下回りました。差の小さい(よく埋まっている)10銘柄と、大きい10銘柄です。
| 銘柄 | 分類 | 実際の空室率 | 用途から見込む空室率 | 差 |
|---|---|---|---|---|
| SOSiLA物流リート | 物流特化 | 0.00% | 1.56% | −1.56ポイント |
| 三菱地所物流リート | 物流特化 | 0.06% | 1.62% | −1.56ポイント |
| 大和ハウスリート | 複合 | 0.94% | 1.85% | −0.91ポイント |
| 大和証券オフィス | オフィス特化 | 0.83% | 1.69% | −0.87ポイント |
| 三井不動産アコモデーションファンド | 住宅特化 | 2.03% | 2.89% | −0.86ポイント |
| NTT都市開発リート | 複合 | 1.40% | 2.25% | −0.85ポイント |
| ヒューリックリート | 複合 | 0.19% | 0.99% | −0.80ポイント |
| セントラル・リート | 複合 | 0.11% | 0.90% | −0.79ポイント |
| 大和証券リビング | 複合 | 1.56% | 2.27% | −0.72ポイント |
| イオンリート | 商業特化 | 0.00% | 0.71% | −0.71ポイント |
| 銘柄 | 分類 | 実際の空室率 | 用途から見込む空室率 | 差 |
|---|---|---|---|---|
| サンケイリアルエステート | 複合 | 18.31% | 1.21% | +17.10ポイント |
| 日本ロジスティクスファンド | 物流特化 | 4.09% | 1.98% | +2.10ポイント |
| 三井不動産ロジスティクスパーク | 物流特化 | 3.72% | 1.98% | +1.74ポイント |
| いちごオフィスリート | オフィス特化 | 3.15% | 1.70% | +1.44ポイント |
| ユナイテッド・アーバン | 複合 | 2.24% | 1.00% | +1.24ポイント |
| Oneリート | オフィス特化 | 2.72% | 1.58% | +1.14ポイント |
| エスコンジャパンリート | 商業特化 | 0.95% | 0.17% | +0.78ポイント |
| 積水ハウス・リート | 住宅特化 | 3.81% | 3.06% | +0.75ポイント |
| アドバンス・レジデンス | 住宅特化 | 3.80% | 3.12% | +0.67ポイント |
| トーセイ・リート | 複合 | 2.94% | 2.52% | +0.42ポイント |
用途から見込む空室率は、全国の全銘柄の平均を当てはめたものなので、地域や物件の大きさの違いは入っていません。差の大きい銘柄は、その用途の中でも空室の出やすい地域や大きさの物件を持っているか、決算期末に大口の退去が重なったかのどちらかであることが多いと考えられます。
13決算の期末稼働率は、10期でどう動いたか
有報の「主要な経営指標等の推移」に期末稼働率が8期以上載っている29銘柄で、空室率(100%−期末稼働率)の推移を半期ごとに見ました。値は、その半期に決算を迎えた銘柄の中央値です。
| 決算期 | 銘柄数 | 空室率(中央値) | 最も高い銘柄 | 5%以上の銘柄 |
|---|---|---|---|---|
| 2021年下期 | 28銘柄 | 2.40% | 6.90% | 2銘柄 |
| 2022年上期 | 29銘柄 | 2.20% | 9.20% | 2銘柄 |
| 2022年下期 | 29銘柄 | 2.20% | 8.80% | 2銘柄 |
| 2023年上期 | 29銘柄 | 2.10% | 4.90% | 0銘柄 |
| 2023年下期 | 29銘柄 | 1.70% | 4.00% | 0銘柄 |
| 2024年上期 | 29銘柄 | 1.70% | 3.70% | 0銘柄 |
| 2024年下期 | 30銘柄 | 1.05% | 4.30% | 0銘柄 |
| 2025年上期 | 28銘柄 | 1.15% | 3.80% | 0銘柄 |
| 2025年下期 | 29銘柄 | 1.60% | 4.40% | 0銘柄 |
| 2026年上期 | 27銘柄 | 1.90% | 4.10% | 0銘柄 |
最初の期と直近期を比べると、空室率が下がった(稼働率が上がった)のは29銘柄中18銘柄、上がったのは8銘柄でした。期末稼働率を推移の表に載せていない銘柄も多く、この推移はJ-REIT全体の平均ではありません。
| 分類 | 銘柄数 | 最初の期の空室率 | 10期で最も高かった空室率 | 直近期の空室率 |
|---|---|---|---|---|
| オフィス特化 | 7 | 2.80% | 3.80% | 1.70% |
| 住宅特化 | 3 | 3.90% | 3.90% | 3.10% |
| 物流特化 | 7 | 0.20% | 2.30% | 2.00% |
| ホテル特化 | 1 | 0.00% | 0.30% | 0.00% |
| 複合 | 11 | 2.50% | 2.94% | 1.40% |
「10期で最も高かった空室率」は、銘柄ごとに10期のうち最も空室率が高かった期の値を取り、その中央値を出したものです。どの銘柄も、10期のどこかで一度は空室が増えた期があります。
銘柄ごとに、最初の期・10期で最も低かった期・直近期の期末稼働率を並べました(最も低かった稼働率の低い順)。右端は10期の最高と最低の差です。
| 銘柄 | 分類 | 最初の期 | 最も低かった期 | 直近期 | 10期の幅 |
|---|---|---|---|---|---|
| ジャパンエクセレント | オフィス特化 | 2021年12月 93.1% | 2022年6月 90.8% | 2026年6月 98.1% | 8.2ポイント |
| 東急リアル・エステート | 複合 | 2021年7月 97.2% | 2022年7月 91.2% | 2026年1月 98.9% | 8.8ポイント |
| NTT都市開発リート | 複合 | 2021年10月 93.8% | 2021年10月 93.8% | 2026年4月 98.6% | 4.8ポイント |
| いちごオフィスリート | オフィス特化 | 2021年10月 95.4% | 2022年4月 94.7% | 2026年4月 97.3% | 2.8ポイント |
| アクティビア・プロパティーズ | 複合 | 2021年11月 97.5% | 2022年11月 95.2% | 2026年5月 99.1% | 4.4ポイント |
| 三井不動産ロジスティクスパーク | 物流特化 | 2021年7月 100.0% | 2025年7月 95.6% | 2026年1月 96.4% | 4.4ポイント |
| コンフォリア・レジデンシャル | 住宅特化 | 2021年7月 95.7% | 2021年7月 95.7% | 2026年1月 96.6% | 1.5ポイント |
| 日本ロジスティクスファンド | 物流特化 | 2021年7月 98.9% | 2026年1月 95.9% | 2026年1月 95.9% | 4.1ポイント |
| トーセイ・リート | 複合 | 2021年10月 96.6% | 2022年4月 96.0% | 2026年4月 97.1% | 1.5ポイント |
| スターツプロシード | 住宅特化 | 2021年10月 96.4% | 2022年10月 96.1% | 2026年4月 96.9% | 1.0ポイント |
| 三井不動産アコモデーションファンド | 住宅特化 | 2021年8月 96.1% | 2021年8月 96.1% | 2026年2月 98.0% | 1.9ポイント |
| 日本ビルファンド | オフィス特化 | 2021年6月 97.2% | 2022年12月 96.1% | 2025年12月 98.3% | 2.5ポイント |
| グローバル・ワン不動産 | オフィス特化 | 2021年9月 96.3% | 2024年9月 96.2% | 2026年3月 98.3% | 2.7ポイント |
| オリックス不動産 | 複合 | 2021年8月 96.2% | 2021年8月 96.2% | 2026年2月 99.1% | 2.9ポイント |
| 大和証券オフィス | オフィス特化 | 2021年11月 97.8% | 2024年5月 97.0% | 2026年5月 99.1% | 2.1ポイント |
| 平和不動産リート | 複合 | 2021年11月 97.7% | 2025年5月 97.1% | 2026年5月 97.7% | 1.0ポイント |
| 日本プライムリアルティ | 複合 | 2021年12月 97.3% | 2024年6月 97.1% | 2026年6月 99.5% | 2.4ポイント |
| 森ヒルズリート | オフィス特化 | 2021年7月 97.6% | 2024年1月 97.2% | 2026年1月 98.9% | 2.3ポイント |
| Oneリート | オフィス特化 | 2021年8月 99.2% | 2026年2月 97.3% | 2026年2月 97.3% | 1.9ポイント |
| CREロジスティクスファンド | 物流特化 | 2021年12月 100.0% | 2024年6月 97.4% | 2026年6月 98.1% | 2.6ポイント |
| KDX不動産 | 複合 | 2021年10月 97.6% | 2021年10月 97.6% | 2026年4月 98.6% | 1.6ポイント |
| 日本リート | 複合 | 2021年6月 97.8% | 2024年12月 97.7% | 2025年12月 98.2% | 0.5ポイント |
| GLP | 物流特化 | 2021年8月 99.8% | 2026年2月 97.7% | 2026年2月 97.7% | 2.1ポイント |
| 日本プロロジスリート | 物流特化 | 2021年11月 98.5% | 2023年5月 97.8% | 2026年5月 98.0% | 1.1ポイント |
| ユナイテッド・アーバン | 複合 | 2021年11月 97.8% | 2021年11月 97.8% | 2026年5月 97.8% | 1.4ポイント |
| 三菱地所物流リート | 物流特化 | 2021年8月 99.8% | 2024年8月 99.1% | 2026年2月 99.9% | 0.9ポイント |
| 東海道リート | 複合 | 2022年1月 99.6% | 2023年7月 99.2% | 2026年1月 99.3% | 0.5ポイント |
| いちごホテルリート | ホテル特化 | 2021年7月 100.0% | 2023年1月 99.7% | 2026年1月 100.0% | 0.3ポイント |
| SOSiLA物流リート | 物流特化 | 2021年11月 100.0% | 2021年11月 100.0% | 2026年5月 100.0% | 0.0ポイント |
14銘柄ごとの物件の空き具合
面積加重の空室率の高い順です。
サンケイリアルエステート 稼働率の分かる16件のうち100%は13件(81%)、面積加重の空室率は18.31%。最も低いのは福岡 グリーンビルディング(オフィス・福岡県福岡市早良区)の0.0%。物件の多い用途はオフィス。
日本ロジスティクスファンド 稼働率の分かる52件のうち100%は50件(96%)、面積加重の空室率は4.09%。最も低いのは八千代 物流センターII(物流・千葉県八千代市)の0.0%。物件の多い用途は物流。
積水ハウス・リート 稼働率の分かる138件のうち100%は33件(24%)、面積加重の空室率は3.81%。最も低いのはエスティメゾン北新宿(住宅・東京都新宿区)の86.1%。物件の多い用途は住宅。
アドバンス・レジデンス 稼働率の分かる286件のうち100%は58件(20%)、面積加重の空室率は3.80%。最も低いのはレジディア恵比寿III(住宅・東京都渋谷区)の84.4%。物件の多い用途は住宅。
三井不動産ロジスティクスパーク 稼働率の分かる44件のうち100%は40件(91%)、面積加重の空室率は3.72%。最も低いのはMFLP久喜(物流・埼玉県久喜市)の29.3%。物件の多い用途は物流。
コンフォリア・レジデンシャル 稼働率の分かる175件のうち100%は47件(27%)、面積加重の空室率は3.36%。最も低いのはコンフォリア新御徒町(住宅・東京都台東区)の85.1%。物件の多い用途は住宅。
いちごオフィスリート 稼働率の分かる79件のうち100%は56件(71%)、面積加重の空室率は3.15%。最も低いのはいちご神田錦町ビル(オフィス・東京都千代田区)の69.2%。物件の多い用途はオフィス。
サムティ・レジデンシャル 稼働率の分かる189件のうち100%は60件(32%)、面積加重の空室率は3.07%。最も低いのはS-FORT宇都宮南大通り(住宅・栃木県宇都宮市)の82.8%。物件の多い用途は住宅。
トーセイ・リート 稼働率の分かる63件のうち100%は20件(32%)、面積加重の空室率は2.94%。最も低いのはTRガーデン蕨(住宅・埼玉県川口市)の79.3%。物件の多い用途は住宅。
スターツプロシード 稼働率の分かる107件のうち100%は47件(44%)、面積加重の空室率は2.90%。最も低いのはプロシード仙台上杉(住宅・宮城県仙台市青葉区)の84.4%。物件の多い用途は住宅。
Oneリート 稼働率の分かる28件のうち100%は17件(61%)、面積加重の空室率は2.72%。最も低いのはONEST箱崎ビル(オフィス・東京都中央区)の77.6%。物件の多い用途はオフィス。
平和不動産リート 稼働率の分かる136件のうち100%は67件(49%)、面積加重の空室率は2.35%。最も低いのはHF目黒レジデンス(住宅・東京都目黒区)の85.0%。物件の多い用途は住宅。
GLP 稼働率の分かる83件のうち100%は77件(93%)、面積加重の空室率は2.32%。最も低いのはGLP 六甲III(物流・兵庫県神戸市)の34.2%。物件の多い用途は物流。
ユナイテッド・アーバン 稼働率の分かる142件のうち100%は112件(79%)、面積加重の空室率は2.24%。最も低いのはUUR心斎橋ビル(商業・大阪府大阪市中央区)の0.0%。物件の多い用途はオフィス。
三井不動産アコモデーションファンド 稼働率の分かる140件のうち100%は58件(41%)、面積加重の空室率は2.03%。最も低いのはパークアクシス千葉新町(住宅・千葉県千葉市中央区)の88.4%。物件の多い用途は住宅。
日本プロロジスリート 稼働率の分かる61件のうち100%は47件(77%)、面積加重の空室率は1.94%。最も低いのはプロロジスパーク常総(物流・茨城県常総市)の50.4%。物件の多い用途は物流。
CREロジスティクスファンド 稼働率の分かる21件のうち100%は20件(95%)、面積加重の空室率は1.90%。最も低いのはロジスクエア狭山日高(物流・埼玉県飯能市)の80.7%。物件の多い用途は物流。
ジャパンエクセレント 稼働率の分かる33件のうち100%は19件(58%)、面積加重の空室率は1.88%。最も低いのはBIZCORE赤坂見附(オフィス・)の88.9%。物件の多い用途はオフィス。
日本リート 稼働率の分かる102件のうち100%は68件(67%)、面積加重の空室率は1.77%。最も低いのはFORECAST博多呉服町(オフィス・福岡県福岡市)の71.0%。物件の多い用途はオフィス。
日本ビルファンド 稼働率の分かる69件のうち100%は38件(55%)、面積加重の空室率は1.67%。最も低いのはDタワー富山(オフィス・)の46.6%。物件の多い用途はオフィス。
大和証券リビング 稼働率の分かる238件のうち100%は135件(57%)、面積加重の空室率は1.56%。最も低いのはグランカーサ住吉II(住宅・東京都江東区)の0.0%。物件の多い用途は住宅。
福岡リート 稼働率の分かる37件のうち100%は25件(68%)、面積加重の空室率は1.48%。最も低いのは東比恵ビジネスセンターIII(オフィス・福岡県福岡市博多区)の72.5%。物件の多い用途はオフィス。
KDX不動産 稼働率の分かる343件のうち100%は213件(62%)、面積加重の空室率は1.42%。最も低いのは行田配送センター(物流・埼玉県行田市)の49.7%。物件の多い用途は住宅。
NTT都市開発リート 稼働率の分かる61件のうち100%は27件(44%)、面積加重の空室率は1.40%。最も低いのはキャビンアリーナ赤坂(住宅・東京都港区)の87.5%。物件の多い用途は住宅。
スターアジア不動産 稼働率の分かる73件のうち100%は51件(70%)、面積加重の空室率は1.36%。最も低いのは西新宿松屋ビル(オフィス・東京都渋谷区)の85.5%。物件の多い用途はオフィス。
MIRARTH不動産 稼働率の分かる78件のうち100%は43件(55%)、面積加重の空室率は1.34%。最も低いのはTLRレジデンス磯子駅前(住宅・神奈川県横浜市)の38.8%。物件の多い用途は住宅。
東急リアル・エステート 稼働率の分かる28件のうち100%は23件(82%)、面積加重の空室率は1.15%。最も低いのはTOKYU REIT渋谷Rビル(オフィス・東京都渋谷区)の87.7%。物件の多い用途はオフィス。
ジャパンリアルエステイト 稼働率の分かる78件のうち100%は54件(69%)、面積加重の空室率は1.14%。最も低いのはサッポロアーチビル(オフィス・北海道札幌市中央区)の66.0%。物件の多い用途はオフィス。
森ヒルズリート 稼働率の分かる11件のうち100%は7件(64%)、面積加重の空室率は1.08%。最も低いのは六本木ビュータワー(住宅・東京都港区)の81.8%。物件の多い用途はオフィス。
マリモ地方創生リート 稼働率の分かる61件のうち100%は39件(64%)、面積加重の空室率は1.03%。最も低いのはアルティザ上前津(住宅・愛知県名古屋市中区)の88.6%。物件の多い用途は住宅。
エスコンジャパンリート 稼働率の分かる39件のうち100%は32件(82%)、面積加重の空室率は0.95%。最も低いのはシュロアモール長嶺(商業・熊本県熊本市)の82.8%。物件の多い用途は底地。
アクティビア・プロパティーズ 稼働率の分かる46件のうち100%は37件(80%)、面積加重の空室率は0.95%。最も低いのは目黒東急ビル(オフィス・東京都品川区)の83.7%。物件の多い用途はオフィス。
大和ハウスリート 稼働率の分かる231件のうち100%は143件(62%)、面積加重の空室率は0.94%。最も低いのはカスタリア西船橋II(住宅・千葉県船橋市)の0.0%。物件の多い用途は住宅。
東海道リート 稼働率の分かる29件のうち100%は22件(76%)、面積加重の空室率は0.83%。最も低いのはロイヤルパークス千種(住宅・愛知県名古屋市)の93.7%。物件の多い用途は住宅。
大和証券オフィス 稼働率の分かる58件のうち100%は46件(79%)、面積加重の空室率は0.83%。最も低いのはDaiwa芝大門ビル(オフィス・東京都港区)の84.6%。物件の多い用途はオフィス。
みらい 稼働率の分かる44件のうち100%は37件(84%)、面積加重の空室率は0.80%。最も低いのはBizMiiX淀屋橋(その他・大阪府大阪市)の67.1%。物件の多い用途はその他。
産業ファンド 稼働率の分かる110件のうち100%は106件(96%)、面積加重の空室率は0.62%。最も低いのはIIF岡崎マニュファクチュアリングセンター(物流・愛知県岡崎市)の58.7%。物件の多い用途は物流。
日本ホテル&レジデンシャル 稼働率の分かる13件のうち100%は11件(85%)、面積加重の空室率は0.37%。最も低いのはフィール白山公園・ 新潟白山公園ビル(オフィス・新潟県新潟市)の91.3%。物件の多い用途はホテル。
阪急阪神リート 稼働率の分かる38件のうち100%は37件(97%)、面積加重の空室率は0.24%。最も低いのは阪急阪神上野御徒町ビル(オフィス・東京都台東区)の36.4%。物件の多い用途は商業。
インヴィンシブル 稼働率の分かる155件のうち100%は130件(84%)、面積加重の空室率は0.22%。最も低いのはヴィスコンティ覚王山(住宅・愛知県名古屋市千種区)の83.8%。物件の多い用途はホテル。
ヒューリックリート 稼働率の分かる67件のうち100%は64件(96%)、面積加重の空室率は0.19%。最も低いのはヒューリック飯田橋ビル(オフィス・東京都千代田区)の88.5%。物件の多い用途はオフィス。
セントラル・リート 稼働率の分かる18件のうち100%は17件(94%)、面積加重の空室率は0.11%。最も低いのはザイマックス 札幌大通ビル(オフィス・北海道札幌市)の97.0%。物件の多い用途はオフィス。
三菱地所物流リート 稼働率の分かる37件のうち100%は33件(89%)、面積加重の空室率は0.06%。最も低いのはロジポート相模原(物流・神奈川県相模原市)の99.6%。物件の多い用途は物流。
ヘルスケア&メディカル 稼働率の分かる57件のうち100%は56件(98%)、面積加重の空室率は0.04%。最も低いのはアクアマリーン西宮浜(ヘルスケア・兵庫県西宮市)の98.4%。物件の多い用途はヘルスケア。
イオンリート 稼働率の分かる53件のうち100%は53件(100%)、面積加重の空室率は0.00%。全物件が100%でした。物件の多い用途は商業。
いちごホテルリート 稼働率の分かる30件のうち100%は30件(100%)、面積加重の空室率は0.00%。全物件が100%でした。物件の多い用途はホテル。
霞ヶ関ホテルリート 稼働率の分かる15件のうち100%は15件(100%)、面積加重の空室率は0.00%。全物件が100%でした。物件の多い用途はホテル。
SOSiLA物流リート 稼働率の分かる17件のうち100%は17件(100%)、面積加重の空室率は0.00%。全物件が100%でした。物件の多い用途は物流。
15稼働率の低い物件は、鑑定評価も低いか
物件ごとに、稼働率と「鑑定評価額÷取得価格−1」を並べました。
| 稼働率 | 物件数 | 鑑定評価額と取得価格の差(中央値) | 鑑定評価額が取得価格を下回る物件 | 比率 |
|---|---|---|---|---|
| 100% | 2,449件 | +16.6% | 166件 | 6.8% |
| 95〜100% | 1,038件 | +24.5% | 51件 | 4.9% |
| 90〜95% | 381件 | +25.0% | 6件 | 1.6% |
| 90%未満 | 159件 | +14.8% | 12件 | 7.5% |
稼働率と、鑑定評価額と取得価格の差の順位相関は-0.11(ほとんど関係がない)でした。稼働率90%未満の物件で鑑定評価額が取得価格を下回る割合は7.5%、稼働率100%の物件では6.8%です。鑑定評価は物件の収益の見通しをもとに出すので、一時的な空室なら評価額にはあまり表れず、空室が長く続くと見込まれれば表れます。決算期末の1時点の稼働率だけでは、鑑定評価額との結びつきはこの程度でした。物件の含み益の全体像はリートのNAVとはの記事で計算しています。
16仲介会社の空室率と、この記事の空室率の違い
ニュースなどで目にする「オフィス空室率」の多くは、民間の仲介会社が、ある地域の一定以上の大きさの貸しビルを調べて公表している値です。この記事の空室率とは、次の点が違います。
| 仲介会社の空室率 | この記事の空室率 | |
|---|---|---|
| 対象 | 地域の貸しビル全体(J-REIT以外の持ち主を含む) | J-REITが持つ物件だけ |
| 用途 | オフィスが中心 | オフィス・住宅・物流・商業・ホテルなど全用途 |
| 時点 | 毎月 | 各銘柄の決算期末(銘柄によって月が違う) |
| 空室の数え方 | 募集中の面積など、調べる会社ごとの定義 | 物件表の稼働率(契約済みの面積の割合) |
J-REITの物件は、立地や築年数で選ばれた物件が多く、地域全体の貸しビルより空室率が低く出やすい面があります。逆に、大きなテナントの退去があった物件を持つ銘柄では、地域の値より高くなることもあります。当サイトは仲介会社の空室率のデータを持っていないので、2つを数字で並べることはしていません。
17空室率を自分で確かめる手順
- 有報の物件表で、物件ごとの稼働率を見る。EDINETで有価証券報告書を開き、「投資資産」の物件の表を見ると、物件ごとの賃貸可能面積・賃貸面積・稼働率が載っています(載せていない銘柄もあります)。
- 決算の推移の表で、期末稼働率の動きを見る。「主要な経営指標等の推移」に期末稼働率を載せている銘柄では、10期分の動きが分かります。
- 稼働率の低い物件の理由を見る。決算説明資料には、空室の多い物件の名前と、テナントの入れ替えの予定が書かれていることがあります。
- 月ごとの稼働率を見る。銘柄によっては、ウェブサイトで月ごとの稼働率を公表しています。決算期末の値より新しい状況が分かります。
この記事の数字は、手順1を全銘柄について同じ物差しで集計したものです。最新の決算が出たあとは、資料の値のほうが新しいことがあります。
18計算の前提と、この記事で分からないこと
- 決算期末の1時点の値です。銘柄ごとに決算月が違うので、全物件が同じ日の値ではありません。
- 稼働率の定義は銘柄ごとに違います。面積で数えるか戸数で数えるか、入居前の契約やフリーレントをどう扱うかは、各銘柄の書き方に従っています。
- 物件ごとの稼働率が無い銘柄は入っていません。大きな銘柄も含まれるため、J-REIT全体の空室率とは違う可能性があります。
- マスターリースの物件は、運営会社との契約の稼働率です。実際の利用者の空き具合(ホテルの客室の稼働など)とは別のものです。
- 空室率から賃料は分かりません。空室を埋めるために賃料を下げることもあり、空室率が低くても賃料収入が増えているとは限りません。
19この記事に出てくる言葉
- 稼働率
- 貸せる面積のうち、賃貸借契約を結んでいる面積の割合。100%−稼働率が空室率です。
- 賃貸可能面積
- 物件のうち、テナントに貸すことのできる面積。共用の廊下などは入りません。
- 面積加重
- 大きい物件ほど重く数える平均のしかた。全体の何%の面積が空いているかを表します。
- マスターリース
- 1棟をまるごと1社に貸し、その会社がさらに入居者に貸す形。リートから見ると、借り手は1社です。
- フリーレント
- 入居から一定の期間、賃料を無料にする条件。稼働率には入っても、その間の賃料は入りません。
- 期末稼働率
- 決算期末の時点の稼働率。有報の「主要な経営指標等の推移」に、銘柄全体の値として載ることがあります。
20よくある質問
J-REITの空室率はどのくらいですか。
この記事の集計では、物件表に稼働率のある4,029件の面積加重で1.58%でした。用途ごとに、オフィス1.70%・住宅3.18%・物流1.98%です(各銘柄の直近の決算期末)。
空室率が低い銘柄ほど安心ですか。
空室率が低いことは賃料が入っていることを示しますが、賃料の水準や、テナントが1社に偏っていないか、契約の残りの期間なども大切です。1社にまるごと貸す物件は、退去すると一度に大きく空きます。
ホテルの稼働率が100%なのはなぜですか。
ホテルの多くは運営会社に1棟まるごと貸していて、物件表の稼働率は運営会社との賃貸契約の値だからです。客室がどれだけ埋まっているか(客室稼働率)は別の数字で、一部の銘柄は有報や決算説明資料に載せています。
ニュースの都心のオフィス空室率と比べてもいいですか。
対象と数え方が違うので、そのまま比べることはできません。ニュースの値は地域の貸しビル全体、この記事の値はJ-REITが持つ物件だけです。
空室率はどこで確かめられますか。
各銘柄の有価証券報告書の物件表と、「主要な経営指標等の推移」の期末稼働率です。月ごとの稼働率をウェブサイトで公表している銘柄もあります。
21この記事の数字は、どこから取ったか
使ったのは次の資料です。
- 金融庁 EDINET の有価証券報告書(内国投資証券)57銘柄分。各銘柄の直近の決算期(取得日 2026-10-19)
- 有報の物件表(物件ごとの稼働率・賃貸可能面積・用途・所在地・取得価格・鑑定評価額。各銘柄の直近の決算期末)
- 有報の「主要な経営指標等の推移」(期末稼働率、最大10期分)
数字は当サイトが有報の表から機械で読み、合計が有報の記載と合うことを確かめてから使っています(物件表は57銘柄中54銘柄で取得価格の合計が有報の記載と一致、借入金明細は57銘柄すべてで貸借対照表と一致)。東証に上場する58銘柄のうち、三井不動産商業ファンド投資法人は有報をまだ読めていないため、集計に入っていません。空室率は、稼働率と賃貸可能面積の両方が分かる4,020件で、100%−Σ(稼働率×賃貸可能面積)÷Σ賃貸可能面積として計算しました。単純平均は、稼働率の分かる4,029件の平均です。データは毎週月曜にEDINETを確かめ、新しい有価証券報告書が出た銘柄から自動で入れ替えています。当サイトがデータをどう集め、どう確かめているかはデータの集め方と確かめ方にまとめています。
投資口価格・時価総額・分配金利回りは載せていません。価格は毎日動き、当サイトはそのデータを持っていないためです。この記事は特定の銘柄の勧誘ではありません。

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