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法人が系統用蓄電池を買っても、即時償却が使えるとは断定できません。
中小企業経営強化税制の手引きでは、電気業は指定事業の対象外とされ、販売する電気が2分の1を超える発電設備等も除かれています。
単体の系統用蓄電池を明示して対象とする国の文書は、当サイトでは確認できていません。
即時償却は税をなくすのではなく、時期をずらします。
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法人で系統用蓄電池に投資|5つの持ち方と税・会計
結論から聞きたい。どうなんだ?
法人が系統用蓄電池を買っても、即時償却が使えるとは断定できません。
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数字で見ると、こうなります
法人が系統用蓄電池を買っても、即時償却が使えるとは断定できません。
中小企業経営強化税制の手引きでは、電気業は指定事業の対象外と…
単体の系統用蓄電池を明示して対象とする国の文書は、当サイトで…
この記事は、持ち方ごとの税と、使えた場合と使えなかった場合の…
設備を直接買う収入の形市場やアグリゲーターからの収入税の見方…
設備は減価償却注意する点法定耐用年数、償却資産の申告、運用の…
親会社は配当を受ける注意する点設立と決算の手間。
横にスクロールすると残りの列が見えます手引きの「発電設備等」…
単体の系統用蓄電池がどう扱われるかは、書かれていません。
売り手が「使えます」と言う場合は、工業会の証明書や経産局の確…
横にスクロールすると残りの列が見えます手順の順番も重要です。
売り手の資料に「B類型で認定」と書かれていたら、確認書の宛名…
別の会社への確認書は、自社の根拠になりません。
法人が系統用蓄電池を買っても、即時償却が使えるとは断定できません。
中小企業経営強化税制の手引きでは、電気業は指定事業の対象外とされ、販売する電気が2分の1を超える…
単体の系統用蓄電池を明示して対象とする国の文書は、当サイトでは確認できていません。
まとめ
この記事のポイント
くわしい数字と出どころは、本文で確かめてください。
結論から聞きたい。どうなんだ?
法人が系統用蓄電池を買っても、即時償却が使えるとは断定できません。
法人が系統用蓄電池を買っても、即時償却が使えるとは断定できません。中小企業経営強化税制の手引きでは、電気業は指定事業の対象外とされ、販売する電気が2分の1を超える発電設備等も除かれています。
単体の系統用蓄電池を明示して対象とする国の文書は、当サイトでは確認できていません。この記事は、持ち方ごとの税と、使えた場合と使えなかった場合の差、会計で気をつける点を、法人の目線でまとめます。
法人税の税率(国税庁 No.5759)
資本金1億円以下の普通法人の800万円以下の部分は15%。所得が年10億円を超える事業年度は17%など、例外があります。地方税は入っていません。
個人の税金は税金の記事、節税の要件の全体は系統用蓄電池のページにあります。
法人は、どんな形で投資できるのか?
法人の持ち方は5つに分けられます。
法人の持ち方は5つに分けられます。
法人の匿名組合員は、実際に分配を受けたかどうかにかかわらず、分配・負担すべき損益を計算期間の末日の属する事業年度の益金・損金に入れます(法人税基本通達14-1-3)。損失の取り込みには租税特別措置法の制限があるので、出資の前に税理士に確かめてください。
上場株で投資する話は関連銘柄の記事、ファンドは投資信託とファンドの記事にあります。
即時償却は、なぜ断定できないのか?
勧められるときの根拠は、主に2つの制度です。
勧められるときの根拠は、主に2つの制度です。
| 制度 | 内容 | 確認した条件 | 系統用蓄電池で確かめること |
|---|---|---|---|
| 中小企業経営強化税制 | 即時償却、または取得価額の10%(資本金3,000万円超は7%)の税額控除 | 中小企業者等の青色申告。経営力向上計画の認定。指定事業。新品。2027年3月31日まで。電気業は指定事業の対象外。販売する電気が2分の1を超える発電設備等は除外 | 売電の設備として除かれないか。本業の指定事業の用に供するといえるか |
| 特定生産性向上設備等投資促進税制(令和8年度創設) | 即時償却または7%の税額控除(調整前法人税額の20%が上限) | 投資計画の取得価額の合計35億円以上(中小企業者等は5億円以上)、年平均の投資利益率15%以上などの基準(2026年5月27日時点で基準を定める法令は未公布)。大臣の確認の後5年以内に取得。確認は2029年3月31日まで | 対象の投資計画になるか。経産省の確認を受けられるか |
手引きの「発電設備等」には、併設の蓄電装置も含まれ、全量を売る場合は電気業として扱われるとされています。単体の系統用蓄電池がどう扱われるかは、書かれていません。
売り手が「使えます」と言う場合は、工業会の証明書や経産局の確認書の写しなど、案件に即した書類を求めます。税理士には、書類を見せたうえで「使えない場合の納税額」も計算してもらいます。
経営強化税制の類型は、どう関わるのか?
証明書は計画の申請日以前の日付が要り、設備を取得する前の準備が必要です。
| 類型 | 要件の中心 | 手続き | 蓄電池で問題になりそうな点 |
|---|---|---|---|
| A類型 生産性向上設備 | 生産性の向上の指標、設備の販売の時期 | メーカーを通じて工業会の証明書 | 機器ごとに証明書が出るか |
| B類型 収益力強化設備 | 年平均の投資利益率7%以上の投資計画 | 経済産業局の確認書 | 市場の収入の見込みの根拠 |
| D類型 経営資源集約化 | 修正ROAや有形固定資産回転率の要件、事業承継等 | 経済産業局の確認書 | 事業承継を伴う案件に限る |
| 共通 | 指定事業に使うこと、新品、発電設備等の除外 | 取得の前に計画の認定 | 電気業の対象外、売電の割合 |
手順の順番も重要です。証明書は計画の申請日以前の日付が要り、設備を取得する前の準備が必要です。売り手の資料に「B類型で認定」と書かれていたら、確認書の宛名が自社かを見ます。別の会社への確認書は、自社の根拠になりません。
使えると、税はいくら変わるのか?
建設費4万円/kWh、1,000kW(1.20億円)の例です。
建設費4万円/kWh、1,000kW(1.20億円)の例です。1年目の手残りは927万円で、毎年同じ額とした簡単な計算です。通常の償却は17年の定率法を仮に置きました。税率は法人税だけで、地方税は入っていません。
| 毎年の本業の利益 | 通常の1年目の償却費 | 1年目に減る税 | 途中で最も大きくなる差 | 17年の合計の差 |
|---|---|---|---|---|
| 1,000万円 | 1,416万円 | 77万円 | 849万円 | −360万円 |
| 3,000万円 | 1,416万円 | 517万円 | 1,663万円 | −197万円 |
| 1.00億円 | 1,416万円 | 2,141万円 | 2,141万円 | −66万円 |
| 2.00億円 | 1,416万円 | 2,455万円 | 2,455万円 | 0万円 |
即時償却と通常の償却の、税の差の累計
プラスは即時償却のほうが累計で税が少ない状態。税率は国税庁 No.5759 のとおり。資本金1億円以下、欠損金は全額を翌期以降に控除できるとした計算です。
表の合計がマイナスなら、即時償却のほうが税の合計が多い状態です。本業の利益が小さいと、15%の枠を使えない年が出るためです。線は早い年に上がり、その後は下がります。即時償却は税の支払いを後へ送るものです。
本業の利益が小さいと、1年で償却費を使い切れません。青色申告の欠損金は10年繰り越せますが(国税庁 No.5762)、中小法人等以外は控除に上限があります。「全額が1年で節税になる」とは限りません。
売却や事業の終了の年には、簿価が小さいぶん利益が大きく出ます。売却の記事で計算しています。
法人が払う、ほかの税は何か?
法人事業税は見落としやすい項目です。
| 税 | 対象 | ポイント |
|---|---|---|
| 法人税 | 所得 | 資本金1億円以下は800万円まで15%、超える部分は23.2% |
| 法人事業税 | 電気供給業は収入割などがある | 電気供給業は収入割が基本。発電事業等は収入割に加え、付加価値割・資本割、または所得割の組合せ(地方税法72条の2) |
| 消費税 | 課税売上 | 売上1,000万円以下の免税の判定、インボイス、設備の仕入税額 |
| 固定資産税 | 償却資産 | 標準1.4%。即時償却は認められません |
| 法人住民税 | 法人税額など | 自治体で違います |
法人事業税は見落としやすい項目です。電気供給業の収入割の課税標準は、収入金額から国や地方団体の補助金や固定資産の売却収入などを除いた額です(地方税法72条の24の2)。利益が出ていなくても税が出る仕組みです。
どの設備とどの規模で「発電事業等」や「電気供給業」にあたるかは、電気事業法の届出の要件とも関係します。小さな設備の扱いは、当サイトでは確認できていません。事業を始める前に都道府県税事務所に聞いてください。
会計では、何を計上するのか?
上場企業や監査を受ける会社では、次の基準が関係します。
税と会計は別です。上場企業や監査を受ける会社では、次の基準が関係します。
| 論点 | 基準 | 蓄電池での中身 |
|---|---|---|
| 撤去の費用 | 資産除去債務に関する会計基準(企業会計基準第18号) | 撤去の義務が法令や契約にあれば、将来の費用を負債に計上する |
| 価値の下落 | 固定資産の減損に係る会計基準、適用指針 | 市場の値段が大きく下がるなどの兆候があれば、減損を検討する |
| 補助金 | 圧縮記帳など | 税の処理と会計の処理を分けて整理する |
| 連系の負担金 | 長期前払費用など | 繰延資産の扱いは税と合わせて確かめる |
| SPC | 連結の範囲 | 持ち方で連結するかが変わる |
撤去の費用の大きさを計算します。三菱総研の前提の建設費の5%なら、1,000kWで600万円です。資産除去債務は将来の支出を割り引いて計上します。割引率で金額が変わります。
| 割引率 | 20年後の撤去費用 | 運転開始時の負債 | 20年で増える利息の費用 |
|---|---|---|---|
| 1% | 600万円 | 492万円 | 108万円 |
| 2% | 600万円 | 404万円 | 196万円 |
| 3% | 600万円 | 332万円 | 268万円 |
土地を借りる契約に原状回復が書かれていれば、この義務の根拠になりえます。契約の時点で金額の見積もりを取っておきます。
中小企業では、中小企業の会計に関する指針などを使います。厳密な基準の適用が求められない場合でも、値段が大きく下がった設備をそのまま帳簿に載せていると、銀行との話で問題になることがあります。
仕訳にすると、どうなるのか?
1,000kW・1.20億円の例です。
1,000kW・1.20億円の例です。実際の勘定科目は会社の決まりで変わります。消費税は省きました。
| 場面 | 借方 | 貸方 | メモ |
|---|---|---|---|
| 設備の取得 | 機械装置 1.20億円 | 現金預金 1.20億円 | 付随費用の入れ方は国税庁 No.5400 |
| 1年目の償却(17年定率の例) | 減価償却費 1,416万円 | 機械装置または減価償却累計額 1,416万円 | 即時償却なら特別償却の処理 |
| 撤去の義務の計上(2%の例) | 機械装置 404万円 | 資産除去債務 404万円 | 資産側の増加分も償却 |
| 1年目の時の経過 | 利息費用 8万円 | 資産除去債務 8万円 | 毎年増える |
| 補助金の受取り(1/3の例) | 現金預金 4,000万円 | 国庫補助金受贈益 4,000万円 | 返還不要の確定が条件 |
| 圧縮記帳 | 固定資産圧縮損 4,000万円 | 機械装置 4,000万円 | 法人税法42条。固定資産税には効かない |
税の特別償却を会計でどう処理するかは、直接減額か準備金かなどの選択があります。監査を受ける会社は監査法人と先に話します。税効果の計算も別に必要になります。
税率で見ると、法人税はいくらか?
資本金1億円以下で適用除外事業者でない法人の例です。
| 年の所得 | 法人税 | 所得に対する割合 |
|---|---|---|
| 500万円 | 75万円 | 15.0% |
| 800万円 | 120万円 | 15.0% |
| 1,000万円 | 166万円 | 16.6% |
| 3,000万円 | 630万円 | 21.0% |
| 1.00億円 | 2,254万円 | 22.5% |
資本金1億円以下で適用除外事業者でない法人の例です。800万円までは15%なので、所得の水準で税の繰延べの価値が変わります。所得が800万円以下の年に償却費を使うより、23.2%の年に使うほうが、税額の減少は大きくなります。
会社の体力と比べて、大きすぎないか?
投資額1.20億円を、自己資金2割・借入8割で買う例です。
投資額1.20億円を、自己資金2割・借入8割で買う例です。自己資本が小さいと、1基で財務の比率が大きく動きます。
| 自己資本 | 自己資金 | 自己資本に対する割合 | 借入 | 買った後の自己資本比率 |
|---|---|---|---|---|
| 1.00億円 | 2,400万円 | 24% | 9,600万円 | 51%(他の資産負債を無視) |
| 3.00億円 | 2,400万円 | 8% | 9,600万円 | 76%(他の資産負債を無視) |
| 10.00億円 | 2,400万円 | 2% | 9,600万円 | 91%(他の資産負債を無視) |
表の比率は他の資産と負債を無視した単純な値です。経営の判断の材料は、本業の借入を足した決算書の数字で作ります。
銀行から借りて買うと、どう見られるのか?
金融機関の見方は公開されておらず、断定はできません。
金融機関の見方は公開されておらず、断定はできません。聞かれやすい点は次のとおりです。
返済の倍率はリスクの記事へ。
補助金を使えるのは、どんな法人か?
国の系統用の補助金は法人向けで、直近決算で債務超過の所有者は対象外です。
国の系統用の補助金は法人向けで、直近決算で債務超過の所有者は対象外です。圧縮記帳は法人税法42条です。条件は補助金の記事へ。
取締役として、どこまで見ておくか?
下の表と図で、順に見ていきましょう。
この表は当サイトの整理した例です。
| 論点 | 社内の資料 |
|---|---|
| 税の効果なしの採算 | 特例が使えない場合の収支表 |
| 事業の目的 | 定款の目的、許認可 |
| 金額と体力 | 投資額、借入、自己資本比率 |
| 運用の責任者 | 届出、保安、申告の担当の決定 |
| 検討の記録 | 取締役会の資料、税理士の見解 |
| 時期 | 事業の用に供する日と決算日の関係(特別償却は供用した事業年度) |
ほかに、よく聞かれることは?
よく聞かれることを、ここにまとめました。
必ずとは言えません。電気業は指定事業の対象外で、販売する電気が2分の1を超える発電設備等も除外です。案件ごとに確かめてください。
特例の有無は税の時期の話です。収支そのものは利回りの記事のように、建設費と値段で決まります。
損失の取り込みには制限があります。出資の前に税理士に確かめてください。
系統用蓄電池単体の区分は確認できていません。耐用年数の記事に候補と根拠を書いています。
一律には言えません。法人税は15%と23.2%の2段階、所得税は5%から45%までの累進で、地方税や事業税、役員報酬の取り方でも変わります。
中小企業経営強化税制は新品が対象です。中古は対象になりません。
税の計算は、毎年の利益と手残りを一定にした当サイトの単純な計算です。実際の税額は事業年度、取得の月、地方税などで変わります。実効税率は計算していません。実際の判断は税理士・公認会計士に確かめてください。
「計算の例」は実際の商品の条件ではありません。出口(売却・契約終了)で戻る額は、帳簿の価値がほぼ0になっているので、そのまま利益として課税されるとしています。 法人は実効税率30%の例です。手数料・出口の額・出口の税率を変えた詳しい計算は減価償却の繰り延べ計算で。