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系統用蓄電池のメリットは、天気に左右されず複数の市場で稼げることです。
デメリットは、収入の値段が約束されず、商品によっては月で大きく動くことです。
太陽光のFITと比べると、差は「価格の固定があるかどうか」に集まります。
需給調整の月の収入(三次②、2024年4月以降)の振れです。
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系統用蓄電池のメリット4つ・デメリット5つ|太陽光との違い
結論から聞きたい。どうなんだ?
系統用蓄電池のメリットは、天気に左右されず複数の市場で稼げることです。
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数字で見ると、こうなります
系統用蓄電池のメリットは、天気に左右されず複数の市場で稼げることです。
デメリットは、収入の値段が約束されず、商品によっては月で大き…
太陽光のFITと比べると、差は「価格の固定があるかどうか」に…
1kWあたり1年の収入は、この記事の計算で蓄電池が14,27…
太陽光は発電事業、蓄電池は電気を出し入れする事業です。
金額を比べます。
2025年度の地上10〜50kWのFITは10円で、国の想定…
蓄電池の待機の収入は、時間帯を選んで入札できます。
国の試算では、1日8ブロックのうち応札するブロックを選ぶ形で…
太陽光が増えて昼の電気が安くなることは、太陽光には逆風ですが…
この記事の計算でも、容量8,348円と需給調整5,922円の…
片方の値段が下がっても、もう片方は別の理由で決まります。
ただ、これは「足せば足すほど増える」という話ではありません。
系統用蓄電池のメリットは、天気に左右されず複数の市場で稼げることです。
デメリットは、収入の値段が約束されず、商品によっては月で大きく動くことです。
太陽光のFITと比べると、差は「価格の固定があるかどうか」に集まります。
まとめ
この記事のポイント
くわしい数字と出どころは、本文で確かめてください。
結論から聞きたい。どうなんだ?
系統用蓄電池のメリットは、天気に左右されず複数の市場で稼げることです。
系統用蓄電池のメリットは、天気に左右されず複数の市場で稼げることです。デメリットは、収入の値段が約束されず、商品によっては月で大きく動くことです。太陽光のFITと比べると、差は「価格の固定があるかどうか」に集まります。
1kWあたり1年の収入は、この記事の計算で蓄電池が14,270円(3kWh分)、FIT10円の太陽光が16,819円です。金額は近いのですが、収入の決まり方が違います。
値段の動き方の違い(2024年4月以降)
蓄電池は月の収入を期間の平均=100にした値。太陽光の線は買取価格が固定であることを示す線で、発電量は季節で動きます。
節税の要件は系統用蓄電池のページ、利回りの計算は利回りの記事に任せます。ここでは、良い点と悪い点を同じ物差しで並べます。
メリット4つ
デメリット5つ
太陽光のFITとは、何が違うのか?
大きな違いを1つの表にしました。
大きな違いを1つの表にしました。太陽光は発電事業、蓄電池は電気を出し入れする事業です。
| 比べる点 | 系統用蓄電池 | 太陽光(FIT) |
|---|---|---|
| 収入の決まり方 | 市場の値段×落札量 | 固定価格×発電量 |
| 価格の期間 | 容量は年ごと、需給調整は日ごと | 調達期間20年(10kW以上) |
| 天気の影響 | 直接は受けない | 受ける |
| 出力制御 | 発電設備向けの制度。蓄電池への当てはめはこの記事では扱わない | 地域により受ける |
| 電気の調達 | 買って、ロスを負担する(効率90%の前提) | 燃料なし |
| 傷み | 容量が年1%減る前提、充放電で変わる | パネルの劣化あり(この記事では計算しない) |
| 撤去の費用 | 建設費の5%の前提 | 廃棄等費用の積立制度がある |
| 制度の支え | 固定買取はない。補助金と長期の入札制度がある | FIT/FIP |
金額を比べます。2025年度の地上10〜50kWのFITは10円で、国の想定の設備利用率は19.2%です。1kWで年1,682kWh、収入は16,819円です。蓄電池は1kW(3kWh)で14,270円です。
ただし、建設費の前提が違うので、この金額だけでは利回りは比べられません。太陽光の20年の計算は太陽光の利回りの記事にあります。
いいところは何だ?
太陽光は、夜は発電できず、雨の日は発電が減ります。
太陽光は、夜は発電できず、雨の日は発電が減ります。蓄電池の待機の収入は、時間帯を選んで入札できます。国の試算では、1日8ブロックのうち応札するブロックを選ぶ形です。
太陽光が増えて昼の電気が安くなることは、太陽光には逆風ですが、蓄電池には値差の機会になります。国の検討会の資料は、値差が2020年度以降に広がったと書いています。ただし年度の差が大きく、毎年広がるわけではありません。
いいところは何だ?
収入源が1つでないのは、確かに強みです。
収入源が1つでないのは、確かに強みです。この記事の計算でも、容量8,348円と需給調整5,922円の2本立てです(1kW・年)。片方の値段が下がっても、もう片方は別の理由で決まります。
ただ、これは「足せば足すほど増える」という話ではありません。同じ電池を同じ時間に2度売ることはできません。併用の中身はビジネスモデルの記事で説明しています。
いいところは何だ?
補助事業のデータでは、容量で重みづけした建設費は2023年度の7.5万円/kWhから2025年度の4.8万円/kWhに下がりました。
補助事業のデータでは、容量で重みづけした建設費は2023年度の7.5万円/kWhから2025年度の4.8万円/kWhに下がりました。案件ごとの単純平均は7.7万円から6.7万円で、下がり方は緩やかです。大きな案件ほど安い、という差があります。
この記事の値段で計算すると、建設費6.2万円/kWh(2023年度の補助事業のシステム価格の平均、工事費を含まない)の20年の利回りは−1.2%、工事費を含む4.8万円なら1.5%です。建設費だけで結果が大きく変わります。6.2万円の数字からは工事費が抜けており、どちらの数字からも接続の工事費負担金や受変電設備などが抜けています。
比べると、どうなるんだ?
国の委託調査によると、接続工事の想定工期の中央値は高圧で18か月、特別高圧で36か月でした。
国の委託調査によると、接続工事の想定工期の中央値は高圧で18か月、特別高圧で36か月でした。低圧は接続検討の手続きがなく、申込みから連系まで早ければ1か月ほどです。
もちろん、工期は場所によります。100か月を超える案件も一部にあり、短い期間で動かせるかは、接続の回答書を見るまで分かりません。
気をつけることは何だ?
2024年4月以降の27か月で、複合で運用した場合の月の収入は平均の76%から134%まで動きました。
最大の違いです。2024年4月以降の27か月で、複合で運用した場合の月の収入は平均の76%から134%まで動きました。標準偏差は平均の14%です。三次②では27%から326%までです。
同じ設備の、前提別の1年の収入(1kWあたり)
運転維持費を引く前。蓄電池は3kWh分。卸の値差は充放電のロスと託送料金を引く前。太陽光は設備利用率の想定どおりに発電した場合。
どの年の値段を使うかで、蓄電池の収入は11,126円から22,177円まで変わります。「過去の実績」と言われたら、どの年かを必ず聞きます。
太陽光も安泰ではありません。発電量の変動や出力制御があり、FITが終わった後の価格は決まっていません。ただ、期間中の1kWhの単価が決まっている点で、計算のぶれは小さくなります。
気をつけることは何だ?
接続検討は21,129万kW、連系済みは128万kWです。
接続検討は21,129万kW、連系済みは128万kWです。接続検討のすべてが動くわけではありませんが、契約申込みまで進んだ4,087万kWだけでも、連系済みの32倍です。
国の委託調査は、2025年9月時点の契約申込案件が連系まで進むと仮定し、想定工期で並べると、2030年度時点の導入量は9.1GW(910万kW)と推計しています。同じ時点の資源エネルギー庁の集計では契約申込みは2,412万kWで、2つの数字の差の理由は資料からは確かめられません。同じ調整力の市場に出る設備が増えれば、落札率や値段に影響する可能性があります。どの程度かは、公表資料からは分かりません。
太陽光のFITなら、同じ電源が増えても自分の買取価格は変わりません。この点は大きな差です。
気をつけることは何だ?
国の試算は容量の劣化を年1%としています。
国の試算は容量の劣化を年1%としています。これだけで、1,000kWの需給調整の収入は20年で累計1,125万円減ります(値段が同じ場合)。充放電の回数が増えれば、傷みも速くなる可能性があります。
撤去の費用は建設費の5%の前提で、建設費6.2万円の1,000kWなら930万円です。太陽光のように、撤去の費用を積み立てる全国共通の制度が系統用蓄電池にあるかは確認できませんでした。売り手に、撤去を誰が負担するかを聞きます。
耐用年数と償却については耐用年数の記事を見てください。
気をつけることは何だ?
接続検討に回答があっても、契約に進むとは限りません。
接続検討に回答があっても、契約に進むとは限りません。2023〜24年度に接続検討を受け付けた案件のうち、契約申込みへ進んだのは7〜13%程度でした。工事費負担金の額も、接続検討と契約申込みの時点で変わることがあります。
案件を買うときは、接続がどの段階まで進んだかが値段以上に大事です。国は接続検討料の引き上げや、1事業者あたりの件数の上限など、入口の規律を強めています。
気をつけることは何だ?
系統用蓄電池単体の耐用年数の区分を明示した国の文書は、当サイトでは確認できていません。
系統用蓄電池単体の耐用年数の区分を明示した国の文書は、当サイトでは確認できていません。節税をうたう説明を受けたら、税理士に確かめます。売電が主な目的の発電設備等は中小企業経営強化税制の対象外とされており、この点も系統用蓄電池のページにまとめています。
太陽光は長く運用されてきた分、税の取り扱いの情報が多くあり、新しい資産には、確かめる手間がかかります。
1kWあたりの数字で並べると、どう見えるか?
撤去の想定は、1kWならどちらも1万円前後と、案外近い水準です。
同じ1kWで数字を並べました。単位がそろう項目だけです。
| 項目 | 系統用蓄電池(3kWh分) | 太陽光(地上10〜50kW、2025年度FIT) |
|---|---|---|
| 1年の収入 | 14,270円 | 16,819円 |
| 単価の決まり方 | 需給調整6.0円/ΔkW・時間(直近平均) | 10円/kWh(固定) |
| 動いている割合 | 落札は1日の11%(前提) | 設備利用率19.2%(想定) |
| 撤去の想定 | 9,300円(建設費6.2万円の5%) | 10,000円(国の廃棄等費用の想定) |
| 毎年の運転費 | 5,000円(国の試算の前提) | この記事では扱わず |
撤去の想定は、1kWならどちらも1万円前後と、案外近い水準です。一方で太陽光は積立の制度があり、蓄電池は計画に入っていないと最後に出ていく金額になります。
動いている割合の数字は意味が違うので、大小を比べないでください。蓄電池は待っている間も約定した分の対価があり、太陽光は発電した分だけの対価です。
20年に伸ばすと、収入の幅はどれくらいになるのか?
前提別の1年の収入が20年続くとして、累計を比べました。
前提別の1年の収入が20年続くとして、累計を比べました。蓄電池は需給調整と卸の部分だけ年1%ずつ減らし、太陽光は想定の発電量のままです。予想ではなく、前提の幅を金額で見るための表です。
| 前提 | 1kWの20年の収入 | 1,000kWなら |
|---|---|---|
| 値差が小さい年+容量 | 230,462円 | 2.30億円 |
| 値差が大きい年+容量 | 417,257円 | 4.17億円 |
| 三次②の値段+容量 | 217,235円 | 2.17億円 |
| 複合 2024年度+容量 | 261,872円 | 2.62億円 |
| 複合 2025年度+容量 | 271,538円 | 2.72億円 |
| 太陽光(FIT10円) | 336,384円 | 3.36億円 |
蓄電池の最も少ない前提と最も多い前提で、1.9倍の開きがあります。太陽光の収入にも発電量のぶれや出力制御の影響はありますが、1kWhの単価による開きはありません。ここが、計算のぶれの大きさの差になります。
国の支援は、それぞれどうなっているのか?
支援の条件は年度で変わるので、表の内容は書いた時点のものです。
| 支援の形 | 系統用蓄電池 | 太陽光 |
|---|---|---|
| 固定の買取 | なし | FIT(地上は区分による) |
| プレミアム | なし | FIP |
| 設備への補助 | 国の補助事業の例あり(年度・条件あり) | この記事では扱わない |
| 長期の固定収入 | 長期脱炭素電源オークション(他市場の収益の約9割を還付) | 同オークションの対象から FIT・FIP は除外 |
| 接続のルール | 申込みの増加で規律を強化中 | 分割の抑止などが先行 |
支援の条件は年度で変わるので、表の内容は書いた時点のものです。補助金の条件と締切は補助金の記事で確かめてください。
太陽光に併設する形なら、話は変わるのか?
単独の系統用ではなく、太陽光に電池を足す形もあります。
単独の系統用ではなく、太陽光に電池を足す形もあります。国の試算では、FIPの太陽光に併設した電池の収入は、0.01円のコマに失うプレミアムの回避と、高いコマへの売電のずらしで、系統から充電しない想定です。
| 比べる点 | 単独の系統用 | 再エネ併設 |
|---|---|---|
| 充電の電気 | 系統から買う | 併設の発電所から |
| 収入の源 | 容量、需給調整、卸の値差 | プレミアムの回避、タイムシフト |
| 効く要因 | 値差、応札の価格とブロック数 | 発電の形、0.01円コマの数、基準価格 |
| 法律上の位置づけ | 蓄電所 | 発電所を構成する設備 |
| 国の試算の例 | 容量+需給調整、容量+卸 | 九州の太陽光・基準価格15円 |
どちらも、国の資料は将来の見通しの不確実さが高いと書いています。低圧の太陽光の隣に置く形は、分割設置の見直しの議論にかかるので低圧の記事も読んでください。
うまくいかない形には、どんな型があるか?
どの型も、事前に書面を見れば気づける範囲のものです。
個別の案件の話ではなく、計算の上で崩れやすい形を並べました。
| 型 | 起きること | 先に見る資料 |
|---|---|---|
| 高値の前提 | 2024年夏の値段のまま収支を計算 | 値段の時期と商品 |
| 接続の未確定 | 負担金の増加や工期の遅れで計画が変更 | 接続検討の回答書、連系承諾 |
| 運用会社への依存 | 手数料の上昇や撤退で収入の道が細る | 運用契約、解約と引き継ぎの条項 |
| 保証の切れ目 | 回収より先に保証の終了 | 保証書、サイクル数の条件 |
| 撤去の未計上 | 最後にまとまった支払い | 収支表の最終年、土地の契約 |
| 節税だけが目的 | 要件に合わない、または課税の繰り延べにとどまる | 税理士の確認、国税庁の資料 |
どの型も、事前に書面を見れば気づける範囲のものです。詐欺の見分け方は怪しい案件の記事に分けました。
メリットとデメリットを、どう整理すればいいか?
「固定された単価」を重く見るか、「市場で値段が決まること」を受け入れられるかの違いで、いずれも元本は保証されません。
| 確かめること | メリットが効く条件 | デメリットが効く条件 |
|---|---|---|
| 値段の前提 | 直近の市場実績で計算している | 2024年夏の高値を使っている |
| 建設費 | 接続費まで含めて見積もっている | 電池だけの単価で語っている |
| 接続の段階 | 連系承諾まで進んでいる | 接続検討の前か途中 |
| 運用の体制 | 運用会社と手数料が明示されている | 運用の中身が説明されない |
| 最後の始末 | 電池の交換・撤去の負担者が明確 | 20年後の話がない |
蓄電池と太陽光のどちらが良いかを、この表は決めません。「固定された単価」を重く見るか、「市場で値段が決まること」を受け入れられるかの違いで、いずれも元本は保証されません。
ほかに、よく聞かれることは?
よく聞かれることを、ここにまとめました。
天気に左右されずに、複数の市場へ出せることです。ただし、値段は約束されません。
収入の値段が市場で決まり、固定の買取がないことです。この記事の計算でも、月の収入は大きく動きました。
国の試算では、併設の収入は「出力制御の回避」と「高い時間への売電のずらし」で計算されます。単独の系統用とは別の事業の形で、分割の扱いも見直しが議論されています。
建設費と値段の前提で変わるので、一概に言えません。それぞれの記事の計算で、同じ20年の利回りを見比べてください。
2026年4〜5月には東京などで三次②の値段が上がりました。過去に上下しているのは事実ですが、これからどうなるかは分かりません。
太陽光の収入は 8,760時間×想定の設備利用率×10円 の単純な計算です。値段の動きは9エリアの単純平均で、実際の設備の収入ではありません。過去のデータによる計算で、将来を予想したものではありません。特定の商品や会社をすすめるものでもありません。
「計算の例」は実際の商品の条件ではありません。出口(売却・契約終了)で戻る額は、帳簿の価値がほぼ0になっているので、そのまま利益として課税されるとしています。 法人は実効税率30%の例です。手数料・出口の額・出口の税率を変えた詳しい計算は減価償却の繰り延べ計算で。